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学園編
75 お嬢様とルキアの嫉妬
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いつの間にか私の以前してきた色んな約束事を、逐一と責められていた。
私には幾つもの約束をさせられてきたが、どれもが大した内容でもないため結構破ってきたことは数しれず。
「ルビー。今はそんな話をしている場合じゃないのだけど」
ルビーは大きなため息をつき、紅茶を入れ直していた。
でも、いろいろと言われたが、少しは私も落ち着くことが出来た。
「それで、その御方はどこの家のどなたでございますか?」
「ええっと……その、多分、公爵家の……」
「はぁ、またですか? グセナーレ家次期当主としてのご自覚をそろそろ意識してください」
またしても大きなため息を付かれ、何時ものように手を額に当てていた。
私に呆れた時は毎回そうしているので私もいい加減見慣れていた。
それだけ苦労をかけてきたということ?
「今度は大丈夫だよ。すこし待ってね……確か、最初に『ソ』から始まって……」
「ソですか? それはお名前の最初ですか?」
「レ? いや、ズだった……かしら?」
ルビーは頭を抑え、私の人の名前の覚えの悪さに苛立ちを感じているようにも見える。
私が悪いわけじゃないと思うのだけど……この世界の人の名前覚えづらいしね。
なんてことを口にしようものなら、ルビーから何を言われることか……
「それはともかくとしてね」
「ともかくではありません。お嬢様のことが知られたと言うだけで、何か対策が必要だとは思わないのですか?」
「私のことを知られたのは色々とまずいような気がするけど……対策の立てようがないのよ」
ルビーの仮定が正しいとして、私に接近してボロを出している以上向こうには確証がある。だとして、メリットは何かしら?
相手は多分公爵家、お金に困ることはないだろう。だとしたら、日本での知識?
オセロや将棋を、私が発案したことを想定したのなら他の物を作るつもり?
私にはそれほどの知識もないし……
「とりあえず、二、三日、学園を休むわ」
「は?」
「数日も経てば、有耶無耶にできるかもしれないでしょ?」
「あまりにも浅はかではないでしょうか?」
「私は周りからは、避けられているようだし、数日居なくても大丈夫なんじゃないのかしら?」
「避けられている? お嬢様がですか?」
ルビーの顔色が変わっている。
私ではなく誰かに対して、怒りを顕にしていた。
つい余計なことを漏らしてしまった。
学園での生活は、誰も話をしていないから今の現状を知っているわけではない。
「避けられているて言っても、私みたいなのが、貴族達のご子息ご令嬢と仲良くできると思う?」
「お嬢様であれば、むしろ、彼等達が膝を付き頭を垂れるのが当たり前かと」
私は一体何様なのよ……ここのいる人達を基準だと、私の常識らしきものは通用しない。
どんなことだろうと、全てが私を優先であり、まるで崇拝していると言っても過言ではない。
「とりあえず、少し頭を休ませたいから、横になってもいい?」
「冷静さを取り戻すのも良いかもしれません」
それにしても、私は何時になったら一人で着替えというものができるのだろう?
こんな事をしているから一向に身長が伸びないとかないよね?
彼女は何故私にあやとりを見せ、日本人という言葉を使ったのだろうか?
最初から私のことを知っているかのような?
これまでの学園生活から考えて、彼女との接点は一度しか無かった。この世界は魔法という不可思議なものがある。そのため、私のことを何らかの手段を用いて調べたということ?
こんな事ばかり考えていたら、落ち着いて寝ても居られない……
テラスの窓を開け置かれている椅子に座る。
屋根に居たのだろうか、ルキアがテラスへ通りてきた。
「お休みになられたのではないのですか?」
「なかなか寝付けなくてね……街でも眺めようと思っただけよ」
「そうですか。日があるとは言え、外は危険ですので少しお待ち下さい」
ルキアは、テラスの端へと行き手振りをして何かのサインを送っていた。
辺りを見渡し、私の後ろに立つ。
「警護が整いました。どうぞ、お寛ぎください」
なるほど、そういうことね。
ただ屋根の上に居たわけじゃないのだろうけど……そこまでする必要が私にはあるの?
「ルキアもここに座って。少し話をしない?」
「はい」
私が街を眺めると言ったからか、テーブルから少しだけ離れた所へと椅子をずらして座る。
最初からルキアが居ると思っていなかったから、ただそう言っただけなんだけど……まあいいか。
「ずっと屋根で見張っていたの?」
「イクミ殿が帰られてからはそうですね。私はイクミ殿の護衛ですから」
「辛かったり、面倒だとは思わないの?」
「そういう事は考えたことはありませんが……」
「何か気になることでも?」
ルキアにしては少し歯切れが悪い。クロとは違い、淡々と話す彼女にしてはこれはかなり珍しいことだった。
何か気になることがあるのであれば、早めに対処をしておくべきじゃないだろうか?
