Lotus7&I

深町珠

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# round-1 prologue

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僕はその頃はフツーのサラリーマンだった。
とはいっても、親父はミュージシャンだったし、僕も学生の頃からジャズ・バンドを組んで
ナイトクラブなんかで演奏したりしていた。
そのうちで腕一本で食ってやろうなんて、若気の至りというか、大それた事も考えていた
彼女にであったのはそんな頃、本社へ派遣になったときに
そこの本社で出会ったというワケ。
それはまあ、今の事件とはそんなに関係ない....と
その頃は思ってた...。
でもまあ、この話を始めるにはそこから話さないと...だめかな、と思うから
その辺から聞いてください。




僕はぼんやりと 彼女のことを想っていた。
小麦色の滑らかな皮膚や、緩やかな曲線、果実のような香り・・・
そして、薬指のリング。
日焼けした肌には不つりあいなほど上品なそれは、「彼」の富を物語るには
十分だった。
「君にはそんなものは似合わない、さあ、あの街に戻ろう!」
こう言いたかった。だが、どうしてもできなかった。
それはわかっていた。3年もの間何もしなかった自分が悪いのだ。

僕は、ぼんやりと窓の外を眺めながら、3年前の夏を思い出すのだった。
陽射し・風・都市の風景・海岸のかおり・焼けた砂の熱さ・・・
そして、少女だった彼女。
だが、彼女の過去の姿をどうしても思い出せないのだった。
思い出せるのは、一緒だったころの情景と、その時流れていた音楽だけだった
そして、彼女を変えていった都市の情景は明確に覚えていた。
それを想うと、不思議と憎しみは覚えず、懐かしみさえ感じるのだった。
ふと我に帰ると、トム・シューマンがテンション・コードのパッセージを
流れるように弾いていた。
それが都市の夜景と妙に溶け合って、列車の窓はまるで小さなスクリーンの
様だった。
そう、そうなのだ。都市の持つ演劇性は僕らを巧みに演出し、ここTOKYO
は一つの巨大なステージなのだ。
僕のフィールド・メモリィには、あの頃のことが一つの虚構として
今まで見た映画と同居しているに違いない。だから
悲しいことなのに、なんの実感もわかないのだ
そして同時に、観客である自分は、彼女にリングを外させることはできないのだ
実体験は僕の中で疑似体験として美しい物語を紡いでいる。そして、それを
生んだステージである都市に、僕は愛着を感じていた。
まるで、映画を愛するかのように。
そして、主演女優である彼女に、僕は語るのだった。
「ありがとう。」
心のスクリーンの中の彼女はちょっと不思議そうな顔をして僕を見ていたが
でもすぐにいつもの表情に戻り、少女のような笑みを浮かべるのだった。
彼女は長いソヴァージュ・ヘアをかきあげ、静かに席をたった。
ドアに向かう細くてたよりない曲線をみて僕は「Mermaid」を想うのだった。
そう、まるで彼女は人魚のようだった。
彼女にとらわれていた3年間を、無意識に人魚の登場する映画や音楽に
僕は例えていた。
そんな自分に苦笑するとともに、メディアの中にしか生きられない自分を
強く意識するのだった。
そう、彼女が人魚なら、ぼくは虚構の中に生きる映画監督なのだった。



んなワケで、僕は彼女と別れちゃって、それでこの会社が嫌になって、
なんとなく。
ドロップアウトして、売れないミュージシャンの道に入った...のが
まあマチガイの元だったかな。
でもまあ、この彼女とも最初はうまくいってた。
こんなふうに↓




海浜は 焼けるような熱さだった。
辺りを気にしながら、じっと待つ。紫外線の輻射で、燃えるようだ。
砂の熱さに慣れたころ、聞き慣れたソプラノがやってきた
「お待たせ。」
弾けるような色合いのスイム・スーツに着替えた彼女は、リオのサンバの様だ。
僕の視線に気づいたのか、少しはにかむような微笑みをくれる。
それに答えながら、僕の中にはエロール・ガーナーの「ミスティ」が流れていた

