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第3章 学園編
59 即席マヌーバー
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目覚めると、見知らぬ天井が――――。
なんてことはなく、自分の部屋の天井であることに気づいた。
窓から日が差し込んでいるあたり、朝なのだろう。
「あれが夢であってほしいのだけど……」
と呟きながら、私は上体を起こした。
すると。
「ルーシー!」
「姉さん!」
「ルーシー様!」
「ルーシー!」
カイル、キーラン、リリー、エドガーが声を上げていた。
なぜか私の部屋の入り口にいた彼らはすぐさま駆け寄ってくる。
「姉さん、大丈夫?」
「ええ、大丈夫」
「私のこと覚えてますか?」
「ええ、覚えているわよ、リリー」
「今、朝みたいだけど、私が奇絶にしてどのくらいたった?」
朝だから、1日か2日ぐらいかな。
と予測していたが。
「7日間」
「え? うそ」
リリーが横に首を振る。
「うそではありませんよ、ルーシー様。ルーシー様は1週間ずっと目覚めないままでしたの。私、すごく心配しておりました」
1週間も眠っていたなんて。
彼女のことが頭によぎる。
「それで、ステラさんはどうなったの? 無事なの?」
「うん、大丈夫。学園内のヒーラーさんが全員総動員してもらったおかげで、傷一つないみたいだよ」
「そう…………よかったわ」
瀕死状態だったステラが生きてる。本当によかった。
学園所属のヒーラーさんに感謝ね。
ステラが無事に生きていることに安堵していると、カイルが優しい笑みを浮かべて尋ねてきた。
「それでさ……ルーシー。君に一応確認したいことがあるんだけど」
「確認…………」
その瞬間、察した。
あの時、私は「殺してやる」と言った。
それを言った時、先生が止めなかったあたり、みんな最初はきっと冗談だと思っていたんだろうけど、その後私はステラを殺しかけた。
だから、そのことを聞いてくる。
すると、カイルから予想通りの質問がきた。
「ルーシーは別にマクティアさんを殺そうとしたわけじゃないよね」
「…………ええ、もちろん」
「じゃあ、マクティアさんに君が言ったことも冗談だよね?」
「え、ええ」
ぎこちなく答えてしまう。
『あの時の私』は冗談で言ったつもりはなかった。本気で殺そうとしていた。
でも、私は本当は微塵もそんなことは望んでいないのに。
「私、別にステラさんを殺そうとしたわけじゃなかった。あんな風に傷つけたかったわけじゃなかった」
『あの時の私』と今の自分を別のように考えているなんて、おかしいと思う。
ええ、自分でもおかしいと思う。
でも、『あの時の私』は別人のように思えた。
自分じゃないように思えた。
「でも、なぜかあんなことを言ってしまって……実際にステラさんを…………」
なぜ言ってしまったのか、なぜ『あの時の私』が別人のように思うのかは分からない。
もしかして、私の隠れた本心がそう言わせたのだろうか?
隠れた本心が別人のように思えたのだろうか。
そんな永遠と生まれてくる疑問を振り払うように、私は横に首を振る。
「私がステラさんに不必要に攻撃をしたのは間違いないの」
本意ではないにしろ、私はステラさんに対してやり過ぎた。
勝つだけのためなら、試合場のバリアが壊れる時点で、止めておけばよかったのに私は止めなかった。
だから、ステラにちゃんと謝らないといけない。
誤解がないようにするためにも。
「だから、私、ちょっとステラさんに謝りにいかないと……」
「え? 今から」
「ええ、今から行きたいのだけど……もしかして、ステラさんも目覚めていないの?」
「いいや、彼女は3日前から元気に登校しているけど……ルーシー、君起きたばかりだから今日は止めておいた方がいいんじゃないかな」
「でも、すぐに言っておかないと」
さっきから黙ってこちらを見ていたイザベラが言ってきた。
「ルーシー様、明日にしてはいかがですか」
「でも……」
「マクティア様は学園にいらっしゃいます。彼女が学園にいる限り謝罪はいつだってできます。ルーシー様のお身体が万全になってからの方が彼女も安心すると思いますが」
「…………」
そう説得され、私は計8日休んだ。
★★★★★★★★
そして、次の日。
早起きをした私は、さっそくステラの部屋に向かった。
授業が始まったら、ライアンがいて話しかけれないかもしれない。
だから、2人で話したいのだけど。
元気よくノックをするが、返答なし。
一時待って再度ノック。
だが、彼女の声が聞こえてくることはなかった。
「うーん」
さすがに起きていると思うのだけど。
ステラの部屋の前で悩んでいると、隣の部屋から女の子が出てきた。
「ステラさんですか? ああ……彼女、朝が早いんで、もう教室にいると思いますよ」
その女の子にステラのことを尋ねると、そう答えてくれた。
お礼を言うと、すぐさまステラの教室に向かう。
しかし、教室にも誰もいなかった。
「…………ん?」
その代わりに、あるものが目に入った。
教室の中に入り、それを見る。
『光魔法が得意だからって調子にのんな、平民が!』
と、そんなことが机に書かれていた。
これは……ステラのことを言っているのかな?
