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五竅
28、クリスタ
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恭親王が体調を崩したと聞き、廉郡王が鴛鴦宮まで見舞いに訪れた。
「大丈夫か?……北方辺境から帰ってきてこの方、おめぇ、無理してるだろ」
恭親王が足を投げ出して座る長椅子の横で、黒檀の肘掛椅子に腰を下ろし、廉郡王は心配そうに同い年の叔父を覗き込む。
「無理なら、昔からしている。ここの人間は、僕がどれだけ要求を飲んでも、それ以上を求めるからね」
「最初から要求なんか聞かなきゃいい」
「そうもいかないよ……」
恭親王は溜息をつく。
「でも、結婚だけはしたくないんだよね。どうしたらいいかな」
友人の言葉に、廉郡王も眉を顰める。
「俺んとこにも話は来るけどよ。それはしょうがねぇんじゃねーのか?……好きな女でもいんのか? その女の家柄なんかで無理な場合は、ま、側室にするってことで手ぇ打つしかねぇんじゃね?」
「結婚自体、したくないんだよ。……出家しようかな」
ぽつりと呟く恭親王に、廉郡王が思い出したように言った。
「そういや、ジーノは出家して聖地に行きたいって、要望を陛下に出したらしい」
「ジーノが?」
恭親王ががばりと身を起こす。ジーノは亡き成郡王の傅役で、ベルンチャ族の天幕にも一緒に囚われていた。
「そう。多分許可は下りるだろう。ジーノは貴種の端くれだけど嫡流じゃないし、成人した息子もいるからな。……一周忌が済んだら、聖地に行く予定でいると、この前言っていた」
成郡王の墓は郊外に建てられたが、恭親王はそれに詣でることも許されていなかった。
「……そう……羨ましいな。僕も聖地に行きたい……」
再びクッションに身体を預け、怠そうに目を閉じる恭親王を、廉郡王は訳が分からないという表情で見る。
「おいおい、まだ十六じゃねぇかよ。辛気臭ぇこと言ってねぇで、早く治してまた遊びに行こうぜ。ダヤンも心配してるぜ?」
後宮外に住むダヤン皇子は直系皇族でないため、滅多なことでは入宮許可が下りないので、見舞いに来られないのだ。
「うん……とりあえず、結婚しなくていい方法を思いついたら、教えて」
「俺が聞きてぇよ!」
廉郡王が悪態をつき、具合の悪そうな様子に、早々に部屋を辞した。
途中まで見送りに来たメイローズに、廉郡王が言う。
「なあ、あいつ、相当参ってるみたいだぜ? 出家したいとかさ……」
メイローズも困ったように眉尻を下げる。
「出家願望は常にあるようなのですが、今回ははっきりと周囲にもお漏らしになりました。どうしても結婚させられるくらいなら、出家するか、いっそのこと……」
「どうしてそこまで嫌がるかな?」
「男女のことについて、少し潔癖に過ぎるところがあおりになりますので……」
「潔癖ねぇ……」
死んだ正傅の未亡人と寝ておいて、潔癖もへったくれもねーだろ、と廉郡王は思いながらも、メイローズには注意を促しておいた。
「まあ、無茶なことしねぇように、しっかり見張っておけよ?変なところで頑固だからな」
「はい。ご忠告痛み入ります」
廉郡王が帰っていくのを、メイローズは頭を深く下げて見送った。
一週間程してようやく体調が戻ったころ、珍しいことにクリスタの方から会いたいという連絡があった。
嫌な予感がしたが、いつもの茶屋を予約し、落ち合う。
久しぶりに見ると、やはりクリスタはしっとりして大人の魅力があり、恭親王の欲も動いた。皇后からは口煩く苦言を呈されていたが、まだクリスタとは別れたくないと思ってしまう。柔らかいその肌を堪能した後でいつものように一緒に風呂に入り、お湯の中で背後からクリスタの身体を抱き込んで、白い肌がお湯の飛沫を弾く様子をじっと見つめていた時――。
ふいに、回した腕をクリスタが外し、彼女が恭親王の方に向き直った。形のよい白い乳房が恭親王の目に眩しい。
「……どうしたの?」
「しばらく、領地の方に行くことになりました……子供たちを連れて」
「領地?」
恭親王が目を瞬いてクリスタを見つめると、彼女はふっと柔らかく微笑んだ。
「……勿体なくも皇后陛下からお手紙を頂戴いたしまして……」
「母上が?」
露骨に嫌そうに眉を顰める。どうせ、何か余計なことを言ったに違いないのだ。
「ええ……それで、殿下とは子供たちの将来のことでいろいろご相談しているだけだと申し上げましたら、子供たちの家督については陛下がお口添えをくださいまして。ひとまずゼクト殿は家督を預かるけれど、子供の成人後は返していただけるとの、確約を得ました」
