【R18】渾沌の七竅

無憂

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六竅

38、情交*

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 そう宣言すると、シウは赤く色づいて尖った蕾を口に咥え、吸い、味わうようで転がし、また軽く噛んで……二つの脹らみを両手で寄せ、尖りを交互に口に含んでは舐め、また指でくりくりと弄り続けた。時折強く吸いあげ、軽く歯をたてたりと、ありとあらゆる愛撫を加えてユイファの胸を堪能する。

「あっはあっんんっ……ああっあっあっ……」

 ユイファはすでにじっとりと汗ばみ、白く官能的な身体をくねらせてシウの愛撫に応えている。シウの唇は胸から徐々に腹、脇腹や臍へと降りていき、くねる腰を両手で抱き込むようにして、尻から太ももへと手を滑らせ、隠された場所へと至った。
シウの指が秘裂をなぞり、奥へと侵入する。丹念な胸への愛撫ですでにしっとり潤っていたその場所は、シウの指を難なく受け入れる。

「ああっはああっ……そこはっ……だめっ」

 シウの指が秘所に触れたことで、ユイファは慌てて身を捩らせ、手を伸ばしてシウの腕を掴み、やめてと首を振った。その場所は死んだ夫しか触れたことのない神聖な場所だ。
 シウが身体を起こし、ユイファの目をじっと見つめて言った。

「わかってる……ユイファは悪くないよ。これは治療だから……いいね?」

 死んだ夫へ操を守ってきたユイファが、それを捨て去るにはそれなりの理由付けが必要だった。

「いっぱい感じないと、媚薬が抜けないから……だから、ユイファのせいじゃないんだよ」

 シウは死んだ夫のことは何も言わなかった。それが、シウの心遣いなのだろう。ユイファが涙で潤んだ瞳でシウを見上げていると、シウは微笑んで自らの腕を掴んでいたユイファの右手を握り、その掌に口づけして自身の頬に導く。

「大丈夫、安心して。優しくするから」

 シウの黒曜石の瞳はあくまでも優しく、ユイファは熱く見つめられて、自分の中の不安が溶けていくのを感じた。

「いいね? 続き、するよ?」

 シウの大きくあたたかな手が、ユイファの身体を滑り、太ももの内側を優しく撫でながらユイファの中心へと向かい、秘所を優しく彷徨ってから、その指がユイファの蜜口にそっと入ってきた。
 
「ああっ……いっ……」
「……すごい、狭い……痛い?」
「痛くは……でも……んんんっ」

 もともと夫との性交も淡泊で、子も産まず、孤閨を守ってきたユイファのそこは生娘と変わらないほどに狭かった。シウはゆっくりと指を抜き差ししながら、その上にある秘芽に触れる。

「ああああっ……そこはっ……あああんっ」

 ユイファの腰が大きく揺れ、一際高い嬌声が上がる。

「ここが、気持ちいいんだね?」

 その場所を刺激しながら、内部を指で広げるように抜き差しを続ける。濡れそぼったそこに痛みはなく、巧みに動いてある一点を指が突いた時、ユイファの身体がびくりと跳ね上がった。

「ああああああっ……あああっ」
「見つけた。ここだね、ユイファのいいところ」

 シウはにっこりと微笑むと、その場所を重点的に責めていく。

「あっはあっだめぇっ……ああっあああ――――――――っ」

 白い喉を仰け反らせ、敷布の上で揺蕩っていた白い脚がピンと伸び、指先が丸くなって、ユイファが達した。
 その後、ぐったりと弛緩して息を荒げるユイファの身体に唇を這わせ、シウが宥めるように言った。

「大丈夫?うまくイケたね……でもこの薬は強力だから、一回イったくらいでは抜けないんだ。何度も、イかないとね……」

 先ほどの快感の奔流に思考を奪われていたが、ユイファは、シウの言葉が奇妙だと思った。シウは、ソールが使った薬について詳しすぎないか?
 ……だが、シウの責めが再び始まり、ユイファは深く考える余裕を失った。シウの指が二本、三本と増えて、巧みに内部を蠢き、時には上の肉芽を擦られ、時には乳首を舌で転がされて、ユイファはただただ翻弄された。一度達した身体は高みに昇るのも早く、瞬くまに二度目の絶頂が訪れて、ユイファはなすすべもなく、がくがくとその身を襲う快楽に身を任せる。荒い息を吐いて、ぐったりと身体を弛緩させていると、衣擦れの音が聞こえ、衣服を脱いで生まれたままの姿になったシウが、ユイファの耳元で囁いた。

「ユイファ……挿れるよ……」
「……シウ……さ、ま……」

 上から覗き込んでくるシウの身体は、細身だか十分に鍛えられ、滑らかで美しかった。ユイファがぼうっと見惚れるうちに、シウは膝に手をかけて脚を開くと、腹につくほど漲り、昂った怒張をユイファの蜜口に宛がう。それが、以前に見たことのある死んだ夫のものよりも明らかに大きいことに気づき、はっと身体を固くする。

「大丈夫、僕は慣れてるから。……力を抜いて、楽に」

 シウがゆっくりとユイファの内壁を押し入ってくる。久しぶりの交接だというのに、媚薬のせいもあるのか、ユイファの身体はシウの肉楔をやすやすと受け入れていた。

「はっ……ううっ……」
「きついね……もう少しだから、我慢して……」

 四つも年下の少年に気遣われるようにして、ユイファは目を閉じてシウの肩に縋りつく。

「大丈夫……ユイファ……ああっ……すごく、気持ちいい……」

 シウがユイファの耳たぶに唇を寄せ、耳の孔に舌を入れる。

「はっ……あああっ……」
「はあっ……奥まで……はいったよ……」

 みっちりと内部を埋められて、ユイファがはあっと甘い吐息を漏らす。貫かれた内奥からじんじんと甘やかな疼きが沸き上がってくる。

「動くよ……ユイファ……」
「あああっ……あっあっ……あああああっ」

 優しく内部を擦りたてられ、ユイファが首を振って喘ぐ。シウは大きな胸に顔を埋めるようにしながら、ユイファの奥を抉るように突いていく。ユイファは容易に高められ、白い喉をさらし、豊かな胸をシウに押し付けるようにして、背中を反らし、達した。

「あああっああんっあああ―――――っ」
「ああっすごい、ユイファっ……中が……うねって……」

 何度も、何度も、追い詰められ、責めたてられ、息をつく間もなく絶頂に導かれ、ユイファは悲鳴のような喘ぎ声をあげる。

「もう……僕も、イくよ……」
「あっあっあああ―――――っ」

 シウの抽挿が早く、激しくなる。叩きつけるように腰をぶつけられ、ユイファが一際高い嬌声をあげる。

 「くっはあっ……出るっ……」

 シウは美しい眉根を寄せ、快感を堪えてユイファの中から自身を引き抜くと、その白い腹に欲望を吐き出した。

 「はあっはあっ……ああっ……」

 肩で大きく息をしながら、ユイファが絶頂の余韻に身を任せ、弛緩した身体を横たえていると、シウは枕元の布でユイファの白い腹にぶちまけられた白濁を拭い取る。
 
「痛くない……?大丈夫そうだね?」

 気遣うようにシウに聞かれ、何のことだろうかと、ユイファが頷いたとき――。突如部屋に人の気配がして、ユイファはシウの身体に抱きついた。

「おい、そろそろいいか?」

 絹の掛け布で裸体を隠しながら身を起こしたユイファの目に入ったのは、エルとターシュ、と呼ばれたシウの友人たちだった。
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