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龍と晴と華夜
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遂に運命の日になった。
私の16歳の誕生日。
いつも誕生日が来る度にお父様とお母様が誕生日パーティーを開いてくれて、龍のご家族や晴のご家族を呼んで祝ってくれた。
お兄様は必ずプレゼントを用意してくれて、笑顔でおめでとうと祝ってくれた。
お父様はいつも怖くて厳しいけれど、私の誕生日の日にだけは私のことを龍や晴のご家族に自慢してくれて、こっちが恥ずかしくなっていた。
お母様はいつも笑顔で優しくて、私の誕生日になると自慢の手料理をみんなに振る舞う中でいつも私の好きな物ばかりを揃えてくれて、デザートのケーキはどこのケーキ屋さんよりも美味しくて作り方は私がお嫁にいくときに教えると言ってくれていた。
龍も晴もいつも私のプレゼントを考えてくれて、毎年一生懸命考えてくれているのが伝わるプレゼントだった。
毎年、毎年幸せな日だった。
でも今年は私がヒトに確定した日になった。
その日は朝から雨が降っていた。
目が覚めて、下の階に降りるとテーブルに両親とお兄様がいた。
お父様は怖い顔をしていて、お母様は涙を流していて、お兄様は怒った様な顔だった。
「おはようございます。お父様、お母様、お兄様。」
「とりあえず座りなさい。」
お父様に言われて大人しく席に着いた。
あぁ、もうおはようも言ってくれないのかとこの時思った。
「今日からお前はヒトだ。今日から一週間のうちにこの街から出て行きなさい。あちらの世界に住む家は決めている。そこに住み、人間の高校に通いなさい。その学校へも転入の手続きは済んでいるので後はあちらに行けばある程度はどうにかしてくれるだろう。もう昨日の時点で荷物はまとめてあるとは思うがなるべくこちらの物は持って行かずに、あちらで色々と揃えなさい。あちらに馴染む為にもそうしなさい。」
「はい。お父様…。」
「あと、今日からお前はヒトの為、私達と家族ではなくなる。同じオニではないのでな。だからもう、父とは呼ぶな。」
その言葉に私は固まった。
他にもヒトになっていった者を何度も見た。
でもその者達はヒトになっても家族で無くなってはいなかった。
それなのにヒトになった瞬間に私は家族すらも無くなるのか…。
なんとなくわかっていた。お父様もお母様も代々オニで、一度もヒトなど生まれたことなかったから、ヒトになった瞬間捨てられるのはわかっていた。
でも実際に言葉にされると衝撃は変わっていた。思った以上で、あまりの衝撃に涙も出なかった。
「はい。」
「あと、金に困るだろうからお前が人間の大学にストレートに行くと考えてお金は振り込む。それはお前が社会人になるまでだ。それ以降は自分でどうにかしなさい。大学の金も出してやるのでどれだけかかるのかはメールしなさい。」
「はい…。」
「それ以外では何も連絡をするな。困ったことがあっても何も我々はしない。あちらで誰かに頼りなさい。なのでなるべく早めに誰か頼れる人間を見つけるように。まぁ部屋の荷物を片付けたり知り合いに挨拶する時間もあるだろう。なので、この家から5日後の朝に出て行きなさい。それまではこの家で過ごすことを許す。話は以上だ。今日から学校にも行けないのだから早く部屋に戻って片付けなさい。」
「あなた、そんなに強く言わなくてもいいじゃないですか。華夜、早く着替えてとりあえず龍君と晴君にさよならを言ってきなさい。あちらも分かっているでしょうから。」
「はい、分かりました。では失礼します。」
涙は一滴も出てこなかった。
そのまま立ち上がり、自分の部屋に上がろうと階段を上がった。
「この家からヒトが出るなんてな…。」
「あなた、ごめんなさい…。私が、私がきっと悪いのです。なので華夜には強く言わないで下さい。私が産んだ子です。本当にごめんなさい、あなた。」
「なんでお前が謝るんだ。お前の家でもヒトは産まれなかったじゃないか。きっとあの子には能力の才能はあってもオニとしては才能の無い子だったんだ。」