「いえ、個人的な私情ですので、余計な事を言いました」
「話してよ。ルキアはいつもよくやってくれている。だけど、何か思っていることがあれば、話してくれないと私は分からないわ」
「ですが……」
ルキアの手を取ると、振り払うことはなかったけど、椅子から降りて膝をついていた。
誰もそんな事をしろと言ってないから……
「貴方が今思っていることを話して」
「わ、分かりました」
「そんな事をしなくていいから、ほら、座って。ね?」
ルキアは申し訳無さそうに、椅子へと座り私の手を握り返してくれた。
「それで? どうしたと言うの?」
「実は……」
「実は?」
「わ、私もダンジョンの探索に行きたいと……思う所存にございます」
は? ダンジョン?
ルキアは私の護衛だよね?
まあ、もう一人の護衛はそんな事も忘れて、バナンと一緒に向かっているけど……
まさかルキアも行きたかったとは思わなかったよ。
「でも何でルキアが? ダンジョンに興味があるの?」
「別に興味はありませんが……クロが少し羨ましくてですね……」
クロが羨ましい?
でもそれって、ダンジョンに行きたいってだけじゃないの?
「ごめん、ちょっとよく分からないの。ダンジョンには興味ないけど、そのダンジョンに行っているクロが羨ましい?」
「そうです。先日、イクミ殿はクロの評価を大変喜ばれていた。その一方、私はただイクミ殿をお見送りするだけで……成果と呼べる何かを得ているとは言えません」
つまり、護衛をそっちのけでダンジョンへと行ったにも拘らず、私はクロだけを評価したことにヤキモキしているということ?
確かにあまり褒められるような話ではなかったとは思うけど……
「ごめんね、ルキア。そうよね、評価されないのは辛いよね」
「いえ……そのお気持ちだけで」
私はルキアに抱きつき、ルキアもしっかりと受け止めてくれた。
「ありがとう、ルキア。貴方がそばにいてくれるから、私は安心できるわ」
「イクミ殿。私の方こそありがとうございます」
ルキアだけではない。これまでも多くの奴隷たちは、私が直接お礼を言っただけですごく嬉しそうにしていた。
それなのに、私は学園が始まり奴隷たちを蔑ろにしているのかもしれない。
私には幾つもの約束をさせられてきたが、どれもが大した内容でもないため結構破ってきたことは数しれず。
「ルビー。今はそんな話をしている場合じゃないのだけど」
ルビーは大きなため息をつき、紅茶を入れ直していた。
でも、いろいろと言われたが、少しは私も落ち着くことが出来た。
「それで、その御方はどこの家のどなたでございますか?」
「ええっと……その、多分、公爵家の……」
「はぁ、またですか? グセナーレ家次期当主としてのご自覚をそろそろ意識してください」
またしても大きなため息を付かれ、何時ものように手を額に当てていた。
私に呆れた時は毎回そうしているので私もいい加減見慣れていた。
それだけ苦労をかけてきたということ?
「今度は大丈夫だよ。すこし待ってね……確か、最初に『ソ』から始まって……」
「ソですか? それはお名前の最初ですか?」
「レ? いや、ズだった……かしら?」
ルビーは頭を抑え、私の人の名前の覚えの悪さに苛立ちを感じているようにも見える。
私が悪いわけじゃないと思うのだけど……この世界の人の名前覚えづらいしね。
なんてことを口にしようものなら、ルビーから何を言われることか……
「それはともかくとしてね」
「ともかくではありません。お嬢様のことが知られたと言うだけで、何か対策が必要だとは思わないのですか?」
「私のことを知られたのは色々とまずいような気がするけど……対策の立てようがないのよ」
ルビーの仮定が正しいとして、私に接近してボロを出している以上向こうには確証がある。だとして、メリットは何かしら?
相手は多分公爵家、お金に困ることはないだろう。だとしたら、日本での知識?
オセロや将棋を、私が発案したことを想定したのなら他の物を作るつもり?
