DiaryRZV500

深町珠

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間違いだらけの人生(^^)

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その頃の俺は、RZVのリアサスを下げて乗っていた。
プリロード0、である。

今もそうだが。

前が重いし、エンジンが低いので・・・・コーナー立ち上がりで
加速するときにアンダーが出ないため、である。


なぜそうなるか。


理屈は簡単。
感じ取れるとすれば・・・・。

子供の頃、グラウンドで駆け出す。
その時、前に傾いていた。自然に。


そうしないと、後ろにひっくり返るからだが(笑)。

重い体の重心は遥か上にあるので
靴で蹴ったら、下から力が掛かる。


RZVの場合、重心が低い。
まず直進で加速することを仮想しても

スイング・アームが主にその力を伝えるが、重心が前で低いから
ややもすると、その上を押そうとする場合がある。

それで、スイングアームをその重心より下に持っていこうとした、ワケ。


バイクが傾いていれば、その重さがタイヤの接地点に掛かり
左カーブなら、その力が右に曲がる力になる。

工事現場の一輪車を曲げる時、傾けるのと同じ理屈だし
グラウンドで駆ける時、左カーブなら右に蹴り続けるし
体は左・前に傾ける。


GPレーサーが、ハング・オフするのと同じである。


その時、RZVは前・低重心なので
スイングアーム角が、その重心より下を通れば
アンダーステアは出にくい。

前輪を外に押さないからだが・・・その逆なら
前輪を外に出そうとする。

もともと、16インチで前グリップが足りないRZVだったので
これで全開すると、前がずるずる・・・と滑るワケ。

前輪は、ふつうは後輪よりカーブの外側を走っていているから
後輪が傾いていても、ウィリーしない限りは前輪を推すし
RZVはトルクバンドが狭く、急激に立ち上がるので
その時にバランスするように作られている(そうでないと、後輪がスリップ・ダウンする)。


これは、ラジアルにして解決したので
前輪のグリップの問題だった。


ツーリング・ラジアルのマカダム辺りでも十分グリップする。
1000ccバイクと同じタイヤサイズだから。



・・・・まあ、元々公道バトル、なんてしないタイプの俺だったから
安心して走れる方がいい、と思っていた。


公道だと対向車もあるし、先行車もあるし。
バイクの種類も違うから、仮にバイクでレースしても
それはバイクの性能?で勝ち負けが決まるなんて事がほとんど。


でもまあ、変わってて面白いバイクであるRZV。

一時、90年代に中古が安かったので・・・暇でお金あるおっさんが
沢山中古を乗っていて、乗りこなせずに大改造したり、壊したり(笑)。
それで残っていないのだろうと思う。


95年頃だったかな、ビッグバイク・クルージングと言う雑誌に
TZR500が出ると書いてあった。

ので。俺はヤマハに尋ねてみた。
ナカに知り合いもまだ居たので。

そしたら「そんな事ない」との事。「どこで聞いた?」と聞かれたので
そのまま答えたら

その雑誌、回収になったらしい(笑)。今、見かけない。


まあ、TZR250を改造して500のエンジン乗せるのが流行ったが。
俺はそこまでマニアじゃないので(笑)。

KR250を持ってたり、YZF-R6に乗ったりしていた。
RZVは欠陥だらけだが美点もある。
あの音だ(笑)。

コーナーに入る時のYZRみたいな音。あれだけで乗る価値はあると思う。
バイクは気分が大事だ。


録音を取っておいて、時々聞いて楽しんでいる。
聞いていると、どこを走ったか思い出せる。その時の風とか、匂いとか。
記憶って面白いものだ。



その頃になると4輪も持っていたので、RZVの距離は伸びず
今12000kmくらい。


友人であった悪徳ブローカーが、搾取しようとしたが(笑)。
この人は、お金のせいで人生が狂ってしまったひとり。

高校の頃は、バイク好きでいいヤツだった(ただ、だらしなかった。
ガールフレンドをとっかえひっかえして。あちこちでピストン運動していたらしい)。

(ほのぼの高校、に書いたが)。


お父さんが死に、大金が入ってきたし
ワル知恵を誰かに教わって、認知症のお年寄りの養子縁組をして
土地財産を搾取した(春休みJK~で使いましたけど。笑)。


そうやって、金を転がすスリルを楽しんでしまった。
善悪のけじめができなくなってしまったのだ。

それで、高校の友人たちの「値上がりしそうなバイク」と搾取しようとした。

俺のところにも「車検やってやる」と言って持っていった。

3年。戻ってこないので

俺は、まあ、ガレージ作るまで預けとこうと思ったが

家買ったので、取り返しに行った。


15万で売ってくれといわれたから、断って。取り戻した。

車検だけはやらせて欲しいと言うから、やらせたら20万も取りやがった(笑)。

まあ、払ってやったけど。実は、金に困っているらしかった。



昔からオンナにだらしなかったが、結婚してるのに
別のオンナに誘われて・・・と言う訳。

前の奥さんと子供に、お金を送る(笑)。



俺は・・・まあ。ウチのオヤジと同じだから
半分同情。


そういうこともあるのだ。だらしないヤツって。

ウチのオヤジも、それでどっかに金払っていたし。
まあ、モテないで僻むような男よりはよっぽどいいと思うが(笑)。


間違いのない人生なんて、面白い訳がない(徳大寺有恒)。

そうですね(笑)。

その経験が「間違いだらけ~」を面白くしている。

ので、後を継いだフツーのライターが書いた同著は、面白くもなんともない(笑)。


そういうものである。

ある種「寅さん」だったのではないかと思う。徳大寺さん。

俺も特大痔有常と言うペンネームがある(笑)。乗り心地評論ね。
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