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やさしい車掌さん
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「浜松で乗れるかな」と、友里恵。
由香は「ちょっと聞いて来る。」と
8号車、グリーン車の車掌の元へ。
この辺りは、バスガイドの経験がものを言うが・・・。
まだ、制服のまま(笑)
乗務員室 CREWと、ある
すりガラスのまどを、ちょっとノック。
白いスーツの専務さんは、50歳くらいの白髪の
にこやかなおじさん。
でも、バスガイドの制服を見て、一瞬、どっきりする。
でも、微笑みに戻り「如何なさいましたか?」
さすがに優等列車の車掌である。
「あのー。この先、浜松で。下りの『富士』に乗り継ぎたいんですけど・・・・
この列車を降りて大丈夫ですか?」
車掌は、「少々お待ちください」と
列車無線で
「こちら762A車掌。浜松にて、東海道線1列車への乗り継ぎ希望客あり。
可能でしょうか。」
少し、間を置いて・・・・。
「762A車掌、762A車掌、こちら指令。」
車掌さんは応える「762A車掌です、どうぞ」
「1列車、浜松にて乗り継ぎは可能。既に遅延があるが
他にも乗車客ありの為。乗降済み次第発車の予定。どうぞ。」
「762A車掌、了解。」
車掌さんはにっこり。「大丈夫ですね。浜松からの乗車客があったので
乗降が済むまで待ってくれるそうです。新幹線から乗り換えると
連絡してありますから、大丈夫。ご安心ください。」
由香、にんまり。「ありがとうございます!。」
車掌さんはにっこり、「どういたしまして。お嬢さんは東山のガイドさん?」
由香は「はい。」
「乗務中ですか?」
と、車掌。
由香は「いえ、休暇で旅行なのですけれど・・・飛行機が飛ばないと困るので
列車で。」と、言うと
車掌さんは「のぞみ号でも大丈夫ですね。」
にっこり。
由香は「ガイド仲間が、『富士』に乗っているんですけど、雨で遅れたので。
一緒に旅行したいから。」と、にっこりする。
と、車掌さん「そろそろ降りる支度をした方がいいですね。あと10分で浜松です。」
由香は「え!大変だ!それじゃ、ありがとうございましたー。」と
ぱたぱた。友里恵の元へ。
車掌は、その後ろ姿を見て「いいですね、友達。若いなぁ」と。
自身の青年時代を懐かしむかのように。
廊下をぱたぱた、駆けていって「友里恵、友里恵!降りるよ。」
友里恵は、乗務の疲れもあって、ちょっと眠い。
「んー?」
「早くしろ!これ!降りるの!」と、由香は
友里恵のほっぺたをひっぱたいて(笑)。
友里恵「いたーい。なにすんのぉ」
由香は「ふざけてないで!浜松で乗れるって。待っててくれるけど
急いでって。」
友里恵「それは大変!」と、辺りを見回して、忘れ物がないか確かめる。
この辺りは職業的なものだ。
バスガイドも旅が多い。
忘れ物したから、って戻れない。
一気に目覚めた。
その時、車内アナウンス。
ladies and gentlemen , we will bound stop hamamatsu soon.
please change to tokaido , ensyu-tetudo line ,thank you.
まもなく、浜松です。お出口は左側。
東海道線、遠州鉄道はお乗換えです。
お客様の乗降が済みますと、すぐに発車致します。
まもなく、浜松ですーーー。
と、ききなれたチャイムが流れた。
「さ!愛紗、待っててねえ」と、由香。
友里恵も、にっこり。
由香は「ちょっと聞いて来る。」と
8号車、グリーン車の車掌の元へ。
この辺りは、バスガイドの経験がものを言うが・・・。
まだ、制服のまま(笑)
乗務員室 CREWと、ある
すりガラスのまどを、ちょっとノック。
白いスーツの専務さんは、50歳くらいの白髪の
にこやかなおじさん。
でも、バスガイドの制服を見て、一瞬、どっきりする。
でも、微笑みに戻り「如何なさいましたか?」
さすがに優等列車の車掌である。
「あのー。この先、浜松で。下りの『富士』に乗り継ぎたいんですけど・・・・
この列車を降りて大丈夫ですか?」
車掌は、「少々お待ちください」と
列車無線で
「こちら762A車掌。浜松にて、東海道線1列車への乗り継ぎ希望客あり。
可能でしょうか。」
少し、間を置いて・・・・。
「762A車掌、762A車掌、こちら指令。」
車掌さんは応える「762A車掌です、どうぞ」
「1列車、浜松にて乗り継ぎは可能。既に遅延があるが
他にも乗車客ありの為。乗降済み次第発車の予定。どうぞ。」
「762A車掌、了解。」
車掌さんはにっこり。「大丈夫ですね。浜松からの乗車客があったので
乗降が済むまで待ってくれるそうです。新幹線から乗り換えると
連絡してありますから、大丈夫。ご安心ください。」
由香、にんまり。「ありがとうございます!。」
車掌さんはにっこり、「どういたしまして。お嬢さんは東山のガイドさん?」
由香は「はい。」
「乗務中ですか?」
と、車掌。
由香は「いえ、休暇で旅行なのですけれど・・・飛行機が飛ばないと困るので
列車で。」と、言うと
車掌さんは「のぞみ号でも大丈夫ですね。」
にっこり。
由香は「ガイド仲間が、『富士』に乗っているんですけど、雨で遅れたので。
一緒に旅行したいから。」と、にっこりする。
と、車掌さん「そろそろ降りる支度をした方がいいですね。あと10分で浜松です。」
由香は「え!大変だ!それじゃ、ありがとうございましたー。」と
ぱたぱた。友里恵の元へ。
車掌は、その後ろ姿を見て「いいですね、友達。若いなぁ」と。
自身の青年時代を懐かしむかのように。
廊下をぱたぱた、駆けていって「友里恵、友里恵!降りるよ。」
友里恵は、乗務の疲れもあって、ちょっと眠い。
「んー?」
「早くしろ!これ!降りるの!」と、由香は
友里恵のほっぺたをひっぱたいて(笑)。
友里恵「いたーい。なにすんのぉ」
由香は「ふざけてないで!浜松で乗れるって。待っててくれるけど
急いでって。」
友里恵「それは大変!」と、辺りを見回して、忘れ物がないか確かめる。
この辺りは職業的なものだ。
バスガイドも旅が多い。
忘れ物したから、って戻れない。
一気に目覚めた。
その時、車内アナウンス。
ladies and gentlemen , we will bound stop hamamatsu soon.
please change to tokaido , ensyu-tetudo line ,thank you.
まもなく、浜松です。お出口は左側。
東海道線、遠州鉄道はお乗換えです。
お客様の乗降が済みますと、すぐに発車致します。
まもなく、浜松ですーーー。
と、ききなれたチャイムが流れた。
「さ!愛紗、待っててねえ」と、由香。
友里恵も、にっこり。
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