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異世界の勇者
第十一話、お仕置き(本番)
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「あの、申し訳ありません、お待たせいたしました」
「も、申し訳ありません、ユウ様。その、私が伝え忘れてしまって…………」
ユウの部屋に入るなり、二人は腰を深く折って謝罪した。
「いいんだよ。二人とも初めて合うんだし、お互いを知るために話をするくらい普通なことさ」
頭を下げる二人をソファーに腰掛けてニコニコと眺めていたユウは、足を組み替えながらそう言った。
「じゃあ、メイに少し話したいことがあるから、僕の向かい側に座ってもらえるかな?」
「は、はい」
促され、メイはユウの前に腰掛ける。
「それと…………スーは一応僕の使用人という形で雇い入れているから、僕の傍に立っていてもらうよ」
「わ、分かりました。失礼します」
「ありがとう」
スーがおずおずと隣に立ったことを確認すると、ユウはその表情を真剣なものに変えてメイに視線を向けた。
「さて、メイ。聞きたいことは色々あると思うんだけど、まずは僕の話を聞いて欲しい」
「ごくり…………は、はい」
初めて見るユウの真剣な表情に、メイは息を呑む。
一体何を告げられるのか、ユウが自分を連れてきた理由はなんなのか。
それを今、おそらくユウは話そうとしてくれているのだ。
「まず、僕がこの世界に召喚された異世界の人間だということは知っているね?」
「は、はい。勇者様というのはそういう存在なのだと、この世界にいる者であれば誰でも知っています」
「うん、そのようだね。でも、それが僕の意思を完全に無視した、いわば誘拐のような手段で連れてこられたのだということは知っているかい?」
「えっ!? 神様から啓示を受け、その使命を果たすために自らの意思で来られたのではないのですか!?」
「いや、違う。僕は事前になにかを説明されたり依頼された訳でもないし、神様とやらに会ったこともない。
いきなりこの世界に呼び出され、魔王を倒してくれと頼まれただけの普通の人間なんだよ」
「そ、そんなっ!」
この世界は定期的に発生する魔王を駆除するため、千年以上も昔から勇者召喚を繰り返してきた。
それはおとぎ話でもなんでもなく、現実の出来事だ。
だからこそ、この世界に住む人間は勇者に感謝し、勇者を尊敬し、勇者に憧れている。
そして、勇者とは神によって選ばれ、その力を分け与えられた戦士だと信じている。
だが、いまユウが話した内容は、その常識を根底から覆してしまうものだった。
ユウの隣に立っているスーも、ショックな内容の話を聞かされたためか、小刻みに震えていた。
……………………
…………と、メイは思ったが、実際は違う。
スーが小刻みに震えているのは、メイからは見えない位置でスーのスカートに侵入したユウの手が、中でねちねちとスーの性器を弄んでいたからだった。
◇
「────世界に────異世界────っているね?」
「は、はい。勇────存在なのだと────誰でも知って────」
ユウとメイが、何やら真剣に話しているのを近くで聞きながらも、スーの頭にはその内容がまるで入って来なかった。
なぜなら、ユウの隣に立つと同時にスカート内部に侵入してきたユウの指が、ショーツの上からスーの性器を執拗にイジリまわしているからだった。
(あっ、あっ、ユウ様、な、なんでこんなことを…………?)
異性の指が、しかも憧れであったユウの指が、自分でしか触れたことのない場所に下着越しとはいえ触れている。
混乱し、思わず声を上げそうになるスーだったが、
『スー、これはすぐにメイを連れてこなかったお仕置きだよ』
頭の中に響いてきた声が、それを押し止めた。
それは間違いなくユウの声だった。
ユウを見るが、ユウはメイと真剣な顔で会話を続けている。
だが、ユウの口の動きとは別に、スーの頭にユウの声が響く。
『〈念話〉って言ってね。南方の少数部族が使っていたレアスキルなんだけど、旅で訪れたときに教えてもらったんだ』
スーの性器をこすったりつまんだり押し込んだりしながら、ユウが教えてくれる。
(ね、念話? 頭の中で考えたことを、あっ、相手に伝えられるの、ですか?)
『そうだよ』
スーが頭で考えたことに対し、答えが返ってきた。
それはつまり、念話を使えば相手の考えを読めるということだ。
そんなとんでもないスキルを、ユウはメイにばれないようスーにいたずらをするために使っているのだった。
(あっ、や、やめてください、ユウ様…………こんな、恥ずかしい…………)
『お仕置きなんだから、我慢しなきゃダメだよスー。声を出したり、しゃがみこんだり、メイにバレたりしたらもっとすごいお仕置きをするからね?』
絶望的なユウの宣言に、スーの膝が震える。
そんなこと言われたって、すでに限界近いのだ。
ユウから与えられる快楽と、メイにバレるかもしれないという羞恥によって、スーの体は今までにないくらい昂ぶっていた。
一人でする時とは比べ物にならないくらいの速さで、絶頂が訪れようとしている。
(む、無理ですぅ! ユウ様、手を止めて…………あっ!?)
