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二竅
16、堕落の淵*
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月の光が青く射しこむ寝台の上で、シウリンは背後から女に抱き込まれ、白い首筋を女の赤い舌で舐められていた。小さな胸の飾りを弄られ、身体を仰け反らせて荒い息を吐き、快楽に耐える。投げ出された両脚の間にはもう一人の女が蟠り、シウリンの昂った雄を両手で扱きながら、舌と唇で入念に責め苛んでいる。
「ううっ……あっあああっ……ああ、もうっやめっ……」
両手で敷布を握り締め、両足の爪先をギュッと丸めて、懸命に快感を逃そうとするが、閨の技巧に長けた女たちの性技の前には抗うこともできない。ぴちゃぴちゃと音をたてて唾液と粘液でべたべたになったシウリンの陽根の、一番弱いところをことさらに責めたてられれば、シウリンは快感に煽りたてられ、両目から涙を流してそれに溺れていくしかない。
背後にいる女が敏感な耳たぶを舌で舐りながら、誘うように語り掛ける。
「心地よいのでございましょう? さあ、ほら……こちらはいかがでございますか?」
「ああっやっ……いやっだっ……さわ、る、な……あああっ」
べろりと首筋から耳にかけて舐めあげられて、シウリンの細い身体が快楽にしなる。背筋を大きく反らし、顔を左右に振り、両手両足で敷布を握り締め、身体を硬直させる。
「あああっやっ……ああっ」
「そろそろ出そうなのですか?……でも、堪えてくださいまし。精を出してはなりませぬ」
「やあっ、そんな……ああっ、もうっ……」
「精は陽の源、できる限り堪えて、精を漏らさぬようになさってください」
耳元でそんなことを言われても、すでに限界ギリギリまで追い詰められていたシウリンには、これ以上耐えることはできそうもなかった。
「もう、無理っ! お願い、イかせてっ!出るっ! 出したいっ……」
「あともう少し、辛抱なさってくださいませ、あと、少し」
シウリンの陽根を咥えている女が一際強く吸いあげると、シウリンは射精感で気も狂わんばかりになり、首を振って懇願した。
「ああああっ、だめっ、出るっ、もう、許してっ……あああっ」
「わかりました、よく耐えられましたね、口の中に出してようございますよ。……ほら、イってくださいまし」
「あ、あ、あ……で、るぅ……ううっぁああああっ」
白い喉を大きく仰け反らせて、シウリンが閨女の口の中に精を吐き出す。女は喉の奥深くまでシウリンの陽根を深く咥えこみ、最後の一滴まで絞りとるように吸い上げた。シウリンはあまりの快感に腰が砕け、脳が溶けるのではないかと恐怖を感じながら、ただがくがくと身体を震わせて、女たちの為すがままにされていく。ぐったりと背後の女に抱き留められ、女の柔らかな双丘に背中を預けて荒い息を吐いていると、女が背後から腕を伸ばし、萎れたシウリンの陽根を白い指で摘まみあげる。
「……まだ、夜は長うございますよ、殿下。今度は口ではなく、女の身体の方で、よくなってくださいましね」
そう言うと優しく扱きあげる。達して敏感になっていたシウリンの雄芯はすぐに快楽に反応し、再び硬度を取り戻していく
「も、もうっ嫌だ……やめ……ああっうううっ」
先ほどまでシウリンの陽根を貪っていた女は身体を起こすと、シウリンの両手首を取ってそれを自分の大きな白い乳房に導く。
「さあ、触れてくださいまし……ほら……もっと力強く……」
シウリンの手に余る大きくやわらかなそれを握り込まされ、シウリンは必死に首を振った。
「やだっもうっ嫌だって……」