パラソルの日蔭が、強いコントラストを生んでいる。
あたり一面、ハレーションだ。

爽やかな初秋の風のようなアルト・サックスが、イメージ・フィールドを
満たす。
僕の左手は知らずのうちに基本コードを押さえている。
それを見、彼女はピッコロのトリルのように笑った。
「こんなときぐらい わすれたら。」
それにうなずき、なおも頭でコード展開する。
「アパートに帰ったら、いまのコードでアレンジしてみよう」そう思う。

渚からの呼び声に僕は答える。まだ早い時期の海は冷たく、まるで
炭酸ソーダのように感じられた。
その冷えた刺激は僕の中にマイナーテンションのアドリブを作った。
はやいパッセージはデイヴ・サミュエルズの常套句にも似ていた。
「スパイロ・ジャイラ風に演ろうか・・・」などとも思う。
夏の午後は、やはりジャズがいい。

ふと気づくと、じっとこちらを見ている。
「どうしたの、さっきから。」何かを察知したようだ。
「いや、何でもない。ただぼんやりしていただけ。」とごまかす。
「今は、忘れましょう。」どうやら先のことを心配していたようだ。
誤解というのは恐ろしい。
いらぬ心配をさせてしまったようだ。軽く、笑いかけると表情を少し和らげた
しかし、いつかは終わるのだ。逃げていても確実に。
また黙ってしまった僕を観察するように彼女は見つめる。
考えをやめ、僕はまた海に出た。





で、会社ってのは非情なもので(笑)
用がすんだから戻ってこいって素っ気なく。
人の気も知らないで。
もし、それがなかったら、僕は平々凡々に今も生きてるかもしれないし...

こんな別れもなかった。






終わりの時は、始まりよりも突然だ。
僕に帰還命令がくだったのだ。
それをどう話したものかわからず、ついに最終日。転属が発表された。
その時、僕は彼女を見る事ができなかった。
なにか、恐ろしくて。崩れていく音を聴くのが。
だが、探究心のようなものが僕を支配した。
彼女は、一見無関心を装っていた。だがその瞳はどことなく虚ろで、なにかに
固定されたように視線も動かなかった。
僕は話しかけることもできずに、その場を去った。できるなら今日はこのまま
でいたいとも思った。
帰路。デスクを片付け廊下に出る。すると偶然にも出会ってしまった。
きちんと話そうと言葉を整理していると、こちらに気づいたのか
顔をそむけて走り去ってしまった。
あまり一瞬の出来事に、僕はただ立ちすくんで窓の外の夕日を見ていた。

通勤電車に揺られながらティム・ワイズバーグを聴いた。するとさっきの夕日
が日没の様相でオレンジ色の光に膨らんでいた。
その光と、フルートの音色とですこしセンチメンタルになった僕は、彼女の
泣き顔を想いだし、心に痛みを感じていた。
「これで、いいのだろうか・・・。」
自問自答は、永久ループのように繰り返された。
いや、今も繰り返されているのかも知れない。



それで、僕は支社に戻ってからは「シンデレラ・エクスプレス(笑)」してた。
でも、なんだか奇妙な雰囲気になって...




