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悪役令息編
大混乱
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「ディアレスキアか・・・何の用だ?お前も特別席だろう。なぜこんな所にいる」
俺があわあわしている間に、王太子はすっと俺から離れて冷たい目をキアに向けた。
キアはそんな王太子には全く関心がないように、じっと俺だけを見つめている。
その顔は苦しそうで、何かを言おうと口を開いては、ぎゅっと口をつぐむことを繰り返していた。
「あっ・・・そうか」
たぶんアレだ。今は王太子のやつもこの場にいる。だからきっと強制力の影響がキツくて、キアは俺に言いたくないことを言いそうになってるのかもしれない。
「おい、なぜ私の質問に答えない?仮にもお前は私の婚約者だろう。だったらせめて従順な素振りでも見せたらどうなんだ」
苛ついたような王太子の声に、キアは変わらず無関心な様子だったけど、俺の方がカチンと来た。
「おい、お前!キアに向かって・・・」
言いかけたところで、キアの口から初めて聞く言葉が漏れた。
「ユリアス殿下に構われて、い、いい気になるなよ、男爵家風情が・・・くっ、ち、違う、僕はこんな事・・・ぐっ」
口をきつく手で押さえるキアを見たら、考えるより先に体が動いていた。
「キアっ、大丈夫だ、お前が何言っても俺の気持ちは変わらねー!」
「なっ!?」
「な、何してんの?リオンっ!ヤバいよ、その方はベーリング公爵家のご子息だよ~っ?」
キアを強く抱き締める俺に、王太子もナギも驚いた声を上げる。キアは大人しく抱かれたままだったけど、何も言わなかった。
ああそうか、光の魔力を注ぎ込まないと強制力に抵抗出来ないんだよな。
うっ・・・こんな、みんなが大注目してる所でなんて、ものすごく恥ずかしいけど、そんなこと、言ってる場合じゃねーよな・・・
うう、分かった!もう腹決めたんだ、俺は!
「キア、愛してる・・・」
そっと呟くと、そのまま口付ける。
その瞬間、講堂中が揺れるほど、どよめいた。
「え、え、えええええーーーーーっ!!!??なっ、何してんのーーーっ、リオン!?」
すぐ傍でナギの絶叫、
「なっ、い、一体、どういう事なんだ!?なぜリオンがディアレスキアに口付けなど・・・っ!?の、呪いにでも掛かったのか!?いや、きっとそうに違いない!でなければ、私を好きなリオンがこんな訳の分からない事をする筈などない!誰か!解呪士を呼んで来い!」
混乱しきった王太子の声、
「きゃぁああああっ♡」
「び、美形同士のキスぅううう!!眼福ぅううっ♡」
「な、なんか凄いもの見た・・・」
「やばい・・・なんか変な気分に・・・」
やたら嬉しそうな女の子達の絶叫や、男たちの低い呟きが洪水のように押し寄せるけど、そんなのもう、どうだっていい。
しばらく魔力を送っていたら、されるがままだったキアが、俺の背中に腕を回して抱き締め返して来た。
「・・・は、リオン、嬉しい・・・んっ」
「ん、んん・・・っ!?お、おい、ちょ!ストーップ!待てって!」
元気になったキアがいつも通りに濃厚なべろちゅーをかまし始めたところで、俺は慌てて一旦キアを止め、
「リ、リオン!?大丈夫か?今解呪士を呼んだから、その混乱も収まる筈・・・!」
わなわなと震えながらそんな事を口走る王太子に、向き直る。
そして王太子、ユリアスを見据えながら、ハッキリと告げた。
「混乱してるのはお前の方だろ。俺は状態異常になんてなってねーし、正気だよ。いいか、よく聞けよ。俺が好きなのはこいつ。俺が世界で一番愛してて、誰よりも大事に思ってんのは、キアだけだ!誰にも、強制力にも、世界にも!俺達の邪魔はぜってーさせねえ!」
さっきまでどよめいていた講堂中がしん、と静まり返った。
ユリアスは俺の顔を呆気に取られたように見つめている。
「リオン・・・!ああ、愛してるよ・・・!」
一人、キアだけが感極まった声でそう言って、俺にしがみついて来た。
