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夢見てたこと
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「お父さん!おはよう!」
「おぉ、おはよう、なな。」
私の名前は、なな!小学2年生の8才!
今日は、私のとっても楽しみにしていた日。
それは、作文コンクール!
年に一度行われるコンクールで、だれの作文が1番よく出来ているのか、先生達が採点するっていうやつなんだ。
私はお話を書くのが大好きで、小さい時から、ぬいぐるみで遊ぶ時にお話を作ったり、お人形さんにはそれぞれのキャラクターをつけていたくらい楽しんでいた。
作文コンクールのテーマは、読書感想文でもいいし、物語でもいいの!
つまり、テーマは自由!
私は得意の物語で挑戦するんだ!
「お父さん!今、時間ある?」
「ん?あぁ、10分くらいならいいけど…」
「じゃあ、私が書いたお話、読んでくれる??」
「お、いいぞ!」
お父さんは私が書いたお話を喜んで読んでくれるんだ。
「それね、今日のコンクールに出すお話なの。面白いかな?」
「あぁ、とってもよく出来ているよ!」
「え!?ほんと!?」
良かった~!これで安心!
お父さんがよく出来てるって言ってくれたなら多分大丈夫!
コンクールがもっと楽しみになってきちゃった!
朝ごはんも食べて、早速学校に出発!
「お父さん!いってきまーす!」
「行ってらっしゃい、なな。気をつけるんだぞ。」
「はーい!」
今日は走って学校に行っちゃうよ!
コンクール、楽しみ!
「あ、ななちゃーん!おはよう!」
「あ!ゆめちゃん!おはよう!」
「今日のコンクール、楽しみね。」
「うん!とっても楽しみ!」
この子は私の友達のゆめちゃん。
とっても優しくて大人しくって頼りなる子なんだ。
「やっぱり、ななちゃんは作文に自信あるの?」
「うん!今回の作文、お父さんが褒めてくれたし、いつもよりあるかも!」
「すごいなぁ~ななちゃん!私なんて全然自信ないよー。今回は私が実際に体験したことを書いてみたんだ。」
「え!すごい!コンクール終わったらぜひ読ませてね!」
「うん!もちろん!」
ゆめちゃん、きっととってもすてきな作文を書いてるよー!
私も負けないように頑張らなくちゃ!
そんなこんな話しているうちに学校に到着。
「先生、おはようございます!」
「あら、おはようございます。今日は作文コンクールだから、荷物を置いたら体育館に行ってね。」
「「はーい!」」
「ゆめちゃん、早く行こ!」
「うん!いいよ!ななちゃん!」
私たちは走って走って体育館に着き、クラスの子達の列に並んだ。
「もうすぐだ…!ワクワク!」
ついにコンクールが始まるんだ。
作文の発表は一人一人舞台の上に上がってやるらしい。
「緊張するな…。」
私の心臓はもう爆発してしまいそうなくらい緊張していた。
いよいよコンクールが始まり、クラスの友達がどんどん発表していく。
すると、隣から
「なな、緊張してるの?」
と、同じクラスの健太くんが話しかけてきた。
「え!?い、いや、緊張してないよ!」
「すごいなぁ、僕は緊張して心臓がバクバク言ってるよ!」
「あはは…」
私も緊張して、緊張してないとか言っちゃった!
どうしよう…。こんなに緊張して、失敗しないようにしなきゃ…。
そしてついにその時は来た。
「続いて2年5組、森崎ななさん。」
「は、はい!」
舞台に着くまでに足がガクガク震えていた。
(そうだ!お父さんが発表の前は深呼吸って言ってた!よし…!)
私は深呼吸をして心を落ち着かせ、原稿用紙を開いた。
薄い原稿用紙は震えた手ではとてもめくりずらく、一瞬焦ってしまったけどなんとかセーフ。
すると、緊張していた心が自分の字を見た瞬間に落ち着いていった。
まるで心に絡まっていた鎖が外れるように。
私は大きく息を吸うと、原稿を読み始めた。
読んでいくうちにどんどん緊張が解け、物語の世界に入っていくことが出来た。
長い文章を読み終え、舞台の下を見ると、
パチパチパチパチパチパチ!
