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第一章
祖母の入院
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ロベルトさんとウィルキンス先生、そしてメアリーに付き添われて、祖母は王家の馬車で王立診療所へと向かった。わたしはこのみすぼらしい家で殿下と待機することになり、ジョンソンは入院に必要な荷物を纏めるために駆け回っていた。
実は、目立たないように殿下には数人の護衛がついていて、うちの一人が電話をかけに行って馬車を回してもらうことにし――生憎、この近所に電話を持っているような家はなかった――馬車が到着次第、殿下は王宮に戻ることになった。
わたしは名ばかりの応接室に殿下をお連れしようと、応接室の扉を開けてみたが、応接室はソファーに白いカバーをかけたままで、とても王子殿下に寛いでいただける状態ではなかった。背の高い殿下はわたしの背後から内部の状況を見てしまったのだろう。
「気にするな、俺はどこでも大丈夫だ。――塹壕の中で膝まで泥水に浸かったこともある。地面に座るのも平気だ」
「いくら何でも、うちはそこまでひどくありません!」
ムッとして言い返すわたしに、殿下が笑いながら言う。
「じゃあ、食堂で構わない。食堂なら椅子はあるだろう」
結局、わたしは食堂に殿下と護衛の方三人を案内した。食堂は厨房に近いから、すぐにお湯を沸かすこともでき、わたしは手早くお茶の準備をして、お茶セットを乗せた盆を持って食堂に戻る。と、護衛の方は部屋の隅に三人、立ったままで、殿下は暖炉の前に立って、壁の絵を見ていた。
「お、お茶です――こんな小さな部屋ですみません」
「いや、全然気にするな。この絵は――」
殿下があの薔薇園の絵を見ていたのを気づいて、わたしは赤面する。
「それは、故郷の家から持ってきた絵で――城の絵画の所蔵目録にも載っていなくて、たぶん素人の作品で美術的にも財産的にも価値はないから、持ち出すことができたんです。誰が描いたのかもわからないんですけど……」
城にはたくさんの価値ある絵画があったが、それらは全て代々の伯爵の財産の一部なので、わたしのものにはならなかった。
殿下はしばらくその絵を見ておられたが、わたしがお茶を淹れていると椅子に座り、護衛たちにも座るように言う。
「お前たちも飲め。すぐに迎えは来るだろう」
殿下と護衛の方たちがお茶を飲んでいると、トランクを持ってジョンソンが食堂に入ってきた。
「お嬢様にお茶を淹れさせるなんて、申し訳ございません」
「いいの、それくらいは――」
ジョンソンは殿下の顔をしげしげと見て、首を傾げる。
「どうした、俺の顔に何かついているか?」
「いえ、何でもございません」
ジョンソンが慌てて頭を下げる。
「お嬢様をお連れいただき、ありがとうございます。使いをだすべきか、迷っておりました。また馬車も――おかげで、奥様を早く病院にお連れすることができました」
「そのことだが――ロベルトに差配させて入院することになる。王立診療所はいくつか部屋のランクがあるが、レディ・アシュバートンはメイドを連れているし、貴族用の特別病棟に入ることになるだろう」
「さようでございますか」
ジョンソンは何事もないように言うが、ちらりとわたしを見た目には、明確な懸念があった。
祖母を豪華な特別病棟に入院させるような金が、この家にあるわけないのだ。
「その――お恥ずかしい話ですが、特別病棟の場合、入院費用はいかほどに――」
殿下はわたしの問いに、安心させるように微笑む。
「俺の部下だった軍医が務めているし、俺はあそこ理事でもある。費用については心配するな」
「そういうわけにも――」
「だが、あのくらいの年頃の老婦人が、メイド無しの生活なんてできないだろう? 一般病棟は大部屋だから、もちろんメイドなんて連れていけないぞ?」
それはその通りで、わたしは唇を噛む。
