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第一章
意中の人
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夜食を食べ終えた殿下が入浴する間、わたしは寝室の暖炉の上に飾ってもらった、薔薇園の絵を眺める。
この国では王位は嫡出の男児しか継げない。かつての国王たちは何人もの愛妾を抱えていたらしいが、庶子に継承権はなく、またここ数代の国王は王妃との一夫一婦を守っている。王太子殿下とブリジット妃殿下の夫婦仲はよいと聞くけれど、王女ばかり三人で、まだ、後を継ぐべき王子は生まれていない。王太子殿下に次ぐ王位の継承者、次男のジョージ殿下はご病気で、離宮で療養中だ。こちらも子供は期待できないという。そうなると、第三位の継承順位を持つ、アルバート殿下に期待がかかってくるし、そもそもアルバート殿下ご自身が王として即位する可能性も高く、その妻は王妃の重責に耐える人材でなければならない。
上流の貴族の情勢は知らないが、二十六になる殿下に釣り合う相手となると、レコンフィールド公爵令嬢であるステファニー嬢が最適だと、国王陛下やその周囲は考えている。ただ、殿下は彼女を好きではなく、拒否した。
――殿下はわたしの存在を陛下に仄めかしたと言うけれだ、いったい何と説明したのか。
爵位を失った没落した元・伯爵の娘を愛人にしているから、公爵令嬢とは結婚しない。……そんな言い訳が通るとは思えなかった。
今さらながら、わたしは溜息をつく。
アルバート殿下の婚約が急がれていたのは知っていたし、遅かれ早かれ、レコンフィールド公爵令嬢と婚約なさるだろうとは思っていた。でも、ここ数日、滅多に足を向けない王宮に何度も呼び出されて、婚約を迫られていたなんて。
……なのに、殿下は無理矢理、わたしを抱いた。
『殿下にとって、君は遊びだ。本気じゃない。この関係が明らかになって、社会的に潰されるのは君の方で、殿下は傷一つつかないだろう。それがわかっているのに、殿下は遊びの相手に君を選んだ――』
昼間の、ハートネル中尉の声がわたしの脳裏に蘇る。わたしは無意識に、鎖骨の辺りを触れた。
あの後、確認したら赤い鬱血痕がついていた。殿下の口づけの痕――。
わたしは唇を噛む。
純潔を失ったわたしは、もう今さら後戻りはできない。一体殿下は何を思ってこんな――。
ガチャリ、とバスルームの扉が開き、バスローブを纏った殿下が、タオルで濡れた髪を拭きながら出てきた。
殿下は壁の絵を見ていたわたしの姿に、少しだけ眉を顰めた。
「またその、素人のヘタクソな絵を見ているのか。審美眼がおかしくなるぞ?」
「放っておいてください」
「……その絵を描いた男のことは憶えているのか?」
男、と言われてわたしが眉を顰める。……何で男だって知っているのかしら。それとも男だと勝手決めて、画家にまで嫉妬しているのかしら。
「さあ。……殿下には関係ないことですから」
「関係なくはない。……そこまで大事にする絵なんだから、作者だって気になるだろ」
殿下はわたしを背後から抱きしめて、こめかみにキスを落とす。背中から回された掌が、わたしの身体を這いまわり、その不埒な動きにわたしはハッとした。
「やめてください……そんな毎晩……」
「したい。……毎晩でも足りない」
「だめ……」
わたしは殿下の腕の中で身を捩るけれど、殿下は強引にわたしの身体の向きを変えて抱きしめ、唇を塞いでくる。
「んんっ……」
殿下の舌がわたしの咥内を好き放題蹂躙して、わたしが口づけに酔って力を抜いた瞬間を狙い、ふわりと抱き上げる。
「だめ……」
「だめじゃない。エルシー……」
殿下がわたしを寝台に運ぼうとするのを、わたしが拒否する。
「いや。……婚約間近なくせに、他の女と遊びに行くなんて、最低です」
「婚約する気はないと、何度も言っているんだ。俺が誰と寝ようが俺の勝手だろう」
「でも――」
わたしがステファニー嬢の立場なら、きっとものすごく悔しいに違いない。
