【R18】渾沌の七竅

無憂

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三竅

1、秀女

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 デュクトにその身を汚された翌朝、シウリンの顔色が普段よりも悪いことに気付いたメイローズが、心配そうに問いかける。

「お具合が悪そうですね。どうか、なさいましたか?」

 びくり、と身を震わせたシウリンは、ごくりと唾を飲み込んでメイローズを見つめる。

「……お前……昨夜はずっと詰めていたのか?」
「昨夜でございますか? 昨夜は、閨の係りの者が退出致しました後、殿下がお休みになられている間、少しだけ薬種掛の方に出かけました。正傅殿が、朝までにある煎じ薬を準備するようにと、急なお申しつけがございましてね。……もしや、私が留守の間に何か?」
「いや、何もない。……嫌な夢を見ただけだ」

 メイローズの答えを聞いて、シウリンは昨夜のことがデュクトの狡猾な計画の下に行われたことを知る。メイローズは知らなかったのだ。もし、知っていてあれを黙認したのであれば、もはや何者をも信じられないところであった。

「……昨夜、嫌な寝汗をたくさんかいた。朝から悪いが、風呂に入りたい」
「すぐに、ご準備させていただきます」

 メイローズは、控えていた小宦官たちに命じて、シウリンの風呂の支度をさせる。
 シウリンは、普段桶に湯を溜めさせたりはしない。重労働なのが見ていてわかるし、練武場の脇の湯殿でお湯には浸かれるからだ。だが、今朝ばかりは風呂に入らなければ、わが身の汚らわしさに狂いそうであった。

 閨女たちは言っていた。
 男女が身体を繋ぎあい、精を交わし合うのは陰陽が結びつく自然の摂理であり、人の世の最も神聖なる行為であると。それは天と地が交わり、太陽と月が重なり合うのと同じこと。それ故に、聖職者は異性に触れずにその身を純粋なる者として保つのだ、と。

 ならば――。
 昨夜のあれはなんなのだ。男でありながら男を抱く。陽でもって陽を貫く。その意味するところを想像するだけで、シウリンの身体は震えてくる。

 天と、陰陽への、最大の裏切り。

 聖地で、〈純粋なる汚れなき陽〉として育てられたわが身が、あのようなおぞましい行為の生贄に堕ちるなど、懼るるべき陰陽への冒瀆に他ならない。
 自分はそれを拒めなかったばかりか、最後には淫らな喘ぎ声さえあげていなかったか。

 シウリンは、爪が食い込む程両手を握りしめた。
 誰か、彼を、鞭で打ち据えて欲しかった。刃物で、切り刻んで欲しかった。

 メイローズたちが淹れた湯に、シウリンは長いこと一人で浸かっていた。涙が、涸れるまでずっと、頬を流れるままにただ佇んでいた。





 メイローズは異常を察知したものの、原因を特定するまでには至らなかった。
 主は何事もない風を装っている。しかし、突然入浴したいと言い出したあの日以来、明らかに何かが違う。はっきりと言えば、どこかが壊れていた。
 
 閨女への抵抗をやめたあの朝からも、すでに主は折れそうではあったが、それでもギリギリで踏みとどまろうとしていた。膝が頽れそうになるのを、何かを支えに立ち上がろうとしていた。――おそらくは、あの小箱の中の〈宝物〉。

 だが、あの日、何かがあった。
 喩えるならば、彼の心の中で彼を支えていた釘が数本、抜け落ちたかのように、ぐらりと崩れる寸前に見える。

 あの夜から数週間が経ち、離宮へ避暑に行っていた皇帝以下も皇宮に帰還した。朝晩は涼しさを感じる皇宮に、普段の賑わいが戻っていた。しかし、主はずっと、何かに怯えたように、緊張して日々を過ごしている。

(まさか――正傅殿が、何か?)