「俺もだよ」
その体をしっかり抱きとめながら、吸い寄せられるようにキアの唇にもう一度キスしようとした時、それまで茫然としていたユリアスが声を上げた。
「・・・こ、こんな事有り得ない!なぜ!?何が起こっているんだ!とにかく二人とも離れろ!」
「おい、やめろよっ」
俺の体を後ろから抱えて引き離そうとするユリアスに抵抗していると、バタバタと何人もの教師や、ユリアスの側近だろうか、身なりのいい執事のような男が走って来た。
「ユリアス殿下、おやめ下さい!公の場でそのような・・・っ」
「とにかく式は中止だ!生徒を教室に連れて行くんだ!」
教師達の慌てた声に、また講堂中が騒めきだす。
「殿下、こちらへ―――ひとまず落ち着きましょう」
「うるさいっ、ルーク!お前も邪魔するのか!?」
「いえ、決してそのような―――少しお耳をお貸しください」
ルークと呼ばれた濃い金の髪に淡いヘーゼルの目の色をした冷静そうな男が、ユリアスの耳元で何かを囁くと、苛立っていたユリアスが大人しくなった。
「・・・まあ、いいだろう。分かった」
そう呟くと、俺を見てニヤリと笑う。
「ではな。リオン。また会おう。必ずお前を私のものにしてやる」
「は?何言ってんだ!?お前のものになんかなるわけねーだろ!!」
そう言ってやったけど、ユリアスはさっきまでの混乱ぶりがウソみてーに、余裕たっぷりに笑いながらルークと去って行った。
どうなってんだ、あいつ?
あんなにハッキリ、俺が愛してるのはキアだけだって言ったのに、全然諦めた様子もねーぞ?マジでどういう思考回路してんだ。
まるで底なし沼に杭を打ってるみてーな気分だ。
そんな手応えのなさにちょっと脱力していると、俺に寄り添ったままのキアが言った。
「リオン、ごめんね。あんな事言うつもりはなかったのに・・・でも、リオンがあんなにはっきり僕への愛を表明してくれて、本当に嬉しかったよ。まあ王太子はまだ何か企んでるみたいだけど・・・リオンが傍に居てくれたらそんなもの、どうとでもなる」
「そうだな、キア。俺もお前と一緒なら何があっても大丈夫だよ」
「うん、リオン」
そんな風に笑いあってたら、遠慮がちな声がした。
「あの~、リオン・・・とディアレスキア・・・様、なんか色々マズい気がするんで、ひとまず教室に戻った方がいいんじゃない・・・でしょうか?リオン、俺たち同じクラスだからさ~、一緒に行こうぜ・・・って、ひ、ひぇっ!?」
そこまで言ってナギはビクッと体を震わせた。
あ、あ~・・・見なくても分かるわ・・・この冷たいオーラ・・・
「・・・ナギ、さっきしつこく僕のリオンに触ってたよね?あれ、どういう事なのかな?本来なら八つ裂きにしてやるところだけど」
「す、す、すみません~!ま、まさかリオンが貴方とそういう関係だとは知らなかったんです~!っていうか、なんで俺の名前まで・・・?あ、いや何でもないです~!申し訳ありませんでした~!」
アワアワと必死で謝るナギを冷たい目で見ていたキアだけど、一つ溜め息を付くと言った。
「・・・まあ、あっちの世界では世話になったから、今回は不問にしてあげるよ。けどもう二度と、僕のリオンにあんな風に触れないでよね」
「も、もちろんです~!もう二度とリオンにはちょっかい掛けません~!」
怯えまくっているナギがちょっと可哀想な気もしたけど、まあこれで俺に触って来ることもなくなるだろうし、助かった。
それにしても、イベントが起こる筈もなかった入学式がこんなことになって、やっぱり俺がキアに光の魔力を分けてるおかげで、本来のシナリオが違って来てるのかもな。
だったらこのままうまく破滅を回避して、ハッピーエンド!ってなるかもしれねー。
俺はそんな風に楽観的に考えて、ひとまずキアと別れてナギと一緒に自分のクラスに向かったのだった。
******
ここまで読んで下さり、ありがとうございます(*´꒳`*)あらすじは出来てても、文章として形作るのってやっぱりけっこう時間掛かりますね~(;^ω^)
ちなみにルークは『異世界転移したら』の方では、宰相やってます。ちょい役なのにユリアスよりもセリフ多かったんで、今回は逆転してます。
