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3、うたかたの恋
テセウスの命
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一夜明けて、短くなって軽い頭に白い布を巻きつけ、アルベラは馬に乗る。腰にはテセウスの短剣をたばさんでいる。朝食の後、ゾーイはアルベラに言った。
「とりあえず、騎士見習いのアルベールと呼ぶから、そのつもりで。見習いである以上、出来る限り、野営の支度などは手伝うこと。そうでないと不自然だから」
見習いが一人だけ何もしていなかったら、明らかに怪しい。だからアルベラもフエルやランパの見様見真似で、昼食の準備や火おこしを率先してやろうとした。――やろうとはしたのだが。
さすが、小姓として王城で働いていたシリルは、平民の出ということもあって目端が利いたし、火おこしや芋の皮剥きも慣れている。ゾラやゾーイが狩った野鳥を捌くこともできた。――時々、テセウスに狩に連れて行ってもらっていたからだ。基本的に、東では騎士を出身で差別することがない――騎士は身分ではなく、職業であるから、見習いと正規の騎士の差しかない――ため、シリルが平民出身であることはほとんど意識されなかった。シリルも甲斐甲斐しく立ち働いて、すぐに一行に馴染んでしまう。
しかし一方のアルベラは――。
「ああもう、水汲みとかいいから! どうせ半分くらい零しちゃうし!」
「で、でもできることはしないと……」
フエルに革の水筒を横取りされ、アルベラがしどろもどろになると、フエルは地面を指差して言った。
「じゃあ、そこの砂利の数、数えててください。それ、大事な仕事ですから!」
素直に砂利を十個ずつに集めて数を数えているアルベラに、通りかかったゾラが声をかける。
「嬢ちゃん……じゃなくてアルベール何してんの?」
「何って、砂利の数を数えてるんです。大事な仕事だって、フエルに言われたから……」
「ちょ……フエル! お前、ちょっと来い!」
ゾラがフエルを呼びつけ、怒鳴りつける。
「お前、何も知らない相手に、テキトーなこと言ってんじゃねーよ!」
「だって……本当に役に立たないくせにあれこれやりたがるんですもん! 砂利でも数えて静かにしてくれた方がマシですよ!」
フエルが険のある黒い瞳でアルベラを睨みつける。
「だいたい、どうして僕が、姫君を苦しめた親玉の娘と料理しなきゃなんないんですか? 僕は太陰宮の学院で、姫君が結婚までの十年間、修道院でどんな風に暮らしていたか、聞いたんです! 十年間、イフリートの〈黒影〉の刺客に命を狙われ続けて、一言も口をきかなかったんですよ! 僕は……僕は、姫君に申し訳が……」
ぐすっと涙を拳で拭って下を向いたフエルに、ゾラも返答に窮する。
「だけどよ、フエル……」
「でもっ……!姫君の父上も母上も、イフリート家に殺されたようなものでしょ? この前の帝都の叛乱だって……僕の、おじい様もみんな!たしかに、女王家のお姫様かもしれないけど、僕は納得が……!」
「帝都の叛乱……って?」
アルベラはフエルの言葉に思わず聞き返してしまう。
「知らないんですか?! 何でカンダハルからナキアの攻撃を中止せざるを得なかったか! イフリートの〈黒影〉が背後で暗躍して、邪教を煽って叛乱を起こしたんですよ! 貴種を皆殺しにしろってね! 僕のおじい様も、トルフィンさんの父上や伯父上も、ゾラさんのおじい様も、ランパさんの伯父さんも! みんなその叛乱で殺されたの! 裏でイフリート家が糸を引いて! 変な魔術師使って、殿下なんか……」
「フエル! それ以上は喋るな!」
背後から低い声でゾーイが叱責する。
「……今はとにかく野営の準備が先だ。日が沈む前に火を熾さないと、メシが食えぬ」
フエルは悔しそうに唇を噛んで、のろのろと元の仕事に戻る。遠くから心配そうに見ていたシリルがアルベラの近くに走ってきて、その背中を撫でた。
「……その、帝都の叛乱の話……」
「ああ、それもおぬしは知らなかったのだな。……まあ、証拠もない話ではあるが、あながち嘘ではないだろう。帝都で起きたことを、イフリート公爵が知るのが早すぎるし、細かすぎる。赤い髪に紫紺の瞳の西方の魔術師もいて、イフリート家が絡んでいるのは間違いないと思う」
「そんな……」
アルベラはショックでべったりと座り込んでしまう。
それ以上、ゾーイは何も言わなかった。よく考えれば、アルベラは彼ら総督の配下が、なぜ旅をしているのかすら、聞かされていない。あるいはその帝都の叛乱と、関係があることなのか。
