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強者討伐 失われた武器
192 それぞれの考え 1
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二人から数枚の書状を受け取り、一先ずレフリア達がいる王都へと向かった。
馬車で向かうには時間が惜しいので当然、運送業を開始した。
「アレス様は本当に大丈夫なのですか?」
「メアリは心配性だな。この程度なら余裕だ。レフリアならこの程度を見たぐらいじゃ何とも思わないだろうな」
三人は顔を揃えて首を傾げていた。
大きめの木箱に三人を乗せ、ロープを俺の体に括り付けている。
ロープは四方じゃなくて一本でも十分だが、この方が安心するだろうと思ったからだ。
箱ごと浮遊させているので重さもない。元からそんなに重くもないから楽なだけ。
大きめのコテージに、ギュウギュウ詰めに人を入れるとか、あれに比べればこの程度は重さもないようなものだ。
次があれば絶対にやりたくはない。
学園に到着すると、レフリアを探すのだが……。
「ところで、あの二人は何処に居るんだ? あまり遠くのダンジョンに行ってないと良いんだが」
「アレス様。何を言っているのですか? 授業に決まっているではないですか」
学園だから当然授業もあるか……そういや俺って、まともに受けたことって、四月ぐらいしか思いつかないんだけど?
十二月はあまり授業にでていないというか、図書室でサボ……英気を養っていた。
なんだろうな、この駄目生徒感は……お願いだから、そんな視線を向けないでくれ。
「あのさ、今って何月? 待て待て、皆して溜息をつくことはないだろう?」
「あれだけの事があったのですから。アレス様の時間感覚が、狂っていても仕方が有りませんわね」
「そうとは言えないですよ。アレスさんはそもそも時間を気にしていないだけですよ」
パメラの心無い一言のはずなのに、他二人は妙に納得した顔をしていた。
俺はそんなにもおかしいですか? 「なるほど」とかいって納得ができるほど狂ってますか?
ちょっとど忘れをしていただけだ。気にしていなかったわけじゃない。
ミーアならきっと分かってくれるはず……困った笑顔をするなよ!
「もういい……とりあえず、教室にでも行けば良いのか?」
「そうですね。レフリア様にお会いするのも久しぶりです」
「俺は出会ってそうそうに、殴られないことを祈ることにするよ」
俺達は、昼休みの時間を見計らって教室へ入ると、教室に残っている生徒の注目を浴びることになった。
居ないのが当たり前で、そんな奴の後ろには美女が三人もいるのだから当然か。
これまたなんというか、随分と懐かしい顔がこちらへやって来た。
「学園から居なくなったかと思えば、まだ残っていたのか?」
「退学はしていませんので、そんなことを言うために? 俺なんかに用は無いはずでは?」
何が気に障ったのか知らんが、いきなり殴ってくるとは、本当にこいつは頭おかしくなっていないか?
後ろにいるミーアとメアリは今にでも、この馬鹿王子に襲いかかりそうな顔をしていた。
とはいえ、相手が王子ということもあって手を出さずに堪えているか。
いくら王族とは言え、こんな事を許されるものじゃないだろ?
「ブタが! この俺様に口答えするとは、いい度胸だな。身の程ってもんを教えてやる」
やれやれ、面倒なやつだ。こっちも相手にするつもりはないから。
構ってやれるほど暇でもないからな。
というか、こいつは何で俺に対して敵意を剥き出しなんだ?