うーん。結構酷いことをいうわね。
でも、ゲーム上のルーシーがステラに言っていたことみたいだわ。
机をよく見ると、他にも書かれてあった。
『殿下に気に入られているからって、女狐が!』
『何がぬるいことをしてごめんなさいだっ! マジで調子にのんなよ! 死ね!』
『地獄に落ちろ』
「へ? しね? じごくにおちろ?…………は?」
誰よ、こんなの書いたの。
ステラは確かにライアンに気に入られているとは思う。だけど、女狐とか死んで詫びろとか書くべきじゃないと思う。たとえ、心の中で思ったとしても。
それに、この机は公共のもので――――。
「ラザフォード様……」
いつの間にか1人の少女が隣にいた。
知らない女の子だが、察するにこのクラスの子。
「お、おはようございます」
「おはようございます……まさかとは思いますが、ラザフォード様がそれをお書きになられたのですか?」
そう聞いてきたポニーテールの女の子は、落書きされた机に指をさす。
…………いや、違うけど?
私が来る前から書かれていたよ。
と否定しようとしたところに、もう1人の女の子がやってくる。
「おっはーよーん、ジェシカ」
「おはよう、コトノ」
会話から察するに、多分私に話しかけてきたポニーテールの子がジェシカさん、今来た子がコトノさん。
「そんなところに突っ立ってどうしたん? さっさと座りなよ……って、公爵令嬢じゃん。やっほー」
「や、やっほー?」
コトノさんからいきなり声を掛けられ、私は慌てて挨拶を返す。
「アハハ! 公爵令嬢、ぎこちなーい。かわいー」
そんな私を見て、コトノさんはアハハと無邪気に笑う。
どこかチャラいコトノさんは日本人っぽい顔からするに、東の島群出身の子かな?
「今日はどうして公爵令嬢がここにいるのー? ライアンに用があるのー?」
「いえ、殿下に用事はございませんが……」
「ございませんがー?」
すると、コトノさんは机の方に目を向ける。
そして、私を見て、困惑顔を浮かべた。
「え、なに? これ、まさか公爵令嬢ちゃんがやったん? え? やばくね?」
「いえ、違――」
「コトノー、おはよう!」
「おっはー! ミッカー! ねぇ! これ見てよ!」
次は、ミッカーと呼ばれた少年がやってきた。
「朝からなんだよ。まさか、お前、また何かやらかしたのか?」
「あたしじゃないよ。公爵令嬢だよ」
「私でもな――」
「って、おい。マジかよ! ジェイク! こっち来てくれ! 公爵令嬢がやらかしてる!」
どんどんやってくる生徒。気づけば、私の周囲には人でいっぱいになっていた。
そして、なぜか落書きが私がやったことになっていた。
ねぇ、ちょっとというか、全然違うんだけど……。
「私がやったわけじゃないんです! 私が来た時にはすでに書かれていて……」
みんなに、そう訴え、誤解を解こうとする。
「って言ってるけど?」
「でも、さっき誰かが書いているところ見たって」
「じゃあ、令嬢がウソをついているっていうの?」
「嘘つくのはよくないよな」
「それはそうね。しかも未来の王妃なるかもしれないお方がねぇ」
しかし、誰も聞く耳を持ってくれない。
みんなは私を見て、ヤバい、ヤバいと話しているだけ。
訝し気に私を見るだけ。
どうすれば、ちゃんと分かってくれるだろう?
いや、分かってくれないか。
だって、私の話を聞いてくれないんだから。
なら、逃げる?
このまま放置して、教室に戻る?
まぁ、別に私がしたんじゃないし!
みんなは私がやったと思ってるけど、実際は違うし!
その証明はできると思うし!
この世界に前世と同じ技術はあるとは思えないけど、指紋ぐらいは魔法でなんとか分かるでしょ!
よし! 戻ろう!