午前2時。夜の街を流していると、なぜか彼女のマンションの前に来た。
時々不思議に思うことがある。彼女の部屋は収入には不つり合いなのだ。
それを尋ねると、いつもうまくごまかそうとするのだ。
まあ深入りは避けた方がよいと、僕もそれ以上は聞こうとはしなかった。
玄関の前を通り過ぎようとすると、白いメルセデスが停車していた。
嫌な予感がして、通り過ぎると電柱の影に車を寄せ、ミラーで様子を見る。
助手席から降りたのは、やはり彼女だった。
運転席により、何か楽しげに別れの挨拶をすると、車が走りだす。小首を傾げ
手を振る様は、少女のように愛らしい。
通過してゆく運転席をちらりと見ると、ブルジョア意識丸出しの男がメタル・
フレームの眼鏡をかけ、エゴをあたりに漂わせている。
そうか。そういうことだったのか。
瞬間的に殺してやりたい、と思う。
そうだ。殺そう。
1速にシフトし、静かにスタートする。派手に走りだして気づかれてはまずい
車を間に挟んで後を付ける。しばらく走るとメルセデスは高速に乗った。
しめた。と思った。首都高速は危険なポイントが多い。絶好のチャンスだ。
短いストレートで一気に追い越す。きわどく前に割り込み、急ブレーキ。
パッシングとホーンを同時に使い、彼はフルブレーキングする。かなり冷汗を
かいているに違いない。わざと制限速度で走る。と、パッシングしながら
車間を詰めてくる。かかったな。とひとりニヤリとする。
ヤング・エグゼクティヴなるエゴイストどもには、この手が一番いいのだ。
そして、エゴでドライヴする連中は、これで墓穴を掘りやすいのだ。
あたかもネズミの集団自殺のように。
2車線の長いストレートで彼は追い越しを計った。車が並ぶのを待って
奴の鈍い加速に合わせて少しずつ加速する。
さあ、どうした。次は左コーナーだぜ。
ゆるい高速左に並んだままはいる。ブレーキングせずサイドフォース・ドリフト
を用いてカット・イン。アプローチの速度差で奴の前に出、2車線を使って
ドリフトでラインを塞ぐ。ぶざまに尻を振りながらブレーキングするメルセデス
は、屠殺場で逃げ惑う白ブタのようだ。
カウンターを切りながら窓から手を出し、ファック・サインを送る。FUCK YOU!
コーナーを立ち上がると、怒り狂った白ブタは噛みつくかのようにあおり立てる
さあ、お楽しみはこれからだ。
次のコーナーは有名な難所である。トンネルの中の下り右カーヴで、しかもRが
先細りで、クリッピングでアウトに孕むあたりの外側に合流地点があるのだ。
このあたりの道路はトラックの過積載でうねり、滑りやすい。
ここで殺ろう。そう思うと急加速する。当然奴はついてくるだろう。
あの手の男はプライドが高い。横っつらを張られた気分だろう。執拗に
追いかけてくる。さらに増速する。思ったとおりついてくる。
コーナーの手前で減速し、セオリー通りアウトに寄る。やはりインをついてきた
かまわずアウトよりグリップ走行で一つ目のクリップに向かう。メルセデスは
インベタのラインで回ろうとする。が、応力の塊となった重量ボディはそれを
許さない。アウトに向かってスライドを始める。立ち上がりラインに入った僕
は、フル加速をしてインに割り込む。ずるずるとアウトに孕み、奴のラインを
塞ぐ。ブラインドコーナーでは、こうしたラインどりが有利である。
トンネル内璧の黄色いタイルに先行車のテールランプが赤く映る。渋滞だ!
ヒール・アンド・トウで急減速。軽量の強みで見る間に速度は落ちる。
メルセデスはやはり急ブレーキを踏む。だが、すでに限界だったタイアに
その余地はなかった。
グリップを失い、ノーコントロールになったメルセデスは、遠心力に従い
アウトに吸い込まれていった。その横を通過し、ブラインドコーナーを回ると
渋滞の最後尾が見えた。静かに減速し、後ろにつく。
ルーム・ミラーに、煙が漂うのが見えた・・・
渋滞は動きだし、僕は静かに車をスタートさせた。