「費用については俺がいるんだ。何とでもなる」
「でも――」
「心臓がずっと悪かったようだし、入院してゆっくり治した方がいい。ひとまず王都の中心に近い王立診療所に送ったけれど、郊外の療養院なら、もっと快適なケアが受けられる。容態が落ち着いたら、そうした方がいいんじゃないか」
「……郊外の療養院、ですか?」
わたしとジョンソンは思わず顔を見合わせる。
「療養院は王都の東の森の中にあって、一棟ごとの独立のヴィラになっている。長期に療養が必要な患者も落ち着いて過ごせるし、メイドや執事を連れて行くことができる」
「執事も……でございますか?」
「老婦人はメイドと執事に頼り切りだったんだろう? 入院後も今までの環境を変えない方がいいと思うが」
殿下はあっさり言うけれど、費用のことを考えるとわたしは胃がキリキリして立っていられなくなった。
「お嬢様、大丈夫でございますか?」
ジョンソンが椅子を引いてわたしを座らせ、その様子に殿下が眉を顰める。
「費用のことは気にしなくていいと言っているだろう」
「そんなわけにはまいりません!」
わたしが思わず語気を荒げてしまい、ハッとして口を押える。殿下がわたしの顔を覗き込むようにして、言った。
「……実を言えば、俺は、マックス・アシュバートンに恩がある。その母親の入院費用を出すくらいの、十分な恩義が。だから気にするな」
「父の……?」
ジョンソンの眉がピクリと動いたけれど、だがジョンソンは何も口にしなかった。
「でも祖母は――」
わたしは目を伏せる。祖母は、王家に対してかなりの不信感を抱いている。何より、爵位や領地を失い、城から追い出されたのは、間接的には王家のせいだとすら、思っている。その祖母が、殿下の援助など受けるだろうか。
「俺はマックスの家族が領地を失っていることも知らなかったし、こんなに苦労しているなんて、思ってもみなかった。俺がもっと気をつけていれば、こんなことになっていなかったかもしれない。だから、お前の祖母が俺の援助を受けながらないのも予想はしている。それでも、あの気位の高いばあさんを、一般病棟の大部屋に放り込んでみろ、病室で暴れるか、一気に病状が悪化するか、どっちかだ。でも、費用の出どころを気にするタイプでもないだろう? いいから黙って俺の言うとおりにしておけ。金は俺が出す」
殿下がそう言い切ったところで玄関の呼び鈴が鳴り、迎えの馬車が来たことを告げた。
殿下が我が家を出た後、入れ替わりのようにロベルトさんが戻ってきた。そして、祖母は王立診療所ではなく、郊外の森の中にある、王立の療養院に入院が決まった、ということだった。
後から思えば、あまりに手際がよくて疑いを抱くに十分だったけれど、その時のわたしはそれどころではなく、殿下やロベルトさんの言うままに動くしかなかった。
すぐに着換えを持ったジョンソンが、殿下の護衛の一人に送られて療養院に向かい、わたしはロベルトさんと二人、ガランと人のいなくなった家に残される。
夏の日もようやく落ちて、部屋に宵闇が訪れ、わたしは厨房の料理用ストーブの火をランプに移して暖炉の上の燭台に火を入れ、テーブルの上に置いた。
「こんな無人の家に、若い女性一人で住むわけにいかないよね。殿下からは、ほら、いつものアパートメントに連れていくように言われているから」
「でも、この家を放置するわけにはいきません」
「レディ・アシュバートンは少なくとも二か月は入院が必要らしい。いくらなんでも、君一人で暮らせないだろう?この家の管理は不動産屋に任せればいい」
「でも――」
「レディ・アシュバートンのお見舞いは、明日、俺が連れていってあげるから、今夜は殿下のアパートメントに戻ろう。あそこのメイドのノーラは君も顔見知りだろう?」
いつも、殿下の間諜ごっこやレストランでの食事に付き合わされるとき、わたしは殿下のアパートメントに行くし、着替えや身支度を手伝ってくれるメイドもいる。でも、この家を出てそこに住むなんて――。
