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1、オアシスの夜
再会と装備の補充
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日が傾くころに、シウリンはエールライヒの先導で小さなオアシスを見つけた。
かつて、水が豊富だった頃は、湿原の一部だったのかもしれない。湧き出る泉から小さな池ができていて、水中に生える木の林が、池の半ばを覆っていた。近づくと、水中に張った木の根の間を、小さな魚が泳いでいるのがはっきりと視えるくらい、水が澄んでいた。
何とかあの魚を採る方法がないかと、シウリンは考えながら、陽のあるうちにと野営の準備にかかる。懐から子猫(?)を降ろして、遠くに行かないように言い聞かせれば、子猫はシウリンの足元にじゃれついていた。それをいなしながら灌木の枝を拾い集め、乾いて寝心地のよさそうな場所を選び、薪を組んでから魔石を取り出して焚火を熾す。昼間に仕留めた鴨の羽をむしり、ナイフで捌いて内臓を取り出す。横ではエールライヒが待っていて、取り出した内臓を投げてやると美味そうにつついて食べ始める。子猫もそれが欲しがるのだが、生の肉を食わせていいのかどうか、シウリンは少し迷った。それで結局、枝に挿して少し炙った肉を冷ましてからやることにした。
鴨肉は半分焼いて、半分は強めに塩をして、森で千切ってきた大きな葉っぱに包み、焚火の側の土に埋める。一晩、置いておけばじんわりと火が入るはずだ。もう半分は適当な大きさに切って、拾ってきた小枝に挿して、焚火の側に立てかけて焼き始めた時、シウリンの右耳の翡翠の耳飾りが、ぶわりと熱を持ってすさまじい〈王気〉を発し始めた。
(――!?)
シウリンがはっとして耳に手を当てていると、シウリンの近くに巨大な白い魔法陣が出現し、光の粒子が夕暮れ近い空に立ち昇っていく。次の瞬間、眩い光が一閃して、そこには薄紅色の長衣を着たアデライードのほっそりとした姿があった。
「アデライード! 来てくれたの!」
「……シウリン! よかった、無事だった!」
思わず立ち上がって駆け寄り、どちらからともなく抱き合う。
「ごめんなさい、遅くなって。……なかなか、あなたの位置が確定できなくて……」
アデライードの足元には、いくつか風呂敷包みが置かれている。――食料や旅の装備を持ってきたらしい。
突然現れたアデライードに、子猫は怯えてシウリンの足に纏わりつく。それに気づいたアデライードが、不思議そうな瞳でシウリンに問いかけた。
「これ……?猫?」
「わかんない。さっき、巣穴で鳴いているのを拾ったの。猫にしてはデカイと思うんだけど……」
修道院育ちのアデライードも、その動物が何かはわからないようだった。
「ああ、大変、鴨の肉を焼いているところだったんだ、焦げちゃう、焦げちゃう!」
シウリンは慌てて焚火の端に戻り、綺麗な焼き色がついた鴨肉をひっくり返す。その様子に、アデライードが言った。
「エンロンさんに頼まれて、打ちたてのお蕎麦を持ってきたんです。二人で食べましょう」
「蕎麦?――ソリスティアから、お蕎麦を持ってきてくれたの?」
アデライードは風呂敷包みを解いて、保温容器からまだ湯気を上げている丼を取り出す。漂う出汁の香りに、シウリンの瞳がキラキラと輝く。
「すごい! 美味しそう!」
「エンロンさんのお蕎麦は久しぶりでしょう? ぜひ、召し上がっていただきたいって、エンロンさんが言うので、お蕎麦ができあがるまで、転移を待っていたんです」
シウリンは黒いマントを畳んで焚火の近くの地面に置いて、そこにアデライードと並んで腰を下ろす。刻み葱と蘿蔔おろしが添えられて、澄んだ汁からいい匂いがする。見るからに美味そうな蕎麦だ。食前の祈りもそこそこに、渡された竹の箸で摘まみ上げ、いただきます、と啜ると蕎麦独特の風味が口の中に広がる。
「んー、美味い! これすごい、美味しい!」
