鉄道学校2年F組

深町珠

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「とは言っても・・・。」と、Naomiは少し考えている。


ホイストで、火のついた石炭を運んだにしても・・・。
それを、機関車の高さに上げたところで、焚き口まで
水平移動させないとならない。


それには・・・・。



リサが来て「何考えてるの?」



Naomiは「火がついたままの石油缶を、どうやって水平移動させるかって事」


リサは「うーん。ナゾだね。それ、やってたのかな?」


めぐが来て「何?なんのお話?」



説明すると。


めぐは理系なので「この石油缶の中から、携帯ストーブみたいなもので運んだ方が
安全ね。
それを火種にして、引火させるとか。火格子の上で。油布か何かに。
それを薪に移して、石炭。

・・・それか・・・。」



れーみぃが来て「それか?」




「この石油缶は、最初から使ってなくて。
単に、何かを燃しただけ。」と、めぐ。



Naomiは「あー、ごみ焼きに使ってたとか、火鉢の火種?」



リサは「ははは、そうかもね。国鉄でも、そういえば油布で
火をつけてたね。機関車の中で。」


れーみぃは「なーんだ。そうか。」



Naomiは「ま、一度やってみよう。とりあえず、ディーゼル機関車は動いたんだし。」

と、そこまで言って

「動いているディーゼル機関車を、どうして使わなかったのかなぁ」



リサは「それも分からないけど・・・・枕木かもね。すこし傷んでるとこがあるし。
あとは・・・工場で石炭を使ってたから、石油を買うよりも安い、とか。」




「自分たちで全部やるって、面白いね」と、めぐ。


れーみぃも「学校で教わるより、全然」




楽しい夏休みの宿題である(^^)。






れーみぃは「じゃ、仕事はここまで!」



リサは「そうだね。買出しでも行こうか。ここへ来てから
いつも、貰ってばかりだし。」



「どこへ?」と、めぐ。


Naomiは「駅の方かなぁ。何か、お店があるんじゃない?」



れーみぃは「全然、気が付かなかった。食べ物とか、どこで買うんだろう。」


いつも、おばあちゃんの家で頂いてたから、考えもしなかった。



リサは「国鉄物資部じゃない?」


Naomiは「ここの駅には無かったなぁ・・・。あの、寝台特急が着いた駅から
運んで貰えば別だけど。」



およそ、商店街のようなものが見当たらなかった。そういえば駅のそばには。
駅前に、なんでも売っているお店があったくらい。

それと・・・・・待合室で。農産物とか乾物を持ち寄って
売っているくらい。


「駅のフリーマーケットか」と、リサ。


「おばあちゃんに聞いてみよう」と、めぐ。




「それが早いか」と、リサ。







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