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【番外編】堅物殿様は諦めない
二、一年ぶりの再会
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大名行列が江戸の市中に入った。先ぶれの声を立てながら、粛々と大路を進む。
白河の城下とは違う、繁華な街並み。ようやく、長い旅も終わる。
香月家の上屋敷は千代田城の外桜田門のすぐ前の、一等地。公方様の住まう白亜の城を間近に見上げ、行列は我が家の上屋敷の門前に至る。門が厳かに開き、駕籠はそのまま吸い込まれ、玄関の式台の前で止まった。駕籠の戸を開ければ、小姓が駕籠の前に草履を置く。袴をさばいて駕籠を下り、畏まって居並ぶ者の前を通りすぎる。玄関では江戸藩邸を守っていた重臣たちが出迎えた。
「出迎え、大儀」
「御無事のご到着、まことに御慶び申し上げます」
筆頭の江戸家老、山花作左衛門が頭を下げ、隣ではもう一人の江戸家老、森嶋帯刀が頭を下げている。江戸留守居役の南部宗之進と、その隣には奥家老の榊伝兵衛。
俺は榊に言う。
「まずは奥向きに出向き、先君のご位牌に無事到着の報告を。正室の寧にもその折に」
「はい。すべてご承知おきしておられます」
俺は背後に控える用人の栗原彦右衛門に耳打ちし、「例のものを」と言えば、栗原が心得て踵を返す。
榊が奥向きに向かうのを見て俺はまず中奥に通り、鬢の毛を整え、足袋を履き替え、小姓の淹れた茶を一杯、喫する。その頃には用人の栗原が於寧への土産の樺細工を三方に乗せて持ってきた。
「ならば参るか」
俺は立ち上がり、奥向きへと続く長廊下へ向かう。その先に、奥向きと中奥を隔てる御錠口があり、がっちりと閂がかけられていた。小姓が脇に垂れている紐を引っ張り、鈴を鳴らす。すぐに木戸が開かれて、俺は奥向きの御座之間に足を踏み入れた。まだ於寧は来ておらず、俺はそのまま奥の仏間に通る。俺が仏前に正座したあたりで、衣擦れの音がして於寧たちが御座之間に入ってきた。
一年ぶりに対峙して、於寧はやはり、美しくなっていた。全体に小柄でほっそりして、吹輪に結った髪に挿した、花簪が重たげに見える。白地に流水文様の小袖に、赤い花模様の搔取。相変わらず色白の肌に大きな黒い瞳が可憐で、だが人形のように表情は読めない。
当たり障りのない挨拶をして、俺は栗原に命じて土産の樺細工を運ばせる。
それを見て、於寧は黒い瞳を大きく見開いた。――喜んでいるというよりは、驚いて、いぶかしんでいるように見えた。
於寧は小箱を手に取り、抽斗を引っ張ったり向きを変えたり、まじまじと見ている。
「ありがとうございます」
「気に入ってくれたか」
「はい。とても。……樺細工と申すもの、初めて目に致しました」
決定打だった。樺細工は以前にも贈っている。――これが藩の特産品だという手紙も添えて。
於寧は樺細工も、おそらく手紙も見ていない。
俺は於寧の背後に控える、乳母の倉橋をちらりと見た。さすがの貫禄で顔色一つ変えないが、於寧と俺とのやり取りを止めているとしたら、この女しかないだろう。
於寧は樺細工を三方に戻し、それを背後の倉橋に渡す。そうしてまた向き直るが、そうなると俺も何から話していいのかわからない。
ずっと、手紙を送っているのに返事もないのは、どういうことなのだ、もしや俺が嫌いなのか――
いや、それではただの詰問ではないか。於寧は手紙が来たことも知らないのだとしたら――
とりあえず今夜はそちらで過ごしたい、をいきなり口にするのは、まずいのか――
以前の失敗を想い出し、俺は眉をひそめて考え込んでしまう。
でも、何か話さなければ――
「……こちらは、特に変わりはないか」
「はい……お国元の方も? あちらの……竹姫ももう、大きくなったことでしょうね」
国元の側室の産んだ娘の話題を出され、俺はぐっと言葉に詰まる。
娘一人のことでも気まずい。なのに、さらにおりくの懐妊のことを伝えなければ――
だが俺の喉は張り付いたように声を出すことができなかった。於寧も困ったような表情で首を傾げている。
と、そこへ栗原が声をかける。
「そろそろ刻限にございますれば……」
「あ、ああ……」
結局俺は、訪問の約束を取り付けることもできず、御座之間から表へ戻らねばならなかった。
俺は表での謁見の合間に、奥家老の榊伝兵衛を通じて奥入りのことを告げる。――が、戻ってきた返答は「否」であった。