 確かに、あの夜、デュクトに言いつけられた不急とも言える用で、メイローズは控えの間から下がっていた。思い当たるフシと言えば、それしかない。だが――。

(いくらなんでも、考えすぎだ)

 メイローズは、そう、自らに言い聞かせ、長い廊下を歩いて、皇后の居間へと急いだ。

娘娘にゃんにゃん、メイローズが参りました」

 皇后の居間に伺候すると、上座の長椅子に皇后が優雅に腰かけ、その斜め前の肘掛椅子に賢親王が、前のスツールにデュクトと、ゲルが座っていた。

 メイローズが両膝をついて頭を下げる。

「頭を上げよ」

 涼やかな皇后の声に、メイローズが姿勢を正す。

「今、デュクトより報告を受けておった。あれの閨の学びは、順調にすすんでおるようじゃな」
「は」

 メイローズの目には、現在何か異常なことが起きているように見えるのだが、主の性の技量の問題だけを言えば、順調なのであろう。すでに成人に近く、身体機能も十分に成熟しているので、失敗が少ないのだ。

「還精の法もほぼ、習得できたとか。成人に間に合わぬかと危惧しておったが、無事に習得できて、まことに安堵しておる」
「はい。……まだ、時々、失敗なさるようですが、あとは慣れていただくしかないようです」

 メイローズもこれについては同意した。

 還精の法とは、精を女体の中に吐く前に体内で錬成してその魔力を吸収し、毒性を弱めてから吐精する方法で、龍種である皇族が普通の女と交わるためには、必ず習得せねばならぬ技術である。

 龍種である皇族の精には強い魔力が含まれ、魔力耐性のない平民の女には、激烈な毒となり、時には命をも奪う。また子も孕みにくいだけでなく、万一孕めば子の旺盛な魔力のために母体が害されてしまう。故に、帝国は貴賤結婚を厳しく禁じて、魔力耐性のある貴種の血統を保護し、龍種の血を受け継ぐことができる最高位貴族層――十二貴嬪家――のみが、皇帝の後宮三妃九嬪を独占しうるのである。十二貴嬪家に継ぐ貴種の八侯爵家とはもとはその分家筋であり、要は貴種の血が血族結婚で濃くなり過ぎるのを防ぐための、一種のマージンなのである。

 性交は陰陽の気を交合することに他ならぬ。肉体が快楽の頂点に達するときに、その〈気〉を相手の体内に流し込むと言われる。女が絶頂に至ったときに男は吐精を堪え、女の出だした陰の〈気〉を男の体内に取り込んで錬成し、自らの陽の〈気〉と交合させて強い魔力を中和する。そうして幾度か陰の〈気〉と魔力を交えて循環させ、魔力を自身の体内に吸収して無毒化してから、ようやく女体の中に吐精する。

 したがって、射精をただ堪えるだけでなく、女を何度も絶頂に至らせなければならないのだ。その技能は、やはりある程度肉体的に成長して、体力もついていなければ体得はできない。

 本来、ただ閨房の術を教授するだけであるならば、十四五の歳を待って初めても問題はないのだ。だが、中には早熟な皇子もいる。十歳そこそこで女に興味を持つ者もいないわけではない。そうなった時、彼らの龍種の血に根差す問題とその対処法を知らなければ、被害に遭うのは何も知らぬ平民の侍女たちである。そのために、勢い教育は前倒しにせざるを得ない。

 何も知らぬ無垢な皇子に無理矢理交接を教え込む、この残酷な慣習を、後々恨む皇子たちは意外に多い。シウリンは事情が特殊であったために、十四歳までその開始が遅れたが、そのおかげで、理解力も上達具合も、当然ながら十歳の子に教えるのよりははるかに効率がよかったのだ。

「それで、そろそろ秀女を招こうかと、賢親王殿下とも相談しておったのじゃ」
「秀女……でございますか」

 メイローズがわずかに、周囲にはわからないほど微かに眉を顰める。いずれこの話が出るのは覚悟していたが、これまたあの繊細な主の精神をがっつり削りそうだと、メイローズは思う。

 秀女、とは要するに妃嬪候補の少女たちである。

 帝国では、毎年八月に算人、という戸籍調査が全国一律で行われる。その調査は平民籍――白籍――と貴族籍――黄籍――とで厳密に分かれており、平民については六歳の魔力調査と、貴族の女子については十三歳の等級付けが特に重視されていた。