そう決意して、教室を出て行こうと入り口に向かった時。
「朝からさわがしいね。何事?」
「あれ? 私の席が……」
正面から婚約者(仮)と主人公ちゃんの声が聞こえてきた。
脳内でアラートが鳴り響く。
――――――――ああ、これはやっばーいですよ。
なんてことはなく、自分の部屋の天井であることに気づいた。
窓から日が差し込んでいるあたり、朝なのだろう。
「あれが夢であってほしいのだけど……」
と呟きながら、私は上体を起こした。
すると。
「ルーシー!」
「姉さん!」
「ルーシー様!」
「ルーシー!」
カイル、キーラン、リリー、エドガーが声を上げていた。
なぜか私の部屋の入り口にいた彼らはすぐさま駆け寄ってくる。
「姉さん、大丈夫?」
「ええ、大丈夫」
「私のこと覚えてますか?」
「ええ、覚えているわよ、リリー」
「今、朝みたいだけど、私が奇絶にしてどのくらいたった?」
朝だから、1日か2日ぐらいかな。
と予測していたが。
「7日間」
「え? うそ」
リリーが横に首を振る。
「うそではありませんよ、ルーシー様。ルーシー様は1週間ずっと目覚めないままでしたの。私、すごく心配しておりました」
1週間も眠っていたなんて。
彼女のことが頭によぎる。
「それで、ステラさんはどうなったの? 無事なの?」
「うん、大丈夫。学園内のヒーラーさんが全員総動員してもらったおかげで、傷一つないみたいだよ」
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瀕死状態だったステラが生きてる。本当によかった。
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ステラが無事に生きていることに安堵していると、カイルが優しい笑みを浮かべて尋ねてきた。
「それでさ……ルーシー。君に一応確認したいことがあるんだけど」
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あの時、私は「殺してやる」と言った。
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だから、そのことを聞いてくる。
すると、カイルから予想通りの質問がきた。
「ルーシーは別にマクティアさんを殺そうとしたわけじゃないよね」
「…………ええ、もちろん」
「じゃあ、マクティアさんに君が言ったことも冗談だよね?」
「え、ええ」
ぎこちなく答えてしまう。
『あの時の私』は冗談で言ったつもりはなかった。本気で殺そうとしていた。
でも、私は本当は微塵もそんなことは望んでいないのに。
「私、別にステラさんを殺そうとしたわけじゃなかった。あんな風に傷つけたかったわけじゃなかった」
『あの時の私』と今の自分を別のように考えているなんて、おかしいと思う。
ええ、自分でもおかしいと思う。
でも、『あの時の私』は別人のように思えた。
自分じゃないように思えた。
「でも、なぜかあんなことを言ってしまって……実際にステラさんを…………」
なぜ言ってしまったのか、なぜ『あの時の私』が別人のように思うのかは分からない。
もしかして、私の隠れた本心がそう言わせたのだろうか?
隠れた本心が別人のように思えたのだろうか。
そんな永遠と生まれてくる疑問を振り払うように、私は横に首を振る。
「私がステラさんに不必要に攻撃をしたのは間違いないの」
本意ではないにしろ、私はステラさんに対してやり過ぎた。
勝つだけのためなら、試合場のバリアが壊れる時点で、止めておけばよかったのに私は止めなかった。
だから、ステラにちゃんと謝らないといけない。
誤解がないようにするためにも。
「だから、私、ちょっとステラさんに謝りにいかないと……」
「え? 今から」
「ええ、今から行きたいのだけど……もしかして、ステラさんも目覚めていないの?」
「いいや、彼女は3日前から元気に登校しているけど……ルーシー、君起きたばかりだから今日は止めておいた方がいいんじゃないかな」
「でも、すぐに言っておかないと」
さっきから黙ってこちらを見ていたイザベラが言ってきた。
「ルーシー様、明日にしてはいかがですか」
「でも……」
「マクティア様は学園にいらっしゃいます。彼女が学園にいる限り謝罪はいつだってできます。ルーシー様のお身体が万全になってからの方が彼女も安心すると思いますが」
「…………」
そう説得され、私は計8日休んだ。
★★★★★★★★
そして、次の日。
早起きをした私は、さっそくステラの部屋に向かった。
授業が始まったら、ライアンがいて話しかけれないかもしれない。
だから、2人で話したいのだけど。
元気よくノックをするが、返答なし。
一時待って再度ノック。
だが、彼女の声が聞こえてくることはなかった。
「うーん」
さすがに起きていると思うのだけど。
ステラの部屋の前で悩んでいると、隣の部屋から女の子が出てきた。
「ステラさんですか? ああ……彼女、朝が早いんで、もう教室にいると思いますよ」
その女の子にステラのことを尋ねると、そう答えてくれた。
お礼を言うと、すぐさまステラの教室に向かう。
しかし、教室にも誰もいなかった。
「…………ん?」
その代わりに、あるものが目に入った。
教室の中に入り、それを見る。
『光魔法が得意だからって調子にのんな、平民が!』
と、そんなことが机に書かれていた。
これは……ステラのことを言っているのかな?