「でも、ずっと殿下のことが好きで、ほとんど婚約者のつもりだったのでしょう。……裏切られたように思っていらっしゃるわ」
「お前、俺の恋人のクセに、あの女の肩を持つのか?」
「わたしはただの秘書官ですもの」
殿下はわたしの抵抗など気にも留めず、わたしを寝台に横たえると、わたしの身体にまたがるようにして、圧し掛かってきた。
「俺はただの秘書官とこんなことはしない」
そう言ってもう一度唇を塞ごうとするけれど、わたしは顔を背け、抵抗した。
「いや……不実な方は嫌い」
嫌い、と言ってやると、殿下は形のよい眉を顰める。
「エルシー……俺は少なくとも、お前に不実なことはしていないぞ?」
「……だって、何で殿下がわたしのことを抱こうとするのか、わかりません。……わたしが処女で、都合がよかったから? たまたま祖母が病気で、お金を出せば言うことを聞きそうだったから?」
わたしが下から、殿下を睨むようにして言えば、殿下がぐっと言葉に詰まって沈黙する。
「……他に、意中の方がいらっしゃったのじゃないの? だからレコンフィールド公爵令嬢との婚約を拒んだ。そうなのでしょう?」
「……なんだそれは」
「殿下には戦争前からの恋人がいるはずだと、仰っていたわ」
殿下の金色の瞳が大きく見開かれる。殿下が、身を起こして座りなおすようにして、呟く。
「……ステファニーが、お前にそう、言ったのか」
「ええ。戦争前から好きだった人と結婚したいって、仰ったと」
わたしも、寝台の上で身を起こす。
「ステファニー嬢は、わたしがそうなのかと疑っていたみたいですけど、わたしは田舎育ちで、殿下にお会いしたのは二ヶ月前ですって、はっきり否定しておきましたけど」
殿下の眉が不愉快そうに寄せられ、わたしの顔をじっと見つめる。
「……ステファニーはお前に何を言った?」
「殿下に恋人がいるらしいが、噂を聞いたことはないかって。殿下の私生活については知らないし、知っていても言えない、って言いましたら、殿下のことじゃなくて、わたしのことが聞きたいって仰るから、名前と年齢と、出身地を聞かれました」
「話したのか?」
殿下に聞かれ、わたしは頷く。
「だって、殿下については守秘義務があるけど、わたしの名前や出身地に守秘義務なんてありませんもの。偽名を使うわけにもいきませんし、正直に言いましたよ?」
「何か言っていたか?」
「……別に。ストラスシャーは遠いのか、と聞かれたので、鉄道で一日かかると答えました。戦前に殿下にお遭いしたことはないって、神に誓えるか、って仰るから、もちろんです!って自信を持って誓っておきました」
殿下は複雑そうな表情でわたしを見て、溜息をつく。
「確かに、戦地から戻ってすぐにステファニーに引き合わされた時、俺は結婚したい女がいるって言ったんだ。そうでもしないとステファニーは納得しなさそうだったから。それで、心変わりしたのか、って言われて、昔から好きな女がいるって」
「……その方に失恋したから、わたしを身代わりにしたんですか?」
「何でそうなる!」
殿下はかつて、戦争に行く前に好きな女性がいた。両想いだったのか、片想いだったのか、とにかく、その女性を理由に、ステファニー嬢との婚約を拒否した。……でも、戦争から戻ってきた現在、殿下の周囲にその女性らしき人はいない。代わりにわたしを愛人にして、溢れる性欲を処理することにした。
わたしの推理は完璧だと思うのだが、殿下は必死に否定しようとする。
「俺は性欲を持て余してお前を抱いたわけじゃない! 誤解だ! 俺をサルか何かだと思っているのか!」
「だって……毎日しないと我慢できないってさっきも仰ったし……」
わたしがジトッとした目で殿下を上目遣いに見れば、殿下が何とも言い難い表情で、わたしを見てくる。
「お前、本当に何も憶えていないんだな」
「ええ? 何のことです?」
「……あのヘタクソな絵の作者のことも、全部忘れてるし」
「か、髪が黒かったことは憶えてますよ!」
「名前は?」
「名前?……名前は……えーと……」
考えこんでしまったわたしに、殿下はくすくすと笑うと、わたしの耳元に口を近づけて言った。
