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8、暁闇
ゲルフィンとの合流
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雪崩込んでくる帝国の聖騎士に、西の地方騎士たちなどまるで話にもならず、まともな手向かいもできずに尻尾を巻いて逃げ帰るしかない。
シルルッサ駐在の聖騎士を率いてきたのは、簡易の戎服に身を包み、兜は被らずに黒髪をぴっちりと撫でつけた男。騎士というよりは、有能な文官か執事のような雰囲気で、片眼鏡が朝日にキラリと光る。
久しぶりの再会であるが、東の騎士たちは挨拶もそこそこに、曳いてきた換えの馬に乗り換え、素早くイフリート派の勢力圏を抜ける。シルルッサの領主は女王国においてはそれなりの自治権を有した諸侯であるから、その領内に入ってしまえば、イフリート派といえども不用意に踏み込むことはできない。
ゲルフィンはシルルッサ領内に輜重隊を待たせていた。あらかじめ伝令を走らせ、朝食の準備を命じていたので、まずは暖かい食事を振る舞いながら、ゲルフィンは一行の様子に目を光らせる。
ゲルフィンは恭親王に拝礼して、「はじめまして、変わった眼鏡ですね」と挨拶され、鋭敏な彼は暗部の言うところの、困ったことになっている脳みそ、の意味を察知した。恭親王の記憶が失われているなんて、万一周囲に漏れれば大変なことになる。さすが、ゲルフィンは瞬時に理解し、同時に、その事実を事前に告げてくれなかった恭親王直属の者たちを、少しばかり恨んだ。
ゲルフィンは旧友のゾーイをぎろりと睨み、心の中で問いかける。
――どこまで、誰が知っていて、誰が知らされていないのか。あるいは記憶の欠落はどの程度なのか。
だが聖騎士たちの耳のある今は、その情報を確認することはできない。ゾーイは大きな肩を軽く竦めただけで、がつがつと椀の粥を啜るのをやめない。まったく、彼らのがっつきようといったら、呆れるくらいであった。
「それで――その、見慣れぬ少年は、誰なのだ?」
恭親王の記憶に突っ込めないが、別の疑問は質しておかねばならない。
「お、俺は――シリルと言います。アルベラ姫の小姓で……」
椀を置いて慌てて立ち上がるシリルを、ゾーイが簡単に紹介する。
「ナキアの西の森で、王女と二人、迷っているところを拾ったのだ。細かい報告はまた後程。つい、そこまで王女もいたが、王女はイフリート派の騎士に捕らえられた。……守れなかったのは残念だ」
「おぬしは、シルルッサにアルベラ姫を伴うつもりだったのか!……姫君にどんな顔で会わせるつもりだったのだ」
詰るようなゲルフィンの言葉に、シリルは下を向く。
「シルルッサの領主館には、現在、姫君がご滞在になっている。……唯一の従姉とはいえ、姫君にとっては親の仇ではないか。それを……」
ゲルフィンの言い分に、ゾーイが反論する。
「確かにそうだが、か弱い女子がむざむざ山賊ども犠牲になるのを、見捨てることはできまい」
「だからって……!」
「どのみち、あと一歩のところで敵に攫われてしまった。殺されることはあるまいが、どうしているか――」
アルベラのことを想い出して、シリルは自然に涙が溢れてきて、慌てて目をゴシゴシと擦る。
「で、この小姓はどうする気なのだ?」
「王女は殺されないだろうが、この少年は王女の逃亡に手を貸したのだ。イフリートの手に落ちれば命はあるまい。王女が、命懸けでこの少年を助けたのだ」
「そうそう、自分が身代わりみたいに捕まって……いい娘なんだよ、ゲル兄さん」
従弟のトルフィンがとりなすように言っても、ゲルフィンは神経質そうな顔を歪めるだけだ。アデライードに同情を通り越した恋情を抱くゲルフィンにとって、恭親王を迎えに行ったはずの東の騎士たちが、姫の仇とも言うべきアルベラ姫を守って旅を続けていたなんて、アデライードに対する許し難い裏切りだと感じた。
「殿下の記憶についてはアデライード姫もご存知だというが、それでも自分の夫が、自分の両親の仇とも言うべき相手を、命懸けで守って旅をしてきたと聞いたら、どう思われるでしょうな!」
シリルはゲルフィンの糾弾に、まるで自分が非難されているように感じて、ごくりと唾を飲み込む。だが指弾された恭親王は、ゲルフィンをまっすぐに見て、言った。
