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第一章
僕の正体
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団長さんの言う通り、僕は人じゃない。
正確に言うと半分人で半分龍なんだけど。
龍は神の眷属で、魔物である飛竜や地竜なんかとは異なる存在。
僕はその中でも癒しの力を持った白龍の血を引いてるんだ。母が白龍で、父は人であること以外わからない。人に強い興味を持っていた母が龍の里を出て、どこかで身籠ってしまったみたいで、里に帰ってきた時には母は大きなお腹をしていた。そして生まれてきたのが僕。
五歳になるころに母が5つある龍王の座の一つに選ばれてしまって、百年ほど会えなくなってしまった。
それからは里の龍たちに育てられた。皆、半龍の僕にも分け隔てなく接してくれて、とても恵まれてたと思う。
けれど僕は欠陥があったんだ。龍になれない、っていう。だからずっと人型。
そのこともあって龍として暮らすことに迷いがでてきて、ちょうど里を訪れていたおじいちゃんに誘われて一緒に里を出てきたんだ。
この国は混血種には比較的寛容なんだ。とは言っても、突出した能力は恐れられるし、規律を乱してしまうことになるから、僕が起こしたような事に厳しいのは当たり前。
ただ僕の場合、亡くなった人を生き返らせること以外なら、なんでも治せてしまう特化した性質を持ってるから、あまり存在を知られるのは好ましくない。
でも、小さい村でこそこそしてるよりも、大勢の中に紛れてしまう方が龍がいるなんて誰も想像できないし良いんじゃないか、って言うおじいちゃんの提案で、王都に移住してきたんだ。実際僕以外にも沢山混血種が住んでるんだよ。
もちろん里を出るときには皆に止められたけど、一度興味を持ってしまうともう気持ちを抑えられなくて、反対を押し切って里を出てきてしまった。
母譲りの血が騒いだんだと思う。
母がどんなところにいたのか見てみたかったし、もともと人の街にも行ってみたかったんだ。
***
――そして数日後。
僕は迎えに来てくれた団長さんと一緒に馬車に乗って、王宮の近くまで連れ出されてる。貴族街は許可がないと入れないから平民には縁のないところで、僕も一度も入ったことないんだ。
城壁から頭を出している宮殿の一部らしきものを横目に見ながら、しばらく走って、大きな邸宅の前に着いた。
大きい。本当にその一言に尽きる。
厳重な鉄門が開かれて、馬車ごと中に入ると、両脇に綺麗に手入れされた庭が広がり、中央にどんっと小さい城のような建物が鎮座していた。
団長さんが僕の顔を見て、くくっと笑っていて、無意識にぽかんと開けてしまっていた口を慌てて閉じた。
こんなに広い家にどうやって住むんだろう……。
庶民思考からくる疑問なんだろうけどさ。本当に不思議なんだよね。
中に入るとこれまたすごくて、一目で高価なものだとわかるような美術品が壁に掛けられ、鈍く光る家具は歴史を感じさせるものばかり。決して派手な成金的なものではなく、由緒正しい家であることは容易に想像できた。
調度品に触れないように細心の注意を払って団長さんの後ろを歩いた。歩くだけでこんなに気を遣うなんて、貴族の暮らしって言うのは大変なんだね。もう場違いすぎて、僕なんかがいていいのかな、って感じだよ。
「これから、ある人を診てもらいたい。腕利きの治癒師にも薬師にも匙を投げられてな……」
そういった団長さんはどこか悲しそうで、先日のあの威圧感は全くというほど感じられなかった。団長さんにとってとても大事な人、なんだろうな。
「お前さんが最後の望みなんだ」
僕を見つめてくる目には、まだ諦めていない、という強い力が宿っていた。僕はその気持ちに応えたくて、背筋を伸ばした。
「できる限りの事はさせてもらいます」
「頼む」
