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健全なデート
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あれから俺はバイトのシフトを変えてもらって、陸人先輩と顔を合わせないようにした。本当は辞めたいけど、急に辞めると迷惑かけるし、せっかく慣れた仕事を変えたくなかった。
陸人先輩が俺とのことを遊びみたいに考えてたと分かって、傷付いてショックは受けたけど、思ったほど未練みたいなものはなかった。あんな奴だったと知って、幻滅したからかもしれない。
あれから一度だけ、仕事が終わりの陸人先輩とこれから出勤の俺が、ロッカールームで顔を合わせたことがある。
俺は思わず顔が強張ったけど、陸人先輩は今までのことが最初からなかったみたいに、笑顔で「璃央おはよう」なんて言っていた。
俺は何も言わなかったけど、陸人先輩は顔色も変えず出て行った。あの人が何を考えてるのかなんて、もう全然分からない。
いや、最初から俺はあの人の考えてることなんて全然分かってなかったな。
でも実際に先輩の顔を見たらもっと動揺するかと思ってたけど、そうでもなかったのが自分でも意外だった。
それはやっぱり、堀越の存在が大きいのかもしれない。
堀越とは大学で会った時は、これまでのことが嘘みたいに普通に話して、友達みたいな感じになってる。
けど、周りに人がいない時にはすぐ抱き締められて、「好きだ」「愛してる」と言われる。
そう言われるとくすぐったいけど嬉しいし、胸がきゅっとしてドキドキする。もうほとんど、俺も堀越のこと、好きになってるんだと思う。
だけどまだ陸人先輩と別れてから一週間も経ってないから、いくら堀越が真摯に向き合ってくれていても、ぜんぶ丸ごと信じて受け入れるのは怖かった。
そして大学もバイトも休みの今日。俺は堀越と遊びに行くことになった。
堀越と昼間に、こうして普通に会うなんて不思議な気がする。
普通にデートみてー・・・
いや、デートか。これって。
なんかこういうの、久しぶりだな。
そんなこと思いながら、ちょっと緊張気味に部屋で待ってたら、メッセージアプリの通知が来た。
『着いた』
堀越からのメッセージだった。慌ててドアを開けると、下の駐車場にうちのアパートには似つかわしくないあの高級車が停まっていた。
急いで下に降りて助手席のドアを開けると、嬉しそうな顔で堀越が言う。
「おはよ、璃央」
「おはよ・・・」
何か恥ずかしいな。
「今日天気いいし、海でも行ってみる?」
そう言われて、頷く。
「いいな。海なんてバーベキューぶりだわ」
「じゃ、行くか」
俺たちの住む街は海の傍だから、海水浴場とか海辺の公園とか、デートスポットはいくらでもある。
前にバーベキューで使った海岸でも行くのかな、と思ったけど、車はもう一つの、公園が併設された海水浴場の方へ向かっていた。
ちらっと運転している堀越を見る。
こいつ、マジでカッコいい顔してるよな・・・普通のなんてことない白いシャツも、こいつが着るとめちゃくちゃ良く見えるし。
「なに?見惚れてた?」
いつかみたいに聞かれて、俺は素直に思っていたことを言った。
「まあ、お前ってマジでイケメンだな、って思ってた。そのシャツもお前が着てるとすげー良く見えるしな」
「そうか・・・っは、なんかお前に素直にそう言われると、恥ずいな」
堀越は耳まで真っ赤にして照れている。それが珍しくて笑った。
「何だよ、それくらいで。言われ慣れてるくせにさー」
「確かにそうだけどさ、やっぱ好きなやつに言われると全然違うよ」
「お、おう」
なんだこれ。
あれからこいつはずっと優しい堀越のままだ。最初の、強引に俺に突っ込んで来た、クソクズで性格の悪い堀越はどっかに行ってしまったみたいだ。
でもどっちが本当のこいつなんだろう。
今の優しさが、もし俺に好かれたいがために無理やり演じているものだとしたら、俺が堀越のこと本気になったら、またクソ野郎に戻るんじゃないかって怖くなる時がある。
そんなこと考えていたら、海浜公園の駐車場に着いた。
「うわっ、綺麗だなー!」
車を降りると、目の前に広がる空ときらめく海にテンションが上がる。
久しぶりに海に来たけど、やっぱりいーな。
「行こうぜ、堀越!」
思わず走って波打ち際まで行くと、水に手を浸してみた。
もうすぐ7月だから、そんなに冷たくない。泳げそうなくらいだ。