私にはそれほどの知識もないし……
「とりあえず、二、三日、学園を休むわ」
「は?」
「数日も経てば、有耶無耶にできるかもしれないでしょ?」
「あまりにも浅はかではないでしょうか?」
「私は周りからは、避けられているようだし、数日居なくても大丈夫なんじゃないのかしら?」
「避けられている? お嬢様がですか?」
ルビーの顔色が変わっている。
私ではなく誰かに対して、怒りを顕にしていた。
つい余計なことを漏らしてしまった。
学園での生活は、誰も話をしていないから今の現状を知っているわけではない。
「避けられているて言っても、私みたいなのが、貴族達のご子息ご令嬢と仲良くできると思う?」
「お嬢様であれば、むしろ、彼等達が膝を付き頭を垂れるのが当たり前かと」
私は一体何様なのよ……ここのいる人達を基準だと、私の常識らしきものは通用しない。
どんなことだろうと、全てが私を優先であり、まるで崇拝していると言っても過言ではない。
「とりあえず、少し頭を休ませたいから、横になってもいい?」
「冷静さを取り戻すのも良いかもしれません」
それにしても、私は何時になったら一人で着替えというものができるのだろう?
こんな事をしているから一向に身長が伸びないとかないよね?
彼女は何故私にあやとりを見せ、日本人という言葉を使ったのだろうか?
最初から私のことを知っているかのような?
これまでの学園生活から考えて、彼女との接点は一度しか無かった。この世界は魔法という不可思議なものがある。そのため、私のことを何らかの手段を用いて調べたということ?
こんな事ばかり考えていたら、落ち着いて寝ても居られない……
テラスの窓を開け置かれている椅子に座る。
屋根に居たのだろうか、ルキアがテラスへ通りてきた。
「お休みになられたのではないのですか?」
「なかなか寝付けなくてね……街でも眺めようと思っただけよ」
「そうですか。日があるとは言え、外は危険ですので少しお待ち下さい」
ルキアは、テラスの端へと行き手振りをして何かのサインを送っていた。
辺りを見渡し、私の後ろに立つ。
「警護が整いました。どうぞ、お寛ぎください」
なるほど、そういうことね。
ただ屋根の上に居たわけじゃないのだろうけど……そこまでする必要が私にはあるの?
「ルキアもここに座って。少し話をしない?」
「はい」
私が街を眺めると言ったからか、テーブルから少しだけ離れた所へと椅子をずらして座る。
最初からルキアが居ると思っていなかったから、ただそう言っただけなんだけど……まあいいか。
「ずっと屋根で見張っていたの?」
「イクミ殿が帰られてからはそうですね。私はイクミ殿の護衛ですから」
「辛かったり、面倒だとは思わないの?」
「そういう事は考えたことはありませんが……」
「何か気になることでも?」
ルキアにしては少し歯切れが悪い。クロとは違い、淡々と話す彼女にしてはこれはかなり珍しいことだった。
何か気になることがあるのであれば、早めに対処をしておくべきじゃないだろうか?
「いえ、個人的な私情ですので、余計な事を言いました」
「話してよ。ルキアはいつもよくやってくれている。だけど、何か思っていることがあれば、話してくれないと私は分からないわ」
「ですが……」
ルキアの手を取ると、振り払うことはなかったけど、椅子から降りて膝をついていた。
誰もそんな事をしろと言ってないから……
「貴方が今思っていることを話して」
「わ、分かりました」
「そんな事をしなくていいから、ほら、座って。ね?」
ルキアは申し訳無さそうに、椅子へと座り私の手を握り返してくれた。
「それで? どうしたと言うの?」
「実は……」
「実は?」
「わ、私もダンジョンの探索に行きたいと……思う所存にございます」
は? ダンジョン?
ルキアは私の護衛だよね?
まあ、もう一人の護衛はそんな事も忘れて、バナンと一緒に向かっているけど……
まさかルキアも行きたかったとは思わなかったよ。
「でも何でルキアが? ダンジョンに興味があるの?」
「別に興味はありませんが……クロが少し羨ましくてですね……」
クロが羨ましい?
でもそれって、ダンジョンに行きたいってだけじゃないの?
「ごめん、ちょっとよく分からないの。ダンジョンには興味ないけど、そのダンジョンに行っているクロが羨ましい?」
「そうです。先日、イクミ殿はクロの評価を大変喜ばれていた。その一方、私はただイクミ殿をお見送りするだけで……成果と呼べる何かを得ているとは言えません」
つまり、護衛をそっちのけでダンジョンへと行ったにも拘らず、私はクロだけを評価したことにヤキモキしているということ?
確かにあまり褒められるような話ではなかったとは思うけど……
「ごめんね、ルキア。そうよね、評価されないのは辛いよね」
「いえ……そのお気持ちだけで」
私はルキアに抱きつき、ルキアもしっかりと受け止めてくれた。
「ありがとう、ルキア。貴方がそばにいてくれるから、私は安心できるわ」
「イクミ殿。私の方こそありがとうございます」
ルキアだけではない。これまでも多くの奴隷たちは、私が直接お礼を言っただけですごく嬉しそうにしていた。
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