「何故か?」
「は、体調がよろしくないとのことで――」
さっきは元気そうだったではないか! まさか俺の顔を見て体調が悪化したのか? やっぱり俺のことが嫌い――
こういうとき、本当に大名なんてなるものではないと思う。
奥入りを希望しても、向こうがいやだと言えば、御錠口は絶対に開かない。
俺は納得のいかない気持ちで、その夜も一人で中奥で夕餉を食し、一人で寝た。
せめて夢にでも出てくれないかと思ったが、長旅の疲れで熟睡し、夢にも出ない。
――見えずしあるは 恋ひて死ねかと
俺はため息をつく。昔から無駄に丈夫にできていて、風邪一つ引かぬ。早朝に爽やかに目覚め、素振りまでしてしまった。
江戸在府中の大名の主たる仕事は、千代田への登城である。
これが緊張の連続でとにかく肩がこる。その日の行事や大名家の身分、官位によって着ていくものも細かく決まっていて、間違いは許されない。幸い、上様は俺と同い年で、鷹狩りの御供で親しくなった。そこそこ気安い好人物なのだが、御城内で将軍と外様大名として対峙する場合、失敗の許されない相手である。
それから御老中連。能吏として名高い阿部美作守様は、俺にまだ、男児がいないことをとても気にしていた。
俺が死ねば三十万石が宙に浮いてしまう。ご公儀としても、大名家の改易は避けたいのだろう。特に我が家は国替え以前よりの扶持を維持しているから、石高に比べても藩士の数が多い。――だから借金も嵩むのだが――。
「白河の……主計殿におかれては、その後、お世継ぎの件は如何に」
御城内でお会いした折にも尋ねられ、俺は無意識に眉を寄せてしまう。
「はあ。それは……まあその……」
「貴卿は確か、婿養子でござったな。ならば奥方への遠慮があるか。あるいは悋気が強いとか――」
「いえそのようなことは全く。むしろ――」
妬いてくれるくらいならば、どれほど――
言いかけて、俺は慌てて口を噤み、咳払いで誤魔化す。
「そうであるか、ご側室などもそろそろ考えねば……」
「はあ……」
側室は国元に一人いるし、それで十分というか、本気で俺は於寧だけでいいのだが、向こうが俺のことを嫌いなんだ。
幼い時は兄様と慕ってくれても、成長すれば九つも年上の男。それに、やっぱりあの、四年前の件が、俺と於寧の仲を決定的に壊してしまったのだ。
俺は阿部公を適当にあしらいながら、四年の前の失敗を苦々しく思い返していた。
白河の城下とは違う、繁華な街並み。ようやく、長い旅も終わる。
香月家の上屋敷は千代田城の外桜田門のすぐ前の、一等地。公方様の住まう白亜の城を間近に見上げ、行列は我が家の上屋敷の門前に至る。門が厳かに開き、駕籠はそのまま吸い込まれ、玄関の式台の前で止まった。駕籠の戸を開ければ、小姓が駕籠の前に草履を置く。袴をさばいて駕籠を下り、畏まって居並ぶ者の前を通りすぎる。玄関では江戸藩邸を守っていた重臣たちが出迎えた。
「出迎え、大儀」
「御無事のご到着、まことに御慶び申し上げます」
筆頭の江戸家老、山花作左衛門が頭を下げ、隣ではもう一人の江戸家老、森嶋帯刀が頭を下げている。江戸留守居役の南部宗之進と、その隣には奥家老の榊伝兵衛。
俺は榊に言う。
「まずは奥向きに出向き、先君のご位牌に無事到着の報告を。正室の寧にもその折に」
「はい。すべてご承知おきしておられます」
俺は背後に控える用人の栗原彦右衛門に耳打ちし、「例のものを」と言えば、栗原が心得て踵を返す。
榊が奥向きに向かうのを見て俺はまず中奥に通り、鬢の毛を整え、足袋を履き替え、小姓の淹れた茶を一杯、喫する。その頃には用人の栗原が於寧への土産の樺細工を三方に乗せて持ってきた。
「ならば参るか」
俺は立ち上がり、奥向きへと続く長廊下へ向かう。その先に、奥向きと中奥を隔てる御錠口があり、がっちりと閂がかけられていた。小姓が脇に垂れている紐を引っ張り、鈴を鳴らす。すぐに木戸が開かれて、俺は奥向きの御座之間に足を踏み入れた。まだ於寧は来ておらず、俺はそのまま奥の仏間に通る。俺が仏前に正座したあたりで、衣擦れの音がして於寧たちが御座之間に入ってきた。
一年ぶりに対峙して、於寧はやはり、美しくなっていた。全体に小柄でほっそりして、吹輪に結った髪に挿した、花簪が重たげに見える。白地に流水文様の小袖に、赤い花模様の搔取。相変わらず色白の肌に大きな黒い瞳が可憐で、だが人形のように表情は読めない。
当たり障りのない挨拶をして、俺は栗原に命じて土産の樺細工を運ばせる。
