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◆三番目の婚約者◆

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 広いベッドの上で、カルミネの口づけが降ってくる。
 ちゅっ
 ちゅっ
「んっ……」
 ローザの豊かな胸をいじりながらも、舌が歯列を割って進入してくる。
 くちゅっ
 くちゅっ
「ふ、……んんっ……」
 唾液をからませて、ローザの舌を嬲り、唇で唇をむ。呼吸ができず、溺れたようになる。腰が砕けたようになり必死でしがみつきながら、ローザは接吻にこたえた。
 あまりにも気持ち良くて、お腹の奥から熱いものがとろとろと溢れてくる。

「姫……お許しいただけますか? コレがあなたの中に入りたがっております」
 ローザの手をとると、美女のような顔立ちに似合わない長くて凶悪な竿に触れさせる。

 ああ、そうか。
 彼は婚約者のひとりになったのだから、もうコレを入れても許されるのだ……。
 ローザはうなずいて、彼が入れやすいように腰を浮かせた。
 彼はシャツを脱ぎ捨てて、もどかしげに全裸になった。いかにも頭脳派らしい細身の肉体は、意外としっかりとした筋肉に覆われている。

 図書館での愛撫からずっと入れたかった男根が、ぬるつく入り口に当てられる。ぬるんっ、ぬるんっと、珊瑚のような小さな尖りを嬲ってから、ローザを一気に貫いた。
「ふあんっ」
 快感が背中を駆け抜ける。
 エドアルドとチェリオの竿でほぐされきった蜜壷が、カルミネの牡の気持ちよさに震えた。
「あっ、あっ」
「っ、すごい……! すごいです、姫っ」
 向かい合わせに抱き締めたカルミネは、うめき声をもらしながら、ローザの腰を掴んで中をぐちゅぐちゅにかき混ぜてくる。
 豊かな乳房にむしゃぶりついて、乱暴に先端を舐めまわしては甘噛みとキスを降らせる。
 その間も激しい抽挿は止まらない。肌の温かさが気持ち良い。
「すごい、姫の中……熱くて、柔らかくてぬるぬるで……、っ、すごい締め付けてきて……、っ、あ、キツい……」
「あんっ、……ふあっ」
 子宮の奥をノックされて、愛液がどんどんこぼれてくる。


「ローザ、気持ちいいかい?」
「あんっ、あ、気持ちいいです……わ……」
 エドアルドの問いに、必死に答える。このままでは意識が飛んでしまいそうだ。
 自慰行為を我慢し続けてからの反動のように激しい快感に、溺れかけている。
 いつのまにか全裸になったエドアルドとチェリオが、ローザに寄り添っていた。
 エドアルドの身体はバランスが良くて、名工の手による大理石の彫像のようだし、
 鍛え上げられたチェリオの裸体は軍神のようだ。

 尻が優しく撫でられている。
 その狭間にある蕾に、温かな液体がかけられた。
「あんっ、? あ、ふぁっ?」
 ぬるっとした感触は、温めたオイルのようだ。花の香りがする。そのまま指先で撫でられて、キツい隙間に入り込んでくる。
「ふあっ」
「少しずつ、慣らしていこう、ローザ。君の身体をみんなで愛せるようにしていこう」
 王子の優しい甘い囁き。
「ふぇっ?」

 膣は男根にかき混ぜられ、乳房は両方とも揉まれて舐められ、脚も腕も首筋も耳も誰かに愛撫されている。
 思考が働かない。
 指がどんどん奥に入ってくる。そして陰核にもオイルが塗られ、摘まれて、いじられる。
「あんっ、ああっ」
 ローザはそのまま達した。



  ◆ ◆ ◆
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