「俺は角しか生えなくて、オニでもあんまり変化が弱い方だった。能力も上手く使えなくて華夜がずっと羨ましかった。でも俺はオニだ。いくら能力が強くてもオニになれない華夜は出来損ないだ。」
「そんなこと言わないの!あなたは華夜のお兄ちゃんでしょ?」
「そう言って俺と華夜を比べたのは母さんじゃないか!いつもいつも早く変化が起きて父さんの跡を継げるようにってずっと華夜に言ってたじゃないか!知らないとは言わせないからな!」
あぁ、私のせいで仲の良かった家族がバラバラになっていく…。
私のせいで何もかもが壊れていく…。
私は部屋に戻り、服を着替えて、最低限の服や下着をカバンに入れて家から出た。
雨の中傘も差さずに歩いていた。
「華夜?」
「華夜ちゃん?」
後ろから声がかかって、振り向いたら龍と晴だった。
「どうしたんだ!傘も差さないで!」
「華夜ちゃん、風邪ひいちゃうよ!!」
何も差していない私に龍も晴も自分の傘を渡そうとしてくる。
「私、何にも無くなっちゃった…」
そう言って俯いた。
私は二人が渡してきた傘を受け取らなかった。
いつまでも私の肩には雨がかかっていて、無理矢理にでも龍は傘を渡そうとしてきた。
「とりあえず傘を持て。話はそれから聞く。大丈夫だ。俺がなんとかしてやる。」
「華夜ちゃんの側には僕達がいるから。何にも無くなってなんかいないよ。」
俯いたまま首を横に振った。
「どうにもならないよ。もう外に出ないといけない。外に家も用意されてる。きっと何日も前から用意していたんだと思う。私がオニにならないから…だから」
「もうそれ以上言うな。」
龍は持っていた傘を捨てて、ずぶ濡れになった私を抱きしめてきた。
「龍、風邪ひくよ…?」
「そんなんどーでもいい。俺がどうにかしてやる。だから待っててくれ。絶対にどうにかしてやるから。だからほんの少しだけ待っててくれ。一旦は出ないといけないのは確かにどうしようもないのも分かる。でも絶対ここに戻れるよう、また三人でいれるようにしてやる。」
昔はみんな背丈も一緒だったのに、今では私の頭は龍の肩口に埋まっていた。
晴も同じぐらいの高さで私は最近見上げないと顔が見えなかった。
「もう昔のようにはいられないよ…。昔みたいに三人なんて無理だよ…。」
私は無理矢理抱きしめてきた龍から離れた。
すると今度は両手を晴が握ってきた。
「大丈夫だよ。龍もこう言ってるし、僕も考える。龍一人じゃ頼りないかもだけど僕も一緒ならなんでも出来てきたでしょ?絶対華夜ちゃんをここに戻す。絶対に約束する。」
晴は私の目線の高さにかがんでまっすぐ見てきた。
まっすぐすぎて私は見返すことが出来ずに目をそらした。
「いつだ?」
「え…?」
「いつここから出るんだ?」
「5日後の朝一で出る…。多分家族の見送りはないから皆寝てる頃に出ると思う…。」
「んじゃ絶対見送りに行く。」
「うん。僕も絶対行く。」
「いいよ…そんなの…。二人に迷惑かけたら両親だったあの方達に怒られるから…。」
「そんなの気にするな!お前は昔から気にしすぎなんだよ。いつもいつも俺達や家族の顔色ばっかり気にして…。俺たち絶対迎えにいくからこのまま一旦家に帰って風呂に入れ!このままじゃ本当に風邪引く。」
「そうだよ。龍の言う通りだよ。とりあえずあったかくてして今日は休んで。また明日これからのことを一緒に話そう?それでもだめでも見送りには行くし、今後のことはまた考えよ…?」
私は頷いて二人に家まで送ってもらった。
その時に思ったことがある。
もう色んな人たちに迷惑をかけられない。
ヒトだと分かっても二人は私を私だと見てくれてる。だからこそ二人の足枷になるようなことは出来ない。
それに冷静に考えればいつでも見限ることが出来た家族はギリギリまで私がオニになるのを信じてくれていた。
そんな家族に確かに酷いことを言われたかもしれない。それは辛いし、苦しいけど、同じだけ私とは一緒に過ごしたくなかった時が何度もあったはずだ。それでもそれを隠して優しくしてくれていた。
もうこの人達には迷惑はかけられない。
その日の夜、雨が止み夜空に星が出ていた。
