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13、認証式
魔術戦
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認証の間では、結界の修復が続く。
アデライードは魔法陣の中央に立って両手を組み、深い集中に入っている。
女王国全体を覆う、始祖女王ディアーヌの結界。認証の間の床いっぱいに描かれた巨大な魔法陣は、始祖女王と腹心の大魔導師ロシュフォールが構築したものだ。始祖女王の死後、ロシュフォールは太陰宮の初代大神官長となったとも、あるいはプルミンテルンの奥に隠棲したとも伝えられるが、とにかく、女王国でも最高レベルの術者二人が精魂込めて組み上げ、女王国を二千年間、魔物の害より護ってきた強大な守護の陣。基礎は残っていたとはいえ、その綻びを繕い、新たに魔力を注ぎ込んで結界を立ち上げるには、相当の魔力が必要だった。
結界の隅でアデライードの様子を見ていたメイローズには、アデライードを包む銀色の〈王気〉がはっきりと視えていた。そして、腹のあたりだけには、薄っすらともう一つの銀の〈王気〉が。
――これまで東の後宮で、多くの龍種を孕んだ妊婦を目にしてきたが、龍種自らが孕んだ姿を目にするのは初めてのこと。メイローズは二重の銀の〈王気〉の輝きに、思わず目を細める。
現生の魔術師においては、アデライードは最強の魔力量を誇る。だがそのアデライードの魔力量でさえ、この魔法陣を一から立ち上げるには足りない。あるいは魔導師ロシュフォールが多少はフォローしたのかもしれないが、だとしても、この陣を動かすことができた始祖女王の魔力量は、メイローズ如きの想像を絶する。
――今回、ロシュフォールの役割を担うのはマニ僧都か、あるいはわが主か――。
正直に言って、マニ僧都の魔力では焼け石に水であろうし、シウリンの魔力量は強いけれど、何しろもともと放出できない魔力だ。聖剣の力を借り、いくつかの魔法陣を作動させることに成功はしているが、何分にも付け焼刃である。
――何より、その二人は現在、侵入を試みるイフリート家の魔術師と交戦中なのだ。
先ほどから、マニ僧都の防御の魔法陣は明らかに力が弱まっていた。剃髪した頭頂から汗が流れ落ち、顎から雫となって落ちる。魔力が限界に達するのも近い。
メイローズは西南の塔の状況に目をやり、絶望的な気持ちになる。
西南のガルシア辺境伯領――その結界は半ば崩壊していた。アデライードがずっと魔力を注ぎこんでいるが、複雑に組み込まれた術式は一向に修復される見込みがない。
我が故郷は、それほどの被害を受けたのだ。
メイローズが故郷を去ったのは彼が十を過ぎてすぐのころ。もう、二十年以上も昔のことだ。
イフリート家と対立したガルシア辺境伯家は、この三百年、ナキアから迫害にも近い扱いを受けてきた。さらにその地を襲った、結界の崩壊と魔物の発生。――いったいどれほどの傷を負ったのであろうか。かつての主家は、昔の見知った人々は、そして、あの懐かしい、赤く乾いた大地は。
故郷を、人々を救いたくて故郷を棄て、男性としての人生をも棄てた。
にもかかわらず、自分は今、祈ることしかできていない。
メイローズは紺碧の瞳で魔法陣に念を送るアデライードを見る。ときどき、溜息のように深い呼吸を繰り返す。――疲労が、溜まり始めている。それは、傍らで聖剣を構え、侵入者からアデライードを守ろうとする主も同じだ。
(天と陰陽よ――お願いです。お力をお貸しください。この世界に再び、天と陰陽の調和をもたらすために――)
だが、メイローズの祈りも虚しく、魔術師の何度目かの体当たりによって、マニ僧都の障壁が割れた。
パリーン!
同時にマニ僧都が背後に吹っ飛ぶ。その爆風は認証の間全体に及び、シウリンが咄嗟に防御の魔法陣を張る。だがアデライードはその一瞬の隙で吹き飛ばされ、壁にぶつかりそうになって、間一髪、メイローズが自分をクッションにする形で、アデライードを守った。
「アデライード!」
シウリンが叫び、わずかに気が削がれる。その隙に魔術師からの第二波の攻撃が襲う。間に合わないと思ったシウリンが聖剣から爆風を起こし、それを相殺する。
ドゴンッ!