後ろから遅れて来た堀越は、「璃央、小学生みてぇ」と笑っていた。ポケットに手を突っ込んで髪を掻き上げている姿は雑誌の表紙みたいで、何かドキドキした。
「ん?どうした?」
優しく微笑まれると、心臓がヤバい。けど、それを知られるのは恥ずかしくて、俺は堀越に向けてバシャッと水を跳ね上げてやった。
「わっ!何すんだよ!」
「あはは」
慌てて逃げる堀越の姿におかしくなって笑っていたら、後ろから抱きすくめられて両手を封じられた。
「ほーら、悪いことする手はこうしてやるよ」
「ちょ、こんなとこでやめろよっ、見られるだろ」
焦って言ったけど、
「遠くにしか人いねぇし、男同士じゃれてるようにしか見えねぇから大丈夫だって」
堀越はそう言いながら、尚もぎゅうぎゅう抱き締める。
そういえば1ヶ月セックス禁止って言ったけど、それって俺も1ヶ月出来ないってことなんだよな。
それまで週3とかでヤッてたのに、もう10日くらい何もしてない。
密着しているところが熱くて、堀越の匂いがして、あ・・・ヤバ。勃ちそう・・・
と思ったら、堀越がぱっと離れた。
誰か来たのかと思って辺りを見回したけど誰もいない。
あ、ひょっとして。
「何?もしかしてお前、勃ったの?」
振り向いてそう言ったら、
「・・・いや、別に大丈夫だけど」
堀越は気まずそうな顔で横を向きながら、パンツのポケットに手を入れて何かを誤魔化そうとしていた。
「いや、明らかに勃ってるだろそれ」
思わず追及したけど、堀越はぶんぶん首を横に振って「気のせい気のせい」と言い続けた。
必死で誤魔化そうとする姿がちょっと可愛くて、笑ってしまった。
「ま、いいや!」
俺は追及するのをやめてジーンズの裾をたくし上げると、靴と靴下を放り投げて海に入った。
「ひゃー、気持ちいー!」
ざぶざぶと歩き回っていると、呆れたように笑っていた堀越もそのうち、靴や靴下を脱いで海に入って来た。
「そんな冷たくねぇな」
足首くらいまで海に浸かった堀越が言う。
「なー。これ、水着持って来てたら泳げたかもな」
「璃央なら泳げるな」
「俺ならってどういう意味だよ?」
「お前、体温高いからな」
「なんだそれ、俺は子供かよ!」
俺は笑って堀越に向かってバシャバシャ水を蹴り上げた。
「ちょ、やめろって、やっぱ子供じゃん、お前」
そう言いながら堀越も水を飛ばして来て、俺達は笑いながら水を掛け合った。
陸人先輩が俺とのことを遊びみたいに考えてたと分かって、傷付いてショックは受けたけど、思ったほど未練みたいなものはなかった。あんな奴だったと知って、幻滅したからかもしれない。
あれから一度だけ、仕事が終わりの陸人先輩とこれから出勤の俺が、ロッカールームで顔を合わせたことがある。
俺は思わず顔が強張ったけど、陸人先輩は今までのことが最初からなかったみたいに、笑顔で「璃央おはよう」なんて言っていた。
俺は何も言わなかったけど、陸人先輩は顔色も変えず出て行った。あの人が何を考えてるのかなんて、もう全然分からない。
いや、最初から俺はあの人の考えてることなんて全然分かってなかったな。
でも実際に先輩の顔を見たらもっと動揺するかと思ってたけど、そうでもなかったのが自分でも意外だった。
それはやっぱり、堀越の存在が大きいのかもしれない。
堀越とは大学で会った時は、これまでのことが嘘みたいに普通に話して、友達みたいな感じになってる。
けど、周りに人がいない時にはすぐ抱き締められて、「好きだ」「愛してる」と言われる。
そう言われるとくすぐったいけど嬉しいし、胸がきゅっとしてドキドキする。もうほとんど、俺も堀越のこと、好きになってるんだと思う。
だけどまだ陸人先輩と別れてから一週間も経ってないから、いくら堀越が真摯に向き合ってくれていても、ぜんぶ丸ごと信じて受け入れるのは怖かった。
そして大学もバイトも休みの今日。俺は堀越と遊びに行くことになった。
堀越と昼間に、こうして普通に会うなんて不思議な気がする。
普通にデートみてー・・・
いや、デートか。これって。
なんかこういうの、久しぶりだな。
そんなこと思いながら、ちょっと緊張気味に部屋で待ってたら、メッセージアプリの通知が来た。
『着いた』
堀越からのメッセージだった。慌ててドアを開けると、下の駐車場にうちのアパートには似つかわしくないあの高級車が停まっていた。
急いで下に降りて助手席のドアを開けると、嬉しそうな顔で堀越が言う。
「おはよ、璃央」
「おはよ・・・」
何か恥ずかしいな。
「今日天気いいし、海でも行ってみる?」
そう言われて、頷く。
「いいな。海なんてバーベキューぶりだわ」