私はそのまま簡単な荷物だけを持ち、街を誰にも言わずに出た。
部屋に荷物を全て処分してほしいというメモだけ残して…。
私の16歳の誕生日。
いつも誕生日が来る度にお父様とお母様が誕生日パーティーを開いてくれて、龍のご家族や晴のご家族を呼んで祝ってくれた。
お兄様は必ずプレゼントを用意してくれて、笑顔でおめでとうと祝ってくれた。
お父様はいつも怖くて厳しいけれど、私の誕生日の日にだけは私のことを龍や晴のご家族に自慢してくれて、こっちが恥ずかしくなっていた。
お母様はいつも笑顔で優しくて、私の誕生日になると自慢の手料理をみんなに振る舞う中でいつも私の好きな物ばかりを揃えてくれて、デザートのケーキはどこのケーキ屋さんよりも美味しくて作り方は私がお嫁にいくときに教えると言ってくれていた。
龍も晴もいつも私のプレゼントを考えてくれて、毎年一生懸命考えてくれているのが伝わるプレゼントだった。
毎年、毎年幸せな日だった。
でも今年は私がヒトに確定した日になった。
その日は朝から雨が降っていた。
目が覚めて、下の階に降りるとテーブルに両親とお兄様がいた。
お父様は怖い顔をしていて、お母様は涙を流していて、お兄様は怒った様な顔だった。
「おはようございます。お父様、お母様、お兄様。」
「とりあえず座りなさい。」
お父様に言われて大人しく席に着いた。
あぁ、もうおはようも言ってくれないのかとこの時思った。
「今日からお前はヒトだ。今日から一週間のうちにこの街から出て行きなさい。あちらの世界に住む家は決めている。そこに住み、人間の高校に通いなさい。その学校へも転入の手続きは済んでいるので後はあちらに行けばある程度はどうにかしてくれるだろう。もう昨日の時点で荷物はまとめてあるとは思うがなるべくこちらの物は持って行かずに、あちらで色々と揃えなさい。あちらに馴染む為にもそうしなさい。」
「はい。お父様…。」
「あと、今日からお前はヒトの為、私達と家族ではなくなる。同じオニではないのでな。だからもう、父とは呼ぶな。」
その言葉に私は固まった。
他にもヒトになっていった者を何度も見た。
でもその者達はヒトになっても家族で無くなってはいなかった。
それなのにヒトになった瞬間に私は家族すらも無くなるのか…。
なんとなくわかっていた。お父様もお母様も代々オニで、一度もヒトなど生まれたことなかったから、ヒトになった瞬間捨てられるのはわかっていた。
でも実際に言葉にされると衝撃は変わっていた。思った以上で、あまりの衝撃に涙も出なかった。
「はい。」
「あと、金に困るだろうからお前が人間の大学にストレートに行くと考えてお金は振り込む。それはお前が社会人になるまでだ。それ以降は自分でどうにかしなさい。大学の金も出してやるのでどれだけかかるのかはメールしなさい。」
「はい…。」
「それ以外では何も連絡をするな。困ったことがあっても何も我々はしない。あちらで誰かに頼りなさい。なのでなるべく早めに誰か頼れる人間を見つけるように。まぁ部屋の荷物を片付けたり知り合いに挨拶する時間もあるだろう。なので、この家から5日後の朝に出て行きなさい。それまではこの家で過ごすことを許す。話は以上だ。今日から学校にも行けないのだから早く部屋に戻って片付けなさい。」
「あなた、そんなに強く言わなくてもいいじゃないですか。華夜、早く着替えてとりあえず龍君と晴君にさよならを言ってきなさい。あちらも分かっているでしょうから。」
「はい、分かりました。では失礼します。」
涙は一滴も出てこなかった。
そのまま立ち上がり、自分の部屋に上がろうと階段を上がった。
「この家からヒトが出るなんてな…。」
「あなた、ごめんなさい…。私が、私がきっと悪いのです。なので華夜には強く言わないで下さい。私が産んだ子です。本当にごめんなさい、あなた。」
「なんでお前が謝るんだ。お前の家でもヒトは産まれなかったじゃないか。きっとあの子には能力の才能はあってもオニとしては才能の無い子だったんだ。」