「別にそんな物は必要ないです。とりあえず王子様には用がないんで失礼しますよ」
「調子に乗ってんじゃねえぞ!」
言うこともチンピラなのかよ。
脇を通り過ぎたところで、後ろから蹴られようが罵声を浴びようが、俺は敢えてそれを無視したまま、レフリアの所まで行った。
「話がある。少し良いか?」
「ふざけやがって。この野郎!」
「いい加減にしてくださいよ。わざわざ俺に構う必要はないだろ?」
殴りかかってきたので、腕を払い除け軽く突き飛ばした。
バランスを崩した王子が、運良く椅子に腰掛けることとなり無様に倒れることはなかった。
「二人共行くぞ」
「うん、分かったよ。リア」
「ええ」
レフリアとハルトを連れ出し廊下を歩く。
馬車で向かうには時間が惜しいので当然、運送業を開始した。
「アレス様は本当に大丈夫なのですか?」
「メアリは心配性だな。この程度なら余裕だ。レフリアならこの程度を見たぐらいじゃ何とも思わないだろうな」
三人は顔を揃えて首を傾げていた。
大きめの木箱に三人を乗せ、ロープを俺の体に括り付けている。
ロープは四方じゃなくて一本でも十分だが、この方が安心するだろうと思ったからだ。
箱ごと浮遊させているので重さもない。元からそんなに重くもないから楽なだけ。
大きめのコテージに、ギュウギュウ詰めに人を入れるとか、あれに比べればこの程度は重さもないようなものだ。
次があれば絶対にやりたくはない。
学園に到着すると、レフリアを探すのだが……。
「ところで、あの二人は何処に居るんだ? あまり遠くのダンジョンに行ってないと良いんだが」
「アレス様。何を言っているのですか? 授業に決まっているではないですか」
学園だから当然授業もあるか……そういや俺って、まともに受けたことって、四月ぐらいしか思いつかないんだけど?
十二月はあまり授業にでていないというか、図書室でサボ……英気を養っていた。
なんだろうな、この駄目生徒感は……お願いだから、そんな視線を向けないでくれ。
「あのさ、今って何月? 待て待て、皆して溜息をつくことはないだろう?」
「あれだけの事があったのですから。アレス様の時間感覚が、狂っていても仕方が有りませんわね」
「そうとは言えないですよ。アレスさんはそもそも時間を気にしていないだけですよ」
パメラの心無い一言のはずなのに、他二人は妙に納得した顔をしていた。
俺はそんなにもおかしいですか? 「なるほど」とかいって納得ができるほど狂ってますか?
ちょっとど忘れをしていただけだ。気にしていなかったわけじゃない。
ミーアならきっと分かってくれるはず……困った笑顔をするなよ!
「もういい……とりあえず、教室にでも行けば良いのか?」
「そうですね。レフリア様にお会いするのも久しぶりです」
「俺は出会ってそうそうに、殴られないことを祈ることにするよ」
俺達は、昼休みの時間を見計らって教室へ入ると、教室に残っている生徒の注目を浴びることになった。
居ないのが当たり前で、そんな奴の後ろには美女が三人もいるのだから当然か。
これまたなんというか、随分と懐かしい顔がこちらへやって来た。
「学園から居なくなったかと思えば、まだ残っていたのか?」
「退学はしていませんので、そんなことを言うために? 俺なんかに用は無いはずでは?」
何が気に障ったのか知らんが、いきなり殴ってくるとは、本当にこいつは頭おかしくなっていないか?
後ろにいるミーアとメアリは今にでも、この馬鹿王子に襲いかかりそうな顔をしていた。
とはいえ、相手が王子ということもあって手を出さずに堪えているか。
いくら王族とは言え、こんな事を許されるものじゃないだろ?
「ブタが! この俺様に口答えするとは、いい度胸だな。身の程ってもんを教えてやる」
やれやれ、面倒なやつだ。こっちも相手にするつもりはないから。
構ってやれるほど暇でもないからな。
というか、こいつは何で俺に対して敵意を剥き出しなんだ?
「別にそんな物は必要ないです。とりあえず王子様には用がないんで失礼しますよ」
「調子に乗ってんじゃねえぞ!」
言うこともチンピラなのかよ。
脇を通り過ぎたところで、後ろから蹴られようが罵声を浴びようが、俺は敢えてそれを無視したまま、レフリアの所まで行った。
「話がある。少し良いか?」
「ふざけやがって。この野郎!」
「いい加減にしてくださいよ。わざわざ俺に構う必要はないだろ?」
殴りかかってきたので、腕を払い除け軽く突き飛ばした。
バランスを崩した王子が、運良く椅子に腰掛けることとなり無様に倒れることはなかった。
「二人共行くぞ」
「うん、分かったよ。リア」
「ええ」
レフリアとハルトを連れ出し廊下を歩く。
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