それは僧院の厨長が打つ蕎麦よりも風味が濃厚で、それでいてもっちりとしたコシもあって、シウリンが一番美味いと思っている、炭焼き小屋のゴル爺の蕎麦にも匹敵する。蕎麦自体は互角だが、魚を使っているらしい出汁の風味と薬味の選択において、エンロンなる人の蕎麦はより、洗練されている。
シウリンはアデライードから、エンロンがソリスティアの副総督で、高級官僚でありながら蕎麦打ちが趣味であり、よく総督である彼のために蕎麦を打っていたのだと、説明される。
(なるほど、偉い人が打った蕎麦だから、材料が贅沢なんだな。魚を使ってるのに、全然、生臭くないし、すごい!……僕もソリスティアに戻ったら、この人から蕎麦打ちを習おうかしらん)
「ソリスティアは長い麺を食べる習慣がなくて、他に蕎麦の打てる人がいないのですって」
そう言われてみて、僧院でも西の出身の僧侶たちは、蕎麦を啜るときに何となく悪戦苦闘していたなと、思い出す。厨長のケルシュは西の出身だから、短い麺や麺麭は得意だったけれど、蕎麦はイマイチだったのだ。
「あ、ちょうど鴨肉も焼けたよ!これ、絶対、お蕎麦に合うよ!」
焼けた鴨肉を蕎麦の丼に載せると、脂が汁に沁みだし、さらにコクと風味を添えた。
「ほんと!すごく、美味しい! 以前、お野菜の天ぷらを乗っけたのも美味しかったですけど、これもとってもお蕎麦に合いますね」
夕焼けに染まる空の下、砂漠のオアシスの焚火の横で、二人で蕎麦を啜るのは何ともシュールな光景で、子猫は二人が食べるのが羨ましいのか、ミュウミュウと鳴いてシウリンの脚衣に爪を立てる。
「ああ、ダメだってば、これ葱入っているからさ、食べるとお腹壊すって!」
シウリンが断腸の思いで鴨肉の切れ端を子猫にやって、子猫がそれにかぶりつく隙に、二人は蕎麦を食べ終えた。
「あー、美味しかったー。すごい幸せー」
一筋も残さず蕎麦を食べ終え、アデライード持参の蕎麦湯で一服する。――蕎麦湯まで用意するとは、エンロンなる人物は本当に通だ。それから、アデライードは丼を片づけ、持ってきた品物をシウリンに渡す。まず保存の効く食糧。固焼きのビスケットと、硬くならない塩抜きのパン。砂糖と干果物をたっぷり入れた甘いケーキ。
「パンの方が日持ちは悪いので、先に食べて下さいね。ビスケットとケーキは二月は保つと、メイローズさんが言っていました」
それから非常食にもなる、砂糖菓子。星の形をしていてとても可愛らしく、食べるのが勿体ないようにシウリンには思えた。そして干した果物、干し肉に、岩塩。
「魔石もたくさん持ってきました。着火用と、ランタンの予備と、両方に使えるそうです」
魔石の入った小袋を見て、シウリンは正直助かったと思う。――着火用の魔石の残りが少なくなっていたのだ。
「これは?」
「羅針盤です。――以前の、殿下なら使い方をご存知だったのですが……」
「今は使い方がわかんないなあ。……なにこれ、すっごい綺麗な砂!」
もう一つの袋には、砂金がたっぶり入っていたが、シウリンにはキラキラの砂にしか見えない。
「この後、人のいる場所ではお金が必要になるかもしれません。帝国銀貨では身許が知れて厄介ですので、メイローズさんがそちらをと」
「お金……」
シウリンが困ったように眉を八の字にする。僧侶は金銭の取引を禁じられていて、シウリンも当然ながら貨幣の意味が理解できていなかった。
「持っていて困るものではないので、お守だと思ってお持ちください」
アデライードに言われて、シウリンは渋々頷く。
それから着替え。さすがに今着ているものは薄汚れて、あちこち破けていた。長靴も、より歩くのに適した軍靴に履き替える。
「脱いだものは、明日、丼と一緒にソリスティアに持って帰りますから」
貧乏症のシウリンは、あの神殿跡にいくつか装備を置いてきてしまったのを、ずっと気にしていたので、アデライードが持ち帰ると聞いて、少しほっとした顔になる。
「天幕も持ってきたのですが……」
だがシウリンは首を振る。
「持ち歩くのに重いからいらない。悪いけど、それは持って帰って」