と拍手が鳴り響いた。
はぁー!良かった!なんとか上手くいったみたい!
自分の席に戻り、舞台を見ると、とても輝いて見えた。
「ななちゃん!とっても良かったよ!」
「ほんと!良かった!ありがとう、ゆめちゃん!」
私は一安心!その後に発表したゆめちゃんも健太くんもとっても上手だった。
「明日の結果発表、ドキドキだね、ななちゃん!」
「うん!とっても楽しみ!絶対負けないよ!」
「私こそ!」
明日の結果発表、とっても楽しみになってきちゃった!
そして、私はお家に帰り、今日の発表が上手くいったことをお父さんに話した。
お父さんはたくさん褒めてくれた。
私は明日に備えて早く寝ることにした。
「おやすみなさい。」
「あぁ、おやすみ。」
ずっとずっと夢見てたことが明日、叶うかもしれない。
そう思うとまた緊張してきた。
「きっと、大丈夫だよね。」
私は優勝することを願い、眠りについた。
「ふわぁ……。わぁー!綺麗なお空!」
眠りから覚め、窓の外を見てみると、空は綺麗に輝いていた。
私は階段を駆け下り、お父さんの元へ行った。
「お父さん、おはよう!とってもいい天気だね!」
「そうだな。今日はきっといい一日になるはずだ。」
「うん!きっとそうだね!」
私は急いで朝食を食べ、家を出た。
「お父さん!いってきます!」
「いってらっしゃい。」
楽しみだなー!
きっと優勝、出来てるよね。
お父さんもそう言ってたし!
私は走って学校に行き、教室の椅子に座った。
やがて、1時間目の学活になり、結果発表が始まった。
「緊張するね、ななちゃん。」
「うん…。そうだね。ゆめちゃんは自信ある?」
「まぁまぁかな…?」
ゆめちゃんもきっと緊張しているんだ。
皆がドキドキするこの瞬間。
ついに先生が、
「優勝者は…!」
と言った。教室はシーンと静まる。
きっと、きっと大丈夫…!
「中野夢さんです!」
「え……。」
優勝者はゆめちゃん…?
そんな…私、優勝出来なかったの…?
「え!?私…?」
「さぁ夢さん、前に来てください!」
「で、でも…!」
ゆめちゃんはどこか困っているようだった。
すると、ゆめちゃんは私の方を見て、
「ななちゃん…」
と言った。私はゆめちゃんに何の言葉も返すことができなかった。
ゆめちゃんは前に行き、賞状を受け取った。
「おめでとうございます!」
「あ、ありがとう…ございます…。」
ゆめちゃんが賞状を受け取っている間も、信じられなくて言葉も出なければ拍手もできなかった。
そして、ゆめちゃんは席に戻ってきた。
「な、ななちゃん…ごめんね…。」
「なんで!?なんで謝るの!?」
つい私は怒った口調で言ってしまった。
「え…」
「自分の取った賞なんだから、喜べばいいのに!」
周りにはなんとか聞こえていなかったようだが、悔しくて言葉が止まらなくなっていた。
ゆめちゃんは驚いた表情で私をずっと見つめていた。
学校が終わり、私はとぼとぼと家に帰った。
「なんで…なんでだろう…。私、とっても自信あったのに…。」
家に帰ってお父さんに報告するのが怖かった。
怒られるかな…?
昨日までのワクワクはもう一切なかった。
家に帰るとお父さんが待ちくたびれたように声をかけてきた。
「なな、結果はどうだった?」
「………」
「そうか…。それは残念だったな。でも、落ち込むことはない。」
「どうして…?」
「また、来年があるじゃないか。その時までにたくさん練習すればいいのさ。」
「本当に私、上手になれるかな?」
「今でも十分上手だ。そんなに落ち込むことはない。そうだ、お母さんに会いに行くか?」
「うん!行く行く!」
やった!お母さんに会える!
お母さんは少し遠くの山の上にいるんだ。
ちょっぴり悔しいけど、お母さんにこの事伝えなきゃ!