「じゃ、行くか」
俺たちの住む街は海の傍だから、海水浴場とか海辺の公園とか、デートスポットはいくらでもある。
前にバーベキューで使った海岸でも行くのかな、と思ったけど、車はもう一つの、公園が併設された海水浴場の方へ向かっていた。
ちらっと運転している堀越を見る。
こいつ、マジでカッコいい顔してるよな・・・普通のなんてことない白いシャツも、こいつが着るとめちゃくちゃ良く見えるし。
「なに?見惚れてた?」
いつかみたいに聞かれて、俺は素直に思っていたことを言った。
「まあ、お前ってマジでイケメンだな、って思ってた。そのシャツもお前が着てるとすげー良く見えるしな」
「そうか・・・っは、なんかお前に素直にそう言われると、恥ずいな」
堀越は耳まで真っ赤にして照れている。それが珍しくて笑った。
「何だよ、それくらいで。言われ慣れてるくせにさー」
「確かにそうだけどさ、やっぱ好きなやつに言われると全然違うよ」
「お、おう」
なんだこれ。
あれからこいつはずっと優しい堀越のままだ。最初の、強引に俺に突っ込んで来た、クソクズで性格の悪い堀越はどっかに行ってしまったみたいだ。
でもどっちが本当のこいつなんだろう。
今の優しさが、もし俺に好かれたいがために無理やり演じているものだとしたら、俺が堀越のこと本気になったら、またクソ野郎に戻るんじゃないかって怖くなる時がある。
そんなこと考えていたら、海浜公園の駐車場に着いた。
「うわっ、綺麗だなー!」
車を降りると、目の前に広がる空ときらめく海にテンションが上がる。
久しぶりに海に来たけど、やっぱりいーな。
「行こうぜ、堀越!」
思わず走って波打ち際まで行くと、水に手を浸してみた。
もうすぐ7月だから、そんなに冷たくない。泳げそうなくらいだ。
後ろから遅れて来た堀越は、「璃央、小学生みてぇ」と笑っていた。ポケットに手を突っ込んで髪を掻き上げている姿は雑誌の表紙みたいで、何かドキドキした。
「ん?どうした?」
優しく微笑まれると、心臓がヤバい。けど、それを知られるのは恥ずかしくて、俺は堀越に向けてバシャッと水を跳ね上げてやった。
「わっ!何すんだよ!」
「あはは」
慌てて逃げる堀越の姿におかしくなって笑っていたら、後ろから抱きすくめられて両手を封じられた。
「ほーら、悪いことする手はこうしてやるよ」
「ちょ、こんなとこでやめろよっ、見られるだろ」
焦って言ったけど、
「遠くにしか人いねぇし、男同士じゃれてるようにしか見えねぇから大丈夫だって」
堀越はそう言いながら、尚もぎゅうぎゅう抱き締める。
そういえば1ヶ月セックス禁止って言ったけど、それって俺も1ヶ月出来ないってことなんだよな。
それまで週3とかでヤッてたのに、もう10日くらい何もしてない。
密着しているところが熱くて、堀越の匂いがして、あ・・・ヤバ。勃ちそう・・・
と思ったら、堀越がぱっと離れた。
誰か来たのかと思って辺りを見回したけど誰もいない。
あ、ひょっとして。
「何?もしかしてお前、勃ったの?」
振り向いてそう言ったら、
「・・・いや、別に大丈夫だけど」
堀越は気まずそうな顔で横を向きながら、パンツのポケットに手を入れて何かを誤魔化そうとしていた。
「いや、明らかに勃ってるだろそれ」
思わず追及したけど、堀越はぶんぶん首を横に振って「気のせい気のせい」と言い続けた。
必死で誤魔化そうとする姿がちょっと可愛くて、笑ってしまった。
「ま、いいや!」
俺は追及するのをやめてジーンズの裾をたくし上げると、靴と靴下を放り投げて海に入った。
「ひゃー、気持ちいー!」
ざぶざぶと歩き回っていると、呆れたように笑っていた堀越もそのうち、靴や靴下を脱いで海に入って来た。
「そんな冷たくねぇな」
足首くらいまで海に浸かった堀越が言う。
「なー。これ、水着持って来てたら泳げたかもな」
「璃央なら泳げるな」
「俺ならってどういう意味だよ?」
「お前、体温高いからな」
「なんだそれ、俺は子供かよ!」
俺は笑って堀越に向かってバシャバシャ水を蹴り上げた。
「ちょ、やめろって、やっぱ子供じゃん、お前」
そう言いながら堀越も水を飛ばして来て、俺達は笑いながら水を掛け合った。
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https://novel18.syosetu.com/n3527ij/
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