この土地は年中暑いくらいの気候らしく、夜でも暖かかった。この後、北上すれば寒くなるかもしれないが、その頃は人里に辿り着いている予定だから、どのみち天幕は必要ないとシウリンは考えていた。
かつて、水が豊富だった頃は、湿原の一部だったのかもしれない。湧き出る泉から小さな池ができていて、水中に生える木の林が、池の半ばを覆っていた。近づくと、水中に張った木の根の間を、小さな魚が泳いでいるのがはっきりと視えるくらい、水が澄んでいた。
何とかあの魚を採る方法がないかと、シウリンは考えながら、陽のあるうちにと野営の準備にかかる。懐から子猫(?)を降ろして、遠くに行かないように言い聞かせれば、子猫はシウリンの足元にじゃれついていた。それをいなしながら灌木の枝を拾い集め、乾いて寝心地のよさそうな場所を選び、薪を組んでから魔石を取り出して焚火を熾す。昼間に仕留めた鴨の羽をむしり、ナイフで捌いて内臓を取り出す。横ではエールライヒが待っていて、取り出した内臓を投げてやると美味そうにつついて食べ始める。子猫もそれが欲しがるのだが、生の肉を食わせていいのかどうか、シウリンは少し迷った。それで結局、枝に挿して少し炙った肉を冷ましてからやることにした。
鴨肉は半分焼いて、半分は強めに塩をして、森で千切ってきた大きな葉っぱに包み、焚火の側の土に埋める。一晩、置いておけばじんわりと火が入るはずだ。もう半分は適当な大きさに切って、拾ってきた小枝に挿して、焚火の側に立てかけて焼き始めた時、シウリンの右耳の翡翠の耳飾りが、ぶわりと熱を持ってすさまじい〈王気〉を発し始めた。
(――!?)
シウリンがはっとして耳に手を当てていると、シウリンの近くに巨大な白い魔法陣が出現し、光の粒子が夕暮れ近い空に立ち昇っていく。次の瞬間、眩い光が一閃して、そこには薄紅色の長衣を着たアデライードのほっそりとした姿があった。
「アデライード! 来てくれたの!」
「……シウリン! よかった、無事だった!」
思わず立ち上がって駆け寄り、どちらからともなく抱き合う。
「ごめんなさい、遅くなって。……なかなか、あなたの位置が確定できなくて……」
アデライードの足元には、いくつか風呂敷包みが置かれている。――食料や旅の装備を持ってきたらしい。
突然現れたアデライードに、子猫は怯えてシウリンの足に纏わりつく。それに気づいたアデライードが、不思議そうな瞳でシウリンに問いかけた。
「これ……?猫?」
「わかんない。さっき、巣穴で鳴いているのを拾ったの。猫にしてはデカイと思うんだけど……」
修道院育ちのアデライードも、その動物が何かはわからないようだった。
「ああ、大変、鴨の肉を焼いているところだったんだ、焦げちゃう、焦げちゃう!」
シウリンは慌てて焚火の端に戻り、綺麗な焼き色がついた鴨肉をひっくり返す。その様子に、アデライードが言った。
「エンロンさんに頼まれて、打ちたてのお蕎麦を持ってきたんです。二人で食べましょう」
「蕎麦?――ソリスティアから、お蕎麦を持ってきてくれたの?」
アデライードは風呂敷包みを解いて、保温容器からまだ湯気を上げている丼を取り出す。漂う出汁の香りに、シウリンの瞳がキラキラと輝く。
「すごい! 美味しそう!」
「エンロンさんのお蕎麦は久しぶりでしょう? ぜひ、召し上がっていただきたいって、エンロンさんが言うので、お蕎麦ができあがるまで、転移を待っていたんです」
シウリンは黒いマントを畳んで焚火の近くの地面に置いて、そこにアデライードと並んで腰を下ろす。刻み葱と蘿蔔おろしが添えられて、澄んだ汁からいい匂いがする。見るからに美味そうな蕎麦だ。食前の祈りもそこそこに、渡された竹の箸で摘まみ上げ、いただきます、と啜ると蕎麦独特の風味が口の中に広がる。
「んー、美味い! これすごい、美味しい!」
それは僧院の厨長が打つ蕎麦よりも風味が濃厚で、それでいてもっちりとしたコシもあって、シウリンが一番美味いと思っている、炭焼き小屋のゴル爺の蕎麦にも匹敵する。蕎麦自体は互角だが、魚を使っているらしい出汁の風味と薬味の選択において、エンロンなる人の蕎麦はより、洗練されている。
