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四竅
31、傅役の勤め
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デュクトは部屋の寝台に座り、膝に肘をついて、頭を抱えこんでいた。恐れていたことが起きた。
今朝のゾーイの態度は間違いなく、自分と恭親王の関係を知ったためだ。あの真っ直ぐな男が、この乱れた関係を許すはずがない。
(俺のことはいい。――殿下に、傷がついたら――)
そもそも無理矢理抱いておきながら、相手の名誉を思いやるなど、矛盾もいいところだ。主のことを思うなら、抱かなければいいだけの話なのだから。
「正傅殿、入るぞ」
はっと顔をあげると、扉を開けてゲルが部屋に入ってきた。表情が硬い。
この男とは、皇子の正副の傅役を仰せつかって以来の仲だ。自分は十四で、この男は十三だった。
幼い皇子に共に仕え、守ってきた。自分たちは一蓮托生の間柄で、本物のユエリン皇子が落馬した時は、お互いに死を覚悟したものだ。今、自分が皇子を犯したことを知ったら、この男はどう思うだろう?もし逆の立場であれば、デュクトはこの男を殺したいほど憎むに違いない。
ゲルは寝台の脇の椅子に腰かけると、デュクトに言った。
「……ゾーイに聞いた。だが、事は公にできぬ。おぬしが正傅として以後、どのように振る舞うつもりなのか、聞かせてくれ」
デュクトはぴくりと身体を引きつらせて、ゲルを見る。
「正気か?……事情を知った上で、なお、まだ俺を傅役に留めようとするのか?」
「おぬしを更迭するとして、どう事情を説明するのだ? そんなこと、できまい」
「俺が……死ねばよいのだな」
ゲルは鋭い視線で真っすぐデュクトを射抜き、言った。
「デュクト。おぬしが正傅として、殿下を思う気持ちがあるのなら、それだけはするな。おぬしが死ねば、殿下は壊れる。もう、どうにも、誰にも、元に戻せぬほど、壊れる。あの方の傷ついた心を、これ以上傷つけるな」
「ではどうしろと……」
デュクトは頭を掻き毟る。涙があふれ出る。何故この腕で抱いてしまったのだろう?誘惑に負けて?愛しているから?
「生きるしかあるまい。血反吐吐いて、這いずり回って……。俺たちが、殿下に強要したことだ。つまらぬわが身の保身のために、聖地から聖なる〈純陽〉を引きずり出し、皇宮に閉じ込め、信仰を奪い、純潔を汚した。殿下の心が血を流して苦しむのを、見て見ぬふりで放置した。俺も同罪だ」
「おぬしが抱いたわけではあるまい」
ゲルが眉を顰める。
「……陽の精気の不足を補うためだったというが、成人後も関係を続ける理由は何故だ」
「殿下は……自分に罰を与えたいと。カリンを……殺した罰を。だから、嫌いな俺にわざと身体を差し出して……卑怯な俺は、殿下の苦しみを利用して、醜い情欲を充たしていたんだ」
ゲルの顔が歪み、頬がピクリと引き攣る。
「馬鹿な……あれは不幸な……事故だ」
「もちろんだ。でも、殿下は思うだろうな。処女だったカリンを不用意に抱いたために、死んだ、と。……だから自分が女のように犯されることで、その罪を贖いたいと思っているんだ」
ゲルは昨日の光景を思い出す。突然体調を崩した恭親王と、それを艶めかしく抱きかかえるデュクト。二人のただならぬ様子に、ゲルも密かに嫉妬した。
ゲルは考える。デュクトに対する憎しみと、贖罪。何故ここまで主を苦しめながら、自分は何の手段も講じてこなかったのか。それこそ最大の裏切りだ。
「デュクト――。とにかく、その関係は終わりにしろ。外に漏れたら、おぬしだけじゃない、殿下の御名に傷がつく。我々はたとえ汚泥の中に落ちたとしても、殿下だけはお守りせねばならん。それが、俺たち傅役の役目だ。殿下の心の傷は、おぬしと寝る以外の手段で癒すべきだ。……このさい、おぬし以外であれば、誰でもいい。殿下が望むなら、それこそ男でもいい」
「――わかった。……俺はどうしたらいい」
