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ノストラダムスの大予言
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[ハズミ]
その、戸田峠から下った辺りの村に住んでいる・・ゾウ山さんと言う女の子が居て
80年頃か。
当時、Yが隠遁生活していた頃。気晴らしに・・・と、出入りの外車屋さんの
ツーリングに行ったらしい。
CBX1000を買った頃だと思う。
Y、隠遁生活なのでバイクなんて乗って歩いたら、万一、追っ手に捕まる恐れがあったの
だが
CBX1000は、Yにとってはそれを超えても欲しいバイクだったのだろう。
当時はCBXって、1000しかなかったので CBX だけだったが。
んで、Yの友人、栃木だかから来たミシェル・フルッチ似の高校教師さんが
その、ツーリングに、たまたま参加した。
泊まりがけだったのだが、そのゾウ山さんと、もうひとりの女の子も
一緒に泊まった。
行き先は伊豆で、ゾウ山さんの知り合いの宿だから・・・別に疚しいことは
何も起こらなかった(はず)。
でも、ミッシェルさんは、ゾウ山さんにゾッコンLOVE(なんか、しぶがきタイみたい)。
ツーリングが終わって、しばらくYの家でごろごろしていたのだが
(教師ってヒマらしい)。
思い募って。
帰る前にデートしてくれ、と言ったが・・断られる。
えー?!(笑)と、オレは思った。
いい男で、公務員なんて・・・ねぇ。
ゾウ山さん、何考えてんの(笑)。
とは思ったが、好みってそんなもんだ。
ミシェルさん、栃木に帰ってもずーっと。ゾウ山さんを思ってたらしい。
・・・・どこがいいの?(笑)
と、思うが、そんなもんだ。
love is blind って、ジャニス・イアンだったっけ。あんな感じかな。
曲は、悲痛な叫びがミミに残る・・・けど。
んで、それは夏の話で。
秋が来て、冬が来て。
ことある度に、ミシェルさんは箱根に来て、ゾウ山さんに会って帰った、らしい。
Yのお父さんは不審に思って「何か盗みに来たのか」とか言ってたらしい。
(すこしボケてたのかな)。
まあYの家、物は沢山あるし・・・・そこら辺のセブンイレブンの袋に
茶封筒。
中を見ると札束。
そういう家だから、まあ、盗みに来たと思われても仕方ないかもしれない。
今思うと、どういう由来の金なのか?と思うけど。
まあ、それはいいか。
そのお金で、オレやマンボーや、Nし山は
いろいろ、ご馳走してもらったり。そんなことがあったりしたのだし。
ヴァレンタインの日、ゾウ山さんは・・・・ミシェルさんにせがまれて
義理チョコを送った・・・らしい。
んで、3/14。
律儀にも、ミシェルさんはわざわざ出かけてきて。
お返しをしに、その村まで。
西伊豆スカイラインを通って。
夜の渚でデートして。
「目つぶって」
と言うと、ゾウ山さんは首を右に曲げて(キスされると思った、らしい)。
贈り物を渡して。ミシェルさんは
そのまま帰った、そうな。
Yと同じ年齢だから、当時27才くらいかな。
純情青年。だなあ(^^)。
その後どうなったのかは知らない(^^)。でも、そういう思いって
あった方がいい。
そういう教師って、いいんだろうな、と思う。
見た目がどう、と言うのではなく、ゾウ山さんはきっぱりしていて
まっすぐ。
そういう所が良かったのかな。
バイク乗る子だから、そうなのかもしれないけど。
[伊豆西海岸ツーリング]
その先も、海岸沿いを走れる。走りを楽しむと言うより
景色と、バイクを楽しむ感じ。
民家がほとんどないので、バイクで行くと
小さな子が追いかけてきたりする。そんな、長閑な感じ。
映画になった「世界の中心で愛を叫ぶ」に出てくるような、あんな風景である。
なんだっけ「119」なんて映画もここらで撮影したらしい。
今ではインターネットがあるので、そういう子にも都会の毒が塗れてしまうが。
ノストラダムスの大予言、みたいに(^^)。
1999年 7の月
空から恐怖の大王が 降りてくる
と言うアレだが、そういえば・・・・インターネットってその少し前である。普及してきたのは。
でもまあ、景色は変わらない。
それを感じる
のは、バイクの楽しみのひとつ、かもしれない。
