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ラカトリア学園 高等部
75 改変 2
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ラスボスを倒すというのは、各キャラに置いて共通する唯一のイベントであってアレスだからというわけではない。
しかし、最後の最後でミーアを殺すことになるのは俺が耐えられそうにない。
好きになるはずがないと思っていたのに、この世界のシナリオは残酷だ。
「私は嫌です。離れたくはありません」
「だから、こういう事は止めてくれ」
ミーアは俺に抱きついて離れようとはしない。
俺なんかと比べてその小さい体からはしっかりと力が込められている。
「アレス様、あの時にお会いしてからずっとお慕いしておりました。それなのに、こんなことって……どうかお側に居させてください」
「ミーア、ちょっと、おい」
体勢が不安定だった俺は押し倒されたかと思えば、ミーアは俺に何の躊躇もなく唇を寄せていた。
慌てて両肩を掴んだものの、押し退ける前に唇は一瞬だけ触れしまった。
俺がシナリオを拒むことで、こんなにも早く展開を進めるつもりなのか?
だけど……俺は……嬉しいと思ってしまった。
「ここまでするとは思わなかった」
「はしたなく思われようとも、私の気持ちは変わりません。アレス様が私から離れるというのでしたら、私はその後を追います。命を落とすことになっても……」
それだけは勘弁してもらいたい。
このまま一人になれば、後を追わせて殺すつもりだというのか?
なんでこんなことに、俺は一体どうすれば……どう考えても完全に八方塞がりにされた訳なんだな。
残された選択は、ミーアとともにいることだけなのか?
「それは止めて欲しい。婚約者だからと言って、そこまですることなのか? それに、破棄すれば……」
「私はアレス様が婚約者だから側に居たいなど、一度も考えたこともありません。本当に好きだから、お側に居たいのです」
何でこんな事になってしまったんだ。俺はただ彼女を守りたいだけなのに……ゲーム終盤で言うセリフを今ここで使ってくるのかよ。
この言葉は……果たして正解なのだろうか?
それとも……俺には、あの結末を変えられることは出来ないということなのか?
「私の思いがアレス様に届かなくとも、例えパメラさんを選ぶことになったとしても、私の思いは変わりません」
「パメラ? ちょっと待て、何でアイツの話が出てくるんだ?」
「アレス様が居ない間に、パメラさんとは色々ありました」
「だけど、ミーアはパメラといがみ合っていただろ?」
二人は互いに俺に対してアプローチを仕掛け、何かに付けて対抗をしていた。
そして、俺が居なくなったことで何があったというのだろうか?
「はい、以前はそうでしたが……私が正妻で、パメラさんが妾ということで話はついております」
ミーアは顔を真赤にしている。
ついておりますって、ミーアだけでも厄介だと言うのに、パメラまで本格的にルートに入っている。
何から何までおかしい。
今までの流れで、そんな風になる要素があったんだ?
この二ヶ月の間、シナリオは俺を閉じ込めるように動いていたのか。
ミーアだけでは役不足と判断され、パメラまで投入して来たというのか?
「俺は元々婚約は破棄するつもりで、パメラが妾とかも意味がわからないんだけど。それに、俺は誰とも結婚するつもりもないし」
「私は婚約破棄なんて認めません。だから、どうかお側にいることをお許しください」
再度、真正面から抱きつかれ、離してくれそうにもない。
それでも抱きしめることは出来なかった。俺にはそんな資格はないと思ったから。
最悪の展開は、継続されこれからはこの二人が俺の隣りにいるつもりなのか?
そんな状況だと言うのに、俺自身も今の抱きつかれていることで、落ち着いていられるのは、やはり彼女に対して特別な感情を持っているから何だと思う。
離れて欲しいのに離したくない矛盾は、ミーアを思うこの気持ちが原因なのだ。
「負けたよ。今はまだお前たちと一緒にいることにするよ」
「アレス様……ありがとうございます。ですが、私も諦めるつもりはございません。私を選んで頂けるようがんばりますので」
一体何を頑張るつもりなんだ?
