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七竅
29、友の正体
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「どういうことだ?」
「……〈王気〉もある。お顔もユエリン皇子と瓜二つ。でも……別人なのです」
「意味がわからねぇ」
ゼクトが、遠くを見るような目で、言った。
「……ずっと、理解できないと思っていたのです。従弟の……デュクトが、殿下と関係を持っていたことを」
「そりゃあ、ホモだからだろ」
何を今さら、という顔で廉郡王が言う。彼自身にも理解できない。いかに恭親王が美青年でも、男は無理だ。
「……ホモだろうがなんだろうが、幼少からお育てした皇子に欲情するなんて、あり得ませんよ。自分の、息子のようなものですから」
ゼクトが慈愛の籠った目で廉郡王を見る。どれほどやんちゃに振り回されようが、問題を引き起こそうが、傅役にとって皇子は命より、血を分けた我が子よりも大切な存在だ。
「それを……犯すというのが、理解できませんでした」
ゼクトは言う。他にも奇妙なことはたくさんあった。
おそらくは頸椎を損傷していて、命が助かっても一生、手足は動かせぬと言われていたのに、驚異の回復を見せたこと。傲慢で、特権意識の塊だったような皇子が、生まれ変わったような素直な性格になったこと。食事の好み、生活の癖、そんなものもがらりと変わったこと。
すべてが、あの落馬の後、数か月後に目覚めてからのことだった。
「あの時――デュクトは数日、太陽神殿に籠っていたのですが――密かに調べたところ、太陽神殿での祈祷の記録はないのです。むしろあったのは、聖地への転移門の使用の記録でした」
「聖地へ、転移門で?」
廉郡王とて、それがいかに異常なことかわかった。通常、聖地の高僧が往復する以外、聖地へ転移
門を利用して入ることはない。皇帝からの特別な許可がなければ、許されないのだ。
「十二貴嬪家や貴種の家で、望まれない子が生まれると、密かに転移門で聖地の僧院に送ることがございます」
強い魔力を持つ子を、帝国内で野放しに育てることはできない。聖地に送り、僧とする。
「〈純陽〉と申しましてね。生涯、聖地から出ることもなく、結婚することも、異性と交わることもない。――魔力を制御し、子を生さぬために。皇家でも、同様のことがないとは言えません」
廉郡王は目を見開く。
「どうして――あ、双子、か」
その理由に思い至り、廉郡王は呟いた。皇后の子が、双子。同じ年、同じ母、同じ顔の皇子が二人。もし、皇帝がその皇子に位を譲ることを考えていたとすれば、双子の皇子は火種にしかなり得ない。
「つまり……本物のユエリンが死んじまったから、聖地に捨てた弟の方を連れてきて替え玉にしたってことか?」
廉郡王が何とも言い難い不快感に苛まれながら、言った。
「……北方の砦で、恭親王殿下にカミキリムシの幼虫を食べさせられたと、言っておられましたね」
ゼクトの言葉に、廉郡王は四年前の巡検を思い出す。朝の鍛錬の後の焚火で、薪の中から出て来た白い芋虫を焚火であぶって食べさせられたのだ。
「たとえどのような高貴な生まれであっても、聖地に送られて〈純陽〉となった者は、身分を秘されて一介の見習い僧侶として育ちます。質素な食事と衣服を身に着け、労働と、祈りに明け暮れて過ごすのです」
恭親王が、貧乏人の食い物である蕎麦を好んで食べていたことを思い出す。贅沢な食事を食べ過ぎると胃を悪くすることも。
「そう、思い至ると、デュクトの仕出かしたことの、罪深さに、私は――」
ゼクトは目を閉じた。
幼少から育てたユエリン皇子ではないから、デュクトは美しい皇子に欲情したのだ。そして、聖地で〈純陽〉として育てられていた皇子を、犯した。同性愛という禁忌を越えて、その罪は重い。
廉郡王は北の砦で見た、どこか危うい二人の関係を思い出して、精悍な眉を顰める。彼の知る限り、恭親王は同性愛に嫌悪感を示していた。無理矢理還俗させられた上に、信頼すべき傅役に犯されたら、世のなかの全てを恨みたくもなるだろう。
「ゼクト――でも、〈王気〉は、あるんだろう?」
「それは、間違いなく、飛び切り強い、金龍の形態のものをお持ちだそうです」
ゼクトはデュクトと異なり、〈王気〉を視る力まではない。だが、様々な望気者の話から、たしかに〈王気〉があるのだ。
「――では、別にあいつが皇帝になっても、問題はない」
「そうです。――ですが、皇太子殿下はそうはお考えにはならない」
「親父が? 親父もそれに気づいているってのか?……でも、俺が見る限り、皇帝陛下のお心はもう、決まっているぞ」
おそらく皇帝は、廉郡王の父親を廃太子して、恭親王に皇位を譲ろうとしている。廉郡王自身は、皇帝位に興味はない。窮屈だし、向いてないと思っている。素直で部下に優しい恭親王がなればいいと考えていた。