「言っておくが、お前はけして、身代わりじゃない。それは確かだ」
わたしが驚くより前に殿下の唇がわたしの唇を塞ぎ、そのままベッドの上にゆっくりと倒れ込んだ。
この国では王位は嫡出の男児しか継げない。かつての国王たちは何人もの愛妾を抱えていたらしいが、庶子に継承権はなく、またここ数代の国王は王妃との一夫一婦を守っている。王太子殿下とブリジット妃殿下の夫婦仲はよいと聞くけれど、王女ばかり三人で、まだ、後を継ぐべき王子は生まれていない。王太子殿下に次ぐ王位の継承者、次男のジョージ殿下はご病気で、離宮で療養中だ。こちらも子供は期待できないという。そうなると、第三位の継承順位を持つ、アルバート殿下に期待がかかってくるし、そもそもアルバート殿下ご自身が王として即位する可能性も高く、その妻は王妃の重責に耐える人材でなければならない。
上流の貴族の情勢は知らないが、二十六になる殿下に釣り合う相手となると、レコンフィールド公爵令嬢であるステファニー嬢が最適だと、国王陛下やその周囲は考えている。ただ、殿下は彼女を好きではなく、拒否した。
――殿下はわたしの存在を陛下に仄めかしたと言うけれだ、いったい何と説明したのか。
爵位を失った没落した元・伯爵の娘を愛人にしているから、公爵令嬢とは結婚しない。……そんな言い訳が通るとは思えなかった。
今さらながら、わたしは溜息をつく。
アルバート殿下の婚約が急がれていたのは知っていたし、遅かれ早かれ、レコンフィールド公爵令嬢と婚約なさるだろうとは思っていた。でも、ここ数日、滅多に足を向けない王宮に何度も呼び出されて、婚約を迫られていたなんて。
……なのに、殿下は無理矢理、わたしを抱いた。
『殿下にとって、君は遊びだ。本気じゃない。この関係が明らかになって、社会的に潰されるのは君の方で、殿下は傷一つつかないだろう。それがわかっているのに、殿下は遊びの相手に君を選んだ――』
昼間の、ハートネル中尉の声がわたしの脳裏に蘇る。わたしは無意識に、鎖骨の辺りを触れた。
あの後、確認したら赤い鬱血痕がついていた。殿下の口づけの痕――。
わたしは唇を噛む。
純潔を失ったわたしは、もう今さら後戻りはできない。一体殿下は何を思ってこんな――。
ガチャリ、とバスルームの扉が開き、バスローブを纏った殿下が、タオルで濡れた髪を拭きながら出てきた。
殿下は壁の絵を見ていたわたしの姿に、少しだけ眉を顰めた。
「またその、素人のヘタクソな絵を見ているのか。審美眼がおかしくなるぞ?」
「放っておいてください」
「……その絵を描いた男のことは憶えているのか?」
男、と言われてわたしが眉を顰める。……何で男だって知っているのかしら。それとも男だと勝手決めて、画家にまで嫉妬しているのかしら。
「さあ。……殿下には関係ないことですから」
「関係なくはない。……そこまで大事にする絵なんだから、作者だって気になるだろ」
殿下はわたしを背後から抱きしめて、こめかみにキスを落とす。背中から回された掌が、わたしの身体を這いまわり、その不埒な動きにわたしはハッとした。
「やめてください……そんな毎晩……」
「したい。……毎晩でも足りない」
「だめ……」
わたしは殿下の腕の中で身を捩るけれど、殿下は強引にわたしの身体の向きを変えて抱きしめ、唇を塞いでくる。
「んんっ……」
殿下の舌がわたしの咥内を好き放題蹂躙して、わたしが口づけに酔って力を抜いた瞬間を狙い、ふわりと抱き上げる。
「だめ……」
「だめじゃない。エルシー……」
殿下がわたしを寝台に運ぼうとするのを、わたしが拒否する。
「いや。……婚約間近なくせに、他の女と遊びに行くなんて、最低です」
「婚約する気はないと、何度も言っているんだ。俺が誰と寝ようが俺の勝手だろう」
「でも――」
わたしがステファニー嬢の立場なら、きっとものすごく悔しいに違いない。
「でも、ずっと殿下のことが好きで、ほとんど婚約者のつもりだったのでしょう。……裏切られたように思っていらっしゃるわ」
「お前、俺の恋人のクセに、あの女の肩を持つのか?」
「わたしはただの秘書官ですもの」
