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魔術師は決心する
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ブクマ、評価、ほんとにほんとにありがとうございますーー。゜(゜´Д`゜)゜。初投稿なのでめちゃくちゃ励みになります。
**************
それから一週間経った。
トレミアは少し元気はなかったが、いつも通りに騎士団の兵舎に通って業務をこなしていた。
魔獣の討伐もいつもあるわけではなく、普段は鍛錬や訓練などが主なのだ。
トレミアは自分が万全ではないことを分かっているので、ちょうど魔獣討伐がなくて良かったと思っていた。
こんなコンディションでは、いつもは一太刀で倒せる魔獣にもうっかり傷を受けてしまいそうだ。
あの翌日はマイロと会うのも少し気まずかったが、マイロが普通に接してくれるので少し気が楽になった。
が、一番ショックを受けているのはマイロのことではない。
いや、マイロにあんな風に迫られて好きだと言われ、キスまでされてしまったのは、かなりな衝撃なはずなのに、トレミアはそんなことなどどうでもいいくらい、
別のことで心がいっぱいだった。
(はああ……。ユアン……あれから全然会えないし、何も言ってくれない……)
ユアンはトレミアを避けているらしく、魔術師団の兵舎に行って呼び出してもらっても出てこないし、街で会うこともない。
(あの時のあの子、やっぱり彼女だったのかな……。すごく可愛い子だったなあ)
トレミアはフィンリーの顔を思い出してずーんと落ち込んだ。あんな綺麗な子なら人形のように美しい顔をしたユアンとだって、対のようにお似合いだ。
(はああ。もう諦めた方がいいのかな……)
そして、こんな自分でも好きだと言ってくれたマイロと付き合う……と想像してみたけど、なんだかぼやけてちゃんとイメージできない。
トレミアはどうしたらいいか、分からなくてまたため息をついた。
♢♢♢
魔術師団の兵舎では、フィンリーとユアンが魔法薬を作る作業をしていた。
魔術師団で魔獣の討伐がない時は、大体、魔法薬を補充する作業をする。
「ユアン。いい加減にちゃんとあの人と話し合ったほうがいい」
フィンリーは他の団員が周りにいなくなったので、気になっていたことを言うことにした。
「……うるさいな。ほっとけよ」
ユアンは作業の手を止めないまま、フィンリーの方を見もせずに言った。
「何度も兵舎に来ていた。それに誤解されたままほっておくのは良くない」
「……」
ユアンは答えない。
「無視し続けていたら、ますますこじれる。問題を見えないところに押し込めてやり過ごしても、いつかもっと大きく大変になって出てくる。ゴキも見えないからってほっといたら裏で爆発してる。早く解決した方がいい。」
「……害虫と一緒にすんなよ」
呆れながらちょっと可笑しくなって、ユアンの張り詰めていた気が緩んだ。
「ユアンが話しにくいなら、私があの人に会って、あれはデートじゃないと伝えてもいい」
他人のことに関心のないフィンリーにしては珍しく熱心で、ユアンは少し意外に思った。
「いや……お前にそこまでしてもらわなくていいよ。言うんなら自分で言うから……。でも、なんでそんなに親身になってくれてるんだ?お前そんなタイプじゃないだろう」
「なんで……だろう。分からないけど、ユアンがあれからずっと落ち込んでいる。それを見てるのが嫌。ユアン、ただでさえ暗いのに、あれからオーラも真っ黒。闇キノコ生えてきそう」
「はあー?お前なあ……」
ひどい言われようにユアンは顔をしかめたが、確かにその通りではあるので、反論はできなかった。
とにかく、人に興味のないフィンリーにも、一応心配してもらっているんだと分かり、ユアンはトレミアを避けるのはもうやめなきゃな、と思った。
あの時は、トレミアがあのチャラ男と一緒にいるのを見て、ショックで息が止まるかと思った。それも、普通に座っていただけじゃなかった。
どう見ても、チャラ男がトレミアにキスを迫っている、という場面だった。
それで体中の血が逆流したみたいになって、つい、トレミアの言葉に被せるように「お前だってそんなやつとデートしてるくせに」なんて、完全に嫉妬で逆上して叫んでしまった。
しかもそれをあいつに指摘されてやり込められた。ぐうの音も出なかった。
何一つ間違ってない。全部、あのいけ好かないチャラ男に指摘された通りだ。