「俺は角しか生えなくて、オニでもあんまり変化が弱い方だった。能力も上手く使えなくて華夜がずっと羨ましかった。でも俺はオニだ。いくら能力が強くてもオニになれない華夜は出来損ないだ。」
「そんなこと言わないの!あなたは華夜のお兄ちゃんでしょ?」
「そう言って俺と華夜を比べたのは母さんじゃないか!いつもいつも早く変化が起きて父さんの跡を継げるようにってずっと華夜に言ってたじゃないか!知らないとは言わせないからな!」
あぁ、私のせいで仲の良かった家族がバラバラになっていく…。
私のせいで何もかもが壊れていく…。
私は部屋に戻り、服を着替えて、最低限の服や下着をカバンに入れて家から出た。
雨の中傘も差さずに歩いていた。
「華夜?」
「華夜ちゃん?」
後ろから声がかかって、振り向いたら龍と晴だった。
「どうしたんだ!傘も差さないで!」
「華夜ちゃん、風邪ひいちゃうよ!!」
何も差していない私に龍も晴も自分の傘を渡そうとしてくる。
「私、何にも無くなっちゃった…」
そう言って俯いた。
私は二人が渡してきた傘を受け取らなかった。
いつまでも私の肩には雨がかかっていて、無理矢理にでも龍は傘を渡そうとしてきた。
「とりあえず傘を持て。話はそれから聞く。大丈夫だ。俺がなんとかしてやる。」
「華夜ちゃんの側には僕達がいるから。何にも無くなってなんかいないよ。」
俯いたまま首を横に振った。
「どうにもならないよ。もう外に出ないといけない。外に家も用意されてる。きっと何日も前から用意していたんだと思う。私がオニにならないから…だから」
「もうそれ以上言うな。」
龍は持っていた傘を捨てて、ずぶ濡れになった私を抱きしめてきた。
「龍、風邪ひくよ…?」
「そんなんどーでもいい。俺がどうにかしてやる。だから待っててくれ。絶対にどうにかしてやるから。だからほんの少しだけ待っててくれ。一旦は出ないといけないのは確かにどうしようもないのも分かる。でも絶対ここに戻れるよう、また三人でいれるようにしてやる。」
昔はみんな背丈も一緒だったのに、今では私の頭は龍の肩口に埋まっていた。
晴も同じぐらいの高さで私は最近見上げないと顔が見えなかった。
「もう昔のようにはいられないよ…。昔みたいに三人なんて無理だよ…。」
私は無理矢理抱きしめてきた龍から離れた。
すると今度は両手を晴が握ってきた。
「大丈夫だよ。龍もこう言ってるし、僕も考える。龍一人じゃ頼りないかもだけど僕も一緒ならなんでも出来てきたでしょ?絶対華夜ちゃんをここに戻す。絶対に約束する。」
晴は私の目線の高さにかがんでまっすぐ見てきた。
まっすぐすぎて私は見返すことが出来ずに目をそらした。
「いつだ?」
「え…?」
「いつここから出るんだ?」
「5日後の朝一で出る…。多分家族の見送りはないから皆寝てる頃に出ると思う…。」
「んじゃ絶対見送りに行く。」
「うん。僕も絶対行く。」
「いいよ…そんなの…。二人に迷惑かけたら両親だったあの方達に怒られるから…。」
「そんなの気にするな!お前は昔から気にしすぎなんだよ。いつもいつも俺達や家族の顔色ばっかり気にして…。俺たち絶対迎えにいくからこのまま一旦家に帰って風呂に入れ!このままじゃ本当に風邪引く。」
「そうだよ。龍の言う通りだよ。とりあえずあったかくてして今日は休んで。また明日これからのことを一緒に話そう?それでもだめでも見送りには行くし、今後のことはまた考えよ…?」
私は頷いて二人に家まで送ってもらった。
その時に思ったことがある。
もう色んな人たちに迷惑をかけられない。
ヒトだと分かっても二人は私を私だと見てくれてる。だからこそ二人の足枷になるようなことは出来ない。
それに冷静に考えればいつでも見限ることが出来た家族はギリギリまで私がオニになるのを信じてくれていた。
そんな家族に確かに酷いことを言われたかもしれない。それは辛いし、苦しいけど、同じだけ私とは一緒に過ごしたくなかった時が何度もあったはずだ。それでもそれを隠して優しくしてくれていた。
もうこの人達には迷惑はかけられない。
その日の夜、雨が止み夜空に星が出ていた。
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