女は両脚を開いて自身の秘所を露わにし、シウリンの片手をそちらに導く。
「ほら、憶えておいででしょう? どこが女の一番感じるところでした?……そう、そこです。もっと……優しく触れてくださいませ……」
頭では不潔でたまらないと思っているのに、一度快楽を知ってしまえばその淵に墜ちるのはたやすい。女の奥深い場所が与えてくれる凄まじい快感は、清貧に慣れたシウリンをもあっという間に陥落させてしまった。あそこに、挿れたい。あの搾り取られるような快感を味わいたい。思う存分腰を振ってあの中に精を吐き出したい。汚らわしい欲望に囚われて、シウリンは女の言うままに手を伸ばす。
「……ふふ、お上手ですよ、殿下……女が快楽に悶えれば悶えるほど、男を締め付けて男が至る快楽も深くなるのです。……そう、そこです、そこ、もっと丁寧に……」
女の秘所を指で弄ってやると、中から零れてきた粘液がシウリンの指を濡らす。初めての夜は汚らわしくて吐き気すら覚えたが、最近ではこの潤いが接合時の滑らかさを増すのを知り、また女が自身の愛撫で感じている証だと思えば、嫌悪感は薄くなった。ただ、女のここを唇と舌で愛撫する方法もあると説明され、さすがにそれは無理だと思った。
背後の女の巧みな愛撫により、シウリンの雄芯は再び限界まで立ち上がっている。正面の女が背中を寝台に落として仰向けに横たわると、背後の女の導きのままに、正面の女に圧し掛かるようにしてその蜜口に屹立した陽根を宛がい、後ろの女に腰を押されるようにしてぐぐっと女の中に分け入っていった。
「くっ……ああっ……温か、い……」
女の体内の温かさと柔らかく蠢く膣の感触に、シウリンは大きく息を吐きながら背中を仰け反らせる。背後の女の双丘がシウリンの背中を受け止め、回された両腕に小さな胸の頂きをつままれる。
「はっ……ああっ……いいっ……」
「気持ようございますか、殿下……まだ堪えてくださいまし、まだまだ、ここからが本番でございますよ。……さあ、もっと動いてくださいまし、引き抜いて……そうそう、そこから一気に突き入れてくださいまし、そう!さあ、また引き抜いて……」
「くっ……はっ……ううっ……」
何度も何度も、陽根を出し入れしていると、女の方も次第に息を荒げてくる。
「あっ……ようございますよっ、殿下……あはあっ……」
高まる性感に、シウリンは我知らず打ち込むスピードが上がっていく。
「はあっ、はあっ、はあっ……くっ……いいっ、いいっ……とまらなっ……」
激しく動く腰に、組み敷かれた女が反応する。
「ああっ……あああっ……」
肌と肌がぶつかる音と、淫らな水音がシウリンの耳に響き、さらなる快楽を呼んでいく。がむしゃらに腰を振りたくっていくと、女の内部がキュウキュウ締まって、シウリンの雄を締め上げ、蠢いて精を搾り取ろうとする。
「うっあああっ出るっ……」
「そこで我慢なさってください、まだ、出してはなりませぬ」
非情なことを謂われ、シウリンが奥歯を噛みしめると組み敷かれた女が仰け反るようにして達したのがわかった。
「さあ、お続けになって。女を三回はイかせてからでなければ、精を出してはなりませぬ」
「あっでもっ」
「ああああっああーーーっ」
達したところを責められて、下の女が首を振ってあられもない声を出す。強烈に締め付けられ、もっていかれそうになるのを、懸命に奥歯を噛みしめて耐える。
「くっ……ああっ、はあっ、はっ、はっ、はっ」
シウリンが端正な眉を快感に絞り、両目をギュッと閉じて射精を堪える。額に浮かぶ玉の汗がこめかみを伝って流れ落ち、顎から雫となって女の白い肌に滴る。
「さあ、もう少し動いて、あと一回、女がイったら出してよろしゅうございます」