自分がトレミアに引け目を感じて、ちゃんと彼女の気持ちに応えないでいたくせに、勝手にやきもちを焼いて、しかもそれを恋敵に指摘されて何も言えず走って逃げたなんて、もう、あまりにも、情けなさすぎる。
一週間どん底にへこんだ。
好きな子に、一番見せたくない姿を晒してしまって、死にそうなほど恥ずかしい。トレミアに合わせる顔がない。というか、絶対もう嫌われた。
どう考えても、マイロの方が大人で、かっこ良かった。
フィンリーとは、単に手に入りにくいマンドラゴラの根を貰い受けるために、あの植物公園に来ていただけ、デートなんかじゃない、なんて説明したところで、もうトレミアにはどうでもいいかもしれない。
あんな情けない、普段から態度も悪い自分なんかより、大人で余裕のあるマイロの方を、もう好きになってるかもしれない。
(……でも、あの男に言われたあの言葉、悔しいけど、本当にその通りだと思った。
『俺はトレミアちゃんが好きだ。だから彼女が傷つくようなことは言わないし、やらない。何があっても守ってやるつもりだ。けどお前はどうなんだよ?』
……俺はこうやってぐちぐち情けなく悩んでるだけで、一回だってはっきりトレミアに好きだって伝えてすらない。それであいつのこと、きっとたくさん傷つけてきてる。守ってやるって決意だって持ててなかった……。自分が自信がないから、って自分のことばっかり考えてた)
(でも。たとえ、もうトレミアが俺に幻滅して嫌いになってたとしても。一回くらい、ちゃんと正面からトレミアに好きだって伝えよう。そして、俺は今は何の実績もないけど、お前のことちゃんと守るつもりだ、ってことも……)
ユアンは心を決めた。やっと顔をあげて前を向くことができた。
「あ……オーラ綺麗になった。吹っ切れた?」
「そうだな。フィンリーのおかげだよ。ありがとうな」
フィンリーの言葉に、ユアンはやっと笑みを返すことができた。フィンリーも嬉しそうに微笑んで頷いた。
(明日、トレミアに会って伝えよう。)
が、その夜、急を知らせる伝令が走り、騎士団、魔術師団共に緊迫した空気に包まれる。
********
あとがき:
自分で書いておきながら、フィンリーちゃん大好きなんですよね。こういう無口無表情系美少女が大好きなので、他の作品にも出てくる予定です。
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それから一週間経った。
トレミアは少し元気はなかったが、いつも通りに騎士団の兵舎に通って業務をこなしていた。
魔獣の討伐もいつもあるわけではなく、普段は鍛錬や訓練などが主なのだ。
トレミアは自分が万全ではないことを分かっているので、ちょうど魔獣討伐がなくて良かったと思っていた。
こんなコンディションでは、いつもは一太刀で倒せる魔獣にもうっかり傷を受けてしまいそうだ。
あの翌日はマイロと会うのも少し気まずかったが、マイロが普通に接してくれるので少し気が楽になった。
が、一番ショックを受けているのはマイロのことではない。
いや、マイロにあんな風に迫られて好きだと言われ、キスまでされてしまったのは、かなりな衝撃なはずなのに、トレミアはそんなことなどどうでもいいくらい、
別のことで心がいっぱいだった。
(はああ……。ユアン……あれから全然会えないし、何も言ってくれない……)
ユアンはトレミアを避けているらしく、魔術師団の兵舎に行って呼び出してもらっても出てこないし、街で会うこともない。
(あの時のあの子、やっぱり彼女だったのかな……。すごく可愛い子だったなあ)
トレミアはフィンリーの顔を思い出してずーんと落ち込んだ。あんな綺麗な子なら人形のように美しい顔をしたユアンとだって、対のようにお似合いだ。
(はああ。もう諦めた方がいいのかな……)
そして、こんな自分でも好きだと言ってくれたマイロと付き合う……と想像してみたけど、なんだかぼやけてちゃんとイメージできない。
トレミアはどうしたらいいか、分からなくてまたため息をついた。
♢♢♢
魔術師団の兵舎では、フィンリーとユアンが魔法薬を作る作業をしていた。
魔術師団で魔獣の討伐がない時は、大体、魔法薬を補充する作業をする。
「ユアン。いい加減にちゃんとあの人と話し合ったほうがいい」
フィンリーは他の団員が周りにいなくなったので、気になっていたことを言うことにした。
「……うるさいな。ほっとけよ」
ユアンは作業の手を止めないまま、フィンリーの方を見もせずに言った。