「……そう。で?」
「はい、その代わり、子供たちが成人するまでは帝都を離れて領地で暮らすようにと……」
恭親王はすっと頭が冷えていくのを感じた。
「それは……母上の……」
「ええ。息子が家督を継ぐための、条件です」
体内で、静かな怒りのマグマが沸騰していくような、そんな気がした。
クリスタの息子にソアレス家の家督を確約するかわりに、クリスタを帝都から遠ざけ、恭親王との関係を清算させる。
あの女に、何が分かるというのだろう。
彼がデュクトから受けた傷も、ボルゴールに貪られた痛みも、何も知らないくせに、母親面して彼に干渉する。ベルンの北岸で彼らが過ごした絶望の日々を、ただ上辺だけの報告をうけただけで、勝手に男色相手だと勘違いして成郡王を離宮に追いやり、最期の時すら会うこともできず成郡王は失意のままに死んだのだ。恭親王の体内には、まだその時の怒りが熾火のようにぶすぶすと煙を上げていた。
ボルゴールら蛮族に凌辱された痛みを分かち合った友を奪った女が、今度は裏からクリスタにまで手を回した。クリスタは、デュクトによってつけられた癒えることのない傷をなめ合う相手だ。お互いにこれが愛ではないとわかっているけれど、二人が結びついたのはそれが必要だったからだ。
あの女は、息子が抱く心の傷に目を向けようとしない。瑕一つない玉のように美しい息子の表面だけを愛で、それを愛情だと勘違いしている。――その愛情だって、彼にではなく、彼女のユエリン皇子に向いているのだ。
母と名乗っているが誰よりも遠い存在を、恭親王はこの時初めて、はっきりと憎いと思った。
「あなたはそれを了承したの……」
恭親王の感情を殺した低い声に、クリスタは少し困ったように眉尻を下げ、泣き黒子のある色っぽい目元を緩める。
「……ええ。母として、息子の家督は守ってやらねばなりませんし……陛下のお気持ちもわかりますから」
「お気持ち?」
皇后の気持ちなど忖度もしたくないと言わんばかりに恭親王が吐き捨てるのを、クリスタが咎めるように言った。
「わたくしも、息子が十一も年上の未亡人と関係を持っていたら、別れて欲しいと思うでしょうから」
「僕の……気持ちはどうでもいいの?」
クリスタがお湯の中で恭親王の腕に触れる。
「だって……殿下は別にわたくしを愛しているわけじゃないでしょう?」
「それは……」
否定できなかった。彼が愛しているのは一人だけで、クリスタではない。
「ご結婚も内々にですがお決まりになったと。身辺を身綺麗にされる時期ですよ」
「嫌だ! 結婚なんてしない!」
「また無茶なことをおっしゃる……」
クリスタが呆れたように微笑む。
「どうして好きでもない女と結婚しなければならないの」
恭親王が忌々しそうに言い、唇を噛むのをクリスタはじっと見つめ、尋ねた。
「……他に、好きな方がいらっしゃるのでしょう?」
恭親王は吃驚してクリスタを見た。
「なんで……そんなことを……」
クリスタが恭親王の肩に額をもたせかけて、言う。
「わかりますよ、それくらい……もしかして、ナルシア家のご令嬢?」
「違うよ! ヤスミンとは何でもないよ」
クリスタが恭親王の背中に指を滑らせる。
「ならよかった……ナルシア家のご令嬢で、しかも初婚ではありませんから、殿下の正室にはできない。もしその令嬢がお好きならお気の毒なことになると、心配していたのです」
皇子の正室は十二貴嬪家の嫡出子に限られる。ナルシア家は貴種だが、正室にはできない家柄だ。
「本当に彼女とは何でもないよ。……好きな人とは二度と会うことはないんだ」
そう言い切った恭親王に、クリスタは目を見開いた。
「……でしたら、ご正室様を大事になさったら……」
「結婚はしたくないんだってば!」
ばしゃりとお湯を跳ね上げて、恭親王が身体を起こす。
「親王殿下がご結婚もしないなんて、無理ですよ。身分と家柄で選ばれた結婚でも、誠意を尽くせば……」
「嫌だ。絶対にしない。結婚するくらいなら、死ぬ」
「殿下……」
「もういいよ、帰る。……あんたは僕よりも子供を選んだ。それならそれで、もういい――僕は、あんたを抱いてデュクトに復讐してやりたかっただけだし。もう、気はすんだよ……」
恭親王はクリスタから目を逸らすと、その後、一度もクリスタを見ることもなく、無言で身支度して、茶屋を後にした。
その後ろ姿を、クリスタは無言で見送る。声をかける資格はないのだ。
彼女は皇子を棄て、我が子を選んだ。当然の選択だ。