そんな事があった後、僕はちょっと気が変になったかもしれなくて....
それでも、どうにか生きていた。
その頃は、こんな気持ちで↓

いつも そんなふうに思っていた
自分は、ここにいないのだ。どんなときも。
なにをしていてもどこにいても、自分の意識はイメージの中を漂っているのだ
だからどんな悲しいことでも、つらいことでも平然と見えるのだろう。
恋愛という名のエゴの戦いも、だから私には無縁なのだ。
そして、こんなときでさえ冷静な自分を異常だと思うと共に、彼女にたいして
償うことのできない罪を犯した自分を悔やんだ。
しかし、それも僕のセンチメンタリズムかもしれない。
女という生物は、いつだってクールなリアリストなのだ。「生きる」ため
「現実」のために夢想している余地はないのだから。だから男達の夢想は
いつも悲劇的な勘違いとして幕を閉じる。そのたびに悩み、苦しみ、傷つく。
そうして男達は純粋さを失い、精神性を失い、老いてゆく。
女はそうした事態をよそに、平然とたくましく生きていく。
そんなふうに生きたくない。だから逃避するのだ。
車を走らせながらぼんやりとそんなことを考えていると、何かこのまま自殺
したい衝動に駆られることがある。そんなとき僕はアクセルを全開にする。
16バルブ・ユニットが美しいハーモニーを奏でる。レブ・リミットが
近ずくにつれ、それはしだいにエロスを感じるほどだ。素早くシフト・アップ
スムーズな加速は、あっけなくこの車を官能的領域に運ぶ。
スピードは力だ。スピードは祈りだ。と言った学者がいる。
全くそのとうりだ。マインドがダメージを受けそうになったとき、スピード
はまさに力だ。祈りだ。こうしていればいつもパワーが蘇ってくる。
と考えていると、ブレーキング・ポイントを過ぎてしまった。しまった。と
思うのも束の間、コーナーが迫る。ゆるい右コーナーだ。
軽くハンドルを切る。やはりグリップ感がない。FF方式のこの車は、その
前輪仕事量の多さから、高速域ではアンダー・ステア傾向が強い。
さらに大きく舵角を与える。前輪が悲鳴をあげ、コーナーの外に逃げようと
するその時、急激にスロットル・オフ。間髪を入れず、カウンター・ステア。
前輪はグリップを取り戻し、荷重の抜けた後輪は派手なスキール音を立てる。
一瞬のうちに向きを変え、ほぼ直進状態の前輪にフル・スロットルをくれる。
タイアは一瞬グリップを失い、次の瞬間、クリッピング・ポイントへ素早く
加速に移る。ほっとする一瞬だ。
全くクールなマシンだ、と思う。常に安定を失わず、当たり前の顔をして
危険な領域を通過してしまう。そう、当たり前の顔で危険なことをする。
まるで彼女のようだ、と僕は思う。しかし、こいつが血の通わない機械だから
こそ、こんなに愛せるのだとも思う。
感情などという厄介な代物がないから、素直に愛せるのだ。
そう思いつつ、パーソナルのステアリングを軽く撫でた。
革のナチュラルな感覚が妙に生物じみて、僕は思わず笑みがこぼれた。

「憎しみのない愛はない。愛のない憎しみはない。」とロ-レンツは言う。
「愛」という行為の動物行動学的分析であろう。
だから、本能行動に人が依存するとき必ず争いが起こる。そして、
争いによって成立したものは、争いによって終結するのだ。
愚かなことだ。そう思う。しかし、僕もまた愚かな人間だったのだ・・・
自制は可能か? いや、それは辞世を意味するにほぼ等しい。

快楽をすべて否定することは、「生きる」事の意義にある意味で反する。
なぜなら、能動的に「生きる」事には「快楽」が必ず存在するからだ。
だから、理想とはかけ離れた現実に堕ちてゆくほかないのだ・・・
こんなことではいけない。と思う。が意志に反して心は動く。
本能の支配のもとに。
しかし、壊れてしまった現実の前に絶望するほかなく、
逃避的にドラッグに溺れてゆく僕なのだ。

深く吸い込む。と、鋭い刺激が感覚細胞を襲う。軽いショックを脳に感じる。
五感がきわだってゆくのがわかる。ねじ曲がった光のながれが幾つも見える。
それはしだいに重なっていき、微妙なアールを描く。グレゴリオ聖歌のような
ハーモニーを感じる。
不快と快感の入り交じった奇妙な感覚を覚える。
下手な半音進行に4度を重ねたようだ。
シュールだ。シュール・レアリスティック。サルヴァドル・ダリ???
触覚が過敏になり、指を触れると電気が走るようだ。
それらはやがてひとつになって、大きな渦のようにまとわる。
渦の模様は、60’Sのサイケデリック・アートに見える。
次の瞬間、渦と光と音が暴力的に加速し始める。台風のような激しさで
強く、体を揺さぶる。
何度も、鋭く。そして、優しく。
ある種のエクスタシーが雷鳴のように轟く。
波が砕けていくように、僕の感覚は崩れさってゆく・・・
ヴァイブの金属音がサイン・ウェイヴに収斂するように、メタリックな感覚は
揺らぎを帯びたまるい、穏やかさになる。

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