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強者討伐 失われた武器
270 衝撃の事実 1
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エクスカリバーはゲームのようなデメリット仕様はなく、レフリアを見ていても使い勝手は良いようだ。
やんちゃ坊主ことベールもまた、ダインスレイブが気に入っているらしく魔物に先攻してしまい、レフリアから怒られている。
ここで、ベールのような事をするほど俺は子供でもない。
「おっさんから見て、皆はどうなんだ?」
「言葉に気をつけろよクソガキが!」
「わ、わるかったよ」
どう見ても気色の悪いおっさんにしか見えないのだが……そこまで言えばさっきよりもブチギレそうだ。
これでもかなりの上級冒険者らしいから、俺は少しは安心できるとも言える。が、おっさん呼びはどうやら禁句らしいな。
「アンタ、あの時よりマシかと思ったけど。さっきの事、どういうつもりなのよ?」
それについて言及するのはもう勘弁してくれ。お前だって見ていただろうに……俺の横に立っているミーアは服を掴まれたままになっている。
こうなってしまえば、俺が余計なことをすればあの説教が再び開始されるんだろうな。
「その事についてはもう……悪かったとしか」
「英雄も、婚約者様の前では形無しね。皆はうまくやっているわよ。ワタシの知る限りでは、このまま行けばトップに躍り出るのは時間の問題ね」
いや別に、ウインクは求めていないから、投げキッスも絶対にするなよ。
鳥肌が立った腕をさすり、中央に置かれているテントの横にコテージを取り出した。
テントの様子からしてもあまり使っていないようだ。
「久しぶりに、ミーアとメアリの料理が食いたいのだけど……ダメか?」
「アレス様はまたそうやって、皆のご機嫌を取ろうとするんですよね」
そうは言いつつも、ミーアの表情は嬉しそうに見える。メアリさんからは相変わらず冷たい視線ですが……俺が両手を合わせて頼み込むと、目をそらして小さく息を漏らす。
「分かりました。では、ミーア様……」
そう言って中へ入っていくのだが、メアリはキッチンではなく真っ先に寝室の方へと向かう。それを見ていたミーアが、もう一つの寝室へと向かい同じようにベッドを隈無く調べていた。
何をしているのかは容易に想像できる。
俺ってば、どれだけ信用というものがないんだ?
実家に帰れば兄上達にいじめられ、久しぶりにあったというのに婚約者からは浮気を疑われる。
誰も助けてもいないのに、そもそもバレやすいコテージを使うわけ無いだろ?
メアリのことでそれはもう経験済みだ。
「ミーア様。いかがでしたか?」
「何も見つかりません」
「あの傷からして、以前から使っていたものと同じですわね」
そんな所に傷があったなんて、持ち主ですら知らないよ?
今度は俺が料理なんてしないものだから、キッチンを見ているな……使っていないからさ、何度見ても変化はないから。
そこまで疑うものなのか?
「アレスさん。今日は何を持ってきたのですか?」
「大したものはない。魔人を倒してすぐにここに来ているからな」
「そうなんですね。ところでアレスさん」
「なんだよ」
「もう一つコテージを持っていたりしてませんか?」
パメラの爆弾発言により、目つきが変わった二人が俺の所へやって来る。
こいつも俺を試しているというのか?
毎度毎度余計な一言を言ってくるな。パメラの髪をグシャグシャに掻き回す。
「あるわけ無いだろう。俺一人だったら寝袋だけで十分だからな」
「そうですか、納得しました」
「余計なことで疑うなよ。助けたのは子供たちだけで何もやましい事はしてないから」
二人がテーブルの前に立ち、残っている物を幾つか取り出していくが……料理になりそうな食べ物が少ない。
携帯食に、果物に、焼いて食べるだけの肉の塊。
「流石にこれだけだと、話にならないよな」
そう思っているのは俺だけらしく、一同全員が首を横に振る。
収納から取り出したものを、見せつけて再び収納へと戻す。
「アレス様? いい加減にしないと本気で怒りますわよ?」
俺は反論もなく、再び収納から甘味の数々を並べていく。
最近のメアリって怖いんだけど?
