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優等生の過失
優等生の過失
しおりを挟む髪が肩まで伸びていて、いつでも明るい性格の子。クラスのムードメーカー的存在。
有栖川れなは、私を知らない。
しかし、れなのせいでもない。誰も恨むことは出来ない。いや、殺人未遂のある、あの不審者を恨むべきだ。
殺人未遂の男は、私達の全てを奪った。
私は、魔法を使った。禁断の魔法を。
必ず、私の記憶を蘇らせたいと思った。
だから頑張りたいが、今の私では無理だ。
誰も相談相手は居ない。
「西園寺さん!今度、一緒に遊ばない?確かまともに遊んだこと無いよね?もっと遊びたいな!」
や、やっぱり頑張ろう。無駄な言い訳はしないで。きっと、元に戻る、あの日は…。
「美玲さぁ、何だかさぁ、他の人が持ってない何かを持ってる感じするんだよね…。気のせいかな?でも、何か感じるわぁ…。不思議な力。」
相談相手が…居た。藤堂梨々香。この子は、いつの間にか仲良くなった子だ。どうして仲良くなったのか…。
「あ、あのね、その通りだよ…。私は…。」
「あれ、美玲って意外とナルシスト?面白いね、続けて続けてー。」
どうしよう。もう話す気が失せた。
「…。」
「あ、ごめん、嘘だよー、何か話してよー。」
「また今度。」
この人に話すのはやめよう。
絶対話さない。
誰だろう。
誰なのだろう。
最近、毎日のように現実とは随分かけ離れた楽しい日々を最高の親友と送る夢を見る。
私の願望だろうか…。
この頃の私の記憶は…低下しているみたいだ。
何かがあったのか…?そんな訳ない、何かがあったら必ず親が何か言ってくれる。
もしかしたら言えない事情でも?
そんな大げさな。
そんな事はない、私はいつも通り。
この前の国語の授業の事件から十日が経った今、
私はさらに深刻な問題に浸っていた。
毎日のように見てしまう、不可解な夢。
何故だろう、何故か。
誰?何故?
ボーッとしていた…。自分でも分かっていた。
案の定、誰かにぶつかった。よくあるパターン。
「痛ってーな!どこ見てんだよ!ちゃんと歩…。」
「すみませ…って…あ…れ…?」
どこかで見た顔…?
「あれ、有栖川さんじゃん…。」
「ごめんなさい、どなたですか…?」
「えっ???何言ってるの…?」
絶対会ったことあるはずなのに…。
何で思い出せないの…???
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