俺があわあわしている間に、王太子はすっと俺から離れて冷たい目をキアに向けた。
キアはそんな王太子には全く関心がないように、じっと俺だけを見つめている。
その顔は苦しそうで、何かを言おうと口を開いては、ぎゅっと口をつぐむことを繰り返していた。
「あっ・・・そうか」
たぶんアレだ。今は王太子のやつもこの場にいる。だからきっと強制力の影響がキツくて、キアは俺に言いたくないことを言いそうになってるのかもしれない。
「おい、なぜ私の質問に答えない?仮にもお前は私の婚約者だろう。だったらせめて従順な素振りでも見せたらどうなんだ」
苛ついたような王太子の声に、キアは変わらず無関心な様子だったけど、俺の方がカチンと来た。
「おい、お前!キアに向かって・・・」
言いかけたところで、キアの口から初めて聞く言葉が漏れた。
「ユリアス殿下に構われて、い、いい気になるなよ、男爵家風情が・・・くっ、ち、違う、僕はこんな事・・・ぐっ」
口をきつく手で押さえるキアを見たら、考えるより先に体が動いていた。
「キアっ、大丈夫だ、お前が何言っても俺の気持ちは変わらねー!」
「なっ!?」
「な、何してんの?リオンっ!ヤバいよ、その方はベーリング公爵家のご子息だよ~っ?」
キアを強く抱き締める俺に、王太子もナギも驚いた声を上げる。キアは大人しく抱かれたままだったけど、何も言わなかった。
ああそうか、光の魔力を注ぎ込まないと強制力に抵抗出来ないんだよな。
うっ・・・こんな、みんなが大注目してる所でなんて、ものすごく恥ずかしいけど、そんなこと、言ってる場合じゃねーよな・・・
うう、分かった!もう腹決めたんだ、俺は!
「キア、愛してる・・・」
そっと呟くと、そのまま口付ける。
その瞬間、講堂中が揺れるほど、どよめいた。
「え、え、えええええーーーーーっ!!!??なっ、何してんのーーーっ、リオン!?」
すぐ傍でナギの絶叫、
「なっ、い、一体、どういう事なんだ!?なぜリオンがディアレスキアに口付けなど・・・っ!?の、呪いにでも掛かったのか!?いや、きっとそうに違いない!でなければ、私を好きなリオンがこんな訳の分からない事をする筈などない!誰か!解呪士を呼んで来い!」
混乱しきった王太子の声、
「きゃぁああああっ♡」
「び、美形同士のキスぅううう!!眼福ぅううっ♡」
「な、なんか凄いもの見た・・・」
「やばい・・・なんか変な気分に・・・」
やたら嬉しそうな女の子達の絶叫や、男たちの低い呟きが洪水のように押し寄せるけど、そんなのもう、どうだっていい。
しばらく魔力を送っていたら、されるがままだったキアが、俺の背中に腕を回して抱き締め返して来た。
「・・・は、リオン、嬉しい・・・んっ」
「ん、んん・・・っ!?お、おい、ちょ!ストーップ!待てって!」
元気になったキアがいつも通りに濃厚なべろちゅーをかまし始めたところで、俺は慌てて一旦キアを止め、
「リ、リオン!?大丈夫か?今解呪士を呼んだから、その混乱も収まる筈・・・!」
わなわなと震えながらそんな事を口走る王太子に、向き直る。
そして王太子、ユリアスを見据えながら、ハッキリと告げた。
「混乱してるのはお前の方だろ。俺は状態異常になんてなってねーし、正気だよ。いいか、よく聞けよ。俺が好きなのはこいつ。俺が世界で一番愛してて、誰よりも大事に思ってんのは、キアだけだ!誰にも、強制力にも、世界にも!俺達の邪魔はぜってーさせねえ!」
さっきまでどよめいていた講堂中がしん、と静まり返った。
ユリアスは俺の顔を呆気に取られたように見つめている。
「リオン・・・!ああ、愛してるよ・・・!」
一人、キアだけが感極まった声でそう言って、俺にしがみついて来た。
「俺もだよ」
その体をしっかり抱きとめながら、吸い寄せられるようにキアの唇にもう一度キスしようとした時、それまで茫然としていたユリアスが声を上げた。
「・・・こ、こんな事有り得ない!なぜ!?何が起こっているんだ!とにかく二人とも離れろ!」
「おい、やめろよっ」