「そんっなあっ、はっはっ……無理、……もう、限界……」
「射精をつつしみ、接して漏らさぬことが房中術の基本にございます。女をイかせて、その精を吸収し、自らは精を惜しんで出さないこと、まずこれを極めてくださいませ……ほら、そろそろ動いて!」
後ろの女の導きのまま、シウリンは再び腰を動かす。
「ただ真っ正直に突き入れるだけでは、女は感じたりはいたしません。深いところと浅い処を交互に……そう、上手でございますよ。もっと抉るように、ほらっ」
「あっ、ううっ……はあっはあっはあっ」
シウリンが深く浅く腰を動かすと、組み敷かれた女が再び高まってきたのか、ぎゅるぎゅるとシウリンの肉茎を締め付け始めた。
「ああっまたっ……締まるっ……もうっ」
「いけません、もう少し辛抱なさって……」
「ああっ、はあ、いいっ、殿下っ、いいですっ……もっと、きてっああっ」
組み敷かれた女の甘い嬌声に誘われるように、シウリンが抽挿のスピードを上げた。
「あああああっ」
搾り取るような女の締めつけがもたらす強烈な快感に、シウリンは抗うことを諦め、いっそうスピードを速めて腰を叩きつけるようにして、中を穿つ。
(ああっもう、ダメだ――僕はもう……メルーシナ……っ……許して……)
「ああっあああっ、くうっ……出るっ、出るうぅっーー」
髪を振り乱し、汗を飛び散らせて女の中で果て、がっくりと女の肌に圧し掛かるように力尽きたシウリンに、背後の女が耳元で優しく囁いた。
「素晴らしかったですよ、殿下。……女を快楽の頂きまで導くことができましたね……。この調子で精進してまいりましょう……」
射精直後の気怠さの中で聞く言葉。五体を貫く甘い満足感と、頽れそうな罪悪感。
(僕は――もう、汚れてしまった。穢い、汚らわしい人間になってしまった……メルーシナ……もう、君に会えない……)
そのまま枕に顔を埋め、目を閉じる。粉雪の舞う、冬枯れの森の中――。
白金色の髪と、翡翠色の瞳――。
(……メルーシナ……)
目尻から、涙が溢れる。せめて夢の中でも、あの、森に帰れたら――。
シウリンは疲れ切って眠りに落ちた。
「ううっ……あっあああっ……ああ、もうっやめっ……」
両手で敷布を握り締め、両足の爪先をギュッと丸めて、懸命に快感を逃そうとするが、閨の技巧に長けた女たちの性技の前には抗うこともできない。ぴちゃぴちゃと音をたてて唾液と粘液でべたべたになったシウリンの陽根の、一番弱いところをことさらに責めたてられれば、シウリンは快感に煽りたてられ、両目から涙を流してそれに溺れていくしかない。
背後にいる女が敏感な耳たぶを舌で舐りながら、誘うように語り掛ける。
「心地よいのでございましょう? さあ、ほら……こちらはいかがでございますか?」
「ああっやっ……いやっだっ……さわ、る、な……あああっ」
べろりと首筋から耳にかけて舐めあげられて、シウリンの細い身体が快楽にしなる。背筋を大きく反らし、顔を左右に振り、両手両足で敷布を握り締め、身体を硬直させる。
「あああっやっ……ああっ」
「そろそろ出そうなのですか?……でも、堪えてくださいまし。精を出してはなりませぬ」
「やあっ、そんな……ああっ、もうっ……」
「精は陽の源、できる限り堪えて、精を漏らさぬようになさってください」
耳元でそんなことを言われても、すでに限界ギリギリまで追い詰められていたシウリンには、これ以上耐えることはできそうもなかった。
「もう、無理っ! お願い、イかせてっ!出るっ! 出したいっ……」
「あともう少し、辛抱なさってくださいませ、あと、少し」
シウリンの陽根を咥えている女が一際強く吸いあげると、シウリンは射精感で気も狂わんばかりになり、首を振って懇願した。