「何度も兵舎に来ていた。それに誤解されたままほっておくのは良くない」
「……」
ユアンは答えない。
「無視し続けていたら、ますますこじれる。問題を見えないところに押し込めてやり過ごしても、いつかもっと大きく大変になって出てくる。ゴキも見えないからってほっといたら裏で爆発してる。早く解決した方がいい。」
「……害虫と一緒にすんなよ」
呆れながらちょっと可笑しくなって、ユアンの張り詰めていた気が緩んだ。
「ユアンが話しにくいなら、私があの人に会って、あれはデートじゃないと伝えてもいい」
他人のことに関心のないフィンリーにしては珍しく熱心で、ユアンは少し意外に思った。
「いや……お前にそこまでしてもらわなくていいよ。言うんなら自分で言うから……。でも、なんでそんなに親身になってくれてるんだ?お前そんなタイプじゃないだろう」
「なんで……だろう。分からないけど、ユアンがあれからずっと落ち込んでいる。それを見てるのが嫌。ユアン、ただでさえ暗いのに、あれからオーラも真っ黒。闇キノコ生えてきそう」
「はあー?お前なあ……」
ひどい言われようにユアンは顔をしかめたが、確かにその通りではあるので、反論はできなかった。
とにかく、人に興味のないフィンリーにも、一応心配してもらっているんだと分かり、ユアンはトレミアを避けるのはもうやめなきゃな、と思った。
あの時は、トレミアがあのチャラ男と一緒にいるのを見て、ショックで息が止まるかと思った。それも、普通に座っていただけじゃなかった。
どう見ても、チャラ男がトレミアにキスを迫っている、という場面だった。
それで体中の血が逆流したみたいになって、つい、トレミアの言葉に被せるように「お前だってそんなやつとデートしてるくせに」なんて、完全に嫉妬で逆上して叫んでしまった。
しかもそれをあいつに指摘されてやり込められた。ぐうの音も出なかった。
何一つ間違ってない。全部、あのいけ好かないチャラ男に指摘された通りだ。
自分がトレミアに引け目を感じて、ちゃんと彼女の気持ちに応えないでいたくせに、勝手にやきもちを焼いて、しかもそれを恋敵に指摘されて何も言えず走って逃げたなんて、もう、あまりにも、情けなさすぎる。
一週間どん底にへこんだ。
好きな子に、一番見せたくない姿を晒してしまって、死にそうなほど恥ずかしい。トレミアに合わせる顔がない。というか、絶対もう嫌われた。
どう考えても、マイロの方が大人で、かっこ良かった。
フィンリーとは、単に手に入りにくいマンドラゴラの根を貰い受けるために、あの植物公園に来ていただけ、デートなんかじゃない、なんて説明したところで、もうトレミアにはどうでもいいかもしれない。
あんな情けない、普段から態度も悪い自分なんかより、大人で余裕のあるマイロの方を、もう好きになってるかもしれない。
(……でも、あの男に言われたあの言葉、悔しいけど、本当にその通りだと思った。
『俺はトレミアちゃんが好きだ。だから彼女が傷つくようなことは言わないし、やらない。何があっても守ってやるつもりだ。けどお前はどうなんだよ?』
……俺はこうやってぐちぐち情けなく悩んでるだけで、一回だってはっきりトレミアに好きだって伝えてすらない。それであいつのこと、きっとたくさん傷つけてきてる。守ってやるって決意だって持ててなかった……。自分が自信がないから、って自分のことばっかり考えてた)
(でも。たとえ、もうトレミアが俺に幻滅して嫌いになってたとしても。一回くらい、ちゃんと正面からトレミアに好きだって伝えよう。そして、俺は今は何の実績もないけど、お前のことちゃんと守るつもりだ、ってことも……)
ユアンは心を決めた。やっと顔をあげて前を向くことができた。
「あ……オーラ綺麗になった。吹っ切れた?」
「そうだな。フィンリーのおかげだよ。ありがとうな」
フィンリーの言葉に、ユアンはやっと笑みを返すことができた。フィンリーも嬉しそうに微笑んで頷いた。
(明日、トレミアに会って伝えよう。)
が、その夜、急を知らせる伝令が走り、騎士団、魔術師団共に緊迫した空気に包まれる。
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あとがき:
自分で書いておきながら、フィンリーちゃん大好きなんですよね。こういう無口無表情系美少女が大好きなので、他の作品にも出てくる予定です。
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