「しばらく謹慎してくれ。朝の件は、おぬしとゾーイの個人的な諍い、という方向で処理する」
ゲルが立ち上がったのに、デュクトは苦い声で聞く。
「ゾーイも、おぬしも、俺が憎いか?」
ゲルはしばしデュクトの顔を眺め、首を傾げる。
「ゾーイから話を聞いた時は、憎しみとか怒りよりも、まず気持ちが悪かった。いかに美少年とはいえ、男と情交など、陰陽の理に背く禁忌で、正気の沙汰ではないと。……だが、殿下はゾーイに言ったそうだ。おぬしと寝るのは、おぬしが憎いからだと。それとおぬしの言うとおり、殿下がカリンの件の贖罪としておぬしに身体を差し出しておるならば、いわばおぬしも被害者だな」
デュクトは首を振る。
「そんなことはない。俺は、殿下に触れるたびにどうしようもないほど欲情したからな。男相手に俺自身ですら信じられないが、我慢できなかった。それに……最近殿下は関係が外に漏れるのを恐れて、俺を拒むようになった。だが俺は……」
「デュクト……人は苦しみや罪の意識にとらわれると、自ら自身を傷つけたり、汚したりして、心の均衡を保とうとすることがあるらしい。俺は……殿下はそれだと思うのだ。現に、ゾーイのことは気に入っているから、誘惑はしないと仰ったそうだ。要するに、好きな相手とは情交できぬのだ。好きな相手と寝ることは、自分へのご褒美だからな」
デュクトは、ゲルの話に耳を傾ける。
「このままだと、殿下は一生、愛する相手と身体を繋げることができなくなる。それは、不幸なことだ。殿下の名も、過去も、殿下を愛し育んだ者たちも、俺たちが殿下から奪った。殿下が再び愛しいと思う相手と出会って――この際、男でも女でもいい――幸せな関係を築ける未来だけは、俺たちの手で残して差し上げたい。……だから、おぬしとの関係は断ち切らねばならぬ。おぬしが、殿下をいくら愛しても、それは殿下には歪んだ愛しかもたらさぬ。――そして、デュクト。おぬしが殿下を愛しているなら、這いつくばって生きろ。憎まれ者の正傅として、殿下を支え続けろ」
「ゾーイが俺を許さぬだろう」
デュクトの諦めたような言葉に、ゲルが苦く笑う。
「軽蔑され、気味悪がられても、生きろ。それが、高貴な者を犯し奉ったおぬしへの罰だ」
デュクトは力なく笑うと、頷いた。
今朝のゾーイの態度は間違いなく、自分と恭親王の関係を知ったためだ。あの真っ直ぐな男が、この乱れた関係を許すはずがない。
(俺のことはいい。――殿下に、傷がついたら――)
そもそも無理矢理抱いておきながら、相手の名誉を思いやるなど、矛盾もいいところだ。主のことを思うなら、抱かなければいいだけの話なのだから。
「正傅殿、入るぞ」
はっと顔をあげると、扉を開けてゲルが部屋に入ってきた。表情が硬い。
この男とは、皇子の正副の傅役を仰せつかって以来の仲だ。自分は十四で、この男は十三だった。
幼い皇子に共に仕え、守ってきた。自分たちは一蓮托生の間柄で、本物のユエリン皇子が落馬した時は、お互いに死を覚悟したものだ。今、自分が皇子を犯したことを知ったら、この男はどう思うだろう?もし逆の立場であれば、デュクトはこの男を殺したいほど憎むに違いない。
ゲルは寝台の脇の椅子に腰かけると、デュクトに言った。
「……ゾーイに聞いた。だが、事は公にできぬ。おぬしが正傅として以後、どのように振る舞うつもりなのか、聞かせてくれ」
デュクトはぴくりと身体を引きつらせて、ゲルを見る。
「正気か?……事情を知った上で、なお、まだ俺を傅役に留めようとするのか?」
「おぬしを更迭するとして、どう事情を説明するのだ? そんなこと、できまい」
「俺が……死ねばよいのだな」
ゲルは鋭い視線で真っすぐデュクトを射抜き、言った。
「デュクト。おぬしが正傅として、殿下を思う気持ちがあるのなら、それだけはするな。おぬしが死ねば、殿下は壊れる。もう、どうにも、誰にも、元に戻せぬほど、壊れる。あの方の傷ついた心を、これ以上傷つけるな」
「ではどうしろと……」
デュクトは頭を掻き毟る。涙があふれ出る。何故この腕で抱いてしまったのだろう?誘惑に負けて?愛しているから?
