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第一章
嘘つき*
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圧し掛かられると改めて気づくけれど、殿下の身体は本当に大きくて、まるで壁のよう。わたしはガッチリと押え込まれ、逃げ出すことなど不可能だった。
殿下の手が寝間着の紐を解き、内部に入り込んで肌に直接触れる。すごく熱い。
「エルシー……」
耳元で、殿下が熱っぽく囁く。……まるで本当に愛しているかのような、狂おしい声。
このまま信じて、騙されてしまいたい。そう思わせるほど、熱を帯びて、わたしの身体の芯から溶かしてしまいそうに、熱い。
わたしは目を閉じて、呟く。
「どうして……」
「好きだと言っている……何度も。なぜ、信じてくれない」
「嘘つき……」
殿下と出会ってまだ二月にもならない。好きになるには短すぎるし、わたしにそんな魅力はない。髪はくすんだ亜麻色で、瞳は青というよりは灰色に近く、顔だちも普通。ロクなものを食べていないから、痩せて、体は骨ばっている。服装も地味で、何より性格に可愛げがない。
父が存命で、リンドホルム伯爵の娘だったら、まだしも取り柄があったかもしれない。でも今は病気の祖母を抱えた、貧乏な女。――没落したのに、かつての栄光が忘れられない、気位の高い――。
「嘘じゃない。愛してる。……ずっと」
「やっぱり嘘つき。調子のいいことばっかり言って。出会ってまだ二月にもならないのに」
事情があって結ばれなかった好きな人の身代わりだとすれば、むしろ納得がいく。真上からわたしを見下ろしていた殿下が、金色の目を眇める。
「……エルシー、それはだな……その……」
「やらせてくれる安全な女なら、誰でもよかったんでしょ」
睨んでやると、殿下が眉尻を下げて言った。
「それは違う。……誰でもいいなら、ステファニーとの結婚を了承して、今頃、寝てるさ。俺がステファニーとは寝てない、ってのが、俺の誠実さの証だ」
いくら何でも、ステファニー嬢と寝ててこの仕打ちだったら、人間のクズだ。
わたしに睨まれても殿下はまったく気に留めず、慣れた手つきでするするとわたしを裸に剥いて、わたしを抱きしめて、体のあちこちに口づけを落とした。
触れられるのは、たぶん、嫌ではない。
それはきっと、殿下のことが嫌いではないからで――。
祖母の件では感謝もしているし――。
首筋に殿下の唇が這わされて、わたしはハッとして身を捩る。
「だめ、痕をつけないで!」
「エルシー?」
「人に見られたら困ります。……そこはやめてください」
殿下が顔を上げて、わたしをじっと見る。
「誰かに、見咎められたのか?……見えるような場所には、痕はつけてない」
「ここに……」
わたしが鎖骨のところを指で示すと、殿下が眉間に皺を寄せた。
「そこ?……誰に気づかれた。お前はいつも襟をきちんと締めて……」
訝しそうな様子に、わたしが視線を逸らすと、殿下の声が低くなる。
「……ハートネルか?」
咄嗟に、否定できずに気まずい空気が流れる。
「会ったのか?……何を言われた」
黙っておくべきか、それとも彼に感づかれているのを、言っておくべきか。わたしの数瞬の迷いを見て取って、殿下が溜息を零す。
「あの野郎……どこまで知られた」
「……祖母の入院のために、お金のために身体を差し出したのかって……」
殿下が、舌打ちする。
「エルシー、俺は……確かにお前の弱みに付け込んだことは、認める。でもそれは、俺も我慢の限界だったからと、あいつがウロウロしていて焦ったせいであって……」
もごもごと言い訳する殿下に、わたしも肩を竦めて見せる。
「でも、殿下のおかげで祖母が助かったのも確かなんです。……そこは、感謝しています」
「本当に?」
「……ええ」
わたしが頷くと、殿下は心底ホッとしたように微笑む。まるで少年のような笑顔で、わたしは不意に、それをいつか、どこかで見たような気がしたが、次の瞬間に降りてきた殿下のキスに酔わされて、何も考えられなくなる。
これから先、どうなるかはわからないし、ロクな未来ではないだろうが、今はこの人に抱かれるしかないのだ――。