クリスタは女であるよりは、母でなければならないのだから。
その二日後、クリスタはひっそりと帝都を離れた。
「大丈夫か?……北方辺境から帰ってきてこの方、おめぇ、無理してるだろ」
恭親王が足を投げ出して座る長椅子の横で、黒檀の肘掛椅子に腰を下ろし、廉郡王は心配そうに同い年の叔父を覗き込む。
「無理なら、昔からしている。ここの人間は、僕がどれだけ要求を飲んでも、それ以上を求めるからね」
「最初から要求なんか聞かなきゃいい」
「そうもいかないよ……」
恭親王は溜息をつく。
「でも、結婚だけはしたくないんだよね。どうしたらいいかな」
友人の言葉に、廉郡王も眉を顰める。
「俺んとこにも話は来るけどよ。それはしょうがねぇんじゃねーのか?……好きな女でもいんのか? その女の家柄なんかで無理な場合は、ま、側室にするってことで手ぇ打つしかねぇんじゃね?」
「結婚自体、したくないんだよ。……出家しようかな」
ぽつりと呟く恭親王に、廉郡王が思い出したように言った。
「そういや、ジーノは出家して聖地に行きたいって、要望を陛下に出したらしい」
「ジーノが?」
恭親王ががばりと身を起こす。ジーノは亡き成郡王の傅役で、ベルンチャ族の天幕にも一緒に囚われていた。
「そう。多分許可は下りるだろう。ジーノは貴種の端くれだけど嫡流じゃないし、成人した息子もいるからな。……一周忌が済んだら、聖地に行く予定でいると、この前言っていた」
成郡王の墓は郊外に建てられたが、恭親王はそれに詣でることも許されていなかった。
「……そう……羨ましいな。僕も聖地に行きたい……」
再びクッションに身体を預け、怠そうに目を閉じる恭親王を、廉郡王は訳が分からないという表情で見る。
「おいおい、まだ十六じゃねぇかよ。辛気臭ぇこと言ってねぇで、早く治してまた遊びに行こうぜ。ダヤンも心配してるぜ?」
後宮外に住むダヤン皇子は直系皇族でないため、滅多なことでは入宮許可が下りないので、見舞いに来られないのだ。
「うん……とりあえず、結婚しなくていい方法を思いついたら、教えて」
「俺が聞きてぇよ!」
廉郡王が悪態をつき、具合の悪そうな様子に、早々に部屋を辞した。
途中まで見送りに来たメイローズに、廉郡王が言う。
「なあ、あいつ、相当参ってるみたいだぜ? 出家したいとかさ……」
メイローズも困ったように眉尻を下げる。
「出家願望は常にあるようなのですが、今回ははっきりと周囲にもお漏らしになりました。どうしても結婚させられるくらいなら、出家するか、いっそのこと……」
「どうしてそこまで嫌がるかな?」
「男女のことについて、少し潔癖に過ぎるところがあおりになりますので……」
「潔癖ねぇ……」
死んだ正傅の未亡人と寝ておいて、潔癖もへったくれもねーだろ、と廉郡王は思いながらも、メイローズには注意を促しておいた。
「まあ、無茶なことしねぇように、しっかり見張っておけよ?変なところで頑固だからな」
「はい。ご忠告痛み入ります」
廉郡王が帰っていくのを、メイローズは頭を深く下げて見送った。
一週間程してようやく体調が戻ったころ、珍しいことにクリスタの方から会いたいという連絡があった。
嫌な予感がしたが、いつもの茶屋を予約し、落ち合う。
久しぶりに見ると、やはりクリスタはしっとりして大人の魅力があり、恭親王の欲も動いた。皇后からは口煩く苦言を呈されていたが、まだクリスタとは別れたくないと思ってしまう。柔らかいその肌を堪能した後でいつものように一緒に風呂に入り、お湯の中で背後からクリスタの身体を抱き込んで、白い肌がお湯の飛沫を弾く様子をじっと見つめていた時――。
ふいに、回した腕をクリスタが外し、彼女が恭親王の方に向き直った。形のよい白い乳房が恭親王の目に眩しい。
「……どうしたの?」
「しばらく、領地の方に行くことになりました……子供たちを連れて」
「領地?」
恭親王が目を瞬いてクリスタを見つめると、彼女はふっと柔らかく微笑んだ。
「……勿体なくも皇后陛下からお手紙を頂戴いたしまして……」
「母上が?」
露骨に嫌そうに眉を顰める。どうせ、何か余計なことを言ったに違いないのだ。
「ええ……それで、殿下とは子供たちの将来のことでいろいろご相談しているだけだと申し上げましたら、子供たちの家督については陛下がお口添えをくださいまして。ひとまずゼクト殿は家督を預かるけれど、子供の成人後は返していただけるとの、確約を得ました」
「……そう。で?」
「はい、その代わり、子供たちが成人するまでは帝都を離れて領地で暮らすようにと……」