殿下はわたしの抵抗など気にも留めず、わたしを寝台に横たえると、わたしの身体にまたがるようにして、圧し掛かってきた。
「俺はただの秘書官とこんなことはしない」
そう言ってもう一度唇を塞ごうとするけれど、わたしは顔を背け、抵抗した。
「いや……不実な方は嫌い」
嫌い、と言ってやると、殿下は形のよい眉を顰める。
「エルシー……俺は少なくとも、お前に不実なことはしていないぞ?」
「……だって、何で殿下がわたしのことを抱こうとするのか、わかりません。……わたしが処女で、都合がよかったから? たまたま祖母が病気で、お金を出せば言うことを聞きそうだったから?」
わたしが下から、殿下を睨むようにして言えば、殿下がぐっと言葉に詰まって沈黙する。
「……他に、意中の方がいらっしゃったのじゃないの? だからレコンフィールド公爵令嬢との婚約を拒んだ。そうなのでしょう?」
「……なんだそれは」
「殿下には戦争前からの恋人がいるはずだと、仰っていたわ」
殿下の金色の瞳が大きく見開かれる。殿下が、身を起こして座りなおすようにして、呟く。
「……ステファニーが、お前にそう、言ったのか」
「ええ。戦争前から好きだった人と結婚したいって、仰ったと」
わたしも、寝台の上で身を起こす。
「ステファニー嬢は、わたしがそうなのかと疑っていたみたいですけど、わたしは田舎育ちで、殿下にお会いしたのは二ヶ月前ですって、はっきり否定しておきましたけど」
殿下の眉が不愉快そうに寄せられ、わたしの顔をじっと見つめる。
「……ステファニーはお前に何を言った?」
「殿下に恋人がいるらしいが、噂を聞いたことはないかって。殿下の私生活については知らないし、知っていても言えない、って言いましたら、殿下のことじゃなくて、わたしのことが聞きたいって仰るから、名前と年齢と、出身地を聞かれました」
「話したのか?」
殿下に聞かれ、わたしは頷く。
「だって、殿下については守秘義務があるけど、わたしの名前や出身地に守秘義務なんてありませんもの。偽名を使うわけにもいきませんし、正直に言いましたよ?」
「何か言っていたか?」
「……別に。ストラスシャーは遠いのか、と聞かれたので、鉄道で一日かかると答えました。戦前に殿下にお遭いしたことはないって、神に誓えるか、って仰るから、もちろんです!って自信を持って誓っておきました」
殿下は複雑そうな表情でわたしを見て、溜息をつく。
「確かに、戦地から戻ってすぐにステファニーに引き合わされた時、俺は結婚したい女がいるって言ったんだ。そうでもしないとステファニーは納得しなさそうだったから。それで、心変わりしたのか、って言われて、昔から好きな女がいるって」
「……その方に失恋したから、わたしを身代わりにしたんですか?」
「何でそうなる!」
殿下はかつて、戦争に行く前に好きな女性がいた。両想いだったのか、片想いだったのか、とにかく、その女性を理由に、ステファニー嬢との婚約を拒否した。……でも、戦争から戻ってきた現在、殿下の周囲にその女性らしき人はいない。代わりにわたしを愛人にして、溢れる性欲を処理することにした。
わたしの推理は完璧だと思うのだが、殿下は必死に否定しようとする。
「俺は性欲を持て余してお前を抱いたわけじゃない! 誤解だ! 俺をサルか何かだと思っているのか!」
「だって……毎日しないと我慢できないってさっきも仰ったし……」
わたしがジトッとした目で殿下を上目遣いに見れば、殿下が何とも言い難い表情で、わたしを見てくる。
「お前、本当に何も憶えていないんだな」
「ええ? 何のことです?」
「……あのヘタクソな絵の作者のことも、全部忘れてるし」
「か、髪が黒かったことは憶えてますよ!」
「名前は?」
「名前?……名前は……えーと……」
考えこんでしまったわたしに、殿下はくすくすと笑うと、わたしの耳元に口を近づけて言った。
「言っておくが、お前はけして、身代わりじゃない。それは確かだ」
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