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三竅
16、悲劇*
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何という偶然か。たまたま部屋を出てきたカリンと鉢合わせしたのだった。
「どうなさったのです?こんなところに……」
「あの……その……顔が見たくて……」
カリンは周囲を見回すと、シウリンの手を取って言った。
「みすぼらしい部屋ですが、中にお入りください。こんなところを誰かに見とがめられては……」
「うん……」
カリンの部屋は小さな二人部屋で、両の壁際にそれぞれ小さな寝台が置いてあった。たまたま今は同室の者がいなくて一人で使っているという。障子紙や間仕切りの屏風は破れて穴が開き、隙間風が吹き込んでくる。
カリンは小さな火鉢に火を熾し、水がめから水を汲んで湯を沸かした。
「申し訳ありません、お茶の葉の買い置きがなくて……白湯しか」
シウリンは微笑んだ。
「構わないよ。ありがとう」
座るだけでギシギシいう粗末な寝台に二人並んで腰かけ、欠けた湯呑で白湯を啜った。
シウリンが周囲を見回す。寝台の他は小さな古ぼけた榻(スツール)が一つ、あとは行李が一つだけの、みすぼらしい、殺風景な部屋だ。
「突然来て、ごめん。……今は、どんな風なのかと思って。仕事は辛くない?」
シウリンが優しく問いかけるのに、カリンはちょっと泣きそうな表情をした。
「ありがとうございます。仕事は……その、殿下のようにお優しい方ばかりではありませんので。でも、大丈夫です」
「他の二人も、元気にしている?」
「はい……仕事は違いますが、宿舎はこの、すぐ近くで……」
「そう……よかった」
「殿下も、お元気そうで……」
「うん、まあね」
シウリンが困ったように眉尻を下げる。会って、話したいことが、山ほどあったのに……。会ってみると、言葉は全然出てこなかった。
「よく、練武場の近くまで行くんです。炭の貯蔵庫まで……。時々、殿下をお見掛けしていました」
「そうなの? 声をかけてくれればよかったのに!」
「そんなこと!侍女の分際で、殿下にお声がけなど、とんでもない」
カリンが、眩しいものでもみるように、シウリンを見た。
「どんどん、背も伸びて、相変わらずお美しくて……この前あった時も、変わらずにお優しくて……」
カリンにとって、ユエリン皇子はまさに夢の中の皇子そのものだった。
優しくて、気取らなくて、いつも、侍女たちのことを気にかけてくれた。見惚れるほど美しくて、それなのに、いつも寂しげだった。
配置が換わって会えなくなって、初めは悲しくて毎晩泣いた。皇子のことを考えると胸が痛くなった。それで気づいた。カリンは皇子に恋していたことを。
絶対に叶うことのない恋、口に出すのも許されぬ恋だと、カリンは知っていたが、それでも――遠くから目にするだけでもいいと、カリンは思った。炭の貯蔵庫が練武場の側だと知り、誰もが嫌がる炭運びの仕事を買って出たのも、皇子の姿を見られるかもしれないと思ったからだ。
今、皇子が自分の部屋にいる。自分を心配して、来てくれた。これが夢でなくて、何だろう。
みすぼらしい寝台の上に座る皇子が、あまりにも不似合いだった。あまりにも不似合いで、どこか不吉ですらあった。けれど、カリンは皇子に帰ってくれとは、言えなかった。少しでも、皇子の側にいたかった。
二人並んで、古びた寝台に腰を下ろし、お互い言葉少なで俯いている。シウリンは、俯いたカリンの額髪が揺れるのを見ているうちに、それに触れてみたくてたまらなくなり、そっと手を伸ばして触れた。
「殿下……?」
「ごめん……でも、どうしても、我慢できなくて……」
恥じらいがちに見つめ合って、シウリンは指でカリンの髪を撫でた。
「カリン……僕、君が好きだ……」
「殿下……」
カリンの赤くなった頬にシウリンの冷えきった指が触れる。
カリンが睫毛を伏せてシウリンの胸に頭を寄せるのと、シウリンの腕がカリンの肩を抱き寄せるのがほぼ同時であった。
「カリン……僕は、カリンがいい……カリンに、触れたい……」