「生きるしかあるまい。血反吐吐いて、這いずり回って……。俺たちが、殿下に強要したことだ。つまらぬわが身の保身のために、聖地から聖なる〈純陽〉を引きずり出し、皇宮に閉じ込め、信仰を奪い、純潔を汚した。殿下の心が血を流して苦しむのを、見て見ぬふりで放置した。俺も同罪だ」
「おぬしが抱いたわけではあるまい」
ゲルが眉を顰める。
「……陽の精気の不足を補うためだったというが、成人後も関係を続ける理由は何故だ」
「殿下は……自分に罰を与えたいと。カリンを……殺した罰を。だから、嫌いな俺にわざと身体を差し出して……卑怯な俺は、殿下の苦しみを利用して、醜い情欲を充たしていたんだ」
ゲルの顔が歪み、頬がピクリと引き攣る。
「馬鹿な……あれは不幸な……事故だ」
「もちろんだ。でも、殿下は思うだろうな。処女だったカリンを不用意に抱いたために、死んだ、と。……だから自分が女のように犯されることで、その罪を贖いたいと思っているんだ」
ゲルは昨日の光景を思い出す。突然体調を崩した恭親王と、それを艶めかしく抱きかかえるデュクト。二人のただならぬ様子に、ゲルも密かに嫉妬した。
ゲルは考える。デュクトに対する憎しみと、贖罪。何故ここまで主を苦しめながら、自分は何の手段も講じてこなかったのか。それこそ最大の裏切りだ。
「デュクト――。とにかく、その関係は終わりにしろ。外に漏れたら、おぬしだけじゃない、殿下の御名に傷がつく。我々はたとえ汚泥の中に落ちたとしても、殿下だけはお守りせねばならん。それが、俺たち傅役の役目だ。殿下の心の傷は、おぬしと寝る以外の手段で癒すべきだ。……このさい、おぬし以外であれば、誰でもいい。殿下が望むなら、それこそ男でもいい」
「――わかった。……俺はどうしたらいい」
「しばらく謹慎してくれ。朝の件は、おぬしとゾーイの個人的な諍い、という方向で処理する」
ゲルが立ち上がったのに、デュクトは苦い声で聞く。
「ゾーイも、おぬしも、俺が憎いか?」
ゲルはしばしデュクトの顔を眺め、首を傾げる。
「ゾーイから話を聞いた時は、憎しみとか怒りよりも、まず気持ちが悪かった。いかに美少年とはいえ、男と情交など、陰陽の理に背く禁忌で、正気の沙汰ではないと。……だが、殿下はゾーイに言ったそうだ。おぬしと寝るのは、おぬしが憎いからだと。それとおぬしの言うとおり、殿下がカリンの件の贖罪としておぬしに身体を差し出しておるならば、いわばおぬしも被害者だな」
デュクトは首を振る。
「そんなことはない。俺は、殿下に触れるたびにどうしようもないほど欲情したからな。男相手に俺自身ですら信じられないが、我慢できなかった。それに……最近殿下は関係が外に漏れるのを恐れて、俺を拒むようになった。だが俺は……」
「デュクト……人は苦しみや罪の意識にとらわれると、自ら自身を傷つけたり、汚したりして、心の均衡を保とうとすることがあるらしい。俺は……殿下はそれだと思うのだ。現に、ゾーイのことは気に入っているから、誘惑はしないと仰ったそうだ。要するに、好きな相手とは情交できぬのだ。好きな相手と寝ることは、自分へのご褒美だからな」
デュクトは、ゲルの話に耳を傾ける。
「このままだと、殿下は一生、愛する相手と身体を繋げることができなくなる。それは、不幸なことだ。殿下の名も、過去も、殿下を愛し育んだ者たちも、俺たちが殿下から奪った。殿下が再び愛しいと思う相手と出会って――この際、男でも女でもいい――幸せな関係を築ける未来だけは、俺たちの手で残して差し上げたい。……だから、おぬしとの関係は断ち切らねばならぬ。おぬしが、殿下をいくら愛しても、それは殿下には歪んだ愛しかもたらさぬ。――そして、デュクト。おぬしが殿下を愛しているなら、這いつくばって生きろ。憎まれ者の正傅として、殿下を支え続けろ」
「ゾーイが俺を許さぬだろう」
デュクトの諦めたような言葉に、ゲルが苦く笑う。
「軽蔑され、気味悪がられても、生きろ。それが、高貴な者を犯し奉ったおぬしへの罰だ」
デュクトは力なく笑うと、頷いた。
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