ミーアの何倍も……まるで姉上様と同レベルの威圧をしてくる。
やんちゃ坊主ことベールもまた、ダインスレイブが気に入っているらしく魔物に先攻してしまい、レフリアから怒られている。
ここで、ベールのような事をするほど俺は子供でもない。
「おっさんから見て、皆はどうなんだ?」
「言葉に気をつけろよクソガキが!」
「わ、わるかったよ」
どう見ても気色の悪いおっさんにしか見えないのだが……そこまで言えばさっきよりもブチギレそうだ。
これでもかなりの上級冒険者らしいから、俺は少しは安心できるとも言える。が、おっさん呼びはどうやら禁句らしいな。
「アンタ、あの時よりマシかと思ったけど。さっきの事、どういうつもりなのよ?」
それについて言及するのはもう勘弁してくれ。お前だって見ていただろうに……俺の横に立っているミーアは服を掴まれたままになっている。
こうなってしまえば、俺が余計なことをすればあの説教が再び開始されるんだろうな。
「その事についてはもう……悪かったとしか」
「英雄も、婚約者様の前では形無しね。皆はうまくやっているわよ。ワタシの知る限りでは、このまま行けばトップに躍り出るのは時間の問題ね」
いや別に、ウインクは求めていないから、投げキッスも絶対にするなよ。
鳥肌が立った腕をさすり、中央に置かれているテントの横にコテージを取り出した。
テントの様子からしてもあまり使っていないようだ。
「久しぶりに、ミーアとメアリの料理が食いたいのだけど……ダメか?」
「アレス様はまたそうやって、皆のご機嫌を取ろうとするんですよね」
そうは言いつつも、ミーアの表情は嬉しそうに見える。メアリさんからは相変わらず冷たい視線ですが……俺が両手を合わせて頼み込むと、目をそらして小さく息を漏らす。
「分かりました。では、ミーア様……」
そう言って中へ入っていくのだが、メアリはキッチンではなく真っ先に寝室の方へと向かう。それを見ていたミーアが、もう一つの寝室へと向かい同じようにベッドを隈無く調べていた。
何をしているのかは容易に想像できる。
俺ってば、どれだけ信用というものがないんだ?
実家に帰れば兄上達にいじめられ、久しぶりにあったというのに婚約者からは浮気を疑われる。
誰も助けてもいないのに、そもそもバレやすいコテージを使うわけ無いだろ?
メアリのことでそれはもう経験済みだ。
「ミーア様。いかがでしたか?」
「何も見つかりません」
「あの傷からして、以前から使っていたものと同じですわね」
そんな所に傷があったなんて、持ち主ですら知らないよ?
今度は俺が料理なんてしないものだから、キッチンを見ているな……使っていないからさ、何度見ても変化はないから。
そこまで疑うものなのか?
「アレスさん。今日は何を持ってきたのですか?」
「大したものはない。魔人を倒してすぐにここに来ているからな」
「そうなんですね。ところでアレスさん」
「なんだよ」
「もう一つコテージを持っていたりしてませんか?」
パメラの爆弾発言により、目つきが変わった二人が俺の所へやって来る。
こいつも俺を試しているというのか?
毎度毎度余計な一言を言ってくるな。パメラの髪をグシャグシャに掻き回す。
「あるわけ無いだろう。俺一人だったら寝袋だけで十分だからな」
「そうですか、納得しました」
「余計なことで疑うなよ。助けたのは子供たちだけで何もやましい事はしてないから」
二人がテーブルの前に立ち、残っている物を幾つか取り出していくが……料理になりそうな食べ物が少ない。
携帯食に、果物に、焼いて食べるだけの肉の塊。
「流石にこれだけだと、話にならないよな」
そう思っているのは俺だけらしく、一同全員が首を横に振る。
収納から取り出したものを、見せつけて再び収納へと戻す。
「アレス様? いい加減にしないと本気で怒りますわよ?」
俺は反論もなく、再び収納から甘味の数々を並べていく。
最近のメアリって怖いんだけど?
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