fleurs parfumees

深町珠

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dream on

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僕は夢想した。

ひょっとしたら、これは全部夢で
いつか、目覚める時が来るんじゃないだろうか。


例えば、長い時間眠らないと
夢と現実の端境が分からなくなって
そうなる事がある。

薬でそうなったりもする。

もしかして、百合の毒のせいか?



でも、知覚はあるから幻想じゃないのだろう。



「そういえば、アルバイト、どうするの?」
かすみが、マーブルクリームのプチシューを
つまんで、食べながら。



「シュークリームっておいしいですねー。」ふたばは
生クリームが好きみたい。
にこにこしながら。


「アルバイトか。」

とりあえず、かすみが戻ってきてくれたから
もう、花を見ても悲しくはないのだけど。

そう思うと、店長に悪い事したな、と思う。


「あとで店長に謝ってみる。」



それがいいわ、とかすみはにっこり。
どことなく、店長みたいな
涼やかな笑顔だった。


「でも、なんで店長を気にするの?」と
ふと、僕はそう言った。


だって....と、かすみは
ふたばを見ながら


「私たちの仲間だもの」


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