胸元を彷徨っていた殿下の唇が、わたしの脚の間に降りていく。
殿下によって綺麗に剃られてしまったその場所は、殿下の目にわたしの恥ずかしい場所を余すところなく曝しているに違いない。
「もう濡れてる……」
そんな恥ずかしい報告は必要ないのに、殿下はいちいちわたしに告げる。
「お前のここは綺麗なピンク色をしている。……まるで、早咲きの薔薇の花みたいだ」
殿下が長い指でわたしの花弁を割りながら言う。
「露を零して……朝方の薔薇の園みたいだ」
「だから説明はいらな……ああっ……」
殿下の舌がわたしの敏感な場所を舐め上げて、わたしは耐え切れずに悲鳴を上げてしまう。ほんの数日前までは想像もできなかった快感。殿下によって教え込まれたそれに、わたしの身体は蜜を零して溶けていく。ぴちゃぴちゃと殿下がわたしの蜜を貪る水音が響く。
「あっ……だめっ……そこっ……」
我知らず唇から溢れる声を止めたくて、わたしは両手で口を塞ぐ。
「ん……んふっ……んんっ……」
「声を堪えるな。もっと聞かせろ。……それも業務の一環だぞ?」
そんな馬鹿な! でも逆らえず、わたしは両手を口から離し、でもどうしていいのかわからなくて、枕を掴んで身悶える。
「あっ……だって……はず、恥ずかしい、あっ……」
ちゅっと蕾を吸われて、わたしの脳裏にチカチカと白い閃光が光る。ああもう、イってしまいそう。
「あ、だめ、イく……イっちゃう……あああっ……」
執拗に舌で花芯を嬲られて、わたしは押し寄せる快感に抗うこともできず、全身を硬直させて達した。イっているのに殿下の責めはやまず、四肢を突っ張らせたまましばらく絶頂に翻弄されて、ようやくがくりと力が抜ける。びっしょり汗をかき、ぼんやりと天蓋を見つめて荒い呼吸をしていると、ぐちゃぐちゃになったわたしの中に殿下の長い指が入ってきて、かき回された。
「はあっ……もうっやめっ……」
「だめだ……もっと気持ちよくしてやる……」
「そんな……どうして……」
わたしを気持ちよくしたところで、殿下には何の得もならないじゃないの! そう、詰ってやりたいけど、わたしの口から零れるのは、淫靡な喘ぎ声ばかり。このまま殿下に弄ばれ続けたら、わたしはきっと、堕落してダメになってしまう。身体が作り変えられて、殿下無しではいられなくなってしまう。
「お願い、もうっ……きて……」
あまりの快感に狂う前に、早く終わりにしてほしかった。わたし一人が気持ちよくなって狂わされるのじゃなくて、殿下にも気持ちよくなって一緒に狂ってもらわなければ、恥ずかしくて生きていけない。だから――。
「でんかっ……はやくっ……ちょう、だいっ……」
泣きながら強請る浅ましいわたしの様子に、殿下が驚いたように金色の瞳を見開き、形のよい唇の口角をあげた。
「もう、俺が欲しいのか? 我慢もできないのか? ……ずいぶんと淫らになったな」
「ちがっそう、じゃなく、て……だって、だって……」
殿下は指でわたしの中を穿ちながら、もう一つの手でわたしの乳首を弄び、舌で首筋を舐める。
「エルシー……誓え、一生、俺のものだと。生涯、俺だけだと。そうしたら、お前の望むものをやる」
殿下がわたしの肩口に顔を埋め、耳元で囁く。
嘘つき。わたしがそれを望んだところで、わたしは殿下の側になどいられないのに。殿下は熱い楔の先を、わたしの花弁に擦り付けて、焦らすように言う。ぐちゃぐちゃといやらしい音がして、気持ちよくて溶けそうだけど、でもそれでは足りなくて、わたしは狂いそうになる。ああ、これじゃあ、だめ、足りないの――もっと――奥まで満たして欲しいのに――。
「無理、です……だって、殿下は――」
「誓え……エルシー。……俺の、俺だけものだと。俺も誓う。だから……」
嘘つき、嘘つき。でもこれ以上は――。
「ちか、い、ます、一生、あなた、だけ……だから――」
「エルシー……俺も……誓う」
嘘つき――。
一気に突き立てられる熱い楔に、わたしの内部が喜びに打ち震える。
初めての時はあれほど痛くて苦しくて――なのに今は、こうしてやすやすと殿下を受け入れてしまう。
奥まで届く殿下の熱い楔が、わたしをさらに狂わせる。わたしは両腕を殿下の背中に回し、逞しい身体に縋りつく。
嘘つきなのに――。
一生なんて、あり得ないのに、わたしを言葉で縛ろうとする。