恭親王はすっと頭が冷えていくのを感じた。
「それは……母上の……」
「ええ。息子が家督を継ぐための、条件です」
体内で、静かな怒りのマグマが沸騰していくような、そんな気がした。
クリスタの息子にソアレス家の家督を確約するかわりに、クリスタを帝都から遠ざけ、恭親王との関係を清算させる。
あの女に、何が分かるというのだろう。
彼がデュクトから受けた傷も、ボルゴールに貪られた痛みも、何も知らないくせに、母親面して彼に干渉する。ベルンの北岸で彼らが過ごした絶望の日々を、ただ上辺だけの報告をうけただけで、勝手に男色相手だと勘違いして成郡王を離宮に追いやり、最期の時すら会うこともできず成郡王は失意のままに死んだのだ。恭親王の体内には、まだその時の怒りが熾火のようにぶすぶすと煙を上げていた。
ボルゴールら蛮族に凌辱された痛みを分かち合った友を奪った女が、今度は裏からクリスタにまで手を回した。クリスタは、デュクトによってつけられた癒えることのない傷をなめ合う相手だ。お互いにこれが愛ではないとわかっているけれど、二人が結びついたのはそれが必要だったからだ。
あの女は、息子が抱く心の傷に目を向けようとしない。瑕一つない玉のように美しい息子の表面だけを愛で、それを愛情だと勘違いしている。――その愛情だって、彼にではなく、彼女のユエリン皇子に向いているのだ。
母と名乗っているが誰よりも遠い存在を、恭親王はこの時初めて、はっきりと憎いと思った。
「あなたはそれを了承したの……」
恭親王の感情を殺した低い声に、クリスタは少し困ったように眉尻を下げ、泣き黒子のある色っぽい目元を緩める。
「……ええ。母として、息子の家督は守ってやらねばなりませんし……陛下のお気持ちもわかりますから」
「お気持ち?」
皇后の気持ちなど忖度もしたくないと言わんばかりに恭親王が吐き捨てるのを、クリスタが咎めるように言った。
「わたくしも、息子が十一も年上の未亡人と関係を持っていたら、別れて欲しいと思うでしょうから」
「僕の……気持ちはどうでもいいの?」
クリスタがお湯の中で恭親王の腕に触れる。
「だって……殿下は別にわたくしを愛しているわけじゃないでしょう?」
「それは……」
否定できなかった。彼が愛しているのは一人だけで、クリスタではない。
「ご結婚も内々にですがお決まりになったと。身辺を身綺麗にされる時期ですよ」
「嫌だ! 結婚なんてしない!」
「また無茶なことをおっしゃる……」
クリスタが呆れたように微笑む。
「どうして好きでもない女と結婚しなければならないの」
恭親王が忌々しそうに言い、唇を噛むのをクリスタはじっと見つめ、尋ねた。
「……他に、好きな方がいらっしゃるのでしょう?」
恭親王は吃驚してクリスタを見た。
「なんで……そんなことを……」
クリスタが恭親王の肩に額をもたせかけて、言う。
「わかりますよ、それくらい……もしかして、ナルシア家のご令嬢?」
「違うよ! ヤスミンとは何でもないよ」
クリスタが恭親王の背中に指を滑らせる。
「ならよかった……ナルシア家のご令嬢で、しかも初婚ではありませんから、殿下の正室にはできない。もしその令嬢がお好きならお気の毒なことになると、心配していたのです」
皇子の正室は十二貴嬪家の嫡出子に限られる。ナルシア家は貴種だが、正室にはできない家柄だ。
「本当に彼女とは何でもないよ。……好きな人とは二度と会うことはないんだ」
そう言い切った恭親王に、クリスタは目を見開いた。
「……でしたら、ご正室様を大事になさったら……」
「結婚はしたくないんだってば!」
ばしゃりとお湯を跳ね上げて、恭親王が身体を起こす。
「親王殿下がご結婚もしないなんて、無理ですよ。身分と家柄で選ばれた結婚でも、誠意を尽くせば……」
「嫌だ。絶対にしない。結婚するくらいなら、死ぬ」
「殿下……」
「もういいよ、帰る。……あんたは僕よりも子供を選んだ。それならそれで、もういい――僕は、あんたを抱いてデュクトに復讐してやりたかっただけだし。もう、気はすんだよ……」
恭親王はクリスタから目を逸らすと、その後、一度もクリスタを見ることもなく、無言で身支度して、茶屋を後にした。
その後ろ姿を、クリスタは無言で見送る。声をかける資格はないのだ。
彼女は皇子を棄て、我が子を選んだ。当然の選択だ。
クリスタは女であるよりは、母でなければならないのだから。
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