19 / 20
番外編
リュシアン視点②*
しおりを挟む
「は、はい!」
内側からの返事に、俺は緊張してドアを開け、クロエの寝室を覗き込んだ。
この部屋に入るのも、今夜が初めて。女性らしく装飾された部屋に鎮座する大きなベッド、レースの天蓋に隠れるように、クロエが座っていた。
結わないままの紅い髪に、化粧っけのない顔は普段より幼く見えて、初めて会った時の面影が残っている。
――かわいい。
「は、入っても?」
「ど、どうぞ」
ここで入るなと言われたら絶望のあまりその場に膝をついてしまうところだ。クロエの声も上ずって、緊張しているらしい。
俺は、おずおずと部屋に足を踏み入れ、落ち着きなくかくかくとクロエの方に近づく。緊張のあまり右手と右足が一緒に出てしまいそうだったが、そこは咄嗟に修正した。
ベッドに、座っていいのかな……
俺は周囲を見回してから、ええい、ままよと意を決して、クロエの隣に腰を下ろす。ギシッとベッドが軋む音に、クロエの肩がビクッと揺れるのが見えた。
――ああああ、裸に剥いてから何をするかは何度も妄想してきたのに、襲いかかるタイミングがわからない!
前回は男に襲われていたクロエを助ける流れから強引にいけた。でも今回はその手は使えない。いったい、どうしたら……
俺が逡巡していると、クロエが言った。
「今日は、お疲れ様でした」
「あ、うん……」
そう、いつも、まともに会話できない俺を、年下のクロエから助け舟を出してくれた。初夜くらい、ちゃんと俺が導かないと。そう思うと言葉はますます出てこない。喉がカラカラに渇いて、緊張で心臓の鼓動が相手にも聞こえそう。
――剣の試合より、よっぽど緊張する。初めてじゃないのに。俺は――
何か喋らなければ。焦った俺は、カラカラになった喉から、必死に声を絞り出す。
「やっと、結婚できた」
何言ってんだ俺は。もっと気の利いた言葉を言えないのか。五歳も年上なのに。
俺の素っ頓狂な言葉に、クロエも戸惑って、口元がひきつっているし、目も潤んで泣きそうに見えた。
いつも、いざクロエと正面から見つめ合うと、彼女のエメラルドの瞳に絡めとられて、言葉が出なくなってしまう。
好きだ。抱きたい。我慢も限界なので、やらせてください。
――思い浮かぶ言葉はどれも、口にしたらヤバそう。俺はじっとクロエの少し開いた小さな赤い唇を見つめて言った。
「その……キス、していい?」
「もちろん」
返事を聞くやいなや、俺は彼女の唇を唇で塞いだ。
どうせ、言葉では上手く伝えられない。俺は、クロエが欲しい。どうしても――
聖堂でも誓いのキスはした。辺境伯閣下の視線が痛くて殺されそうで、唇を味わう余裕なんてなかった。今は二人きり。俺は柔らかな感触に夢心地になりながら、開いた隙間から舌を差し入れる。クロエが息を呑んだ気配を感じるが、抵抗はされなかった。
そのまま圧し掛かるようにして、ベッドの上に倒れ込む。華奢な身体を組み敷けばそれだけで俺の興奮が高まる。逃がさないように両腕を檻のようにして彼女を閉じ込め、俺は甘い唇を貪った。
舌を絡め、唾液を吸い上げ、歯列の裏を辿って口蓋の裏を舐め上げる。ここは一種の性感帯だと聞いたことがあるから、しつこいくらい入念に舐め上げてやれば、クロエが恥ずかしそうに身を捩った。
俺は反応に気をよくして、もっともっとと舌を深く差し入れたが、クロエが俺の肩に手を置いてそっと押しやってくる。
もしかして、拒否されてる?