シウリンはアデライードから、エンロンがソリスティアの副総督で、高級官僚でありながら蕎麦打ちが趣味であり、よく総督である彼のために蕎麦を打っていたのだと、説明される。
(なるほど、偉い人が打った蕎麦だから、材料が贅沢なんだな。魚を使ってるのに、全然、生臭くないし、すごい!……僕もソリスティアに戻ったら、この人から蕎麦打ちを習おうかしらん)
「ソリスティアは長い麺を食べる習慣がなくて、他に蕎麦の打てる人がいないのですって」
そう言われてみて、僧院でも西の出身の僧侶たちは、蕎麦を啜るときに何となく悪戦苦闘していたなと、思い出す。厨長のケルシュは西の出身だから、短い麺や麺麭は得意だったけれど、蕎麦はイマイチだったのだ。
「あ、ちょうど鴨肉も焼けたよ!これ、絶対、お蕎麦に合うよ!」
焼けた鴨肉を蕎麦の丼に載せると、脂が汁に沁みだし、さらにコクと風味を添えた。
「ほんと!すごく、美味しい! 以前、お野菜の天ぷらを乗っけたのも美味しかったですけど、これもとってもお蕎麦に合いますね」
夕焼けに染まる空の下、砂漠のオアシスの焚火の横で、二人で蕎麦を啜るのは何ともシュールな光景で、子猫は二人が食べるのが羨ましいのか、ミュウミュウと鳴いてシウリンの脚衣に爪を立てる。
「ああ、ダメだってば、これ葱入っているからさ、食べるとお腹壊すって!」
シウリンが断腸の思いで鴨肉の切れ端を子猫にやって、子猫がそれにかぶりつく隙に、二人は蕎麦を食べ終えた。
「あー、美味しかったー。すごい幸せー」
一筋も残さず蕎麦を食べ終え、アデライード持参の蕎麦湯で一服する。――蕎麦湯まで用意するとは、エンロンなる人物は本当に通だ。それから、アデライードは丼を片づけ、持ってきた品物をシウリンに渡す。まず保存の効く食糧。固焼きのビスケットと、硬くならない塩抜きのパン。砂糖と干果物をたっぷり入れた甘いケーキ。
「パンの方が日持ちは悪いので、先に食べて下さいね。ビスケットとケーキは二月は保つと、メイローズさんが言っていました」
それから非常食にもなる、砂糖菓子。星の形をしていてとても可愛らしく、食べるのが勿体ないようにシウリンには思えた。そして干した果物、干し肉に、岩塩。
「魔石もたくさん持ってきました。着火用と、ランタンの予備と、両方に使えるそうです」
魔石の入った小袋を見て、シウリンは正直助かったと思う。――着火用の魔石の残りが少なくなっていたのだ。
「これは?」
「羅針盤です。――以前の、殿下なら使い方をご存知だったのですが……」
「今は使い方がわかんないなあ。……なにこれ、すっごい綺麗な砂!」
もう一つの袋には、砂金がたっぶり入っていたが、シウリンにはキラキラの砂にしか見えない。
「この後、人のいる場所ではお金が必要になるかもしれません。帝国銀貨では身許が知れて厄介ですので、メイローズさんがそちらをと」
「お金……」
シウリンが困ったように眉を八の字にする。僧侶は金銭の取引を禁じられていて、シウリンも当然ながら貨幣の意味が理解できていなかった。
「持っていて困るものではないので、お守だと思ってお持ちください」
アデライードに言われて、シウリンは渋々頷く。
それから着替え。さすがに今着ているものは薄汚れて、あちこち破けていた。長靴も、より歩くのに適した軍靴に履き替える。
「脱いだものは、明日、丼と一緒にソリスティアに持って帰りますから」
貧乏症のシウリンは、あの神殿跡にいくつか装備を置いてきてしまったのを、ずっと気にしていたので、アデライードが持ち帰ると聞いて、少しほっとした顔になる。
「天幕も持ってきたのですが……」
だがシウリンは首を振る。
「持ち歩くのに重いからいらない。悪いけど、それは持って帰って」
この土地は年中暑いくらいの気候らしく、夜でも暖かかった。この後、北上すれば寒くなるかもしれないが、その頃は人里に辿り着いている予定だから、どのみち天幕は必要ないとシウリンは考えていた。
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