7 / 36
ルディと仲良くなりました!!
しおりを挟む
順調にに私は歩行訓練していた。
今ではあまり支えなくても良いぐらい歩けるようになった。
長時間歩くことはまだ無理だが、当初の目的である部屋の中を歩くことは出来るようになった。
エマとルディ曰く、まだまだ不安で仕方ない!だそうだ。
でも私としてはベットの上や誰かに支えてもらうような生活から脱せたことはルイーズになってから大きな進歩だった。
今ではお父さまとお母さまと食事をとる食卓までゆっくりだし、近くにエマの支えがあってだが、歩いて迎えるようにもなった。
その姿を見る度に両親は涙ぐんで、抱きしめてくれる。
本当に愛されてるなぁ~と日々感じていた。
そう言えば、やっと自分の姿が見れるようになったのだ!
その理由は部屋にあるドレッサーまで歩けるようになったからだ。
まだ若いのもあって化粧などしないので自分でドレッサーまで行く理由もない。
髪型などはその日その日のメイド達が色んな髪型に変えてくれるから、より一層自分で鏡を見ることがない。
鏡がみたいと言ったこともあるが、毎回エマは『今日もお美しいですよ。』の一言で終わる。
でも部屋を歩く許可がエマから出た時に真っ先に向かったのはドレッサーだった。
エマもルディも疑問に思っているようだったが、その2人の視線は全く気にしなかったのだ。
だって自分の顔が分からないなんて、普通ありえないと思うのだ。
で、見てみたところ、本当に自分なのかと何度も目を擦り、エマから擦りすぎだと怒られるまで疑うぐらいの美少女だった。
いや、あの両親の娘だし、この家にいる人皆綺麗な人多いし、多分普通基準が美しいから、きっと自分も綺麗な部類なのだろうとは思っていたがここまでとはってぐらいの美少女。
銀色のウェーブがかった長い髪に濃いブルーの大きな瞳。肌が白いのは家や部屋からほとんど出ることがないので白いのは知っていた。
病弱だったので細いのも知っている。
でも目鼻立ちが整っている。
そりゃあニコリと笑うだけで、ルディの顔が赤くなるはずだ。
元々ルイーズは笑わなかったらしい。
まぁ体調が悪かったのと、寂しかったので余計笑顔になれなかったのだろう。
だからこそ最近よく笑うようにもなったと言われて、余計に使用人達や両親に可愛いと言われるのだ。
まぁ普通に私のことを知らない人が見たら、深窓の令嬢だろう。
でもずっと自分の顔を見るのも気持ち悪がられるので、程々にしたが、これから鏡を見たりしてもまだ慣れないと思う。
そうしてこの日も私は部屋のから出て、廊下で少しずつ壁やエマやルディの手の支えが無くても良いように歩く練習をルディと一緒に行っていた。
「ルイーズ様、だいぶ不安定さがマシになってきましたね。」
「ほんとに!?嬉しい!でもマシってことはまだまだなのね…。」
「いや、落ち込まないでください!!これは凄いことなんですから!」
「フォローしてくれてありがと。でももう少し上手く歩けるようにならないと外にも行けないものね…。」
「外など危険です!ゆっくりで良いのです、ゆっくりで。」
「そうね…。でも少しでも歩けるようになるともっともっとって思っちゃうのよ…。許して?」
「誰もがきっとそのように思いますよ。ご安心ください、ルイーズ様。」
ルディの“ルイーズ様”呼びも最近慣れてきたのだ。
最初はやっぱりお嬢様って呼ばれることがほとんどだったが、お嬢様って呼ばれたら全く反応しないようにしたらやっと“ルイーズ様”と呼ぶようになったのだ。
「そうね。歩けなかった時のことを考えたら成長したものね…。」
「ええ!それはそうですよ!!」
「そうよね。」
そう言って2人で笑いあった。
そのとき、廊下を急ぎ足で歩く音がした。
その方向に二人揃って見ると、エマが焦った表情で来ていた。
「エマ?」
「お嬢様!!やっと見つけました!お部屋にいらっしゃるものとばかりに、いなくてとても焦りました!」
「どうしたの?エマ。何か急ぐようなことあったかしら?」
「もうすぐお嬢様の誕生日です!!!」
そう、なんと私、もうすぐ4歳になるんです。それは何となく気づいていたけど、別にいつもベットでお父さまとお母さま、家にいる皆におめでとうって言ってもらっていつもよりちょっと豪華な栄養食を食べていた。
「!!!」
でもエマの言葉を聞いていた私の隣にいたルディは目を丸くさせた。
そしてそのまま視線を私に向けた。
「ルイーズ様!分かっていて俺に何も言ってくれなかったんですか!?」
「え?なんでルディに言うの?」
「お嬢様!!それはお祝いしたいからです!!!」
「?」
どうせいつものパターンのはずなのになぜ今更こんなに2人は焦っているんだろう?と私は思いながら2人を見つめた。
今ではあまり支えなくても良いぐらい歩けるようになった。
長時間歩くことはまだ無理だが、当初の目的である部屋の中を歩くことは出来るようになった。
エマとルディ曰く、まだまだ不安で仕方ない!だそうだ。
でも私としてはベットの上や誰かに支えてもらうような生活から脱せたことはルイーズになってから大きな進歩だった。
今ではお父さまとお母さまと食事をとる食卓までゆっくりだし、近くにエマの支えがあってだが、歩いて迎えるようにもなった。
その姿を見る度に両親は涙ぐんで、抱きしめてくれる。
本当に愛されてるなぁ~と日々感じていた。
そう言えば、やっと自分の姿が見れるようになったのだ!
