鉄道学校2年F組

深町珠

文字の大きさ
上 下
55 / 87

すずむし

しおりを挟む
「涼しいといいね」れーみぃは
おふとんを敷いて。


「ま、断熱材が多いからね、女の子は」と、リサ。



「断熱材って?」れーみぃ。



「ほれ、その、ふくよかな」と、Naomi



れーみぃは「いやーん、そんなぁ」と。



Naomiはわからない顔で「腹の肉だよ」



れーみぃは「そういったNaomiは、わたしのふくよかな胸に触れようとして。
わたし、感じちゃったんです。」



Naomiは「なんだそれ、うのこーいちろーか」



リサ「詳しいなぁ」(笑)



Naomiは、赤くなり「い、いや、知識として」



めぐは「なにそれ?」




リサは「まあ、女の子は知らない方がいいな。
変態の世界なんて」




れーみぃは「いやーん。れいみ、変態じゃないもーん」と、かわいいふり(笑)。



リサは「ああ、ほんとの名前はれいみってのか」



Naomi「初めて聞いた」

めぐ「麗美でしょ」



リサは笑い転げて「わははは!似合わねー!」




Naomiも「ああ、麗しき美しい。ギャグだな。これ」と、笑う。


れーみぃは「自分で付けたんじゃないもん」と、口をとんがらかす。



リサは「ま、そりゃそうだな」


めぐは「変えればいいのに」



れーみぃは「まあ、別に私はなんでもいいし」


Naomiは「そりゃそうだね。解ればいいし。」




めぐは「そろそろ寝よう。でも、本当に
北っていいね、窓開けても虫もこないし」


れーみぃは「蚊取り線香
とかいらないね」



リサは「そうそう、すずむしとか飼ってると

かわいそうだから、蚊取り線香焚かないで。
自分が蚊に食われたり」


Naomi「男の子っぽいね。その話」



リサは、当たり前な顔で「弟いるし」



めぐは「うん、でもさ、弟の方が女の子みたいで」



れーみぃは「かわいい、って。抱きしめたくなるの」



Naomi「なんか、また危ない方向へ行きそうだから寝よう」



リサ「わはは。まあ、そうだな。」



めぐ「でもさ、虫飼ってたのリサでしょ」



リサ「そうそう、すずむし位はね。でも、カブトムシとかは飼わないなー。あれ、ゴキブリみたいだもん」



めぐ「怖い単語を言わないでよ。夢見そう」



リサは「でもま、あんまり変わらないのにな。かたや嫌われ者、かたやデパートで500円」


れーみぃは「世の中そんなものね
私だって、何故かこういう運命で」



Naomiは笑って「お前のは趣味だろ、自虐ギャグ」



れーみぃは「れいみです、れいみです、おいの人生はこんなはずじゃなかとです」



リサは「それは割と最近だなー」



めぐ「なんか、フランスの音楽掛けて」


Naomi「そうそう。ま、ほんとに寝ようぜ、明日もあるし」





賑々しく、夜は更ける。





(笑)。



翌日は、雨。




リサは「参ったなー。」



めぐは「まあ、こう言う事もあるね、当然」


Naomi「何しよう?」


れーみぃは「何ったって、ねぇ」



「おばあちゃん、なにしてるんだろ」と、めぐは
気がついて。




まだ早いから、と、
おばあちゃんのお部屋の方へ、そっと、行くと

なんか、静かなので、まだ寝てるのかなと
思ってた。



戻って来て。




「寝てるみたい」と、めぐはにこにこ。




そう思ってお庭を見ると、おばあちゃんのバンはあるけど



軽トラックが無かった。




「どっか行ったのかな」と、リサは気づく。



「じさまと、畑いったべ」と、めぐ。




「そうそう、上手い上手い」と、れーみぃ。



「畑ったって、雨だよ。大して降ってないけど」と、リサ。



「まあ、自然は待ってくれないし」と、Naomiは

郵便配達のアルバイトをした経験から。


雨でも、行かなければ行けない事もある。


まあ、さすがに雪はないけど(笑)。

バイクが走れないし。


雪国の郵便は、どうしてるんだろうか
知らないけど。



「アタシたちも、雨合羽くらい持ってくれば良かったね」と、リサ。



「機関車は特にそうかも」と、Naomi。


雨の日は運休でもいいって訳にもいかないし。

傘さして点検なんてできない。





そんな、単純な事も気がつかなかった。

普段、雨降っても
困らない生活。


バスで学校行くと、屋根がついてて。

傘も要らない。


せいぜい、バス停から、くらい。


それも寮だと、バスが玄関まで来てくれる。




そういうのに慣れていたので。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

DiaryRZV500

深町珠
青春
俺:23歳。CBX750F改で峠を飛ばす人。 Y:27歳。MV750ss、Motoguzzi850,RZ350などを持っていた熱血正義漢。熱血過ぎて社会に馴染めず、浪人中。代々続く水戸藩御見医の家のドラ息子(^^:。 Nし山:当時17歳。RZ250。峠仲間。 などなど。オートバイをめぐる人々のお話。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

処理中です...