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やっぱりお城は豪華です!!
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「ご、豪華すぎませんか?」
私のついつい出てしまった言葉に両親は不思議そうな顔をした。
家から城までは馬車で移動した。
お父様に運ばれたまま一緒に馬車に乗ると既に馬車にお母様は乗っていた。
お母様のドレスはお母様のスタイルの良さが分かるように体にフィットした様な青色のドレスで、長い髪も片側にまとめられていてとても綺麗だった。
とても綺麗と言うとあなたも素敵よと笑って言ってくれた。
これがお母様の神秘の華と呼ばれる由縁なのかもしれない。
本当にお強いのか全然そんなふうに思えないぐらいスタイルは細くバッチリなのだ。
私たちのドレスやお父様のタキシードが紺色なのには理由があって、私たちのアタナシア家の色が青らしい。
家に色があるというのをドレスを仕立てた時に聞いてびっくりした。
かといって青ばかり着ないといけない訳では無いが、こういう王族が絡むものは基本的に家の色を着るのが昔からの暗黙のルールらしい。
そして城に着いたら、城の外装ももちろんだが入る前に目につくのがエントランスのシャンデリアだ。
いや、本当にこんな豪華な物見たことないぐらい光り輝いていて逆に目がチカチカした。
ついついボヤいてしまった発言はお父様とお母様からしたら初めてこの城に来る訳では無いからこそ今更そうは思わないのかもしれない。
正直廊下に敷いてあるカーペットもふわふわで逆に歩きにくい。
多分慣れてないあまりの豪華さが私には合わないのだ。
まぁ元々庶民だったし、アタナシア家の本邸も確かに豪華だがそれはお母様のセンスなのか高価だけどとても品の良い物がほとんどだ。
だからこそここまでチカチカした物は置いてないので免疫がない。
とにかくその輝きにめまいが起きそうになりながら歩いてパーティー会場まで歩いた。
私の歩くペースにお父様もお母様も合わせてくれた。
ゆっくりゆっくりコケないように歩いてパーティー会場に着くとそこもやはりと言っていいほど眩しい世界だった。
まぁ来ている人達の服装、宝石、それらが輝かしい光に照らされて余計眩しい。
「さぁ、出陣よ、ルゥ。私やお父様の側から離れないでね。」
「俺たちの大切なルゥ。悪い奴らの巣窟だからくれぐれも離れないようにな。」
「はい、分かりましたお父様、お母様。」
「困った時でも常に笑顔よ。貴族に笑顔は付き物だからね。ルゥ、笑顔よ、笑顔。」
そう言うとお母様は社交界で魅せる笑顔に切り替わった。
私やお父様など親しい人達に見せる笑顔とは全く違う、人を魅了させ虜にさせる笑顔になった。
(いやぁ、怖い!なんかもうはぐれるフラグ立てられてる気がするし…。とにかくはぐれないように、フラグ立てないようにしなければ!!)
そう心の中で誓って、お母様程ではもちろん無いが、できる限り印象がよく見えるような笑顔を作った。
私のついつい出てしまった言葉に両親は不思議そうな顔をした。
家から城までは馬車で移動した。
お父様に運ばれたまま一緒に馬車に乗ると既に馬車にお母様は乗っていた。
お母様のドレスはお母様のスタイルの良さが分かるように体にフィットした様な青色のドレスで、長い髪も片側にまとめられていてとても綺麗だった。
とても綺麗と言うとあなたも素敵よと笑って言ってくれた。
これがお母様の神秘の華と呼ばれる由縁なのかもしれない。
本当にお強いのか全然そんなふうに思えないぐらいスタイルは細くバッチリなのだ。
私たちのドレスやお父様のタキシードが紺色なのには理由があって、私たちのアタナシア家の色が青らしい。
家に色があるというのをドレスを仕立てた時に聞いてびっくりした。
かといって青ばかり着ないといけない訳では無いが、こういう王族が絡むものは基本的に家の色を着るのが昔からの暗黙のルールらしい。
そして城に着いたら、城の外装ももちろんだが入る前に目につくのがエントランスのシャンデリアだ。
いや、本当にこんな豪華な物見たことないぐらい光り輝いていて逆に目がチカチカした。
ついついボヤいてしまった発言はお父様とお母様からしたら初めてこの城に来る訳では無いからこそ今更そうは思わないのかもしれない。
正直廊下に敷いてあるカーペットもふわふわで逆に歩きにくい。
多分慣れてないあまりの豪華さが私には合わないのだ。
まぁ元々庶民だったし、アタナシア家の本邸も確かに豪華だがそれはお母様のセンスなのか高価だけどとても品の良い物がほとんどだ。
だからこそここまでチカチカした物は置いてないので免疫がない。
とにかくその輝きにめまいが起きそうになりながら歩いてパーティー会場まで歩いた。
私の歩くペースにお父様もお母様も合わせてくれた。
ゆっくりゆっくりコケないように歩いてパーティー会場に着くとそこもやはりと言っていいほど眩しい世界だった。
まぁ来ている人達の服装、宝石、それらが輝かしい光に照らされて余計眩しい。
「さぁ、出陣よ、ルゥ。私やお父様の側から離れないでね。」
「俺たちの大切なルゥ。悪い奴らの巣窟だからくれぐれも離れないようにな。」
「はい、分かりましたお父様、お母様。」
「困った時でも常に笑顔よ。貴族に笑顔は付き物だからね。ルゥ、笑顔よ、笑顔。」
そう言うとお母様は社交界で魅せる笑顔に切り替わった。
私やお父様など親しい人達に見せる笑顔とは全く違う、人を魅了させ虜にさせる笑顔になった。
(いやぁ、怖い!なんかもうはぐれるフラグ立てられてる気がするし…。とにかくはぐれないように、フラグ立てないようにしなければ!!)
そう心の中で誓って、お母様程ではもちろん無いが、できる限り印象がよく見えるような笑顔を作った。
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