激しく揺すぶられて、求められて。
一生なんて、いらない。今、この時だけで――。
わたしは抵抗をやめて、荒れ狂う快楽に身を任せた。
殿下の手が寝間着の紐を解き、内部に入り込んで肌に直接触れる。すごく熱い。
「エルシー……」
耳元で、殿下が熱っぽく囁く。……まるで本当に愛しているかのような、狂おしい声。
このまま信じて、騙されてしまいたい。そう思わせるほど、熱を帯びて、わたしの身体の芯から溶かしてしまいそうに、熱い。
わたしは目を閉じて、呟く。
「どうして……」
「好きだと言っている……何度も。なぜ、信じてくれない」
「嘘つき……」
殿下と出会ってまだ二月にもならない。好きになるには短すぎるし、わたしにそんな魅力はない。髪はくすんだ亜麻色で、瞳は青というよりは灰色に近く、顔だちも普通。ロクなものを食べていないから、痩せて、体は骨ばっている。服装も地味で、何より性格に可愛げがない。
父が存命で、リンドホルム伯爵の娘だったら、まだしも取り柄があったかもしれない。でも今は病気の祖母を抱えた、貧乏な女。――没落したのに、かつての栄光が忘れられない、気位の高い――。
「嘘じゃない。愛してる。……ずっと」
「やっぱり嘘つき。調子のいいことばっかり言って。出会ってまだ二月にもならないのに」
事情があって結ばれなかった好きな人の身代わりだとすれば、むしろ納得がいく。真上からわたしを見下ろしていた殿下が、金色の目を眇める。
「……エルシー、それはだな……その……」
「やらせてくれる安全な女なら、誰でもよかったんでしょ」
睨んでやると、殿下が眉尻を下げて言った。
「それは違う。……誰でもいいなら、ステファニーとの結婚を了承して、今頃、寝てるさ。俺がステファニーとは寝てない、ってのが、俺の誠実さの証だ」
いくら何でも、ステファニー嬢と寝ててこの仕打ちだったら、人間のクズだ。
わたしに睨まれても殿下はまったく気に留めず、慣れた手つきでするするとわたしを裸に剥いて、わたしを抱きしめて、体のあちこちに口づけを落とした。
触れられるのは、たぶん、嫌ではない。
それはきっと、殿下のことが嫌いではないからで――。
祖母の件では感謝もしているし――。
首筋に殿下の唇が這わされて、わたしはハッとして身を捩る。
「だめ、痕をつけないで!」
「エルシー?」
「人に見られたら困ります。……そこはやめてください」
殿下が顔を上げて、わたしをじっと見る。
「誰かに、見咎められたのか?……見えるような場所には、痕はつけてない」
「ここに……」
わたしが鎖骨のところを指で示すと、殿下が眉間に皺を寄せた。
「そこ?……誰に気づかれた。お前はいつも襟をきちんと締めて……」
訝しそうな様子に、わたしが視線を逸らすと、殿下の声が低くなる。
「……ハートネルか?」
咄嗟に、否定できずに気まずい空気が流れる。
「会ったのか?……何を言われた」
黙っておくべきか、それとも彼に感づかれているのを、言っておくべきか。わたしの数瞬の迷いを見て取って、殿下が溜息を零す。
「あの野郎……どこまで知られた」
「……祖母の入院のために、お金のために身体を差し出したのかって……」
殿下が、舌打ちする。
「エルシー、俺は……確かにお前の弱みに付け込んだことは、認める。でもそれは、俺も我慢の限界だったからと、あいつがウロウロしていて焦ったせいであって……」
もごもごと言い訳する殿下に、わたしも肩を竦めて見せる。
「でも、殿下のおかげで祖母が助かったのも確かなんです。……そこは、感謝しています」
「本当に?」
「……ええ」
わたしが頷くと、殿下は心底ホッとしたように微笑む。まるで少年のような笑顔で、わたしは不意に、それをいつか、どこかで見たような気がしたが、次の瞬間に降りてきた殿下のキスに酔わされて、何も考えられなくなる。
これから先、どうなるかはわからないし、ロクな未来ではないだろうが、今はこの人に抱かれるしかないのだ――。
胸元を彷徨っていた殿下の唇が、わたしの脚の間に降りていく。
殿下によって綺麗に剃られてしまったその場所は、殿下の目にわたしの恥ずかしい場所を余すところなく曝しているに違いない。
「もう濡れてる……」