俺が唇を離すと、クロエは呼吸が苦しかったらしく、真っ赤な顔で必死に息を吸っている。そんな様子も可愛いと思いながらも、俺は恐る恐る尋ねる。
「先に、進んでも?」
「う……うん……でも……」
「でも……?」
この期に及んで拒絶されたら立ち直れないと思いつつ、俺はクロエの胸元のリボンに手をかける。
「もしかして……嫌?」
「い、嫌じゃないわ! で、でも……」
上から覗き込むクロエの顔は真っ赤で、恥ずかしそうに視線を泳がせている。恥じらう彼女はかわいい。嫌がってはいないみたいだし、ここは強引にいってもいいところだよな?
「この半年、ずっと我慢してきて……やっと今夜にこぎつけたんだ。お願いだ、クロエ」
ここは彼女のお情けに縋るしかない。俺は、たぶん自分がしているだろう、情けない顔を見せたくなくて、クロエの肩口に顔を埋め、耳元に唇を寄せ、ほとんど声にならない声で懇願した。
「……愛してる」
その途端に、クロエの両腕が俺の首筋に巻き付き、ぎゅっと縋りついてきた。こんなに密着したのはあの夜以来で、俺の心臓がドクンと跳ねあがる。
「リュシアン、わたしも……ずっと……こうして欲しかった……」
「クロエ……」
その言葉を聞いて、俺は不安が溶けて喜びで胸がいっぱいになる。こうして触れ合うことも大事だけど、言葉で気持ちを伝えあうことも、同じくらい大事なんだ。
愛してると言えば、クロエも応えてくれる。
俺を求めて抱きしめてくれる。
俺も、愛してる。クロエだけ――
俺はクロエの夜着のリボンを解き、生まれたままの彼女を抱きしめた。
眩しいほどの白く、掌に吸い付くように滑らかなその肌に触れれば、それだけで頭の芯が痺れたように煮えたぎって、何も考えられなくなる。目の前で揺れる二つの胸のあわいに顔を寄せ、頂点のしこった蕾を思うさま吸い上げる。舌で小さな乳首を転がすように愛撫すれば、クロエが甘い声を上げ、白い身体を捩る。しとどに蜜をこぼす秘められた花びらを指で弄び、舌と唇で散々に彼女の奥深い場所を指で探り、幾度も頂点に導いてから、俺はついに苦しいほどに昂った欲望を、クロエの中に突き立てる。
衝撃で揺れる白い胸も、仰け反らせた喉の折れそうな細さも、ベッドの上に散らばる赤く煌めく髪も、途切れることなく続く甘い喘ぎ声も、すべてが俺の興奮を煽る。
彼女の隘路が俺にまとわりつき、搾り取ろうとするかのように締め上げてくる。
何もかもが夢のよう。夢に見たまま――いや、夢よりももっと素晴らしい。
これが夢なら、この夢の中に入ってしまいたい。このまま彼女と一つになったまま死ねたら、むしろ本望だ。
時折、苦し気に眉を顰めたまま首を振る様子も愛おしくて、ついつい、両腕の力を籠めて抱きしめてしまう。
こんなにしたら折れてしまうのではないか。こんなに激しくしたら、辛いのではないか。
慣れない彼女に無理を強いるべきでないと思いながらも、でも、やめられない。
理性の箍がいつの間にか吹っ飛び、俺はいつしか欲望のままに腰を打ち付け、クロエの中で果てた。
がっくりとクロエの上に覆いかぶさって、だが体重をかけてしまわないよう、俺は肘で身体を支えつつ、深く息を吐く。
腕の中のクロエはぐったりと目を閉じ、肩で息をしていた。そのたびに、白い胸が揺れる。
「クロエ……」
まだ、彼女の中から抜け出したくなくて、俺は耳元でその名を呼ぶ。クロエが、うっすらと目を開け、エメラルドの瞳と目が合う。
内側からの返事に、俺は緊張してドアを開け、クロエの寝室を覗き込んだ。
この部屋に入るのも、今夜が初めて。女性らしく装飾された部屋に鎮座する大きなベッド、レースの天蓋に隠れるように、クロエが座っていた。
結わないままの紅い髪に、化粧っけのない顔は普段より幼く見えて、初めて会った時の面影が残っている。
――かわいい。
「は、入っても?」
「ど、どうぞ」
ここで入るなと言われたら絶望のあまりその場に膝をついてしまうところだ。クロエの声も上ずって、緊張しているらしい。
俺は、おずおずと部屋に足を踏み入れ、落ち着きなくかくかくとクロエの方に近づく。緊張のあまり右手と右足が一緒に出てしまいそうだったが、そこは咄嗟に修正した。
ベッドに、座っていいのかな……
俺は周囲を見回してから、ええい、ままよと意を決して、クロエの隣に腰を下ろす。ギシッとベッドが軋む音に、クロエの肩がビクッと揺れるのが見えた。
――ああああ、裸に剥いてから何をするかは何度も妄想してきたのに、襲いかかるタイミングがわからない!
