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どんでん
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杏は、そのことを珠子に話してしまう・・・・。
珠子は、神流の借りている大きな農家で
のんびり、神流の帰りを待っていた。
ナーヴもいっしょ。
電話を切って。珠子は・・・・・。
訳が判らない(^^)。
そばにいるナーヴに
「ねえ、ナーヴちゃん?神隠しって信じる?」
ナーヴは、のーんびりと。伸びをしながら。
「科学的には、よく解明できないことですね。人が消えたりするのは」
珠子は「誰かと、私が入れ替わるって事が決まってるとか。」
ナーヴは「それは解明不能ですね。SF小説だと
並列している時空間に似て非なる人が居る、とは言われていますが。」
珠子は、よく判らない。
ナーヴは「あの・・・忍者屋敷のどんでん返しみたいな」
珠子は、笑って「それならわかるよー。」
じゃあ・・・碧ちゃんは私の代わりになって、別の世界に行こうとしたの?
と、思う。
「そんなことしちゃ・・・いけない!」
と、思わずつぶやく。
ナーヴは「何がです?」立ち上がって。
珠子「あたし・・・・帰らないと。誰かが巻き添えになっちゃう」
ナーヴは「そうとは限りません。偶然、そうなったのかもしれません」
実際、わからないのだ。
偶々、時空間の歪みが起きたところに居たから、別時空に飛ばされる
とは考えられるが。
重力波理論でも、そう仮定可能だ。
地上の人物は、地球が重力波を受け止めるので
地球に押し付けれている。
それを重力、と呼んでいるとする理論である。
従って、ある人の隣に空間の歪みがあれば・・・・
そこは、重力が0になるので
全周囲から重力波が押し寄せる。
ブラック・ホールのような状態である。
それが、偶々、人のそばに発生すると・・・・・
歪み|人|<=重力波
と言う事で、歪みに吸い込まれてしまうわけだ。
ただし波なので、波長によって反射も共鳴もあるだろう。
現象は複雑になる。
その時、玄関の引き戸がからから・・・と、開いて。
「ただいま」と、神流が帰ってきた。
ナーヴが、出迎えに来て。
「珠子さんが、お帰りになると言っています。」
神流は、事情を大体掴めた。
「そのうち、伝わるとは思っていましたが・・・・。」
玄関で靴を脱いで、スリッパを履いて
居間に向かう。
珠子は、神流を見て「神流ちゃん、わたし、帰らないと。」
神流は、かぶりを振って「珠ちゃんが帰っても同じです。
誰でも飛ばされる。それを碧ちゃんは立証したことになります。」
珠子は「そう・・・・なの?」
神流は頷き「碧ちゃんが居なくなって、誰かが此方の世界に来る筈ですが
それが、珠ちゃんのお母さんだとは限らないです」
珠子は、はっ、と気づく。
すこしなみだ目になっている。
「お母さん・・・帰ってこれるの?」
神流は、しまった、と思った。
それを知っていると思ったのだった。
「いえ・・・ですから、そうとは限りません。別の誰かかもしれません。
理論的には、お母さんが居なくなるまで、珠ちゃんと一緒に居た訳ですから
別の誰かだと言う可能性の方が高いです」
と、論理的帰結を話した。
珠子は、神流の借りている大きな農家で
のんびり、神流の帰りを待っていた。
ナーヴもいっしょ。
電話を切って。珠子は・・・・・。
訳が判らない(^^)。
そばにいるナーヴに
「ねえ、ナーヴちゃん?神隠しって信じる?」
ナーヴは、のーんびりと。伸びをしながら。
「科学的には、よく解明できないことですね。人が消えたりするのは」
珠子は「誰かと、私が入れ替わるって事が決まってるとか。」
ナーヴは「それは解明不能ですね。SF小説だと
並列している時空間に似て非なる人が居る、とは言われていますが。」
珠子は、よく判らない。
ナーヴは「あの・・・忍者屋敷のどんでん返しみたいな」
珠子は、笑って「それならわかるよー。」
じゃあ・・・碧ちゃんは私の代わりになって、別の世界に行こうとしたの?
と、思う。
「そんなことしちゃ・・・いけない!」
と、思わずつぶやく。
ナーヴは「何がです?」立ち上がって。
珠子「あたし・・・・帰らないと。誰かが巻き添えになっちゃう」
ナーヴは「そうとは限りません。偶然、そうなったのかもしれません」
実際、わからないのだ。
偶々、時空間の歪みが起きたところに居たから、別時空に飛ばされる
とは考えられるが。
重力波理論でも、そう仮定可能だ。
地上の人物は、地球が重力波を受け止めるので
地球に押し付けれている。
それを重力、と呼んでいるとする理論である。
従って、ある人の隣に空間の歪みがあれば・・・・
そこは、重力が0になるので
全周囲から重力波が押し寄せる。
ブラック・ホールのような状態である。
それが、偶々、人のそばに発生すると・・・・・
歪み|人|<=重力波
と言う事で、歪みに吸い込まれてしまうわけだ。
ただし波なので、波長によって反射も共鳴もあるだろう。
現象は複雑になる。
その時、玄関の引き戸がからから・・・と、開いて。
「ただいま」と、神流が帰ってきた。
ナーヴが、出迎えに来て。
「珠子さんが、お帰りになると言っています。」
神流は、事情を大体掴めた。
「そのうち、伝わるとは思っていましたが・・・・。」
玄関で靴を脱いで、スリッパを履いて
居間に向かう。
珠子は、神流を見て「神流ちゃん、わたし、帰らないと。」
神流は、かぶりを振って「珠ちゃんが帰っても同じです。
誰でも飛ばされる。それを碧ちゃんは立証したことになります。」
珠子は「そう・・・・なの?」
神流は頷き「碧ちゃんが居なくなって、誰かが此方の世界に来る筈ですが
それが、珠ちゃんのお母さんだとは限らないです」
珠子は、はっ、と気づく。
すこしなみだ目になっている。
「お母さん・・・帰ってこれるの?」
神流は、しまった、と思った。
それを知っていると思ったのだった。
「いえ・・・ですから、そうとは限りません。別の誰かかもしれません。
理論的には、お母さんが居なくなるまで、珠ちゃんと一緒に居た訳ですから
別の誰かだと言う可能性の方が高いです」
と、論理的帰結を話した。
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