そんな恥ずかしい報告は必要ないのに、殿下はいちいちわたしに告げる。
「お前のここは綺麗なピンク色をしている。……まるで、早咲きの薔薇の花みたいだ」
殿下が長い指でわたしの花弁を割りながら言う。
「露を零して……朝方の薔薇の園みたいだ」
「だから説明はいらな……ああっ……」
殿下の舌がわたしの敏感な場所を舐め上げて、わたしは耐え切れずに悲鳴を上げてしまう。ほんの数日前までは想像もできなかった快感。殿下によって教え込まれたそれに、わたしの身体は蜜を零して溶けていく。ぴちゃぴちゃと殿下がわたしの蜜を貪る水音が響く。
「あっ……だめっ……そこっ……」
我知らず唇から溢れる声を止めたくて、わたしは両手で口を塞ぐ。
「ん……んふっ……んんっ……」
「声を堪えるな。もっと聞かせろ。……それも業務の一環だぞ?」
そんな馬鹿な! でも逆らえず、わたしは両手を口から離し、でもどうしていいのかわからなくて、枕を掴んで身悶える。
「あっ……だって……はず、恥ずかしい、あっ……」
ちゅっと蕾を吸われて、わたしの脳裏にチカチカと白い閃光が光る。ああもう、イってしまいそう。
「あ、だめ、イく……イっちゃう……あああっ……」
執拗に舌で花芯を嬲られて、わたしは押し寄せる快感に抗うこともできず、全身を硬直させて達した。イっているのに殿下の責めはやまず、四肢を突っ張らせたまましばらく絶頂に翻弄されて、ようやくがくりと力が抜ける。びっしょり汗をかき、ぼんやりと天蓋を見つめて荒い呼吸をしていると、ぐちゃぐちゃになったわたしの中に殿下の長い指が入ってきて、かき回された。
「はあっ……もうっやめっ……」
「だめだ……もっと気持ちよくしてやる……」
「そんな……どうして……」
わたしを気持ちよくしたところで、殿下には何の得もならないじゃないの! そう、詰ってやりたいけど、わたしの口から零れるのは、淫靡な喘ぎ声ばかり。このまま殿下に弄ばれ続けたら、わたしはきっと、堕落してダメになってしまう。身体が作り変えられて、殿下無しではいられなくなってしまう。
「お願い、もうっ……きて……」
あまりの快感に狂う前に、早く終わりにしてほしかった。わたし一人が気持ちよくなって狂わされるのじゃなくて、殿下にも気持ちよくなって一緒に狂ってもらわなければ、恥ずかしくて生きていけない。だから――。
「でんかっ……はやくっ……ちょう、だいっ……」
泣きながら強請る浅ましいわたしの様子に、殿下が驚いたように金色の瞳を見開き、形のよい唇の口角をあげた。
「もう、俺が欲しいのか? 我慢もできないのか? ……ずいぶんと淫らになったな」
「ちがっそう、じゃなく、て……だって、だって……」
殿下は指でわたしの中を穿ちながら、もう一つの手でわたしの乳首を弄び、舌で首筋を舐める。
「エルシー……誓え、一生、俺のものだと。生涯、俺だけだと。そうしたら、お前の望むものをやる」
殿下がわたしの肩口に顔を埋め、耳元で囁く。
嘘つき。わたしがそれを望んだところで、わたしは殿下の側になどいられないのに。殿下は熱い楔の先を、わたしの花弁に擦り付けて、焦らすように言う。ぐちゃぐちゃといやらしい音がして、気持ちよくて溶けそうだけど、でもそれでは足りなくて、わたしは狂いそうになる。ああ、これじゃあ、だめ、足りないの――もっと――奥まで満たして欲しいのに――。
「無理、です……だって、殿下は――」
「誓え……エルシー。……俺の、俺だけものだと。俺も誓う。だから……」
嘘つき、嘘つき。でもこれ以上は――。
「ちか、い、ます、一生、あなた、だけ……だから――」
「エルシー……俺も……誓う」
嘘つき――。
一気に突き立てられる熱い楔に、わたしの内部が喜びに打ち震える。
初めての時はあれほど痛くて苦しくて――なのに今は、こうしてやすやすと殿下を受け入れてしまう。
奥まで届く殿下の熱い楔が、わたしをさらに狂わせる。わたしは両腕を殿下の背中に回し、逞しい身体に縋りつく。
嘘つきなのに――。
一生なんて、あり得ないのに、わたしを言葉で縛ろうとする。
激しく揺すぶられて、求められて。
一生なんて、いらない。今、この時だけで――。
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