「あ、でもお父さん。ちょっと待っててくれる?」
「ん?どうしてだ?」
「ゆめちゃんに電話したいんだ。」
「そうか。分かった。待っているよ。」
ゆめちゃんに謝らなきゃ。優勝しても、あれじゃ嬉しくないよね。
私は受話器を手に取り、ボタンを一つ一つ押していった。
プルルルルルル プルルルルルル
「もしもし…?」
「あ、もしもし?ゆめちゃん…?」
「う、うん…。そうだよ。」
「あの……今日はごめんね!あんなこと言って……!」
「ううん!いいよ!こちらこそごめんね。」
「優勝おめでとう!」
「ありがとう!ななちゃんもお疲れ様!私の中ではななちゃんが優勝だよ!」
「うふふ!ありがとう!」
良かった!ゆめちゃん怒ってないみたい!
ゆめちゃんがお友達で本当に良かった。
私は一安心して、お母さんの所へ向かった。
山の上に着き、お母さんの所へ向かった。
「お母さん。こんにちは!」
「………」
お母さんから返事はない。
お父さんによると、お母さんはこの大きな石の中で暮らしをしているんだとか。
私はまだ小さいから、大きくなったら入れるよ、とお父さんは言っていた。
「お母さん、あのね、コンクール優勝出来なかったんだ。でも、次は頑張るよ!絶対優勝するからね!」
お父さんは後ろで微笑んでいた。
最後は手を振り、お母さんとお別れした。
15年後………
私は23歳になった。
今は、脚本家として働き、本も何冊か出版し、楽しい毎日を送っている。
「お父さん、ただいま。」
「おかえり、なな。」
今日は久しぶりに実家に帰ってきた。
今では、お父さんも再婚し、新しいお母さんが出来た。
「あら、おかえりなさい、ななちゃん。」
「あ、こんにちは、お、お母さん。」
未だにお母さんと呼ぶのは慣れないけど、とっても優しい人だ。
夢を諦めなければ、本当の夢にたどり着くことが出来るのだ。
私は実際に諦めなかったらこの事が実現した。
夢見てたことはきっと叶う。
あなたの夢も、いつかは形となって手に入るでしょう。
「おぉ、おはよう、なな。」
私の名前は、なな!小学2年生の8才!
今日は、私のとっても楽しみにしていた日。
それは、作文コンクール!
年に一度行われるコンクールで、だれの作文が1番よく出来ているのか、先生達が採点するっていうやつなんだ。
私はお話を書くのが大好きで、小さい時から、ぬいぐるみで遊ぶ時にお話を作ったり、お人形さんにはそれぞれのキャラクターをつけていたくらい楽しんでいた。
作文コンクールのテーマは、読書感想文でもいいし、物語でもいいの!
つまり、テーマは自由!
私は得意の物語で挑戦するんだ!
「お父さん!今、時間ある?」
「ん?あぁ、10分くらいならいいけど…」
「じゃあ、私が書いたお話、読んでくれる??」
「お、いいぞ!」
お父さんは私が書いたお話を喜んで読んでくれるんだ。
「それね、今日のコンクールに出すお話なの。面白いかな?」
「あぁ、とってもよく出来ているよ!」
「え!?ほんと!?」
良かった~!これで安心!
お父さんがよく出来てるって言ってくれたなら多分大丈夫!
コンクールがもっと楽しみになってきちゃった!
朝ごはんも食べて、早速学校に出発!
「お父さん!いってきまーす!」
「行ってらっしゃい、なな。気をつけるんだぞ。」
「はーい!」
今日は走って学校に行っちゃうよ!
コンクール、楽しみ!
「あ、ななちゃーん!おはよう!」
「あ!ゆめちゃん!おはよう!」
「今日のコンクール、楽しみね。」
「うん!とっても楽しみ!」
この子は私の友達のゆめちゃん。
とっても優しくて大人しくって頼りなる子なんだ。
「やっぱり、ななちゃんは作文に自信あるの?」
「うん!今回の作文、お父さんが褒めてくれたし、いつもよりあるかも!」
「すごいなぁ~ななちゃん!私なんて全然自信ないよー。今回は私が実際に体験したことを書いてみたんだ。」
「え!すごい!コンクール終わったらぜひ読ませてね!」
「うん!もちろん!」
ゆめちゃん、きっととってもすてきな作文を書いてるよー!
