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王族の登場!!!
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両親が急に会話するのをやめて、少し高い位置を見つめた。
気づいたら周りも話をするのをやめて同じ方向を見ていた。
私もその方向を見た。
階段が壇上にあり、その階段の先に扉がある。
そこから明らかに王族です!というような人達が出てきた。
恐らく1番先頭にいるのが王様だろう。
黒髪黒目のとても精悍な顔つきの豪華な王冠をかぶり、赤いマントをなびかせた人だった。
勝手におじいさんだと思っていたので案外若くてびっくりした。
歳はお父様と変わりなさそうだ。
その後ろに王妃様、そしてその子供達だろう。
今の王には王妃様との子が3人いる。
その子供の先頭にいるのが王太子様と呼ばれる方だろう。
ちょっとゲームを思い出した。
確かあのゲームはこの国の王子様とのルートがいわゆる正規ルートだった気がする。
そしてその王子様は次の王様に…。
ということはあの王太子様は私と同じ歳だ!
そしてあの王太子様は攻略対象だ。
そう思ってじっと見つめた。
ゲーム通りに金髪に碧眼。
子供なのに既に男前。
この王太子様はゲームで言うと完璧な人なのだ。
賢く、優しく、スポーツ万能。
魔力も高く、次の王としてダメな要素は何一つない完璧な人。
でも私の推しであるエイドとは幼い時から仲が悪かった。
確かエイドも完璧な人で、2人を比べた時、何点かがエイドが勝つこともあったのだ。
だから幼い時は良いライバルだったが、王太子様の方が成長するにつれ、エイドを妬むようになる。
エイドは人付き合いが良い方ではないので、どんどん孤立していった。
だから味方も出来なかった。
今はシャーリーや、ラリーがいてくれるから孤独にはならない気がするけど、若しかするとエイドを独りにさせようとあの王太子様が動くかもしれない。
とりあえずゲームで正規ルートは最後までやったが、なんか完璧すぎて私は苦手だった気がする。
でもとりあえずあの王太子様の行動を後々チェックするためにも仲良くはならなくても顔見知りにはならないといけない。
「ルゥ、見える?あれがこの国の王様よ。偉そうでしょ?」
「え?お母様…?」
「ホントに今日は特に偉そうだな。」
「お父様…?」
登場してきて、1つ高い高さにあるとても高そうな椅子に座った王様を見て、2人とも急に偉そうと言い出した。
「どういうこと…?」
「ん?俺とあいつ、王様はな、学生時代からの友人なんだ。だから今偉そうに座ってるけど、正直ああいう奴じゃないんだよ。」
「そうそう。私も学生の時見たけど、正直全然ああいうタイプじゃないの。だからあんな偉そうに座っちゃってって思ったのよ。」
いや、お父様とお母様、この国の王様といくら仲良かったとしても偉そうっていうのはいわゆる不敬罪とかにはあたらないのだろうか…。
気づいたら周りも話をするのをやめて同じ方向を見ていた。
私もその方向を見た。
階段が壇上にあり、その階段の先に扉がある。
そこから明らかに王族です!というような人達が出てきた。
恐らく1番先頭にいるのが王様だろう。
黒髪黒目のとても精悍な顔つきの豪華な王冠をかぶり、赤いマントをなびかせた人だった。
勝手におじいさんだと思っていたので案外若くてびっくりした。
歳はお父様と変わりなさそうだ。
その後ろに王妃様、そしてその子供達だろう。
今の王には王妃様との子が3人いる。
その子供の先頭にいるのが王太子様と呼ばれる方だろう。
ちょっとゲームを思い出した。
確かあのゲームはこの国の王子様とのルートがいわゆる正規ルートだった気がする。
そしてその王子様は次の王様に…。
ということはあの王太子様は私と同じ歳だ!
そしてあの王太子様は攻略対象だ。
そう思ってじっと見つめた。
ゲーム通りに金髪に碧眼。
子供なのに既に男前。
この王太子様はゲームで言うと完璧な人なのだ。
賢く、優しく、スポーツ万能。
魔力も高く、次の王としてダメな要素は何一つない完璧な人。
でも私の推しであるエイドとは幼い時から仲が悪かった。
確かエイドも完璧な人で、2人を比べた時、何点かがエイドが勝つこともあったのだ。
だから幼い時は良いライバルだったが、王太子様の方が成長するにつれ、エイドを妬むようになる。
エイドは人付き合いが良い方ではないので、どんどん孤立していった。
だから味方も出来なかった。
今はシャーリーや、ラリーがいてくれるから孤独にはならない気がするけど、若しかするとエイドを独りにさせようとあの王太子様が動くかもしれない。
とりあえずゲームで正規ルートは最後までやったが、なんか完璧すぎて私は苦手だった気がする。
でもとりあえずあの王太子様の行動を後々チェックするためにも仲良くはならなくても顔見知りにはならないといけない。
「ルゥ、見える?あれがこの国の王様よ。偉そうでしょ?」
「え?お母様…?」
「ホントに今日は特に偉そうだな。」
「お父様…?」
登場してきて、1つ高い高さにあるとても高そうな椅子に座った王様を見て、2人とも急に偉そうと言い出した。
「どういうこと…?」
「ん?俺とあいつ、王様はな、学生時代からの友人なんだ。だから今偉そうに座ってるけど、正直ああいう奴じゃないんだよ。」
「そうそう。私も学生の時見たけど、正直全然ああいうタイプじゃないの。だからあんな偉そうに座っちゃってって思ったのよ。」
いや、お父様とお母様、この国の王様といくら仲良かったとしても偉そうっていうのはいわゆる不敬罪とかにはあたらないのだろうか…。
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