前回は男に襲われていたクロエを助ける流れから強引にいけた。でも今回はその手は使えない。いったい、どうしたら……
俺が逡巡していると、クロエが言った。
「今日は、お疲れ様でした」
「あ、うん……」
そう、いつも、まともに会話できない俺を、年下のクロエから助け舟を出してくれた。初夜くらい、ちゃんと俺が導かないと。そう思うと言葉はますます出てこない。喉がカラカラに渇いて、緊張で心臓の鼓動が相手にも聞こえそう。
――剣の試合より、よっぽど緊張する。初めてじゃないのに。俺は――
何か喋らなければ。焦った俺は、カラカラになった喉から、必死に声を絞り出す。
「やっと、結婚できた」
何言ってんだ俺は。もっと気の利いた言葉を言えないのか。五歳も年上なのに。
俺の素っ頓狂な言葉に、クロエも戸惑って、口元がひきつっているし、目も潤んで泣きそうに見えた。
いつも、いざクロエと正面から見つめ合うと、彼女のエメラルドの瞳に絡めとられて、言葉が出なくなってしまう。
好きだ。抱きたい。我慢も限界なので、やらせてください。
――思い浮かぶ言葉はどれも、口にしたらヤバそう。俺はじっとクロエの少し開いた小さな赤い唇を見つめて言った。
「その……キス、していい?」
「もちろん」
返事を聞くやいなや、俺は彼女の唇を唇で塞いだ。
どうせ、言葉では上手く伝えられない。俺は、クロエが欲しい。どうしても――
聖堂でも誓いのキスはした。辺境伯閣下の視線が痛くて殺されそうで、唇を味わう余裕なんてなかった。今は二人きり。俺は柔らかな感触に夢心地になりながら、開いた隙間から舌を差し入れる。クロエが息を呑んだ気配を感じるが、抵抗はされなかった。
そのまま圧し掛かるようにして、ベッドの上に倒れ込む。華奢な身体を組み敷けばそれだけで俺の興奮が高まる。逃がさないように両腕を檻のようにして彼女を閉じ込め、俺は甘い唇を貪った。
舌を絡め、唾液を吸い上げ、歯列の裏を辿って口蓋の裏を舐め上げる。ここは一種の性感帯だと聞いたことがあるから、しつこいくらい入念に舐め上げてやれば、クロエが恥ずかしそうに身を捩った。
俺は反応に気をよくして、もっともっとと舌を深く差し入れたが、クロエが俺の肩に手を置いてそっと押しやってくる。
もしかして、拒否されてる?
俺が唇を離すと、クロエは呼吸が苦しかったらしく、真っ赤な顔で必死に息を吸っている。そんな様子も可愛いと思いながらも、俺は恐る恐る尋ねる。
「先に、進んでも?」
「う……うん……でも……」
「でも……?」
この期に及んで拒絶されたら立ち直れないと思いつつ、俺はクロエの胸元のリボンに手をかける。
「もしかして……嫌?」
「い、嫌じゃないわ! で、でも……」
上から覗き込むクロエの顔は真っ赤で、恥ずかしそうに視線を泳がせている。恥じらう彼女はかわいい。嫌がってはいないみたいだし、ここは強引にいってもいいところだよな?
「この半年、ずっと我慢してきて……やっと今夜にこぎつけたんだ。お願いだ、クロエ」
ここは彼女のお情けに縋るしかない。俺は、たぶん自分がしているだろう、情けない顔を見せたくなくて、クロエの肩口に顔を埋め、耳元に唇を寄せ、ほとんど声にならない声で懇願した。
「……愛してる」
その途端に、クロエの両腕が俺の首筋に巻き付き、ぎゅっと縋りついてきた。こんなに密着したのはあの夜以来で、俺の心臓がドクンと跳ねあがる。
「リュシアン、わたしも……ずっと……こうして欲しかった……」
「クロエ……」
その言葉を聞いて、俺は不安が溶けて喜びで胸がいっぱいになる。こうして触れ合うことも大事だけど、言葉で気持ちを伝えあうことも、同じくらい大事なんだ。
愛してると言えば、クロエも応えてくれる。
俺を求めて抱きしめてくれる。
俺も、愛してる。クロエだけ――
俺はクロエの夜着のリボンを解き、生まれたままの彼女を抱きしめた。
眩しいほどの白く、掌に吸い付くように滑らかなその肌に触れれば、それだけで頭の芯が痺れたように煮えたぎって、何も考えられなくなる。目の前で揺れる二つの胸のあわいに顔を寄せ、頂点のしこった蕾を思うさま吸い上げる。舌で小さな乳首を転がすように愛撫すれば、クロエが甘い声を上げ、白い身体を捩る。しとどに蜜をこぼす秘められた花びらを指で弄び、舌と唇で散々に彼女の奥深い場所を指で探り、幾度も頂点に導いてから、俺はついに苦しいほどに昂った欲望を、クロエの中に突き立てる。
衝撃で揺れる白い胸も、仰け反らせた喉の折れそうな細さも、ベッドの上に散らばる赤く煌めく髪も、途切れることなく続く甘い喘ぎ声も、すべてが俺の興奮を煽る。
彼女の隘路が俺にまとわりつき、搾り取ろうとするかのように締め上げてくる。
何もかもが夢のよう。夢に見たまま――いや、夢よりももっと素晴らしい。
これが夢なら、この夢の中に入ってしまいたい。このまま彼女と一つになったまま死ねたら、むしろ本望だ。
時折、苦し気に眉を顰めたまま首を振る様子も愛おしくて、ついつい、両腕の力を籠めて抱きしめてしまう。
こんなにしたら折れてしまうのではないか。こんなに激しくしたら、辛いのではないか。
慣れない彼女に無理を強いるべきでないと思いながらも、でも、やめられない。
理性の箍がいつの間にか吹っ飛び、俺はいつしか欲望のままに腰を打ち付け、クロエの中で果てた。
がっくりとクロエの上に覆いかぶさって、だが体重をかけてしまわないよう、俺は肘で身体を支えつつ、深く息を吐く。
腕の中のクロエはぐったりと目を閉じ、肩で息をしていた。そのたびに、白い胸が揺れる。
「クロエ……」
まだ、彼女の中から抜け出したくなくて、俺は耳元でその名を呼ぶ。クロエが、うっすらと目を開け、エメラルドの瞳と目が合う。
289
お気に入りに追加
5,681
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
二度目の恋
豆狸
恋愛
私の子がいなくなって半年と少し。
王都へ行っていた夫が、久しぶりに伯爵領へと戻ってきました。
満面の笑みを浮かべた彼の後ろには、ヴィエイラ侯爵令息の未亡人が赤毛の子どもを抱いて立っています。彼女は、彼がずっと想ってきた女性です。
※上記でわかる通り子どもに関するセンシティブな内容があります。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。