しかし、その日はあまりにたくさんのことが起きて、わたしの脳はもはや機能していなかった。殿下のアパートメントで暮らすとは、つまりどういうことか、わたしはわかっていなかったのだ。
実は、目立たないように殿下には数人の護衛がついていて、うちの一人が電話をかけに行って馬車を回してもらうことにし――生憎、この近所に電話を持っているような家はなかった――馬車が到着次第、殿下は王宮に戻ることになった。
わたしは名ばかりの応接室に殿下をお連れしようと、応接室の扉を開けてみたが、応接室はソファーに白いカバーをかけたままで、とても王子殿下に寛いでいただける状態ではなかった。背の高い殿下はわたしの背後から内部の状況を見てしまったのだろう。
「気にするな、俺はどこでも大丈夫だ。――塹壕の中で膝まで泥水に浸かったこともある。地面に座るのも平気だ」
「いくら何でも、うちはそこまでひどくありません!」
ムッとして言い返すわたしに、殿下が笑いながら言う。
「じゃあ、食堂で構わない。食堂なら椅子はあるだろう」
結局、わたしは食堂に殿下と護衛の方三人を案内した。食堂は厨房に近いから、すぐにお湯を沸かすこともでき、わたしは手早くお茶の準備をして、お茶セットを乗せた盆を持って食堂に戻る。と、護衛の方は部屋の隅に三人、立ったままで、殿下は暖炉の前に立って、壁の絵を見ていた。
「お、お茶です――こんな小さな部屋ですみません」
「いや、全然気にするな。この絵は――」
殿下があの薔薇園の絵を見ていたのを気づいて、わたしは赤面する。
「それは、故郷の家から持ってきた絵で――城の絵画の所蔵目録にも載っていなくて、たぶん素人の作品で美術的にも財産的にも価値はないから、持ち出すことができたんです。誰が描いたのかもわからないんですけど……」
城にはたくさんの価値ある絵画があったが、それらは全て代々の伯爵の財産の一部なので、わたしのものにはならなかった。
殿下はしばらくその絵を見ておられたが、わたしがお茶を淹れていると椅子に座り、護衛たちにも座るように言う。
「お前たちも飲め。すぐに迎えは来るだろう」
殿下と護衛の方たちがお茶を飲んでいると、トランクを持ってジョンソンが食堂に入ってきた。
「お嬢様にお茶を淹れさせるなんて、申し訳ございません」
「いいの、それくらいは――」
ジョンソンは殿下の顔をしげしげと見て、首を傾げる。
「どうした、俺の顔に何かついているか?」
「いえ、何でもございません」
ジョンソンが慌てて頭を下げる。
「お嬢様をお連れいただき、ありがとうございます。使いをだすべきか、迷っておりました。また馬車も――おかげで、奥様を早く病院にお連れすることができました」
「そのことだが――ロベルトに差配させて入院することになる。王立診療所はいくつか部屋のランクがあるが、レディ・アシュバートンはメイドを連れているし、貴族用の特別病棟に入ることになるだろう」
「さようでございますか」
ジョンソンは何事もないように言うが、ちらりとわたしを見た目には、明確な懸念があった。
祖母を豪華な特別病棟に入院させるような金が、この家にあるわけないのだ。
「その――お恥ずかしい話ですが、特別病棟の場合、入院費用はいかほどに――」
殿下はわたしの問いに、安心させるように微笑む。
「俺の部下だった軍医が務めているし、俺はあそこ理事でもある。費用については心配するな」
「そういうわけにも――」
「だが、あのくらいの年頃の老婦人が、メイド無しの生活なんてできないだろう? 一般病棟は大部屋だから、もちろんメイドなんて連れていけないぞ?」
それはその通りで、わたしは唇を噛む。
「費用については俺がいるんだ。何とでもなる」
「でも――」
「心臓がずっと悪かったようだし、入院してゆっくり治した方がいい。ひとまず王都の中心に近い王立診療所に送ったけれど、郊外の療養院なら、もっと快適なケアが受けられる。容態が落ち着いたら、そうした方がいいんじゃないか」