それを見て、於寧は黒い瞳を大きく見開いた。――喜んでいるというよりは、驚いて、いぶかしんでいるように見えた。
於寧は小箱を手に取り、抽斗を引っ張ったり向きを変えたり、まじまじと見ている。
「ありがとうございます」
「気に入ってくれたか」
「はい。とても。……樺細工と申すもの、初めて目に致しました」
決定打だった。樺細工は以前にも贈っている。――これが藩の特産品だという手紙も添えて。
於寧は樺細工も、おそらく手紙も見ていない。
俺は於寧の背後に控える、乳母の倉橋をちらりと見た。さすがの貫禄で顔色一つ変えないが、於寧と俺とのやり取りを止めているとしたら、この女しかないだろう。
於寧は樺細工を三方に戻し、それを背後の倉橋に渡す。そうしてまた向き直るが、そうなると俺も何から話していいのかわからない。
ずっと、手紙を送っているのに返事もないのは、どういうことなのだ、もしや俺が嫌いなのか――
いや、それではただの詰問ではないか。於寧は手紙が来たことも知らないのだとしたら――
とりあえず今夜はそちらで過ごしたい、をいきなり口にするのは、まずいのか――
以前の失敗を想い出し、俺は眉をひそめて考え込んでしまう。
でも、何か話さなければ――
「……こちらは、特に変わりはないか」
「はい……お国元の方も? あちらの……竹姫ももう、大きくなったことでしょうね」
国元の側室の産んだ娘の話題を出され、俺はぐっと言葉に詰まる。
娘一人のことでも気まずい。なのに、さらにおりくの懐妊のことを伝えなければ――
だが俺の喉は張り付いたように声を出すことができなかった。於寧も困ったような表情で首を傾げている。
と、そこへ栗原が声をかける。
「そろそろ刻限にございますれば……」
「あ、ああ……」
結局俺は、訪問の約束を取り付けることもできず、御座之間から表へ戻らねばならなかった。
俺は表での謁見の合間に、奥家老の榊伝兵衛を通じて奥入りのことを告げる。――が、戻ってきた返答は「否」であった。
「何故か?」
「は、体調がよろしくないとのことで――」
さっきは元気そうだったではないか! まさか俺の顔を見て体調が悪化したのか? やっぱり俺のことが嫌い――
こういうとき、本当に大名なんてなるものではないと思う。
奥入りを希望しても、向こうがいやだと言えば、御錠口は絶対に開かない。
俺は納得のいかない気持ちで、その夜も一人で中奥で夕餉を食し、一人で寝た。
せめて夢にでも出てくれないかと思ったが、長旅の疲れで熟睡し、夢にも出ない。
――見えずしあるは 恋ひて死ねかと
俺はため息をつく。昔から無駄に丈夫にできていて、風邪一つ引かぬ。早朝に爽やかに目覚め、素振りまでしてしまった。
江戸在府中の大名の主たる仕事は、千代田への登城である。
これが緊張の連続でとにかく肩がこる。その日の行事や大名家の身分、官位によって着ていくものも細かく決まっていて、間違いは許されない。幸い、上様は俺と同い年で、鷹狩りの御供で親しくなった。そこそこ気安い好人物なのだが、御城内で将軍と外様大名として対峙する場合、失敗の許されない相手である。
それから御老中連。能吏として名高い阿部美作守様は、俺にまだ、男児がいないことをとても気にしていた。
俺が死ねば三十万石が宙に浮いてしまう。ご公儀としても、大名家の改易は避けたいのだろう。特に我が家は国替え以前よりの扶持を維持しているから、石高に比べても藩士の数が多い。――だから借金も嵩むのだが――。
「白河の……主計殿におかれては、その後、お世継ぎの件は如何に」
御城内でお会いした折にも尋ねられ、俺は無意識に眉を寄せてしまう。
「はあ。それは……まあその……」
「貴卿は確か、婿養子でござったな。ならば奥方への遠慮があるか。あるいは悋気が強いとか――」
「いえそのようなことは全く。むしろ――」
妬いてくれるくらいならば、どれほど――
言いかけて、俺は慌てて口を噤み、咳払いで誤魔化す。
「そうであるか、ご側室などもそろそろ考えねば……」
「はあ……」
側室は国元に一人いるし、それで十分というか、本気で俺は於寧だけでいいのだが、向こうが俺のことを嫌いなんだ。
幼い時は兄様と慕ってくれても、成長すれば九つも年上の男。それに、やっぱりあの、四年前の件が、俺と於寧の仲を決定的に壊してしまったのだ。
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