 貴族の女子を容姿、家柄、魔力耐性等で甲種(龍種に嫁げる)、乙種(貴種に嫁げる)、丙種(貴種以下の中位貴族に嫁げる)の三種に区分し、甲種の中でも特に容姿端麗と認定した者を秀女候補として宮中に推薦するのである。宮中で秀女候補として認められた者は、翌年の算人の際に入宮許可証が手渡され、希望者はその正月に秀女として入宮する。
 つまり新秀女は皆な、十五歳で儲秀宮に入り、礼儀作法・宮中儀礼などの指導を受けることになる。名前の重複避けるために源氏名のような宮中名を与えられ、半年の研修を終えると、新秀女を含めて各皇子の住まう宮に分配される。各宮だいたい三名から五名ずつが入れ替わりになりがら、皇子の閨に侍ることになる。長い者で二年ほど、短い者で数か月、皇子の閨に召され、特に皇子の寵愛を受けたり、子を身籠ったりすれば正式な側室としてそのまま皇子の宮に留まり、皇子が結婚して宮外に邸第を構える際に付いていく。皇子の意を得られなければ、一旦儲秀宮に下がって、別の皇子の招命を待つのである。

 この、六月に分配される新秀女というのは処女であるために皇子たちの人気が高く、年上の皇子たちに優先権がある。逆に、ユエリン皇子のように初めて秀女を招く場合は、何人かの皇子の宮を渡り歩いた、少し経験のある年嵩の秀女が重宝される。だいたい二十歳すぎまで側室にもなれず、子も孕まなければ、御褥下がりと称して秀女を辞し、恩給をもらい、あるいは後宮の斡旋で高級官僚の後妻や妾として嫁いでいくことになる。

 皇子たちは気まぐれで、また毎年十人以上が入宮する秀女たちは単なる使い捨てとしか見ていないので、側室になれる者などは滅多にいない。皇子の側室になるだけならば皇子の母妃やその他のコネが物を言うために、何も秀女にならなくてもいい。

 秀女候補に挙げられるとは、帝国が容姿端麗でかつ魔力耐性も高いとお墨付きを与えたも同然である。帝都周辺の伯爵以上の令嬢であれば、ほぼ軒並み甲種に判定され、その上で容姿端麗な者は秀女としての入宮許可を得る。甲種のさらに秀女候補とは、帝都周辺の中位以上の貴族社会では、結婚の際の有利な格付けの意味しか持たない。言い換えれば、まともな貴族は大事な娘を秀女として入宮させたりはしないのだ。

 では、どんな令嬢が秀女になるのかと言うと、まず間違いなく、子爵男爵クラスの下位貴族出身か、伯爵クラスの庶腹の娘で、かつ経済的に豊かでない家の娘である。帝国が貴賤結婚を厳しく禁じているために、経済的に困窮した下位貴族の娘たちは、結婚の際に必要な多額の持参金を準備できず、かといって平民に嫁ぐこともできず、さらには娼妓としての身売りもできないという、どんづまりの状況に陥っているのである。その足元を見透かしたように、秀女入宮を承諾した令嬢には州経由で高額な支度金が支払われ、将来は高位貴族の後妻や妾として斡旋されるというルートが成立しているのである。これが、秀女をして皇子専用の娼婦と揶揄する原因でもあり、ますます秀女の侮蔑的扱いを助長する。一部では帝国の恥部として秀女制度を批判する者もいるほどだ。

 メイローズは気が重かった。

 彼の主が秀女のことを知れば、不快な存在として一律に切り捨てるか、あるいは憐れむべき存在として、過度な同情を抱いて分不相応な温情をかけかねない。

「了解致しました。どのような秀女をお招き致しましょうか」

 だが、不満は顔に出さず、メイローズは事務的に尋ねる。

「まずは経験の豊富な年嵩の者であろうな」
 
 賢親王が言うのに、デュクトが頷く。

「はい。ですが、あまりに年上ばかりでも、同じ年頃の者との交流が期待できません。ただ、今年入宮の新秀女では不安がありますので、十六、七歳の者を混ぜて三人ほど、招こうかと考えております」
「メイローズより、何か意見はあるか?」

 賢親王に言われて、メイローズは少し考えた。

「……そうでございますね。あまり、胸が大きくない者が好ましいかもしれません。閨女のあれ以来、まだ、あまりに大きな胸は懼れる風が見て取れます」
「……それはまた、些か特殊な性癖ではあるの」

 大きいのがいい、というのはよく聞くが、逆はあまり聞いたことがないな、と自身、大きい胸の方が好きな賢親王が首を傾げた。

「まあよい、適当に三人程、見繕ってこちらに呼びよせよ。閨女以外の者との交接を覚えることも大切な学びだ……ただし、あまりに一人に入れ込むようであれば……」

 賢親王の濁した言葉の先を推測して、メイローズは頭を下げた。

「承知いたしました」
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