・・・・・そういえば、ミシェル・ド・ノストラダムスだったな(^^)。
その、戸田峠から下った辺りの村に住んでいる・・ゾウ山さんと言う女の子が居て
80年頃か。
当時、Yが隠遁生活していた頃。気晴らしに・・・と、出入りの外車屋さんの
ツーリングに行ったらしい。
CBX1000を買った頃だと思う。
Y、隠遁生活なのでバイクなんて乗って歩いたら、万一、追っ手に捕まる恐れがあったの
だが
CBX1000は、Yにとってはそれを超えても欲しいバイクだったのだろう。
当時はCBXって、1000しかなかったので CBX だけだったが。
んで、Yの友人、栃木だかから来たミシェル・フルッチ似の高校教師さんが
その、ツーリングに、たまたま参加した。
泊まりがけだったのだが、そのゾウ山さんと、もうひとりの女の子も
一緒に泊まった。
行き先は伊豆で、ゾウ山さんの知り合いの宿だから・・・別に疚しいことは
何も起こらなかった(はず)。
でも、ミッシェルさんは、ゾウ山さんにゾッコンLOVE(なんか、しぶがきタイみたい)。
ツーリングが終わって、しばらくYの家でごろごろしていたのだが
(教師ってヒマらしい)。
思い募って。
帰る前にデートしてくれ、と言ったが・・断られる。
えー?!(笑)と、オレは思った。
いい男で、公務員なんて・・・ねぇ。
ゾウ山さん、何考えてんの(笑)。
とは思ったが、好みってそんなもんだ。
ミシェルさん、栃木に帰ってもずーっと。ゾウ山さんを思ってたらしい。
・・・・どこがいいの?(笑)
と、思うが、そんなもんだ。
love is blind って、ジャニス・イアンだったっけ。あんな感じかな。
曲は、悲痛な叫びがミミに残る・・・けど。
んで、それは夏の話で。
秋が来て、冬が来て。
ことある度に、ミシェルさんは箱根に来て、ゾウ山さんに会って帰った、らしい。
Yのお父さんは不審に思って「何か盗みに来たのか」とか言ってたらしい。
(すこしボケてたのかな)。
まあYの家、物は沢山あるし・・・・そこら辺のセブンイレブンの袋に
茶封筒。
中を見ると札束。
そういう家だから、まあ、盗みに来たと思われても仕方ないかもしれない。
今思うと、どういう由来の金なのか?と思うけど。
まあ、それはいいか。
そのお金で、オレやマンボーや、Nし山は
いろいろ、ご馳走してもらったり。そんなことがあったりしたのだし。
ヴァレンタインの日、ゾウ山さんは・・・・ミシェルさんにせがまれて
義理チョコを送った・・・らしい。
んで、3/14。
律儀にも、ミシェルさんはわざわざ出かけてきて。
お返しをしに、その村まで。
西伊豆スカイラインを通って。
夜の渚でデートして。
「目つぶって」
と言うと、ゾウ山さんは首を右に曲げて(キスされると思った、らしい)。
贈り物を渡して。ミシェルさんは
そのまま帰った、そうな。
Yと同じ年齢だから、当時27才くらいかな。
純情青年。だなあ(^^)。
その後どうなったのかは知らない(^^)。でも、そういう思いって
あった方がいい。
そういう教師って、いいんだろうな、と思う。
見た目がどう、と言うのではなく、ゾウ山さんはきっぱりしていて
まっすぐ。
そういう所が良かったのかな。
バイク乗る子だから、そうなのかもしれないけど。
[伊豆西海岸ツーリング]
その先も、海岸沿いを走れる。走りを楽しむと言うより
景色と、バイクを楽しむ感じ。
民家がほとんどないので、バイクで行くと
小さな子が追いかけてきたりする。そんな、長閑な感じ。
映画になった「世界の中心で愛を叫ぶ」に出てくるような、あんな風景である。
なんだっけ「119」なんて映画もここらで撮影したらしい。
今ではインターネットがあるので、そういう子にも都会の毒が塗れてしまうが。
ノストラダムスの大予言、みたいに(^^)。
1999年 7の月
空から恐怖の大王が 降りてくる
と言うアレだが、そういえば・・・・インターネットってその少し前である。普及してきたのは。
でもまあ、景色は変わらない。
それを感じる
のは、バイクの楽しみのひとつ、かもしれない。
・・・・・そういえば、ミシェル・ド・ノストラダムスだったな(^^)。
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