団長さんはしっかり僕の目を見てから頷いて、僕はある一室に通された。
うー、緊張するよ。怖い人じゃなかったらいいな…。
そこは寝室のようで、団長さんがその部屋の主人の体を起こすのを手伝っている間、僕は扉の傍で声がかかるのを待った。
「こっちは薬師のエルヴィン。こいつはメルヒオルだ」
僕を手招きすると、団長さんはその人と僕を交互に見て紹介してくれる。僕より少し年上の男の人で、僕を見るとにこっと微笑んだ。
可愛いから綺麗に移行する途中って言えばいいのかな。とにかくずっと見てたいぐらい整った容姿をしてる人。
何となくその人の雰囲気と笑顔に見覚えがあって、あれ?、と心の中で首を傾げた。
「ようこそ、急にこの人に連れてこられたんだろ? ごめんな。俺の事はメルって呼んでくれて構わないから」
「は、はい。メル様。初めまして、エルヴィンといいます」
「うわぁ、メル様って……なんか新鮮…。でもエルヴィンに呼ばれるならなんかいいかも。――ジェラルド。もしかして、こんなかわいい子脅したとかいわないよな?」
メル様が団長さんを半目でジトっと見ると、団長さんは口ごもりながら、僕に対して、すまん、と言ってきた。
かわいい子って小さい子のように言われたけど、団長さんの変わりようにびっくりしててそれどころじゃなかった。団長さんの狼狽え方に、僕は頬を緩めて生暖かく見つめてしまう。
そんな僕を団長さんは、こら、と言って軽く小突いてくるけれど、メル様にまた一睨みされて、すごすごと何歩か後ろに下がってしまった。
このメル様に尻に敷かれているということがよーくわかった。弱みを握った感じかな。
「メル、いいから、早く診てもらえ」
「はいはい。じゃあ、よろしく、エルヴィン」
ベッド横に置いてある椅子を勧められて、座らせてもらった。メル様は悪戯っぽい少年のような感じなのに、動きに品があって、貴族なんだなって納得させられる。
どこが具合が悪いのか、痛むのか、色々聞いていると、ノックがあって、少し話声が聞こえた後、団長さんがメル様の側に寄った。そして耳打ちすると苦い顔をして僕を見てくる。メル様も少し不安顔になって、同じように僕の顔を見た。
う、そんなに不安そうにされると、何があったのか気になるんですけど。
「仕方ないか……。なるべく足止めお願い」
団長さんは、わかった、と一言、部屋を出て行った。何を話していたのかは気になるけど、今は集中集中。
団長さんが出て行くと、メル様が深く息を吐いて、俯く。眉を寄せて、唇を噛んで、何か耐えているようで。
「メル様、大丈夫ですか?」
「……ちょっと、な」
「お辛いようでしたら横になってください」
ごめん、と謝ってくるメル様に僕は首を振って、横になるのを手伝った。
団長さんの前で明るく振舞ってたんだ。
本当は辛いのに、それを見せたくなくて……。きっと心配させたくないんだよね。
それぐらい、
「大切な方なんですね」
メル様は少し困ったような笑みを浮かべる。その切ない表情に胸がぐっと詰まった。
「…大切…、そうだな…。来月にさ、本当は式を挙げる予定だったんだ」
「え、団長さんと、け、結婚されるんですか?」
「うん。――でも俺がこの調子だから、それも無理かもしれなくて……」
――これは…。
モヤモヤとした何とも言えない気持ちが湧き出てきて、僕は胸を押さえた。
悔しそうに唇を噛んでいたメル様の瞳が潤み始めて、瞼を伏せるとぽろっと涙の雫がこぼれるのを見て、鼻の奥がツンとする。
「ごめん。こんなこと言われたら困るよな。…なんかエルヴィン見てると不思議と落ち着くからさ……ごめんな」
「そんなことないです! 僕で良ければいつでも!」
ちょっと力み過ぎたみたいで、メル様は目を丸くしてしばらく僕を凝視した後、力なく微笑んで、掠れた声で、ありがとう、と言った。
絶対に元気になってもらわないと。
何とかしたい。僕にできることなら。
「メル様、これから治療しますけど、今から僕がすることを誰にも言わないって約束してもらえますか?」
