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7.そして・・・

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それからさらに一年後のアレックスの家。

「見て。アレックス。
 庭のひまわりが咲いたわ!」

元王妃フィリナは、無邪気に夫に声をかけた。

(本当に美しい人だ。)

アレックスは庭ではしゃぐ妻を見て、頬を緩めた。

笑ったり、泣いたり。

フィリナは以前のような完璧な王妃様ではない。アレックスの側で自分を隠すことなく生きている。

喧嘩をすることもあるが、二人は幸せに暮らしていた。

「ねぇ、アレックス。聞いて!嬉しい知らせがあるの!」

「なんだい?」

そう言いながら、アレックスはフィリナの頬にキスをする。

「赤ちゃんがね・・・できたの・・・!」

フィリナの言葉を聞いて、アレックスが彼女を抱き上げた。

「アレックス、嬉しい?」

「嬉しいに決まってるだろ!」

ああ、フィリナの為にまた花束を作らなくては。

そして、何か果物の木を植えよう。
いつか子供が大きくなったときに記念になるように。

「男の子かな?女の子かな?」

「あら、アレックス。気が早いわ。」

アレックスをぎゅっと抱きしめて、フィリナが微笑む。

庭には色とりどりの花々が咲き誇り、空には青空が浮かぶ。

「大好きよ。アレックス。」

フィリナは、幸せそうに笑ったのでした。
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