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専用のメイドさんと護衛さんが付きました!
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あの出来事はもちろんお父さま、お母さまに報告された。
そして2人からも叱られたのだ。
まぁエマに怒られた後だったので随分と優しかったが…。
でも私が自分で動きたいという気持ちはだいぶ分かってくれたのだ。
(やっぱりお父さまとお母さまは私に甘い!)
でも自分で勝手に動かないように専用のメイドと護衛が付いたのだ。
護衛は一応私が動けるようになった時に私も貴族だから早めに付けておこうと思ったらしい。
そしてなにより私を護らなければという両親の気持ちが強いのだ。
まずメイドは私が選んでいいということだった。
私の指定席、ベットの上で座りながら部屋にいるたくさんのメイドの中からすぐに選んだ。
ベットの傍には両親がベットの近くに椅子を持ってきて、メイド達を見ていた。
「わたし、エマが良い!」
エマの厳しさと優しさは私に必要だと思ったのだ。
その言葉に両親は驚いたようだった。
それは当の本人であるエマもだった。
エマは屋敷の中のメイドの中で上位ぐらい偉い立場だ。だからこそかなり他のメイドにも自分にも厳しい。
きっと子供は苦手とするぐらい厳しい人だろう。
でも私はその厳しさが自分や他の人のためだって分かってるからこそ、私の立場を気にして怒らない人より怒ってくれる人が良いと思ったのだ。
「ダ、ダメ…?」
「いや、全然ルイーズが良いのならエマでも構わないよ?でも、その、エマは厳しいから…。」
「ご主人様、何か?」
「いや、なんでもないよ、何でもないよ!」
(お父さま…)
エマの笑顔がかなり怖いことになっていた…。
そうなるのも分かっててお父さまは言ったのだ…。
自業自得だ。
「エマはわたしの専属のメイドさん、イヤ?エマのおしごとがいそがしいのは分かってるんだけど、エマと一緒がいいの…。」
私がそう言うとエマはさっきまでの冷たい笑顔を変えてゆっくりと微笑むように笑った。
ベットに近づいてしゃがみ、私と目が合うような体勢になった。
「いいえ、お嬢様。私はお嬢様に選ばれて光栄です。この屋敷の使用人達は皆お嬢様のことが大好きですもの。ですのでその中から私を選んで下さるのはなんて嬉しいことでしょう。」
「じゃあエマ、わたしのそばにいてくれる…?」
「はい、お嬢様。私、エマはお嬢様のために全身全霊をもってお仕えしたいと思います。そして私がお嬢様をこの国1番のご令嬢に致します。」
(あれ?別にそこまでは望んでなかったんだけどなぁ…。)
でも目の前のエマの表情を見るとそんなことは絶対に言えないと思った。
「私もエマを選ぶとは思ってなかったわ…。でもルイーズが選んだのなら仕方ないわね…。これからあんまりエマにお願いが出来なくなっちゃうわ…。」
お母さまはそう言って右頬に手をあて、困った顔をした。
「でも、エマなら私達も安心ね。教育面もきっとキチンとしてくれるわ~。」
「あぁ。そうだな。確かに安心だな。そうなると俺が付けようとしていた護衛とも相性が良いな。」
「あら?もう決めていたの…?」
「あぁ。本当はルイーズと年齢も近いのであまり近づけたくないんだが、1番適任かと思ってな。」
確かに護衛面に関しては私は全くわからない。
正直基準でさえもわからないのでそこはお父さまに決めてもらえると助かるのだ。
「ルイーズ、護衛の者はまた後日連れてくる。今うちで働けるように絶賛教育中だから。まぁまだルイーズが歩けたりする訳でもないし、どこかに移動する時は俺やジュリアが一緒にいるから、俺たちの護衛がそばに居るから大丈夫だろう。でも近々会わせるから楽しみにしてろよ~。」