「アデライードはそんなことに怒ったりしないよ。困っている女の子は助けなきゃ。どんな悪人でも、井戸に落ちそうな子供を見たら、助けようとするでしょう?」
「しかし!」
「アデライードの仇だからと言って、アルベールを見捨てたなんて聞いたら、きっとアデライードだって嫌な気持ちになると思う。ゾーイたちは人として当たり前のことをしただけです。悪く言うのはやめてください」
ゲルフィンは恭親王の主張する内容も、妙にへりくだった言葉遣いも、どちらも納得できないという表情ではあったが、しかしまずはシルルッサの大将軍府に戻ってからだと、食事を終えた聖騎士たちに帰還の指示を出した。
ほとんど不眠不休で旅を続けてきた七人は、すでに体力の限界にあるとゲルフィンは見て取り、荷馬車の荷台を一つ空けて、それに恭親王らを乗せるように手配した。
「皇子を荷馬車に乗せるなんて、普通なら考えられませんが、馬に乗るよりマシでしょう」
ゲルフィンに言われ、七人は彼の気遣いに甘えることにする。毛布や天幕の布を下に敷いて、皆な思い思いに横になる。行軍に慣れた大人たちは疲労もあってすぐに鼾をかき始め、シリルも布に包んだテセウスの短剣を、アルベラの形見のようにしっかり抱きしめて眠りに落ちた。だが、荷馬車に乗るなんて初めてのフエルは、車軸から床に直接伝わる振動が気になって、なかなか眠ることができない。何度も寝返りを繰り返すフエルに気づき、シウリンが呼んだ。
「フエル、眠れないの?」
「いえ……大丈夫です。ただその、……こんな揺れる馬車は初めてなので……」
フエルの言葉に、荷馬車の幌の中の、薄明りの中でシウリンが笑ったらしい。
「君はお坊ちゃんなんだねぇ。僕は馬車と言えば荷馬車しか乗ったことはないよ?」
フエルは不意に、聖地で出会った、シウリンの友人だという僧侶を思い出す。
「そっちは、鼾がうるさいでしょう。こっちへおいでよ」
シウリンは天使のようだった、と、ルチアは言っていた。確かに、食べ物を見つけてくる才覚(というか嗅覚)がすごくて、誰にでも親切で穏やかな態度を崩さない。どんなに辛くても弱音を吐かず、常に弱き者たちに気を配って励ましていた。僧院で皆に愛されていたシウリン。――それが、本当の彼の姿なのだと思えば、彼の心を傷つけた父の罪の重さに胸が潰れそうだった。
シルルッサ駐在の聖騎士を率いてきたのは、簡易の戎服に身を包み、兜は被らずに黒髪をぴっちりと撫でつけた男。騎士というよりは、有能な文官か執事のような雰囲気で、片眼鏡が朝日にキラリと光る。
久しぶりの再会であるが、東の騎士たちは挨拶もそこそこに、曳いてきた換えの馬に乗り換え、素早くイフリート派の勢力圏を抜ける。シルルッサの領主は女王国においてはそれなりの自治権を有した諸侯であるから、その領内に入ってしまえば、イフリート派といえども不用意に踏み込むことはできない。
ゲルフィンはシルルッサ領内に輜重隊を待たせていた。あらかじめ伝令を走らせ、朝食の準備を命じていたので、まずは暖かい食事を振る舞いながら、ゲルフィンは一行の様子に目を光らせる。
ゲルフィンは恭親王に拝礼して、「はじめまして、変わった眼鏡ですね」と挨拶され、鋭敏な彼は暗部の言うところの、困ったことになっている脳みそ、の意味を察知した。恭親王の記憶が失われているなんて、万一周囲に漏れれば大変なことになる。さすが、ゲルフィンは瞬時に理解し、同時に、その事実を事前に告げてくれなかった恭親王直属の者たちを、少しばかり恨んだ。
ゲルフィンは旧友のゾーイをぎろりと睨み、心の中で問いかける。
――どこまで、誰が知っていて、誰が知らされていないのか。あるいは記憶の欠落はどの程度なのか。
だが聖騎士たちの耳のある今は、その情報を確認することはできない。ゾーイは大きな肩を軽く竦めただけで、がつがつと椀の粥を啜るのをやめない。まったく、彼らのがっつきようといったら、呆れるくらいであった。
「それで――その、見慣れぬ少年は、誰なのだ?」
恭親王の記憶に突っ込めないが、別の疑問は質しておかねばならない。
「お、俺は――シリルと言います。アルベラ姫の小姓で……」
椀を置いて慌てて立ち上がるシリルを、ゾーイが簡単に紹介する。
「ナキアの西の森で、王女と二人、迷っているところを拾ったのだ。細かい報告はまた後程。つい、そこまで王女もいたが、王女はイフリート派の騎士に捕らえられた。……守れなかったのは残念だ」