父の仕出かしたことを改めて知って、アルベラは衝撃で打ちのめされる。
「――やっぱり、生まれて来るべきじゃなかったのかしら」
ぽつりと呟いたアルベラの言葉を、ゾーイもゾラも、そしてトルフィンも聞きとがめる。
「そんなことは――」
「でも……わたしが……〈王気〉のないわたしがこの世に生まれなければ、お父様はわたしを女王にして、イフリート家に禅譲させるなんて、思いつかなかったかもしれない。わたしが――!」
頭を抱えてしまったアルベラに、ゾーイが言う。
「イフリート公の考えは俺には理解できぬが――実は、俺の女房にも子ができてな。ちょうど、帝都の叛乱で、殿下の生死もわからず、俺はカンダハルにいて、もうすぐナキアの軍が再包囲するかどうかという時だった。女房はこんな大変な時に子ができて申し訳ない、なんて手紙を書いてきたし、俺もよりによってこんな時にと思ったが、それでも子ができるというのは嬉しいものだ。……俺は実は女の子が欲しいんだ。俺に似たゴツイ息子なんか可愛くないし、どうせならと思うんだが――」
「話が横路に逸れてますって、ゾーイさん」
「ゾーイの兄貴に似たゴツイ女の子だったら、ますます可愛くないでしょ」
トルフィンが苦笑しながら茶々を入れ、ゾラが余計な突っ込みを入れる。
「うーん、まあその、何だ。――俺は、親の罪を子が背負う必要はないと思うし、生まれて来ていけない人間なんてのは、最初からいないと思ってる。――少なくとも、おぬしのために命を落とした騎士は、おぬしを大切に思い、おぬしに生きて欲しかったのだろう。あの騎士の命を無駄にせぬために、死んでも生き残ると、おぬしは俺に言ったではないか」
ゾーイの話は支離滅裂なのだが、しかし不思議と、アルベラの心にはストンと落ちた。
「死んでも生き残る、ってめっちゃくちゃだよね?」
トルフィンが笑いを堪えながら言うので、アルベラは思わずムッとして言い返す。
「おかしい? 別に普通じゃない?」
「おかしいに決まってんだろ! 死んでどうやって生き残るんだよ!」
ゾラに指摘されて、言われてみればその通りでアルベラも笑ってしまう。
親の罪を子が背負う必要はなくとも、親の為したことと無縁ではいられない。これから先ずっと、父の犯した罪はアルベラに付きまとうだろう。
それでも――。アルベラは生き抜くしかないのだ。テセウスにもらった命を――。
「とりあえず、騎士見習いのアルベールと呼ぶから、そのつもりで。見習いである以上、出来る限り、野営の支度などは手伝うこと。そうでないと不自然だから」
見習いが一人だけ何もしていなかったら、明らかに怪しい。だからアルベラもフエルやランパの見様見真似で、昼食の準備や火おこしを率先してやろうとした。――やろうとはしたのだが。
さすが、小姓として王城で働いていたシリルは、平民の出ということもあって目端が利いたし、火おこしや芋の皮剥きも慣れている。ゾラやゾーイが狩った野鳥を捌くこともできた。――時々、テセウスに狩に連れて行ってもらっていたからだ。基本的に、東では騎士を出身で差別することがない――騎士は身分ではなく、職業であるから、見習いと正規の騎士の差しかない――ため、シリルが平民出身であることはほとんど意識されなかった。シリルも甲斐甲斐しく立ち働いて、すぐに一行に馴染んでしまう。
しかし一方のアルベラは――。
「ああもう、水汲みとかいいから! どうせ半分くらい零しちゃうし!」
「で、でもできることはしないと……」
フエルに革の水筒を横取りされ、アルベラがしどろもどろになると、フエルは地面を指差して言った。
「じゃあ、そこの砂利の数、数えててください。それ、大事な仕事ですから!」
素直に砂利を十個ずつに集めて数を数えているアルベラに、通りかかったゾラが声をかける。
「嬢ちゃん……じゃなくてアルベール何してんの?」
「何って、砂利の数を数えてるんです。大事な仕事だって、フエルに言われたから……」
「ちょ……フエル! お前、ちょっと来い!」
ゾラがフエルを呼びつけ、怒鳴りつける。
「お前、何も知らない相手に、テキトーなこと言ってんじゃねーよ!」
「だって……本当に役に立たないくせにあれこれやりたがるんですもん! 砂利でも数えて静かにしてくれた方がマシですよ!」
フエルが険のある黒い瞳でアルベラを睨みつける。