その理由は部屋にあるドレッサーまで歩けるようになったからだ。
まだ若いのもあって化粧などしないので自分でドレッサーまで行く理由もない。
髪型などはその日その日のメイド達が色んな髪型に変えてくれるから、より一層自分で鏡を見ることがない。
鏡がみたいと言ったこともあるが、毎回エマは『今日もお美しいですよ。』の一言で終わる。
でも部屋を歩く許可がエマから出た時に真っ先に向かったのはドレッサーだった。
エマもルディも疑問に思っているようだったが、その2人の視線は全く気にしなかったのだ。
だって自分の顔が分からないなんて、普通ありえないと思うのだ。
で、見てみたところ、本当に自分なのかと何度も目を擦り、エマから擦りすぎだと怒られるまで疑うぐらいの美少女だった。
いや、あの両親の娘だし、この家にいる人皆綺麗な人多いし、多分普通基準が美しいから、きっと自分も綺麗な部類なのだろうとは思っていたがここまでとはってぐらいの美少女。
銀色のウェーブがかった長い髪に濃いブルーの大きな瞳。肌が白いのは家や部屋からほとんど出ることがないので白いのは知っていた。
病弱だったので細いのも知っている。
でも目鼻立ちが整っている。
そりゃあニコリと笑うだけで、ルディの顔が赤くなるはずだ。
元々ルイーズは笑わなかったらしい。
まぁ体調が悪かったのと、寂しかったので余計笑顔になれなかったのだろう。
だからこそ最近よく笑うようにもなったと言われて、余計に使用人達や両親に可愛いと言われるのだ。
まぁ普通に私のことを知らない人が見たら、深窓の令嬢だろう。
でもずっと自分の顔を見るのも気持ち悪がられるので、程々にしたが、これから鏡を見たりしてもまだ慣れないと思う。
そうしてこの日も私は部屋のから出て、廊下で少しずつ壁やエマやルディの手の支えが無くても良いように歩く練習をルディと一緒に行っていた。
「ルイーズ様、だいぶ不安定さがマシになってきましたね。」
「ほんとに!?嬉しい!でもマシってことはまだまだなのね…。」
「いや、落ち込まないでください!!これは凄いことなんですから!」
「フォローしてくれてありがと。でももう少し上手く歩けるようにならないと外にも行けないものね…。」
「外など危険です!ゆっくりで良いのです、ゆっくりで。」
「そうね…。でも少しでも歩けるようになるともっともっとって思っちゃうのよ…。許して?」
「誰もがきっとそのように思いますよ。ご安心ください、ルイーズ様。」
ルディの“ルイーズ様”呼びも最近慣れてきたのだ。
最初はやっぱりお嬢様って呼ばれることがほとんどだったが、お嬢様って呼ばれたら全く反応しないようにしたらやっと“ルイーズ様”と呼ぶようになったのだ。
「そうね。歩けなかった時のことを考えたら成長したものね…。」
「ええ!それはそうですよ!!」
「そうよね。」
そう言って2人で笑いあった。
そのとき、廊下を急ぎ足で歩く音がした。
その方向に二人揃って見ると、エマが焦った表情で来ていた。
「エマ?」
「お嬢様!!やっと見つけました!お部屋にいらっしゃるものとばかりに、いなくてとても焦りました!」
「どうしたの?エマ。何か急ぐようなことあったかしら?」
「もうすぐお嬢様の誕生日です!!!」
そう、なんと私、もうすぐ4歳になるんです。それは何となく気づいていたけど、別にいつもベットでお父さまとお母さま、家にいる皆におめでとうって言ってもらっていつもよりちょっと豪華な栄養食を食べていた。
「!!!」
でもエマの言葉を聞いていた私の隣にいたルディは目を丸くさせた。
そしてそのまま視線を私に向けた。
「ルイーズ様!分かっていて俺に何も言ってくれなかったんですか!?」
「え?なんでルディに言うの?」
「お嬢様!!それはお祝いしたいからです!!!」
「?」
どうせいつものパターンのはずなのになぜ今更こんなに2人は焦っているんだろう?と私は思いながら2人を見つめた。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう
天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる