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一章 ゲーム開始

049 逸話との接触﹣Part2

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「おいおい、生で食うのか?」
「ああ。といっても、このままだと寄生虫が居るかもしれないから、«聖術:浄化»
…よし、鑑定を見ても、これで大丈夫そうだ。
«錬金術:発酵、抽出、加工»
この調味料を使って食ってみてくれ。海の幸を味わえる」

海辺で塩を錬金したついでに、魚の幾つかと合わせて魚醤を作る。
そして、それを炎王に差し出すと炎王は恐る恐る食べたが、切り身を1つ食べると、目を見開いた。

「なっ…こ、これは…!やべぇ、口ん中でとろけたぞ!なんだこれ!美味すぎる!」
「そうだろうそうだろう。この世界には生で食うという概念がないからな。初めての試みだろ?
本格的な料理はまた今度になるが、これだけでも美味いだろ?今回解体したのは赤身だし、白ワインの方が良いか。やっぱ米が欲しいなぁ…どっかしらで探さねぇとな。
ま、とりあえず白ワインだ」
「おいおい…こっちの白ワインも美味すぎんだろ。
まさか、旅先でこんな贅沢が出来るとはなぁ…
なぁ、リーフェル。これって商会に売ってんのか?」
「いいや、これは俺が個人的に作ってるものだからないな。だが、俺とイグニスの仲だ。連絡をくれた作ってやる」
「まじか!ち、ちなみに酒の種類は何があんだ?」
「赤ワイン、白ワイン、ビール、あとはフルーツ系の果実酒なんかも亜空間にある工房で作っているぞ。
あとはウィスキーやブランデー、ウォッカ。
この世界にないオリジナルならば焼酎、ジン、ラム、梅酒とか。あ、レモンサワー等もあるな。まぁそれは果実酒…か?」
「ほぉ、色々とあるんだな。度数の強い奴は?」
「ならば、やはり焼酎やウォッカ、ブランデーなどのような蒸留酒か?」
「今度飲ませてくれよ、それ」
「ああ、今はないからまた今度な。さて、とりあえず商業ギルドに行くから、ちょっと待っててくれ」
「着いていってもいいか?」
「別に構わねぇが商会のことだから内密にしろよ?」
「もちろんだ」

念の為に直ぐに口封じの魔法を発動できるよう準備してから、俺たちは商業ギルドへと向かった。

ちなみにこの世界では、土地の所有権自体は国にあるが、土地の売買はそのほとんどが一括して商業ギルドの管轄となっている。
 国自体は所有権を譲渡できる土地は領地となる大規模な場所や、国の有形資産となる場所などがある。

「本日はどのようなご要件ですか?」
「商会の支部を設置する土地を頂きたい」
「かしこまりした。現在空いている土地はこのようになっております」
「海の付近に空いている土地は…うーん、ここか…」
「そうですね。基本的には倉庫や船置き場、港などが多いので…」
「まぁ、最悪あれで…よし、ここの土地を購入させて頂きます」
「海の国というのもあり、少し割高となりますがよろしいでしょうか?」
「ああ、問題ない」
「それでは、金貨200枚です」
「一括で」
「それでは、こちら土地の権利書です」
「ありがとう」

俺は権利書を懐に入れ、商業ギルドを出た。そして、炎王と共に海辺の購入した土地に移動し、中に入ると範囲内を結界で囲った。

「さて、今からすることも全部秘密にしてくれよ。
«隠蔽結界»«空間拡張»
«無限収納»«念力建築»
あとは護りか。
«結界魔法:守護、隠蔽、圧縮、拡張、耐久、重複»
これでとりあえずは良いかな。
あとは、内部に倉庫も作って、その場所を無限収納と連結、特定の物だけを取り出せるように承認証を作ったら…よし、完成だ。
じゃ、ちょっとここで待っていてくれ」
「ああ」
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