「証拠は掴んでおられないと思いますが、疑ってはおられると思います。三十年以上皇太子の位にあって、廃位され、息子のように若い弟に地位を奪われる。――そのような屈辱に、皇太子殿下は耐えられますまい。御位を巡って、必ずや争いが起こります。その時――殿下はどちらに立つか、選択を迫られるでしょう」
ゼクトは、目を開いて廉郡王を見た。
「あなたご自身は、皇帝に立ちうるご器量をお持ちだ。だが、申し訳ないが、父君である皇太子殿下は、それに欠けます。あなたと、恭親王殿下であれば、互角です。しかし、皇太子殿下と恭親王殿下であれば――」
「そんなのははっきりしてる。親父か、ユエリンだったら、ユエリンの方がいいに決まってる。親父に、皇帝なんか無理だ」
はっきりと断言する廉郡王に、ゼクトは微笑む。
「次の御位の行方を巡って、これから揉めるでしょう。今上陛下万歳の後、大きな波乱が起こることはまず、間違いありません。――その時に、殿下は立ち位置を誤まることのありませんように。私はおそらく、その時まではお側に付いていられない。ですから――」
廉郡王は、ゼクトの言うことをほぼ、理解した。
「わかった――俺は、間違ったりはしない。ユエリンの能力の高さも、親父の無能さも、十分に理解しているから。……それより、これを食え。この後、しばらく食べられないかもしれねぇからな」
廉郡王は数えるほどしか米の入っていない粥もどきを土器に掬い、ゼクトに食べさせてやった。そうして、自分も白湯のような部分を啜って、溜息をつく。傍らで、ゼクトが眠りに落ちたらしい。
廉郡王も横になって身体を休めながら、先ほどのゼクトの話を考える。
〈王気〉がある以上、恭親王が皇家の血を引いているのは間違いない。廉郡王は、落馬事故の後、ユエリンと名乗っていた彼が目を覚まして、初めて小侯院に来た日のことを思い出していた。
十二歳以前の記憶がない、と言った彼。それまで虐め倒していた一つ上の兄アイリン――成郡王――に素直に謝罪した彼。
双子とはいえ、自分とは別の人間として生きることを強要されて、あのころの彼は何を考えていたのだろうか。記憶をなくして、ユエリンがいい奴になって戻ってきたと単純に喜んでいた自分を、彼はどう思っていたのだろうか。
結婚を嫌がって、出家したいとまで言っていた彼。もともと僧侶になるべく育てられたのならば、当然の欲求だったのだ。
そこまで考えて、廉郡王はあることに気づいて舌うちする。
彼の、本当の名前すら、自分は知らないのだ――。
友が否応なく背負わせられている重い秘密と過去に思い至り、廉郡王はやり切れない気分で深い溜息をついた。
「……〈王気〉もある。お顔もユエリン皇子と瓜二つ。でも……別人なのです」
「意味がわからねぇ」
ゼクトが、遠くを見るような目で、言った。
「……ずっと、理解できないと思っていたのです。従弟の……デュクトが、殿下と関係を持っていたことを」
「そりゃあ、ホモだからだろ」
何を今さら、という顔で廉郡王が言う。彼自身にも理解できない。いかに恭親王が美青年でも、男は無理だ。
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「それを……犯すというのが、理解できませんでした」
ゼクトは言う。他にも奇妙なことはたくさんあった。
おそらくは頸椎を損傷していて、命が助かっても一生、手足は動かせぬと言われていたのに、驚異の回復を見せたこと。傲慢で、特権意識の塊だったような皇子が、生まれ変わったような素直な性格になったこと。食事の好み、生活の癖、そんなものもがらりと変わったこと。
すべてが、あの落馬の後、数か月後に目覚めてからのことだった。
「あの時――デュクトは数日、太陽神殿に籠っていたのですが――密かに調べたところ、太陽神殿での祈祷の記録はないのです。むしろあったのは、聖地への転移門の使用の記録でした」
「聖地へ、転移門で?」
廉郡王とて、それがいかに異常なことかわかった。通常、聖地の高僧が往復する以外、聖地へ転移
門を利用して入ることはない。皇帝からの特別な許可がなければ、許されないのだ。
「十二貴嬪家や貴種の家で、望まれない子が生まれると、密かに転移門で聖地の僧院に送ることがございます」
強い魔力を持つ子を、帝国内で野放しに育てることはできない。聖地に送り、僧とする。
「〈純陽〉と申しましてね。生涯、聖地から出ることもなく、結婚することも、異性と交わることもない。――魔力を制御し、子を生さぬために。皇家でも、同様のことがないとは言えません」
廉郡王は目を見開く。
「どうして――あ、双子、か」
その理由に思い至り、廉郡王は呟いた。皇后の子が、双子。同じ年、同じ母、同じ顔の皇子が二人。もし、皇帝がその皇子に位を譲ることを考えていたとすれば、双子の皇子は火種にしかなり得ない。