メル様は不思議そうに僕を見ていたけれど、何かを察したのか、強く頷いた。
「わかった。この命にかけて」
正確に言うと半分人で半分龍なんだけど。
龍は神の眷属で、魔物である飛竜や地竜なんかとは異なる存在。
僕はその中でも癒しの力を持った白龍の血を引いてるんだ。母が白龍で、父は人であること以外わからない。人に強い興味を持っていた母が龍の里を出て、どこかで身籠ってしまったみたいで、里に帰ってきた時には母は大きなお腹をしていた。そして生まれてきたのが僕。
五歳になるころに母が5つある龍王の座の一つに選ばれてしまって、百年ほど会えなくなってしまった。
それからは里の龍たちに育てられた。皆、半龍の僕にも分け隔てなく接してくれて、とても恵まれてたと思う。
けれど僕は欠陥があったんだ。龍になれない、っていう。だからずっと人型。
そのこともあって龍として暮らすことに迷いがでてきて、ちょうど里を訪れていたおじいちゃんに誘われて一緒に里を出てきたんだ。
この国は混血種には比較的寛容なんだ。とは言っても、突出した能力は恐れられるし、規律を乱してしまうことになるから、僕が起こしたような事に厳しいのは当たり前。
ただ僕の場合、亡くなった人を生き返らせること以外なら、なんでも治せてしまう特化した性質を持ってるから、あまり存在を知られるのは好ましくない。
でも、小さい村でこそこそしてるよりも、大勢の中に紛れてしまう方が龍がいるなんて誰も想像できないし良いんじゃないか、って言うおじいちゃんの提案で、王都に移住してきたんだ。実際僕以外にも沢山混血種が住んでるんだよ。
もちろん里を出るときには皆に止められたけど、一度興味を持ってしまうともう気持ちを抑えられなくて、反対を押し切って里を出てきてしまった。
母譲りの血が騒いだんだと思う。
母がどんなところにいたのか見てみたかったし、もともと人の街にも行ってみたかったんだ。
***
――そして数日後。
僕は迎えに来てくれた団長さんと一緒に馬車に乗って、王宮の近くまで連れ出されてる。貴族街は許可がないと入れないから平民には縁のないところで、僕も一度も入ったことないんだ。
城壁から頭を出している宮殿の一部らしきものを横目に見ながら、しばらく走って、大きな邸宅の前に着いた。
大きい。本当にその一言に尽きる。
厳重な鉄門が開かれて、馬車ごと中に入ると、両脇に綺麗に手入れされた庭が広がり、中央にどんっと小さい城のような建物が鎮座していた。
団長さんが僕の顔を見て、くくっと笑っていて、無意識にぽかんと開けてしまっていた口を慌てて閉じた。
こんなに広い家にどうやって住むんだろう……。
庶民思考からくる疑問なんだろうけどさ。本当に不思議なんだよね。
中に入るとこれまたすごくて、一目で高価なものだとわかるような美術品が壁に掛けられ、鈍く光る家具は歴史を感じさせるものばかり。決して派手な成金的なものではなく、由緒正しい家であることは容易に想像できた。
調度品に触れないように細心の注意を払って団長さんの後ろを歩いた。歩くだけでこんなに気を遣うなんて、貴族の暮らしって言うのは大変なんだね。もう場違いすぎて、僕なんかがいていいのかな、って感じだよ。
「これから、ある人を診てもらいたい。腕利きの治癒師にも薬師にも匙を投げられてな……」
そういった団長さんはどこか悲しそうで、先日のあの威圧感は全くというほど感じられなかった。団長さんにとってとても大事な人、なんだろうな。
「お前さんが最後の望みなんだ」
僕を見つめてくる目には、まだ諦めていない、という強い力が宿っていた。僕はその気持ちに応えたくて、背筋を伸ばした。
「できる限りの事はさせてもらいます」
「頼む」
団長さんはしっかり僕の目を見てから頷いて、僕はある一室に通された。
うー、緊張するよ。怖い人じゃなかったらいいな…。
