【完結】他に好きな人ができたから婚約破棄すると言われました。〜お嬢様は天才魔法使いの"好き"に気づけない〜

「婚約破棄?!
 ど、どういうこと?!」

「言葉通りだよ?
 ミィナと僕は婚約破棄するんだ。」

「な、なんで??」

「婚約破棄の理由かぁ。
 あんまり考えてなかったな。」

「考えて無かった、、?」

ライトは顎に手を当てて
少し考えると、ポンッと手を打った。

「決めた!
 他に好きな人ができたから
 婚約破棄したい、とかは?」

私は呆然として、ライトを見た。
この人は何を言っているんだろう?

「なら、これは?

 浮気相手が妊娠しちゃったから
 ミィナとは婚約破棄しないといけない、
 とかは?」

「やめて!!」

私は耳を押さえて
ライトを睨んだ。

「信じられない、、!
 私を、騙していたの??」

ライトはコクリと頷いた。

「そうだよ。」

最愛の婚約者は結婚詐欺師でした。

「ミィナの持ってるものを、
 貰いに来たんだ。」

そう言って彼は
私の一番大切なものを奪っていきました。

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