「つまり……本物のユエリンが死んじまったから、聖地に捨てた弟の方を連れてきて替え玉にしたってことか?」
廉郡王が何とも言い難い不快感に苛まれながら、言った。
「……北方の砦で、恭親王殿下にカミキリムシの幼虫を食べさせられたと、言っておられましたね」
ゼクトの言葉に、廉郡王は四年前の巡検を思い出す。朝の鍛錬の後の焚火で、薪の中から出て来た白い芋虫を焚火であぶって食べさせられたのだ。
「たとえどのような高貴な生まれであっても、聖地に送られて〈純陽〉となった者は、身分を秘されて一介の見習い僧侶として育ちます。質素な食事と衣服を身に着け、労働と、祈りに明け暮れて過ごすのです」
恭親王が、貧乏人の食い物である蕎麦を好んで食べていたことを思い出す。贅沢な食事を食べ過ぎると胃を悪くすることも。
「そう、思い至ると、デュクトの仕出かしたことの、罪深さに、私は――」
ゼクトは目を閉じた。
幼少から育てたユエリン皇子ではないから、デュクトは美しい皇子に欲情したのだ。そして、聖地で〈純陽〉として育てられていた皇子を、犯した。同性愛という禁忌を越えて、その罪は重い。
廉郡王は北の砦で見た、どこか危うい二人の関係を思い出して、精悍な眉を顰める。彼の知る限り、恭親王は同性愛に嫌悪感を示していた。無理矢理還俗させられた上に、信頼すべき傅役に犯されたら、世のなかの全てを恨みたくもなるだろう。
「ゼクト――でも、〈王気〉は、あるんだろう?」
「それは、間違いなく、飛び切り強い、金龍の形態のものをお持ちだそうです」
ゼクトはデュクトと異なり、〈王気〉を視る力まではない。だが、様々な望気者の話から、たしかに〈王気〉があるのだ。
「――では、別にあいつが皇帝になっても、問題はない」
「そうです。――ですが、皇太子殿下はそうはお考えにはならない」
「親父が? 親父もそれに気づいているってのか?……でも、俺が見る限り、皇帝陛下のお心はもう、決まっているぞ」
おそらく皇帝は、廉郡王の父親を廃太子して、恭親王に皇位を譲ろうとしている。廉郡王自身は、皇帝位に興味はない。窮屈だし、向いてないと思っている。素直で部下に優しい恭親王がなればいいと考えていた。
「証拠は掴んでおられないと思いますが、疑ってはおられると思います。三十年以上皇太子の位にあって、廃位され、息子のように若い弟に地位を奪われる。――そのような屈辱に、皇太子殿下は耐えられますまい。御位を巡って、必ずや争いが起こります。その時――殿下はどちらに立つか、選択を迫られるでしょう」
ゼクトは、目を開いて廉郡王を見た。
「あなたご自身は、皇帝に立ちうるご器量をお持ちだ。だが、申し訳ないが、父君である皇太子殿下は、それに欠けます。あなたと、恭親王殿下であれば、互角です。しかし、皇太子殿下と恭親王殿下であれば――」
「そんなのははっきりしてる。親父か、ユエリンだったら、ユエリンの方がいいに決まってる。親父に、皇帝なんか無理だ」
はっきりと断言する廉郡王に、ゼクトは微笑む。
「次の御位の行方を巡って、これから揉めるでしょう。今上陛下万歳の後、大きな波乱が起こることはまず、間違いありません。――その時に、殿下は立ち位置を誤まることのありませんように。私はおそらく、その時まではお側に付いていられない。ですから――」
廉郡王は、ゼクトの言うことをほぼ、理解した。
「わかった――俺は、間違ったりはしない。ユエリンの能力の高さも、親父の無能さも、十分に理解しているから。……それより、これを食え。この後、しばらく食べられないかもしれねぇからな」
廉郡王は数えるほどしか米の入っていない粥もどきを土器に掬い、ゼクトに食べさせてやった。そうして、自分も白湯のような部分を啜って、溜息をつく。傍らで、ゼクトが眠りに落ちたらしい。
廉郡王も横になって身体を休めながら、先ほどのゼクトの話を考える。
〈王気〉がある以上、恭親王が皇家の血を引いているのは間違いない。廉郡王は、落馬事故の後、ユエリンと名乗っていた彼が目を覚まして、初めて小侯院に来た日のことを思い出していた。
十二歳以前の記憶がない、と言った彼。それまで虐め倒していた一つ上の兄アイリン――成郡王――に素直に謝罪した彼。
双子とはいえ、自分とは別の人間として生きることを強要されて、あのころの彼は何を考えていたのだろうか。記憶をなくして、ユエリンがいい奴になって戻ってきたと単純に喜んでいた自分を、彼はどう思っていたのだろうか。
結婚を嫌がって、出家したいとまで言っていた彼。もともと僧侶になるべく育てられたのならば、当然の欲求だったのだ。
そこまで考えて、廉郡王はあることに気づいて舌うちする。
彼の、本当の名前すら、自分は知らないのだ――。
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