ぬちっ
という水音と共に、ユウの指がショーツの隙間から入り込んできた。
そして、濡れそぼったスーの未使用マンコに浅く侵入する。
くちゅ、くちゅ、ぴちゃ、ぬちゅ
音が響く。
実際には聞こえるか聞こえないかの小さな音だが、スーには部屋中に響き渡るほどの音に感じられた。
くちゅ、くちゃ、ぬる、ぬる
スーの手が、ギュッとスカートを握る。
ぬちゃ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ
靴の中で指先が丸まり、太ももがプルプルと震える。
そして────
こりっ
「ひぅっ!」
ユウの指がクリトリスを弾いた瞬間、短く声を上げてスーは絶頂していた。
「も、申し訳ありません、ユウ様。その、私が伝え忘れてしまって…………」
ユウの部屋に入るなり、二人は腰を深く折って謝罪した。
「いいんだよ。二人とも初めて合うんだし、お互いを知るために話をするくらい普通なことさ」
頭を下げる二人をソファーに腰掛けてニコニコと眺めていたユウは、足を組み替えながらそう言った。
「じゃあ、メイに少し話したいことがあるから、僕の向かい側に座ってもらえるかな?」
「は、はい」
促され、メイはユウの前に腰掛ける。
「それと…………スーは一応僕の使用人という形で雇い入れているから、僕の傍に立っていてもらうよ」
「わ、分かりました。失礼します」
「ありがとう」
スーがおずおずと隣に立ったことを確認すると、ユウはその表情を真剣なものに変えてメイに視線を向けた。
「さて、メイ。聞きたいことは色々あると思うんだけど、まずは僕の話を聞いて欲しい」
「ごくり…………は、はい」
初めて見るユウの真剣な表情に、メイは息を呑む。
一体何を告げられるのか、ユウが自分を連れてきた理由はなんなのか。
それを今、おそらくユウは話そうとしてくれているのだ。
「まず、僕がこの世界に召喚された異世界の人間だということは知っているね?」
「は、はい。勇者様というのはそういう存在なのだと、この世界にいる者であれば誰でも知っています」
「うん、そのようだね。でも、それが僕の意思を完全に無視した、いわば誘拐のような手段で連れてこられたのだということは知っているかい?」
「えっ!? 神様から啓示を受け、その使命を果たすために自らの意思で来られたのではないのですか!?」
「いや、違う。僕は事前になにかを説明されたり依頼された訳でもないし、神様とやらに会ったこともない。
いきなりこの世界に呼び出され、魔王を倒してくれと頼まれただけの普通の人間なんだよ」
「そ、そんなっ!」
この世界は定期的に発生する魔王を駆除するため、千年以上も昔から勇者召喚を繰り返してきた。
それはおとぎ話でもなんでもなく、現実の出来事だ。
だからこそ、この世界に住む人間は勇者に感謝し、勇者を尊敬し、勇者に憧れている。
そして、勇者とは神によって選ばれ、その力を分け与えられた戦士だと信じている。
だが、いまユウが話した内容は、その常識を根底から覆してしまうものだった。
ユウの隣に立っているスーも、ショックな内容の話を聞かされたためか、小刻みに震えていた。
……………………
…………と、メイは思ったが、実際は違う。
スーが小刻みに震えているのは、メイからは見えない位置でスーのスカートに侵入したユウの手が、中でねちねちとスーの性器を弄んでいたからだった。
◇
「────世界に────異世界────っているね?」
「は、はい。勇────存在なのだと────誰でも知って────」
ユウとメイが、何やら真剣に話しているのを近くで聞きながらも、スーの頭にはその内容がまるで入って来なかった。
なぜなら、ユウの隣に立つと同時にスカート内部に侵入してきたユウの指が、ショーツの上からスーの性器を執拗にイジリまわしているからだった。
(あっ、あっ、ユウ様、な、なんでこんなことを…………?)
異性の指が、しかも憧れであったユウの指が、自分でしか触れたことのない場所に下着越しとはいえ触れている。
混乱し、思わず声を上げそうになるスーだったが、
『スー、これはすぐにメイを連れてこなかったお仕置きだよ』
頭の中に響いてきた声が、それを押し止めた。
それは間違いなくユウの声だった。
ユウを見るが、ユウはメイと真剣な顔で会話を続けている。
だが、ユウの口の動きとは別に、スーの頭にユウの声が響く。
『〈念話〉って言ってね。南方の少数部族が使っていたレアスキルなんだけど、旅で訪れたときに教えてもらったんだ』
スーの性器をこすったりつまんだり押し込んだりしながら、ユウが教えてくれる。
(ね、念話? 頭の中で考えたことを、あっ、相手に伝えられるの、ですか?)
『そうだよ』
スーが頭で考えたことに対し、答えが返ってきた。
それはつまり、念話を使えば相手の考えを読めるということだ。
そんなとんでもないスキルを、ユウはメイにばれないようスーにいたずらをするために使っているのだった。
(あっ、や、やめてください、ユウ様…………こんな、恥ずかしい…………)
『お仕置きなんだから、我慢しなきゃダメだよスー。声を出したり、しゃがみこんだり、メイにバレたりしたらもっとすごいお仕置きをするからね?』
絶望的なユウの宣言に、スーの膝が震える。
そんなこと言われたって、すでに限界近いのだ。
ユウから与えられる快楽と、メイにバレるかもしれないという羞恥によって、スーの体は今までにないくらい昂ぶっていた。
一人でする時とは比べ物にならないくらいの速さで、絶頂が訪れようとしている。
(む、無理ですぅ! ユウ様、手を止めて…………あっ!?)
ぬちっ
という水音と共に、ユウの指がショーツの隙間から入り込んできた。
そして、濡れそぼったスーの未使用マンコに浅く侵入する。
くちゅ、くちゅ、ぴちゃ、ぬちゅ
音が響く。
実際には聞こえるか聞こえないかの小さな音だが、スーには部屋中に響き渡るほどの音に感じられた。
くちゅ、くちゃ、ぬる、ぬる
スーの手が、ギュッとスカートを握る。
ぬちゃ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ
靴の中で指先が丸まり、太ももがプルプルと震える。
そして────
こりっ
「ひぅっ!」
ユウの指がクリトリスを弾いた瞬間、短く声を上げてスーは絶頂していた。
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