「……郊外の療養院、ですか?」
わたしとジョンソンは思わず顔を見合わせる。
「療養院は王都の東の森の中にあって、一棟ごとの独立のヴィラになっている。長期に療養が必要な患者も落ち着いて過ごせるし、メイドや執事を連れて行くことができる」
「執事も……でございますか?」
「老婦人はメイドと執事に頼り切りだったんだろう? 入院後も今までの環境を変えない方がいいと思うが」
殿下はあっさり言うけれど、費用のことを考えるとわたしは胃がキリキリして立っていられなくなった。
「お嬢様、大丈夫でございますか?」
ジョンソンが椅子を引いてわたしを座らせ、その様子に殿下が眉を顰める。
「費用のことは気にしなくていいと言っているだろう」
「そんなわけにはまいりません!」
わたしが思わず語気を荒げてしまい、ハッとして口を押える。殿下がわたしの顔を覗き込むようにして、言った。
「……実を言えば、俺は、マックス・アシュバートンに恩がある。その母親の入院費用を出すくらいの、十分な恩義が。だから気にするな」
「父の……?」
ジョンソンの眉がピクリと動いたけれど、だがジョンソンは何も口にしなかった。
「でも祖母は――」
わたしは目を伏せる。祖母は、王家に対してかなりの不信感を抱いている。何より、爵位や領地を失い、城から追い出されたのは、間接的には王家のせいだとすら、思っている。その祖母が、殿下の援助など受けるだろうか。
「俺はマックスの家族が領地を失っていることも知らなかったし、こんなに苦労しているなんて、思ってもみなかった。俺がもっと気をつけていれば、こんなことになっていなかったかもしれない。だから、お前の祖母が俺の援助を受けながらないのも予想はしている。それでも、あの気位の高いばあさんを、一般病棟の大部屋に放り込んでみろ、病室で暴れるか、一気に病状が悪化するか、どっちかだ。でも、費用の出どころを気にするタイプでもないだろう? いいから黙って俺の言うとおりにしておけ。金は俺が出す」
殿下がそう言い切ったところで玄関の呼び鈴が鳴り、迎えの馬車が来たことを告げた。
殿下が我が家を出た後、入れ替わりのようにロベルトさんが戻ってきた。そして、祖母は王立診療所ではなく、郊外の森の中にある、王立の療養院に入院が決まった、ということだった。
後から思えば、あまりに手際がよくて疑いを抱くに十分だったけれど、その時のわたしはそれどころではなく、殿下やロベルトさんの言うままに動くしかなかった。
すぐに着換えを持ったジョンソンが、殿下の護衛の一人に送られて療養院に向かい、わたしはロベルトさんと二人、ガランと人のいなくなった家に残される。
夏の日もようやく落ちて、部屋に宵闇が訪れ、わたしは厨房の料理用ストーブの火をランプに移して暖炉の上の燭台に火を入れ、テーブルの上に置いた。
「こんな無人の家に、若い女性一人で住むわけにいかないよね。殿下からは、ほら、いつものアパートメントに連れていくように言われているから」
「でも、この家を放置するわけにはいきません」
「レディ・アシュバートンは少なくとも二か月は入院が必要らしい。いくらなんでも、君一人で暮らせないだろう?この家の管理は不動産屋に任せればいい」
「でも――」
「レディ・アシュバートンのお見舞いは、明日、俺が連れていってあげるから、今夜は殿下のアパートメントに戻ろう。あそこのメイドのノーラは君も顔見知りだろう?」
いつも、殿下の間諜ごっこやレストランでの食事に付き合わされるとき、わたしは殿下のアパートメントに行くし、着替えや身支度を手伝ってくれるメイドもいる。でも、この家を出てそこに住むなんて――。
しかし、その日はあまりにたくさんのことが起きて、わたしの脳はもはや機能していなかった。殿下のアパートメントで暮らすとは、つまりどういうことか、わたしはわかっていなかったのだ。
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