「ああああっ、だめっ、出るっ、もう、許してっ……あああっ」
「わかりました、よく耐えられましたね、口の中に出してようございますよ。……ほら、イってくださいまし」
「あ、あ、あ……で、るぅ……ううっぁああああっ」
白い喉を大きく仰け反らせて、シウリンが閨女の口の中に精を吐き出す。女は喉の奥深くまでシウリンの陽根を深く咥えこみ、最後の一滴まで絞りとるように吸い上げた。シウリンはあまりの快感に腰が砕け、脳が溶けるのではないかと恐怖を感じながら、ただがくがくと身体を震わせて、女たちの為すがままにされていく。ぐったりと背後の女に抱き留められ、女の柔らかな双丘に背中を預けて荒い息を吐いていると、女が背後から腕を伸ばし、萎れたシウリンの陽根を白い指で摘まみあげる。
「……まだ、夜は長うございますよ、殿下。今度は口ではなく、女の身体の方で、よくなってくださいましね」
そう言うと優しく扱きあげる。達して敏感になっていたシウリンの雄芯はすぐに快楽に反応し、再び硬度を取り戻していく
「も、もうっ嫌だ……やめ……ああっうううっ」
先ほどまでシウリンの陽根を貪っていた女は身体を起こすと、シウリンの両手首を取ってそれを自分の大きな白い乳房に導く。
「さあ、触れてくださいまし……ほら……もっと力強く……」
シウリンの手に余る大きくやわらかなそれを握り込まされ、シウリンは必死に首を振った。
「やだっもうっ嫌だって……」
女は両脚を開いて自身の秘所を露わにし、シウリンの片手をそちらに導く。
「ほら、憶えておいででしょう? どこが女の一番感じるところでした?……そう、そこです。もっと……優しく触れてくださいませ……」
頭では不潔でたまらないと思っているのに、一度快楽を知ってしまえばその淵に墜ちるのはたやすい。女の奥深い場所が与えてくれる凄まじい快感は、清貧に慣れたシウリンをもあっという間に陥落させてしまった。あそこに、挿れたい。あの搾り取られるような快感を味わいたい。思う存分腰を振ってあの中に精を吐き出したい。汚らわしい欲望に囚われて、シウリンは女の言うままに手を伸ばす。
「……ふふ、お上手ですよ、殿下……女が快楽に悶えれば悶えるほど、男を締め付けて男が至る快楽も深くなるのです。……そう、そこです、そこ、もっと丁寧に……」
女の秘所を指で弄ってやると、中から零れてきた粘液がシウリンの指を濡らす。初めての夜は汚らわしくて吐き気すら覚えたが、最近ではこの潤いが接合時の滑らかさを増すのを知り、また女が自身の愛撫で感じている証だと思えば、嫌悪感は薄くなった。ただ、女のここを唇と舌で愛撫する方法もあると説明され、さすがにそれは無理だと思った。
背後の女の巧みな愛撫により、シウリンの雄芯は再び限界まで立ち上がっている。正面の女が背中を寝台に落として仰向けに横たわると、背後の女の導きのままに、正面の女に圧し掛かるようにしてその蜜口に屹立した陽根を宛がい、後ろの女に腰を押されるようにしてぐぐっと女の中に分け入っていった。
「くっ……ああっ……温か、い……」
女の体内の温かさと柔らかく蠢く膣の感触に、シウリンは大きく息を吐きながら背中を仰け反らせる。背後の女の双丘がシウリンの背中を受け止め、回された両腕に小さな胸の頂きをつままれる。
「はっ……ああっ……いいっ……」
「気持ようございますか、殿下……まだ堪えてくださいまし、まだまだ、ここからが本番でございますよ。……さあ、もっと動いてくださいまし、引き抜いて……そうそう、そこから一気に突き入れてくださいまし、そう!さあ、また引き抜いて……」
「くっ……はっ……ううっ……」
何度も何度も、陽根を出し入れしていると、女の方も次第に息を荒げてくる。