シウリンの脳裏に、成郡王のいつかの言葉が蘇えってくる。
『石竹と一緒なら、別にしなくたっていい。でも、一緒にいると、触れたくなる』
カリンを抱きたいと思ってきたわけじゃない。会って、話をして、それだけでいいと思ってきた。なのに――。目の前にカリンがいたら、触れたくてたまらなくなる。
シウリンの唇がカリンの額に口づけする。腕に抱きしめ、瞼、頬と口づけを落とし、ついに唇と唇を合わせる。閨女とも、秀女とも行ったことがない。誰に習ったわけでもない、本能的な行為。唇と唇を合わせていると、何とも言えない熱が身体に生まれてくる。我知らず腕に力がこもり、渾身の力で抱きしめてしまう。
「んんっ……んふっ……でん、か……くるし……」
呼吸を塞がれ、きつく抱きしめられたカリンが腕の中で身悶える。シウリンは慌てて力を緩め、熱い息を吐いてカリンに謝った。
「ごめん……つい……嬉しくて……」
シウリンはカリンの頬を両手で覆って、もう一度口づけた。カリンの両手がシウリンの背中に回る。
抱き合ったまま粗末な寝台に倒れ込むと、寝台が盛大に軋んだ。
「カリン……好きだよ……」
シウリンがカリンの唇を塞ぐ。舌を入れて咥内を舐め回され、カリンはぼうっと理性を失い、為すがままにされている。
シウリンの黒い瞳がカリンを真っすぐに見つめる。熱に浮かされ、情欲に囚われた視線に焼かれて、カリンはもう何も考えられなくなっていた。
「……ねえ……いい……?」
もはや何がいいのかすら、カリンは理解できぬまま無言で頷くと、シウリンの手が帯にかかる。シウリンの手つきが妙に手慣れていることを、カリンは意識の奥底で意外に感じながらも、たいした抵抗もできぬまま手早く衣服を剥ぎ取られ、その痩せた身体をシウリンに捧げた。
白い木綿の長衣の下から現れた、小さな二つの脹らみ。あの時、一度だけ見た、慎ましやかな白い双丘。一年以上を経て、わずかに、大きくなったかもしれない。シウリンはそれにそっと触れた。柔らかく、折れそうな身体。労働に追われたその肌は、十分な手入れもされずに荒れていた。それすらもシウリンにとっては愛おしい。
これが欲しい――。
彼女には、〈メルーシナ〉には、触れられないけれど――これなら――。
彼に秋波を送るどの秀女にも動かなかったシウリンの心が、動いた。
欲しい、欲しい、欲しい――。
シウリンの屹立がカリンを貫いた時、カリンは初めての痛みに悲鳴をあげた。
「……ごめん、少し……我慢して……愛してる……」
これまでの誰よりも狭く、彼を締め付けるその場所に、シウリンは我を忘れた。どこかでぼんやりと聞いた、龍種の精が平民には毒だという話も、閨女に学んだ還精の法も、全て意識の外に飛んでしまった。
ただ、愛しい者を抱きしめる悦びに、シウリンは堪えきれずに吐精してしまう。
「はあっはあっ……カリン……」
カリンの肩口に顔を預け、愛しい女を手に入れた充足感を噛みしめている時――。異変は突如起きた。
「あああっ! 熱い! 熱い! いやっ痛い! 痛い! 痛い!」
腕の中のカリンが苦しみ始める。
「カリン…?!大丈夫か?!」
「痛い! 痛い痛い!……ああっ! 痛いいいっ!」
大きく身体を捩り、痛みと苦しみを訴えるカリンに、シウリンは動揺してなすすべもない。
「どうしたの? どこが辛いの? カリン? カリン? しっかりして!」
腕の中のカリンは凄まじい苦悶の表情で全身を震わせている。大きく背を逸らせ、髪を振り乱して身悶える。
「あああああっ! ああああっ!」
「カリン?!」
シウリンがただ茫然としていると、同じ宿舎のマーヤとユウナが異変に気付き、駆けこんできた。
「カリン、何があったの……?で、殿下?!どうして……カリン?!」
マーヤがカリンに寄り添い、ユナが医者を呼びに行くが、後宮のはずれの下級侍女の宿舎まで、医者が来るのに時間がかかる。
「カリン?!カリン?!しっかりして!!」
そのうちに耐えがたい苦痛に、カリンが断末魔の悲鳴を上げ、シウリンの腕の中でこと切れた。
「カリン?!カリン―っ!」