私も負けないように頑張らなくちゃ!
そんなこんな話しているうちに学校に到着。
「先生、おはようございます!」
「あら、おはようございます。今日は作文コンクールだから、荷物を置いたら体育館に行ってね。」
「「はーい!」」
「ゆめちゃん、早く行こ!」
「うん!いいよ!ななちゃん!」
私たちは走って走って体育館に着き、クラスの子達の列に並んだ。
「もうすぐだ…!ワクワク!」
ついにコンクールが始まるんだ。
作文の発表は一人一人舞台の上に上がってやるらしい。
「緊張するな…。」
私の心臓はもう爆発してしまいそうなくらい緊張していた。
いよいよコンクールが始まり、クラスの友達がどんどん発表していく。
すると、隣から
「なな、緊張してるの?」
と、同じクラスの健太くんが話しかけてきた。
「え!?い、いや、緊張してないよ!」
「すごいなぁ、僕は緊張して心臓がバクバク言ってるよ!」
「あはは…」
私も緊張して、緊張してないとか言っちゃった!
どうしよう…。こんなに緊張して、失敗しないようにしなきゃ…。
そしてついにその時は来た。
「続いて2年5組、森崎ななさん。」
「は、はい!」
舞台に着くまでに足がガクガク震えていた。
(そうだ!お父さんが発表の前は深呼吸って言ってた!よし…!)
私は深呼吸をして心を落ち着かせ、原稿用紙を開いた。
薄い原稿用紙は震えた手ではとてもめくりずらく、一瞬焦ってしまったけどなんとかセーフ。
すると、緊張していた心が自分の字を見た瞬間に落ち着いていった。
まるで心に絡まっていた鎖が外れるように。
私は大きく息を吸うと、原稿を読み始めた。
読んでいくうちにどんどん緊張が解け、物語の世界に入っていくことが出来た。
長い文章を読み終え、舞台の下を見ると、
パチパチパチパチパチパチ!
と拍手が鳴り響いた。
はぁー!良かった!なんとか上手くいったみたい!
自分の席に戻り、舞台を見ると、とても輝いて見えた。
「ななちゃん!とっても良かったよ!」
「ほんと!良かった!ありがとう、ゆめちゃん!」
私は一安心!その後に発表したゆめちゃんも健太くんもとっても上手だった。
「明日の結果発表、ドキドキだね、ななちゃん!」
「うん!とっても楽しみ!絶対負けないよ!」
「私こそ!」
明日の結果発表、とっても楽しみになってきちゃった!
そして、私はお家に帰り、今日の発表が上手くいったことをお父さんに話した。
お父さんはたくさん褒めてくれた。
私は明日に備えて早く寝ることにした。
「おやすみなさい。」
「あぁ、おやすみ。」
ずっとずっと夢見てたことが明日、叶うかもしれない。
そう思うとまた緊張してきた。
「きっと、大丈夫だよね。」
私は優勝することを願い、眠りについた。
「ふわぁ……。わぁー!綺麗なお空!」
眠りから覚め、窓の外を見てみると、空は綺麗に輝いていた。
私は階段を駆け下り、お父さんの元へ行った。
「お父さん、おはよう!とってもいい天気だね!」
「そうだな。今日はきっといい一日になるはずだ。」
「うん!きっとそうだね!」
私は急いで朝食を食べ、家を出た。
「お父さん!いってきます!」
「いってらっしゃい。」
楽しみだなー!
きっと優勝、出来てるよね。
お父さんもそう言ってたし!
私は走って学校に行き、教室の椅子に座った。
やがて、1時間目の学活になり、結果発表が始まった。
「緊張するね、ななちゃん。」
「うん…。そうだね。ゆめちゃんは自信ある?」
「まぁまぁかな…?」
ゆめちゃんもきっと緊張しているんだ。
皆がドキドキするこの瞬間。
ついに先生が、
「優勝者は…!」
と言った。教室はシーンと静まる。
きっと、きっと大丈夫…!