「あっ……ようございますよっ、殿下……あはあっ……」
高まる性感に、シウリンは我知らず打ち込むスピードが上がっていく。
「はあっ、はあっ、はあっ……くっ……いいっ、いいっ……とまらなっ……」
激しく動く腰に、組み敷かれた女が反応する。
「ああっ……あああっ……」
肌と肌がぶつかる音と、淫らな水音がシウリンの耳に響き、さらなる快楽を呼んでいく。がむしゃらに腰を振りたくっていくと、女の内部がキュウキュウ締まって、シウリンの雄を締め上げ、蠢いて精を搾り取ろうとする。
「うっあああっ出るっ……」
「そこで我慢なさってください、まだ、出してはなりませぬ」
非情なことを謂われ、シウリンが奥歯を噛みしめると組み敷かれた女が仰け反るようにして達したのがわかった。
「さあ、お続けになって。女を三回はイかせてからでなければ、精を出してはなりませぬ」
「あっでもっ」
「ああああっああーーーっ」
達したところを責められて、下の女が首を振ってあられもない声を出す。強烈に締め付けられ、もっていかれそうになるのを、懸命に奥歯を噛みしめて耐える。
「くっ……ああっ、はあっ、はっ、はっ、はっ」
シウリンが端正な眉を快感に絞り、両目をギュッと閉じて射精を堪える。額に浮かぶ玉の汗がこめかみを伝って流れ落ち、顎から雫となって女の白い肌に滴る。
「さあ、もう少し動いて、あと一回、女がイったら出してよろしゅうございます」
「そんっなあっ、はっはっ……無理、……もう、限界……」
「射精をつつしみ、接して漏らさぬことが房中術の基本にございます。女をイかせて、その精を吸収し、自らは精を惜しんで出さないこと、まずこれを極めてくださいませ……ほら、そろそろ動いて!」
後ろの女の導きのまま、シウリンは再び腰を動かす。
「ただ真っ正直に突き入れるだけでは、女は感じたりはいたしません。深いところと浅い処を交互に……そう、上手でございますよ。もっと抉るように、ほらっ」
「あっ、ううっ……はあっはあっはあっ」
シウリンが深く浅く腰を動かすと、組み敷かれた女が再び高まってきたのか、ぎゅるぎゅるとシウリンの肉茎を締め付け始めた。
「ああっまたっ……締まるっ……もうっ」
「いけません、もう少し辛抱なさって……」
「ああっ、はあ、いいっ、殿下っ、いいですっ……もっと、きてっああっ」
組み敷かれた女の甘い嬌声に誘われるように、シウリンが抽挿のスピードを上げた。
「あああああっ」
搾り取るような女の締めつけがもたらす強烈な快感に、シウリンは抗うことを諦め、いっそうスピードを速めて腰を叩きつけるようにして、中を穿つ。
(ああっもう、ダメだ――僕はもう……メルーシナ……っ……許して……)
「ああっあああっ、くうっ……出るっ、出るうぅっーー」
髪を振り乱し、汗を飛び散らせて女の中で果て、がっくりと女の肌に圧し掛かるように力尽きたシウリンに、背後の女が耳元で優しく囁いた。
「素晴らしかったですよ、殿下。……女を快楽の頂きまで導くことができましたね……。この調子で精進してまいりましょう……」
射精直後の気怠さの中で聞く言葉。五体を貫く甘い満足感と、頽れそうな罪悪感。
(僕は――もう、汚れてしまった。穢い、汚らわしい人間になってしまった……メルーシナ……もう、君に会えない……)
そのまま枕に顔を埋め、目を閉じる。粉雪の舞う、冬枯れの森の中――。
白金色の髪と、翡翠色の瞳――。
(……メルーシナ……)
目尻から、涙が溢れる。せめて夢の中でも、あの、森に帰れたら――。
シウリンは疲れ切って眠りに落ちた。
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