その直後、シウリンの不在に気づいたメイローズが、暗部のカイトの導きによりその部屋を探し当てた時には、すでに息のないカリンを腕に抱いて、シウリンが呆然自失するばかりだった。
「どうなさったのです?こんなところに……」
「あの……その……顔が見たくて……」
カリンは周囲を見回すと、シウリンの手を取って言った。
「みすぼらしい部屋ですが、中にお入りください。こんなところを誰かに見とがめられては……」
「うん……」
カリンの部屋は小さな二人部屋で、両の壁際にそれぞれ小さな寝台が置いてあった。たまたま今は同室の者がいなくて一人で使っているという。障子紙や間仕切りの屏風は破れて穴が開き、隙間風が吹き込んでくる。
カリンは小さな火鉢に火を熾し、水がめから水を汲んで湯を沸かした。
「申し訳ありません、お茶の葉の買い置きがなくて……白湯しか」
シウリンは微笑んだ。
「構わないよ。ありがとう」
座るだけでギシギシいう粗末な寝台に二人並んで腰かけ、欠けた湯呑で白湯を啜った。
シウリンが周囲を見回す。寝台の他は小さな古ぼけた榻(スツール)が一つ、あとは行李が一つだけの、みすぼらしい、殺風景な部屋だ。
「突然来て、ごめん。……今は、どんな風なのかと思って。仕事は辛くない?」
シウリンが優しく問いかけるのに、カリンはちょっと泣きそうな表情をした。
「ありがとうございます。仕事は……その、殿下のようにお優しい方ばかりではありませんので。でも、大丈夫です」
「他の二人も、元気にしている?」
「はい……仕事は違いますが、宿舎はこの、すぐ近くで……」
「そう……よかった」
「殿下も、お元気そうで……」
「うん、まあね」
シウリンが困ったように眉尻を下げる。会って、話したいことが、山ほどあったのに……。会ってみると、言葉は全然出てこなかった。
「よく、練武場の近くまで行くんです。炭の貯蔵庫まで……。時々、殿下をお見掛けしていました」
「そうなの? 声をかけてくれればよかったのに!」
「そんなこと!侍女の分際で、殿下にお声がけなど、とんでもない」
カリンが、眩しいものでもみるように、シウリンを見た。
「どんどん、背も伸びて、相変わらずお美しくて……この前あった時も、変わらずにお優しくて……」
カリンにとって、ユエリン皇子はまさに夢の中の皇子そのものだった。
優しくて、気取らなくて、いつも、侍女たちのことを気にかけてくれた。見惚れるほど美しくて、それなのに、いつも寂しげだった。
配置が換わって会えなくなって、初めは悲しくて毎晩泣いた。皇子のことを考えると胸が痛くなった。それで気づいた。カリンは皇子に恋していたことを。
絶対に叶うことのない恋、口に出すのも許されぬ恋だと、カリンは知っていたが、それでも――遠くから目にするだけでもいいと、カリンは思った。炭の貯蔵庫が練武場の側だと知り、誰もが嫌がる炭運びの仕事を買って出たのも、皇子の姿を見られるかもしれないと思ったからだ。
今、皇子が自分の部屋にいる。自分を心配して、来てくれた。これが夢でなくて、何だろう。
みすぼらしい寝台の上に座る皇子が、あまりにも不似合いだった。あまりにも不似合いで、どこか不吉ですらあった。けれど、カリンは皇子に帰ってくれとは、言えなかった。少しでも、皇子の側にいたかった。
二人並んで、古びた寝台に腰を下ろし、お互い言葉少なで俯いている。シウリンは、俯いたカリンの額髪が揺れるのを見ているうちに、それに触れてみたくてたまらなくなり、そっと手を伸ばして触れた。
「殿下……?」
「ごめん……でも、どうしても、我慢できなくて……」
恥じらいがちに見つめ合って、シウリンは指でカリンの髪を撫でた。
「カリン……僕、君が好きだ……」
「殿下……」
カリンの赤くなった頬にシウリンの冷えきった指が触れる。
カリンが睫毛を伏せてシウリンの胸に頭を寄せるのと、シウリンの腕がカリンの肩を抱き寄せるのがほぼ同時であった。
「カリン……僕は、カリンがいい……カリンに、触れたい……」
シウリンの脳裏に、成郡王のいつかの言葉が蘇えってくる。
『石竹と一緒なら、別にしなくたっていい。でも、一緒にいると、触れたくなる』
