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悲しみ
しおりを挟む「今日からここが君の家だ。いいね」。
私を見下ろすように兵隊が銃を肩から下げながら言ってきた。
突然、なにを言われるのか把握するまで時間が追いつかなかった。
周りを見渡すと私と同じぐらいの歳の子たちが、20~30人ぐらいだろうか。泣いてる子もいれば、ショックのあまり、動けない子もいたりした。
みんな同じ思いなのだろうか。。。そんな思いに自分すら泣きたくなってきた。
パパ。。。ママ。。。グス…
パパとママの笑顔を思います度、胸がはちきれそうになる。
なぜ殺されなければならなかったの?
なぜ?
「各部屋を用意してある。これからはここが君たちの家だ。」
教壇に立ち、将軍と言われる人が言った。
「この国は、二つにわかれていた領土を今、一つの形となった。そそのためにも仕方のないことだと言うこともわかってほしい」
大人の言うことは難しいことばかり。
「だが、君たち子供たちには未来がある。だからここへ連れてきた。」
話があいまいのまま、話は終わった。
そこに一人のマザーと言われるママと同じぐらいの年齢の人が
面倒係として任命された。
「わたしのかわいい子供たち、今日からは貴方たちのママよ。これからはご飯も勉強も貴方たちが成人になるまで、育てていきます。なんでも言ってください。」
笑顔で言う。
それからは各部屋に分けられた。グループ分けさせられ、教会の奥はさらに広く繋がっている。
私は、3人グループとしてナンバー04と書いてある部屋に通された。
その日の夕方に、なにも食べてなかったので、マザーが各部屋に
トレーに乗せた温かい白く優しい匂いのするミルクスープとパンを
置いていった。
部屋に3人で顔を合わせながら、食べる。
よく見ると、2人とも女の子で、1人は泣きながらも鼻をすすりながらも、ご飯は黙々と食べていた。
もう1人は顔立ちははっきりとしており、泣くもんかと言わんばかりで、黙々と食べていた。
今日一日、ほんとに心まで疲れた。
これからどうなっていくんだろう。
不安ばかりが募っていた。
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