この状況にまた頭を悩ませる日々が続くのだけど、やっぱりミーアはこの笑顔が一番似合っている。
しかし、最後の最後でミーアを殺すことになるのは俺が耐えられそうにない。
好きになるはずがないと思っていたのに、この世界のシナリオは残酷だ。
「私は嫌です。離れたくはありません」
「だから、こういう事は止めてくれ」
ミーアは俺に抱きついて離れようとはしない。
俺なんかと比べてその小さい体からはしっかりと力が込められている。
「アレス様、あの時にお会いしてからずっとお慕いしておりました。それなのに、こんなことって……どうかお側に居させてください」
「ミーア、ちょっと、おい」
体勢が不安定だった俺は押し倒されたかと思えば、ミーアは俺に何の躊躇もなく唇を寄せていた。
慌てて両肩を掴んだものの、押し退ける前に唇は一瞬だけ触れしまった。
俺がシナリオを拒むことで、こんなにも早く展開を進めるつもりなのか?
だけど……俺は……嬉しいと思ってしまった。
「ここまでするとは思わなかった」
「はしたなく思われようとも、私の気持ちは変わりません。アレス様が私から離れるというのでしたら、私はその後を追います。命を落とすことになっても……」
それだけは勘弁してもらいたい。
このまま一人になれば、後を追わせて殺すつもりだというのか?
なんでこんなことに、俺は一体どうすれば……どう考えても完全に八方塞がりにされた訳なんだな。
残された選択は、ミーアとともにいることだけなのか?
「それは止めて欲しい。婚約者だからと言って、そこまですることなのか? それに、破棄すれば……」
「私はアレス様が婚約者だから側に居たいなど、一度も考えたこともありません。本当に好きだから、お側に居たいのです」
何でこんな事になってしまったんだ。俺はただ彼女を守りたいだけなのに……ゲーム終盤で言うセリフを今ここで使ってくるのかよ。
この言葉は……果たして正解なのだろうか?
それとも……俺には、あの結末を変えられることは出来ないということなのか?
「私の思いがアレス様に届かなくとも、例えパメラさんを選ぶことになったとしても、私の思いは変わりません」
「パメラ? ちょっと待て、何でアイツの話が出てくるんだ?」
「アレス様が居ない間に、パメラさんとは色々ありました」
「だけど、ミーアはパメラといがみ合っていただろ?」
二人は互いに俺に対してアプローチを仕掛け、何かに付けて対抗をしていた。
そして、俺が居なくなったことで何があったというのだろうか?
「はい、以前はそうでしたが……私が正妻で、パメラさんが妾ということで話はついております」
ミーアは顔を真赤にしている。
ついておりますって、ミーアだけでも厄介だと言うのに、パメラまで本格的にルートに入っている。
何から何までおかしい。
今までの流れで、そんな風になる要素があったんだ?
この二ヶ月の間、シナリオは俺を閉じ込めるように動いていたのか。
ミーアだけでは役不足と判断され、パメラまで投入して来たというのか?
「俺は元々婚約は破棄するつもりで、パメラが妾とかも意味がわからないんだけど。それに、俺は誰とも結婚するつもりもないし」
「私は婚約破棄なんて認めません。だから、どうかお側にいることをお許しください」
再度、真正面から抱きつかれ、離してくれそうにもない。
それでも抱きしめることは出来なかった。俺にはそんな資格はないと思ったから。
最悪の展開は、継続されこれからはこの二人が俺の隣りにいるつもりなのか?
そんな状況だと言うのに、俺自身も今の抱きつかれていることで、落ち着いていられるのは、やはり彼女に対して特別な感情を持っているから何だと思う。
離れて欲しいのに離したくない矛盾は、ミーアを思うこの気持ちが原因なのだ。
「負けたよ。今はまだお前たちと一緒にいることにするよ」
「アレス様……ありがとうございます。ですが、私も諦めるつもりはございません。私を選んで頂けるようがんばりますので」
一体何を頑張るつもりなんだ?
この状況にまた頭を悩ませる日々が続くのだけど、やっぱりミーアはこの笑顔が一番似合っている。
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