そこは寝室のようで、団長さんがその部屋の主人の体を起こすのを手伝っている間、僕は扉の傍で声がかかるのを待った。
「こっちは薬師のエルヴィン。こいつはメルヒオルだ」
僕を手招きすると、団長さんはその人と僕を交互に見て紹介してくれる。僕より少し年上の男の人で、僕を見るとにこっと微笑んだ。
可愛いから綺麗に移行する途中って言えばいいのかな。とにかくずっと見てたいぐらい整った容姿をしてる人。
何となくその人の雰囲気と笑顔に見覚えがあって、あれ?、と心の中で首を傾げた。
「ようこそ、急にこの人に連れてこられたんだろ? ごめんな。俺の事はメルって呼んでくれて構わないから」
「は、はい。メル様。初めまして、エルヴィンといいます」
「うわぁ、メル様って……なんか新鮮…。でもエルヴィンに呼ばれるならなんかいいかも。――ジェラルド。もしかして、こんなかわいい子脅したとかいわないよな?」
メル様が団長さんを半目でジトっと見ると、団長さんは口ごもりながら、僕に対して、すまん、と言ってきた。
かわいい子って小さい子のように言われたけど、団長さんの変わりようにびっくりしててそれどころじゃなかった。団長さんの狼狽え方に、僕は頬を緩めて生暖かく見つめてしまう。
そんな僕を団長さんは、こら、と言って軽く小突いてくるけれど、メル様にまた一睨みされて、すごすごと何歩か後ろに下がってしまった。
このメル様に尻に敷かれているということがよーくわかった。弱みを握った感じかな。
「メル、いいから、早く診てもらえ」
「はいはい。じゃあ、よろしく、エルヴィン」
ベッド横に置いてある椅子を勧められて、座らせてもらった。メル様は悪戯っぽい少年のような感じなのに、動きに品があって、貴族なんだなって納得させられる。
どこが具合が悪いのか、痛むのか、色々聞いていると、ノックがあって、少し話声が聞こえた後、団長さんがメル様の側に寄った。そして耳打ちすると苦い顔をして僕を見てくる。メル様も少し不安顔になって、同じように僕の顔を見た。
う、そんなに不安そうにされると、何があったのか気になるんですけど。
「仕方ないか……。なるべく足止めお願い」
団長さんは、わかった、と一言、部屋を出て行った。何を話していたのかは気になるけど、今は集中集中。
団長さんが出て行くと、メル様が深く息を吐いて、俯く。眉を寄せて、唇を噛んで、何か耐えているようで。
「メル様、大丈夫ですか?」
「……ちょっと、な」
「お辛いようでしたら横になってください」
ごめん、と謝ってくるメル様に僕は首を振って、横になるのを手伝った。
団長さんの前で明るく振舞ってたんだ。
本当は辛いのに、それを見せたくなくて……。きっと心配させたくないんだよね。
それぐらい、
「大切な方なんですね」
メル様は少し困ったような笑みを浮かべる。その切ない表情に胸がぐっと詰まった。
「…大切…、そうだな…。来月にさ、本当は式を挙げる予定だったんだ」
「え、団長さんと、け、結婚されるんですか?」
「うん。――でも俺がこの調子だから、それも無理かもしれなくて……」
――これは…。
モヤモヤとした何とも言えない気持ちが湧き出てきて、僕は胸を押さえた。
悔しそうに唇を噛んでいたメル様の瞳が潤み始めて、瞼を伏せるとぽろっと涙の雫がこぼれるのを見て、鼻の奥がツンとする。
「ごめん。こんなこと言われたら困るよな。…なんかエルヴィン見てると不思議と落ち着くからさ……ごめんな」
「そんなことないです! 僕で良ければいつでも!」
ちょっと力み過ぎたみたいで、メル様は目を丸くしてしばらく僕を凝視した後、力なく微笑んで、掠れた声で、ありがとう、と言った。
絶対に元気になってもらわないと。
何とかしたい。僕にできることなら。
「メル様、これから治療しますけど、今から僕がすることを誰にも言わないって約束してもらえますか?」
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