「だいたい、どうして僕が、姫君を苦しめた親玉の娘と料理しなきゃなんないんですか? 僕は太陰宮の学院で、姫君が結婚までの十年間、修道院でどんな風に暮らしていたか、聞いたんです! 十年間、イフリートの〈黒影〉の刺客に命を狙われ続けて、一言も口をきかなかったんですよ! 僕は……僕は、姫君に申し訳が……」
ぐすっと涙を拳で拭って下を向いたフエルに、ゾラも返答に窮する。
「だけどよ、フエル……」
「でもっ……!姫君の父上も母上も、イフリート家に殺されたようなものでしょ? この前の帝都の叛乱だって……僕の、おじい様もみんな!たしかに、女王家のお姫様かもしれないけど、僕は納得が……!」
「帝都の叛乱……って?」
アルベラはフエルの言葉に思わず聞き返してしまう。
「知らないんですか?! 何でカンダハルからナキアの攻撃を中止せざるを得なかったか! イフリートの〈黒影〉が背後で暗躍して、邪教を煽って叛乱を起こしたんですよ! 貴種を皆殺しにしろってね! 僕のおじい様も、トルフィンさんの父上や伯父上も、ゾラさんのおじい様も、ランパさんの伯父さんも! みんなその叛乱で殺されたの! 裏でイフリート家が糸を引いて! 変な魔術師使って、殿下なんか……」
「フエル! それ以上は喋るな!」
背後から低い声でゾーイが叱責する。
「……今はとにかく野営の準備が先だ。日が沈む前に火を熾さないと、メシが食えぬ」
フエルは悔しそうに唇を噛んで、のろのろと元の仕事に戻る。遠くから心配そうに見ていたシリルがアルベラの近くに走ってきて、その背中を撫でた。
「……その、帝都の叛乱の話……」
「ああ、それもおぬしは知らなかったのだな。……まあ、証拠もない話ではあるが、あながち嘘ではないだろう。帝都で起きたことを、イフリート公爵が知るのが早すぎるし、細かすぎる。赤い髪に紫紺の瞳の西方の魔術師もいて、イフリート家が絡んでいるのは間違いないと思う」
「そんな……」
アルベラはショックでべったりと座り込んでしまう。
それ以上、ゾーイは何も言わなかった。よく考えれば、アルベラは彼ら総督の配下が、なぜ旅をしているのかすら、聞かされていない。あるいはその帝都の叛乱と、関係があることなのか。
父の仕出かしたことを改めて知って、アルベラは衝撃で打ちのめされる。
「――やっぱり、生まれて来るべきじゃなかったのかしら」
ぽつりと呟いたアルベラの言葉を、ゾーイもゾラも、そしてトルフィンも聞きとがめる。
「そんなことは――」
「でも……わたしが……〈王気〉のないわたしがこの世に生まれなければ、お父様はわたしを女王にして、イフリート家に禅譲させるなんて、思いつかなかったかもしれない。わたしが――!」
頭を抱えてしまったアルベラに、ゾーイが言う。
「イフリート公の考えは俺には理解できぬが――実は、俺の女房にも子ができてな。ちょうど、帝都の叛乱で、殿下の生死もわからず、俺はカンダハルにいて、もうすぐナキアの軍が再包囲するかどうかという時だった。女房はこんな大変な時に子ができて申し訳ない、なんて手紙を書いてきたし、俺もよりによってこんな時にと思ったが、それでも子ができるというのは嬉しいものだ。……俺は実は女の子が欲しいんだ。俺に似たゴツイ息子なんか可愛くないし、どうせならと思うんだが――」
「話が横路に逸れてますって、ゾーイさん」
「ゾーイの兄貴に似たゴツイ女の子だったら、ますます可愛くないでしょ」
トルフィンが苦笑しながら茶々を入れ、ゾラが余計な突っ込みを入れる。
「うーん、まあその、何だ。――俺は、親の罪を子が背負う必要はないと思うし、生まれて来ていけない人間なんてのは、最初からいないと思ってる。――少なくとも、おぬしのために命を落とした騎士は、おぬしを大切に思い、おぬしに生きて欲しかったのだろう。あの騎士の命を無駄にせぬために、死んでも生き残ると、おぬしは俺に言ったではないか」
ゾーイの話は支離滅裂なのだが、しかし不思議と、アルベラの心にはストンと落ちた。
「死んでも生き残る、ってめっちゃくちゃだよね?」
トルフィンが笑いを堪えながら言うので、アルベラは思わずムッとして言い返す。
「おかしい? 別に普通じゃない?」
「おかしいに決まってんだろ! 死んでどうやって生き残るんだよ!」
ゾラに指摘されて、言われてみればその通りでアルベラも笑ってしまう。
親の罪を子が背負う必要はなくとも、親の為したことと無縁ではいられない。これから先ずっと、父の犯した罪はアルベラに付きまとうだろう。
それでも――。アルベラは生き抜くしかないのだ。テセウスにもらった命を――。
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