「おぬしは、シルルッサにアルベラ姫を伴うつもりだったのか!……姫君にどんな顔で会わせるつもりだったのだ」
詰るようなゲルフィンの言葉に、シリルは下を向く。
「シルルッサの領主館には、現在、姫君がご滞在になっている。……唯一の従姉とはいえ、姫君にとっては親の仇ではないか。それを……」
ゲルフィンの言い分に、ゾーイが反論する。
「確かにそうだが、か弱い女子がむざむざ山賊ども犠牲になるのを、見捨てることはできまい」
「だからって……!」
「どのみち、あと一歩のところで敵に攫われてしまった。殺されることはあるまいが、どうしているか――」
アルベラのことを想い出して、シリルは自然に涙が溢れてきて、慌てて目をゴシゴシと擦る。
「で、この小姓はどうする気なのだ?」
「王女は殺されないだろうが、この少年は王女の逃亡に手を貸したのだ。イフリートの手に落ちれば命はあるまい。王女が、命懸けでこの少年を助けたのだ」
「そうそう、自分が身代わりみたいに捕まって……いい娘なんだよ、ゲル兄さん」
従弟のトルフィンがとりなすように言っても、ゲルフィンは神経質そうな顔を歪めるだけだ。アデライードに同情を通り越した恋情を抱くゲルフィンにとって、恭親王を迎えに行ったはずの東の騎士たちが、姫の仇とも言うべきアルベラ姫を守って旅を続けていたなんて、アデライードに対する許し難い裏切りだと感じた。
「殿下の記憶についてはアデライード姫もご存知だというが、それでも自分の夫が、自分の両親の仇とも言うべき相手を、命懸けで守って旅をしてきたと聞いたら、どう思われるでしょうな!」
シリルはゲルフィンの糾弾に、まるで自分が非難されているように感じて、ごくりと唾を飲み込む。だが指弾された恭親王は、ゲルフィンをまっすぐに見て、言った。
「アデライードはそんなことに怒ったりしないよ。困っている女の子は助けなきゃ。どんな悪人でも、井戸に落ちそうな子供を見たら、助けようとするでしょう?」
「しかし!」
「アデライードの仇だからと言って、アルベールを見捨てたなんて聞いたら、きっとアデライードだって嫌な気持ちになると思う。ゾーイたちは人として当たり前のことをしただけです。悪く言うのはやめてください」
ゲルフィンは恭親王の主張する内容も、妙にへりくだった言葉遣いも、どちらも納得できないという表情ではあったが、しかしまずはシルルッサの大将軍府に戻ってからだと、食事を終えた聖騎士たちに帰還の指示を出した。
ほとんど不眠不休で旅を続けてきた七人は、すでに体力の限界にあるとゲルフィンは見て取り、荷馬車の荷台を一つ空けて、それに恭親王らを乗せるように手配した。
「皇子を荷馬車に乗せるなんて、普通なら考えられませんが、馬に乗るよりマシでしょう」
ゲルフィンに言われ、七人は彼の気遣いに甘えることにする。毛布や天幕の布を下に敷いて、皆な思い思いに横になる。行軍に慣れた大人たちは疲労もあってすぐに鼾をかき始め、シリルも布に包んだテセウスの短剣を、アルベラの形見のようにしっかり抱きしめて眠りに落ちた。だが、荷馬車に乗るなんて初めてのフエルは、車軸から床に直接伝わる振動が気になって、なかなか眠ることができない。何度も寝返りを繰り返すフエルに気づき、シウリンが呼んだ。
「フエル、眠れないの?」
「いえ……大丈夫です。ただその、……こんな揺れる馬車は初めてなので……」
フエルの言葉に、荷馬車の幌の中の、薄明りの中でシウリンが笑ったらしい。
「君はお坊ちゃんなんだねぇ。僕は馬車と言えば荷馬車しか乗ったことはないよ?」
フエルは不意に、聖地で出会った、シウリンの友人だという僧侶を思い出す。
「そっちは、鼾がうるさいでしょう。こっちへおいでよ」
シウリンは天使のようだった、と、ルチアは言っていた。確かに、食べ物を見つけてくる才覚(というか嗅覚)がすごくて、誰にでも親切で穏やかな態度を崩さない。どんなに辛くても弱音を吐かず、常に弱き者たちに気を配って励ましていた。僧院で皆に愛されていたシウリン。――それが、本当の彼の姿なのだと思えば、彼の心を傷つけた父の罪の重さに胸が潰れそうだった。
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