「はい、お父さま!」
「あぁ~ルゥは可愛いな~!素直だなぁ~!もう可愛すぎるなぁ~!」
そう言ってお父さまは私に頬ずりしていた。
ルゥというのは私のあだ名だ。
この国では仲良くなったり、特別な人には愛称で呼びあったりもするみたいだ。
なのでルゥと呼ぶのは今のところ両親だけだ。
その日はそう言って専属メイドが決まっただけだったが、その日から2週間後にお父さまが少年を連れて私の部屋に入ってきた。
私はまだエマから自分でベットから出ることを許されておらず、とりあえず体調が良い時にベットの上で足を動かすところから始めている。
「ルイーズ、この子が前言っていた護衛だよ。」
「初めまして、お嬢様。ルドルフと申します。これからよろしくお願い致します。」
グレーの短髪に黒い瞳の男だった。
「一応今この子は13歳で、ルゥとは10歳差だよ。でも護衛としての腕はもうバッチリ鍛え済みだから安心してね。なるべく歳の近いこの方がルゥも話やすいだろう?エマはどうしても他のメイドの仕事も持っているからそばを離れることもあるが、ルドルフは常にルゥのそばにいるからね。あ、大丈夫だよ?ルゥに護衛以外で触ったりしてきたらすぐ大声出しなさい。そうなったらどうなるかはキチンと体に教えこんでるからね?」
(え…お父さま、その子に何したの…?めっちゃ目を逸らしてるし、震えてるし…。)
「えっと、ベットの上からでごめんなさい。ルイーズ・アタナシアと言います。ぜんぜんまだまだうごいたりとかできないから、こまらせちゃうこと多いと思うけど、どうぞよろしくおねがいします。」
そう言ってにっこり笑った。
するとルドルフは顔を少し赤らめて、さっきまでの怯えた雰囲気をどこかへやってしまって、私に笑顔を見せた。
「お嬢様、そういうことは気になさらないでください。私もお嬢様が動けるようにお支えします。どんな時もお守り致します。」
そう言ってルドルフは右手を左胸に当てて、礼をした。
そして2人からも叱られたのだ。
まぁエマに怒られた後だったので随分と優しかったが…。
でも私が自分で動きたいという気持ちはだいぶ分かってくれたのだ。
(やっぱりお父さまとお母さまは私に甘い!)
でも自分で勝手に動かないように専用のメイドと護衛が付いたのだ。
護衛は一応私が動けるようになった時に私も貴族だから早めに付けておこうと思ったらしい。
そしてなにより私を護らなければという両親の気持ちが強いのだ。
まずメイドは私が選んでいいということだった。
私の指定席、ベットの上で座りながら部屋にいるたくさんのメイドの中からすぐに選んだ。
ベットの傍には両親がベットの近くに椅子を持ってきて、メイド達を見ていた。
「わたし、エマが良い!」
エマの厳しさと優しさは私に必要だと思ったのだ。
その言葉に両親は驚いたようだった。
それは当の本人であるエマもだった。
エマは屋敷の中のメイドの中で上位ぐらい偉い立場だ。だからこそかなり他のメイドにも自分にも厳しい。
きっと子供は苦手とするぐらい厳しい人だろう。
でも私はその厳しさが自分や他の人のためだって分かってるからこそ、私の立場を気にして怒らない人より怒ってくれる人が良いと思ったのだ。
「ダ、ダメ…?」
「いや、全然ルイーズが良いのならエマでも構わないよ?でも、その、エマは厳しいから…。」
「ご主人様、何か?」
「いや、なんでもないよ、何でもないよ!」
(お父さま…)
エマの笑顔がかなり怖いことになっていた…。
そうなるのも分かっててお父さまは言ったのだ…。
自業自得だ。
「エマはわたしの専属のメイドさん、イヤ?エマのおしごとがいそがしいのは分かってるんだけど、エマと一緒がいいの…。」
私がそう言うとエマはさっきまでの冷たい笑顔を変えてゆっくりと微笑むように笑った。