「中野夢さんです!」
「え……。」
優勝者はゆめちゃん…?
そんな…私、優勝出来なかったの…?
「え!?私…?」
「さぁ夢さん、前に来てください!」
「で、でも…!」
ゆめちゃんはどこか困っているようだった。
すると、ゆめちゃんは私の方を見て、
「ななちゃん…」
と言った。私はゆめちゃんに何の言葉も返すことができなかった。
ゆめちゃんは前に行き、賞状を受け取った。
「おめでとうございます!」
「あ、ありがとう…ございます…。」
ゆめちゃんが賞状を受け取っている間も、信じられなくて言葉も出なければ拍手もできなかった。
そして、ゆめちゃんは席に戻ってきた。
「な、ななちゃん…ごめんね…。」
「なんで!?なんで謝るの!?」
つい私は怒った口調で言ってしまった。
「え…」
「自分の取った賞なんだから、喜べばいいのに!」
周りにはなんとか聞こえていなかったようだが、悔しくて言葉が止まらなくなっていた。
ゆめちゃんは驚いた表情で私をずっと見つめていた。
学校が終わり、私はとぼとぼと家に帰った。
「なんで…なんでだろう…。私、とっても自信あったのに…。」
家に帰ってお父さんに報告するのが怖かった。
怒られるかな…?
昨日までのワクワクはもう一切なかった。
家に帰るとお父さんが待ちくたびれたように声をかけてきた。
「なな、結果はどうだった?」
「………」
「そうか…。それは残念だったな。でも、落ち込むことはない。」
「どうして…?」
「また、来年があるじゃないか。その時までにたくさん練習すればいいのさ。」
「本当に私、上手になれるかな?」
「今でも十分上手だ。そんなに落ち込むことはない。そうだ、お母さんに会いに行くか?」
「うん!行く行く!」
やった!お母さんに会える!
お母さんは少し遠くの山の上にいるんだ。
ちょっぴり悔しいけど、お母さんにこの事伝えなきゃ!
「あ、でもお父さん。ちょっと待っててくれる?」
「ん?どうしてだ?」
「ゆめちゃんに電話したいんだ。」
「そうか。分かった。待っているよ。」
ゆめちゃんに謝らなきゃ。優勝しても、あれじゃ嬉しくないよね。
私は受話器を手に取り、ボタンを一つ一つ押していった。
プルルルルルル プルルルルルル
「もしもし…?」
「あ、もしもし?ゆめちゃん…?」
「う、うん…。そうだよ。」
「あの……今日はごめんね!あんなこと言って……!」
「ううん!いいよ!こちらこそごめんね。」
「優勝おめでとう!」
「ありがとう!ななちゃんもお疲れ様!私の中ではななちゃんが優勝だよ!」
「うふふ!ありがとう!」
良かった!ゆめちゃん怒ってないみたい!
ゆめちゃんがお友達で本当に良かった。
私は一安心して、お母さんの所へ向かった。
山の上に着き、お母さんの所へ向かった。
「お母さん。こんにちは!」
「………」
お母さんから返事はない。
お父さんによると、お母さんはこの大きな石の中で暮らしをしているんだとか。
私はまだ小さいから、大きくなったら入れるよ、とお父さんは言っていた。
「お母さん、あのね、コンクール優勝出来なかったんだ。でも、次は頑張るよ!絶対優勝するからね!」
お父さんは後ろで微笑んでいた。
最後は手を振り、お母さんとお別れした。
15年後………
私は23歳になった。
今は、脚本家として働き、本も何冊か出版し、楽しい毎日を送っている。
「お父さん、ただいま。」
「おかえり、なな。」
今日は久しぶりに実家に帰ってきた。
今では、お父さんも再婚し、新しいお母さんが出来た。
「あら、おかえりなさい、ななちゃん。」
「あ、こんにちは、お、お母さん。」
未だにお母さんと呼ぶのは慣れないけど、とっても優しい人だ。
夢を諦めなければ、本当の夢にたどり着くことが出来るのだ。
私は実際に諦めなかったらこの事が実現した。
夢見てたことはきっと叶う。
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