うーん。結構酷いことをいうわね。
でも、ゲーム上のルーシーがステラに言っていたことみたいだわ。
机をよく見ると、他にも書かれてあった。
『殿下に気に入られているからって、女狐が!』
『何がぬるいことをしてごめんなさいだっ! マジで調子にのんなよ! 死ね!』
『地獄に落ちろ』
「へ? しね? じごくにおちろ?…………は?」
誰よ、こんなの書いたの。
ステラは確かにライアンに気に入られているとは思う。だけど、女狐とか死んで詫びろとか書くべきじゃないと思う。たとえ、心の中で思ったとしても。
それに、この机は公共のもので――――。
「ラザフォード様……」
いつの間にか1人の少女が隣にいた。
知らない女の子だが、察するにこのクラスの子。
「お、おはようございます」
「おはようございます……まさかとは思いますが、ラザフォード様がそれをお書きになられたのですか?」
そう聞いてきたポニーテールの女の子は、落書きされた机に指をさす。
…………いや、違うけど?
私が来る前から書かれていたよ。
と否定しようとしたところに、もう1人の女の子がやってくる。
「おっはーよーん、ジェシカ」
「おはよう、コトノ」
会話から察するに、多分私に話しかけてきたポニーテールの子がジェシカさん、今来た子がコトノさん。
「そんなところに突っ立ってどうしたん? さっさと座りなよ……って、公爵令嬢じゃん。やっほー」
「や、やっほー?」
コトノさんからいきなり声を掛けられ、私は慌てて挨拶を返す。
「アハハ! 公爵令嬢、ぎこちなーい。かわいー」
そんな私を見て、コトノさんはアハハと無邪気に笑う。
どこかチャラいコトノさんは日本人っぽい顔からするに、東の島群出身の子かな?
「今日はどうして公爵令嬢がここにいるのー? ライアンに用があるのー?」
「いえ、殿下に用事はございませんが……」
「ございませんがー?」
すると、コトノさんは机の方に目を向ける。
そして、私を見て、困惑顔を浮かべた。
「え、なに? これ、まさか公爵令嬢ちゃんがやったん? え? やばくね?」
「いえ、違――」
「コトノー、おはよう!」
「おっはー! ミッカー! ねぇ! これ見てよ!」
次は、ミッカーと呼ばれた少年がやってきた。
「朝からなんだよ。まさか、お前、また何かやらかしたのか?」
「あたしじゃないよ。公爵令嬢だよ」
「私でもな――」
「って、おい。マジかよ! ジェイク! こっち来てくれ! 公爵令嬢がやらかしてる!」
どんどんやってくる生徒。気づけば、私の周囲には人でいっぱいになっていた。
そして、なぜか落書きが私がやったことになっていた。
ねぇ、ちょっとというか、全然違うんだけど……。
「私がやったわけじゃないんです! 私が来た時にはすでに書かれていて……」
みんなに、そう訴え、誤解を解こうとする。
「って言ってるけど?」
「でも、さっき誰かが書いているところ見たって」
「じゃあ、令嬢がウソをついているっていうの?」
「嘘つくのはよくないよな」
「それはそうね。しかも未来の王妃なるかもしれないお方がねぇ」
しかし、誰も聞く耳を持ってくれない。
みんなは私を見て、ヤバい、ヤバいと話しているだけ。
訝し気に私を見るだけ。
どうすれば、ちゃんと分かってくれるだろう?
いや、分かってくれないか。
だって、私の話を聞いてくれないんだから。
なら、逃げる?
このまま放置して、教室に戻る?
まぁ、別に私がしたんじゃないし!
みんなは私がやったと思ってるけど、実際は違うし!
その証明はできると思うし!
この世界に前世と同じ技術はあるとは思えないけど、指紋ぐらいは魔法でなんとか分かるでしょ!
よし! 戻ろう!
そう決意して、教室を出て行こうと入り口に向かった時。
「朝からさわがしいね。何事?」
「あれ? 私の席が……」
正面から婚約者(仮)と主人公ちゃんの声が聞こえてきた。
脳内でアラートが鳴り響く。
――――――――ああ、これはやっばーいですよ。
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