ベットに近づいてしゃがみ、私と目が合うような体勢になった。
「いいえ、お嬢様。私はお嬢様に選ばれて光栄です。この屋敷の使用人達は皆お嬢様のことが大好きですもの。ですのでその中から私を選んで下さるのはなんて嬉しいことでしょう。」
「じゃあエマ、わたしのそばにいてくれる…?」
「はい、お嬢様。私、エマはお嬢様のために全身全霊をもってお仕えしたいと思います。そして私がお嬢様をこの国1番のご令嬢に致します。」
(あれ?別にそこまでは望んでなかったんだけどなぁ…。)
でも目の前のエマの表情を見るとそんなことは絶対に言えないと思った。
「私もエマを選ぶとは思ってなかったわ…。でもルイーズが選んだのなら仕方ないわね…。これからあんまりエマにお願いが出来なくなっちゃうわ…。」
お母さまはそう言って右頬に手をあて、困った顔をした。
「でも、エマなら私達も安心ね。教育面もきっとキチンとしてくれるわ~。」
「あぁ。そうだな。確かに安心だな。そうなると俺が付けようとしていた護衛とも相性が良いな。」
「あら?もう決めていたの…?」
「あぁ。本当はルイーズと年齢も近いのであまり近づけたくないんだが、1番適任かと思ってな。」
確かに護衛面に関しては私は全くわからない。
正直基準でさえもわからないのでそこはお父さまに決めてもらえると助かるのだ。
「ルイーズ、護衛の者はまた後日連れてくる。今うちで働けるように絶賛教育中だから。まぁまだルイーズが歩けたりする訳でもないし、どこかに移動する時は俺やジュリアが一緒にいるから、俺たちの護衛がそばに居るから大丈夫だろう。でも近々会わせるから楽しみにしてろよ~。」
「はい、お父さま!」
「あぁ~ルゥは可愛いな~!素直だなぁ~!もう可愛すぎるなぁ~!」
そう言ってお父さまは私に頬ずりしていた。
ルゥというのは私のあだ名だ。
この国では仲良くなったり、特別な人には愛称で呼びあったりもするみたいだ。
なのでルゥと呼ぶのは今のところ両親だけだ。
その日はそう言って専属メイドが決まっただけだったが、その日から2週間後にお父さまが少年を連れて私の部屋に入ってきた。
私はまだエマから自分でベットから出ることを許されておらず、とりあえず体調が良い時にベットの上で足を動かすところから始めている。
「ルイーズ、この子が前言っていた護衛だよ。」
「初めまして、お嬢様。ルドルフと申します。これからよろしくお願い致します。」
グレーの短髪に黒い瞳の男だった。
「一応今この子は13歳で、ルゥとは10歳差だよ。でも護衛としての腕はもうバッチリ鍛え済みだから安心してね。なるべく歳の近いこの方がルゥも話やすいだろう?エマはどうしても他のメイドの仕事も持っているからそばを離れることもあるが、ルドルフは常にルゥのそばにいるからね。あ、大丈夫だよ?ルゥに護衛以外で触ったりしてきたらすぐ大声出しなさい。そうなったらどうなるかはキチンと体に教えこんでるからね?」
(え…お父さま、その子に何したの…?めっちゃ目を逸らしてるし、震えてるし…。)
「えっと、ベットの上からでごめんなさい。ルイーズ・アタナシアと言います。ぜんぜんまだまだうごいたりとかできないから、こまらせちゃうこと多いと思うけど、どうぞよろしくおねがいします。」
そう言ってにっこり笑った。
するとルドルフは顔を少し赤らめて、さっきまでの怯えた雰囲気をどこかへやってしまって、私に笑顔を見せた。
「お嬢様、そういうことは気になさらないでください。私もお嬢様が動けるようにお支えします。どんな時もお守り致します。」
そう言ってルドルフは右手を左胸に当てて、礼をした。
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