魔術と魔術、魔力と魔力、爆風と爆風がぶつかり合い、足元が揺れる。
「アデライード、私のすぐ後ろにいろ! 絶対に守るから。早く、結界を――」
「は、はい!」
アデライードはすぐに頷いて元の場所に戻り、シウリンの背中に守られるようにして、素早く集中に入る。途切れた魔力を再び送り出し、修復を続ける。
襲いかかる魔術師の攻撃を、シウリンが剣を振るって防ぐ。――力は膨大だが、どうしても無駄が多かった。
メイローズがマニ僧都を助け起こす。マニは咄嗟に受け身を取ることもできず、背中を洞窟の壁に強かに打ち付けて呻いていた。
「導師! 大丈夫ですか!」
「うう……」
ごぼり、とマニの口から鮮血が溢れ、滴る。魔法陣が割れるときに体内の魔力の核を傷つけたらしい。
「導師、しっかりなさってください!」
「す、……すまない、侵入を許した……」
「大丈夫です、まだわが主がいます!」
マニが自分に治癒術をかけ、応急処置ながら体内の傷を癒す。メイローズが懐に入れていた魔法水薬を奪うようにして一気飲みし、再び結跏趺坐の姿勢を取る。
「シウリン! もう大丈夫だ! 防御は私に任せろ!」
「お願いします。……あなた方と、アデライードを覆うだけでいい。私は外で戦う」
「了解した」
マニ僧都がさっきよりも威力を落とし、二人とアデライードだけを覆う小さな魔法陣を発動するのと同時に、シウリンは床を蹴って飛び上がり、アデライードを攻撃しようとしていた魔術師を急襲する。不意をつかれた魔術師は避けきれず、黒いローブごと切り裂かれ、血飛沫が撒かれる。
「ぐううあああっ!」
とどめを刺そうとしたところに、別の魔術師が術を発動し、赤い光の蜥蜴が数匹、聖剣に絡みつく。
「破!」
シウリンが聖剣を通して魔力を流し込み、それが剣から一斉に放たれる。赤い蜥蜴は粉々に粉砕され、弾け飛んだ。
そのまま手首を返して聖剣を襲ってきた魔術師に叩きつける。脳天からまっすぐ、一気に縦半分に切り裂かれて、魔術師は声も立てずに蒸発して消えた。
アデライードは魔法陣の中央に立って両手を組み、深い集中に入っている。
女王国全体を覆う、始祖女王ディアーヌの結界。認証の間の床いっぱいに描かれた巨大な魔法陣は、始祖女王と腹心の大魔導師ロシュフォールが構築したものだ。始祖女王の死後、ロシュフォールは太陰宮の初代大神官長となったとも、あるいはプルミンテルンの奥に隠棲したとも伝えられるが、とにかく、女王国でも最高レベルの術者二人が精魂込めて組み上げ、女王国を二千年間、魔物の害より護ってきた強大な守護の陣。基礎は残っていたとはいえ、その綻びを繕い、新たに魔力を注ぎ込んで結界を立ち上げるには、相当の魔力が必要だった。
結界の隅でアデライードの様子を見ていたメイローズには、アデライードを包む銀色の〈王気〉がはっきりと視えていた。そして、腹のあたりだけには、薄っすらともう一つの銀の〈王気〉が。
――これまで東の後宮で、多くの龍種を孕んだ妊婦を目にしてきたが、龍種自らが孕んだ姿を目にするのは初めてのこと。メイローズは二重の銀の〈王気〉の輝きに、思わず目を細める。
現生の魔術師においては、アデライードは最強の魔力量を誇る。だがそのアデライードの魔力量でさえ、この魔法陣を一から立ち上げるには足りない。あるいは魔導師ロシュフォールが多少はフォローしたのかもしれないが、だとしても、この陣を動かすことができた始祖女王の魔力量は、メイローズ如きの想像を絶する。
――今回、ロシュフォールの役割を担うのはマニ僧都か、あるいはわが主か――。
正直に言って、マニ僧都の魔力では焼け石に水であろうし、シウリンの魔力量は強いけれど、何しろもともと放出できない魔力だ。聖剣の力を借り、いくつかの魔法陣を作動させることに成功はしているが、何分にも付け焼刃である。
――何より、その二人は現在、侵入を試みるイフリート家の魔術師と交戦中なのだ。
先ほどから、マニ僧都の防御の魔法陣は明らかに力が弱まっていた。剃髪した頭頂から汗が流れ落ち、顎から雫となって落ちる。魔力が限界に達するのも近い。
メイローズは西南の塔の状況に目をやり、絶望的な気持ちになる。
西南のガルシア辺境伯領――その結界は半ば崩壊していた。アデライードがずっと魔力を注ぎこんでいるが、複雑に組み込まれた術式は一向に修復される見込みがない。
我が故郷は、それほどの被害を受けたのだ。
メイローズが故郷を去ったのは彼が十を過ぎてすぐのころ。もう、二十年以上も昔のことだ。
イフリート家と対立したガルシア辺境伯家は、この三百年、ナキアから迫害にも近い扱いを受けてきた。さらにその地を襲った、結界の崩壊と魔物の発生。――いったいどれほどの傷を負ったのであろうか。かつての主家は、昔の見知った人々は、そして、あの懐かしい、赤く乾いた大地は。
故郷を、人々を救いたくて故郷を棄て、男性としての人生をも棄てた。
にもかかわらず、自分は今、祈ることしかできていない。
メイローズは紺碧の瞳で魔法陣に念を送るアデライードを見る。ときどき、溜息のように深い呼吸を繰り返す。――疲労が、溜まり始めている。それは、傍らで聖剣を構え、侵入者からアデライードを守ろうとする主も同じだ。
(天と陰陽よ――お願いです。お力をお貸しください。この世界に再び、天と陰陽の調和をもたらすために――)
だが、メイローズの祈りも虚しく、魔術師の何度目かの体当たりによって、マニ僧都の障壁が割れた。
パリーン!
同時にマニ僧都が背後に吹っ飛ぶ。その爆風は認証の間全体に及び、シウリンが咄嗟に防御の魔法陣を張る。だがアデライードはその一瞬の隙で吹き飛ばされ、壁にぶつかりそうになって、間一髪、メイローズが自分をクッションにする形で、アデライードを守った。
「アデライード!」
シウリンが叫び、わずかに気が削がれる。その隙に魔術師からの第二波の攻撃が襲う。間に合わないと思ったシウリンが聖剣から爆風を起こし、それを相殺する。
ドゴンッ!
魔術と魔術、魔力と魔力、爆風と爆風がぶつかり合い、足元が揺れる。
「アデライード、私のすぐ後ろにいろ! 絶対に守るから。早く、結界を――」
「は、はい!」
アデライードはすぐに頷いて元の場所に戻り、シウリンの背中に守られるようにして、素早く集中に入る。途切れた魔力を再び送り出し、修復を続ける。
襲いかかる魔術師の攻撃を、シウリンが剣を振るって防ぐ。――力は膨大だが、どうしても無駄が多かった。
メイローズがマニ僧都を助け起こす。マニは咄嗟に受け身を取ることもできず、背中を洞窟の壁に強かに打ち付けて呻いていた。
「導師! 大丈夫ですか!」
「うう……」
ごぼり、とマニの口から鮮血が溢れ、滴る。魔法陣が割れるときに体内の魔力の核を傷つけたらしい。
「導師、しっかりなさってください!」
「す、……すまない、侵入を許した……」
「大丈夫です、まだわが主がいます!」
マニが自分に治癒術をかけ、応急処置ながら体内の傷を癒す。メイローズが懐に入れていた魔法水薬を奪うようにして一気飲みし、再び結跏趺坐の姿勢を取る。
「シウリン! もう大丈夫だ! 防御は私に任せろ!」
「お願いします。……あなた方と、アデライードを覆うだけでいい。私は外で戦う」
「了解した」
マニ僧都がさっきよりも威力を落とし、二人とアデライードだけを覆う小さな魔法陣を発動するのと同時に、シウリンは床を蹴って飛び上がり、アデライードを攻撃しようとしていた魔術師を急襲する。不意をつかれた魔術師は避けきれず、黒いローブごと切り裂かれ、血飛沫が撒かれる。
「ぐううあああっ!」
とどめを刺そうとしたところに、別の魔術師が術を発動し、赤い光の蜥蜴が数匹、聖剣に絡みつく。
「破!」
シウリンが聖剣を通して魔力を流し込み、それが剣から一斉に放たれる。赤い蜥蜴は粉々に粉砕され、弾け飛んだ。
そのまま手首を返して聖剣を襲ってきた魔術師に叩きつける。脳天からまっすぐ、一気に縦半分に切り裂かれて、魔術師は声も立てずに蒸発して消えた。
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