俺の体を後ろから抱えて引き離そうとするユリアスに抵抗していると、バタバタと何人もの教師や、ユリアスの側近だろうか、身なりのいい執事のような男が走って来た。
「ユリアス殿下、おやめ下さい!公の場でそのような・・・っ」
「とにかく式は中止だ!生徒を教室に連れて行くんだ!」
教師達の慌てた声に、また講堂中が騒めきだす。
「殿下、こちらへ―――ひとまず落ち着きましょう」
「うるさいっ、ルーク!お前も邪魔するのか!?」
「いえ、決してそのような―――少しお耳をお貸しください」
ルークと呼ばれた濃い金の髪に淡いヘーゼルの目の色をした冷静そうな男が、ユリアスの耳元で何かを囁くと、苛立っていたユリアスが大人しくなった。
「・・・まあ、いいだろう。分かった」
そう呟くと、俺を見てニヤリと笑う。
「ではな。リオン。また会おう。必ずお前を私のものにしてやる」
「は?何言ってんだ!?お前のものになんかなるわけねーだろ!!」
そう言ってやったけど、ユリアスはさっきまでの混乱ぶりがウソみてーに、余裕たっぷりに笑いながらルークと去って行った。
どうなってんだ、あいつ?
あんなにハッキリ、俺が愛してるのはキアだけだって言ったのに、全然諦めた様子もねーぞ?マジでどういう思考回路してんだ。
まるで底なし沼に杭を打ってるみてーな気分だ。
そんな手応えのなさにちょっと脱力していると、俺に寄り添ったままのキアが言った。
「リオン、ごめんね。あんな事言うつもりはなかったのに・・・でも、リオンがあんなにはっきり僕への愛を表明してくれて、本当に嬉しかったよ。まあ王太子はまだ何か企んでるみたいだけど・・・リオンが傍に居てくれたらそんなもの、どうとでもなる」
「そうだな、キア。俺もお前と一緒なら何があっても大丈夫だよ」
「うん、リオン」
そんな風に笑いあってたら、遠慮がちな声がした。
「あの~、リオン・・・とディアレスキア・・・様、なんか色々マズい気がするんで、ひとまず教室に戻った方がいいんじゃない・・・でしょうか?リオン、俺たち同じクラスだからさ~、一緒に行こうぜ・・・って、ひ、ひぇっ!?」
そこまで言ってナギはビクッと体を震わせた。
あ、あ~・・・見なくても分かるわ・・・この冷たいオーラ・・・
「・・・ナギ、さっきしつこく僕のリオンに触ってたよね?あれ、どういう事なのかな?本来なら八つ裂きにしてやるところだけど」
「す、す、すみません~!ま、まさかリオンが貴方とそういう関係だとは知らなかったんです~!っていうか、なんで俺の名前まで・・・?あ、いや何でもないです~!申し訳ありませんでした~!」
アワアワと必死で謝るナギを冷たい目で見ていたキアだけど、一つ溜め息を付くと言った。
「・・・まあ、あっちの世界では世話になったから、今回は不問にしてあげるよ。けどもう二度と、僕のリオンにあんな風に触れないでよね」
「も、もちろんです~!もう二度とリオンにはちょっかい掛けません~!」
怯えまくっているナギがちょっと可哀想な気もしたけど、まあこれで俺に触って来ることもなくなるだろうし、助かった。
それにしても、イベントが起こる筈もなかった入学式がこんなことになって、やっぱり俺がキアに光の魔力を分けてるおかげで、本来のシナリオが違って来てるのかもな。
だったらこのままうまく破滅を回避して、ハッピーエンド!ってなるかもしれねー。
俺はそんな風に楽観的に考えて、ひとまずキアと別れてナギと一緒に自分のクラスに向かったのだった。
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ここまで読んで下さり、ありがとうございます(*´꒳`*)あらすじは出来てても、文章として形作るのってやっぱりけっこう時間掛かりますね~(;^ω^)
ちなみにルークは『異世界転移したら』の方では、宰相やってます。ちょい役なのにユリアスよりもセリフ多かったんで、今回は逆転してます。
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