カリンを抱きたいと思ってきたわけじゃない。会って、話をして、それだけでいいと思ってきた。なのに――。目の前にカリンがいたら、触れたくてたまらなくなる。
シウリンの唇がカリンの額に口づけする。腕に抱きしめ、瞼、頬と口づけを落とし、ついに唇と唇を合わせる。閨女とも、秀女とも行ったことがない。誰に習ったわけでもない、本能的な行為。唇と唇を合わせていると、何とも言えない熱が身体に生まれてくる。我知らず腕に力がこもり、渾身の力で抱きしめてしまう。
「んんっ……んふっ……でん、か……くるし……」
呼吸を塞がれ、きつく抱きしめられたカリンが腕の中で身悶える。シウリンは慌てて力を緩め、熱い息を吐いてカリンに謝った。
「ごめん……つい……嬉しくて……」
シウリンはカリンの頬を両手で覆って、もう一度口づけた。カリンの両手がシウリンの背中に回る。
抱き合ったまま粗末な寝台に倒れ込むと、寝台が盛大に軋んだ。
「カリン……好きだよ……」
シウリンがカリンの唇を塞ぐ。舌を入れて咥内を舐め回され、カリンはぼうっと理性を失い、為すがままにされている。
シウリンの黒い瞳がカリンを真っすぐに見つめる。熱に浮かされ、情欲に囚われた視線に焼かれて、カリンはもう何も考えられなくなっていた。
「……ねえ……いい……?」
もはや何がいいのかすら、カリンは理解できぬまま無言で頷くと、シウリンの手が帯にかかる。シウリンの手つきが妙に手慣れていることを、カリンは意識の奥底で意外に感じながらも、たいした抵抗もできぬまま手早く衣服を剥ぎ取られ、その痩せた身体をシウリンに捧げた。
白い木綿の長衣の下から現れた、小さな二つの脹らみ。あの時、一度だけ見た、慎ましやかな白い双丘。一年以上を経て、わずかに、大きくなったかもしれない。シウリンはそれにそっと触れた。柔らかく、折れそうな身体。労働に追われたその肌は、十分な手入れもされずに荒れていた。それすらもシウリンにとっては愛おしい。
これが欲しい――。
彼女には、〈メルーシナ〉には、触れられないけれど――これなら――。
彼に秋波を送るどの秀女にも動かなかったシウリンの心が、動いた。
欲しい、欲しい、欲しい――。
シウリンの屹立がカリンを貫いた時、カリンは初めての痛みに悲鳴をあげた。
「……ごめん、少し……我慢して……愛してる……」
これまでの誰よりも狭く、彼を締め付けるその場所に、シウリンは我を忘れた。どこかでぼんやりと聞いた、龍種の精が平民には毒だという話も、閨女に学んだ還精の法も、全て意識の外に飛んでしまった。
ただ、愛しい者を抱きしめる悦びに、シウリンは堪えきれずに吐精してしまう。
「はあっはあっ……カリン……」
カリンの肩口に顔を預け、愛しい女を手に入れた充足感を噛みしめている時――。異変は突如起きた。
「あああっ! 熱い! 熱い! いやっ痛い! 痛い! 痛い!」
腕の中のカリンが苦しみ始める。
「カリン…?!大丈夫か?!」
「痛い! 痛い痛い!……ああっ! 痛いいいっ!」
大きく身体を捩り、痛みと苦しみを訴えるカリンに、シウリンは動揺してなすすべもない。
「どうしたの? どこが辛いの? カリン? カリン? しっかりして!」
腕の中のカリンは凄まじい苦悶の表情で全身を震わせている。大きく背を逸らせ、髪を振り乱して身悶える。
「あああああっ! ああああっ!」
「カリン?!」
シウリンがただ茫然としていると、同じ宿舎のマーヤとユウナが異変に気付き、駆けこんできた。
「カリン、何があったの……?で、殿下?!どうして……カリン?!」
マーヤがカリンに寄り添い、ユナが医者を呼びに行くが、後宮のはずれの下級侍女の宿舎まで、医者が来るのに時間がかかる。
「カリン?!カリン?!しっかりして!!」
そのうちに耐えがたい苦痛に、カリンが断末魔の悲鳴を上げ、シウリンの腕の中でこと切れた。
「カリン?!カリン―っ!」
その直後、シウリンの不在に気づいたメイローズが、暗部のカイトの導きによりその部屋を探し当てた時には、すでに息のないカリンを腕に抱いて、シウリンが呆然自失するばかりだった。
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