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愛とは

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元々、愛は自分自身の中にあるもので
対象についてそれを感じるもの、である。


自己愛なら自分、 愛他なら誰か、か何か。

どちらもファンタジーなので、そう感じられれば
対象は何でもいいのである。




自分自身なら問題はないが
誰か、か何かを愛すると厄介な事に

維持するのが面倒だし、相手なら
感情もある。

相手が愛してくれない事もある。



それもまた愛ではある。






加藤は、翌日

またラジオで谷山浩子さんの番組を聞いていた。

懐かしく思うし、午前3時から放送していた
ラジオを聞いていた頃を思い出す。



もちろん、音楽とそのイメージが好きで


実物のご本人がどんな人か、は
あまり興味はなかった(笑)。


でも、やっぱり


こういう曲を作る人は、ファンタジーが
心にもあるのだろうな、と


思い



そういう人なら愛せるかもしれない、なんて
思ったりもするし


精神医学的に、健康なんだろうな、って
思ったりもした。




芝田に施したのは、医療行為とも取れるので
厳密に言うと無資格医療、とも取れるが


精神だと、元々何もないし(笑)

本人が病気になってしまわない限りは
問題にはならない。


けれども、この芝田の変貌が

アマチュア無線で話題になって。


短波での通信を聞いていた者、また
手伝った仲間。

ラジオ局の人(笑)


いろんなところで話題になってしまい


加藤がたまたま、科学者で
日本一の研究所にいた、なんて事もあって(笑)



心を痛めている人達が、密かに
加藤のところに心の相談をするように
なって来て(笑)




元々、加藤は
インターネットに非公開のページを持っていて

そこで、心が疲れた人達の
話を聞いていたりした。



それが、少しメジャーになっただけ、ではある。



時代が変わり、経済も変わると


人の生き方も変わるから


そこに、悩み事が起こる事もあるので


元々僧侶の血筋、そういう役目には
似合いなのかもしれなかった。



なぜか、ほとんどの依頼は
若い女の子だったのだけれども(笑)


それも、幻想に浸っていたい世代だから
なのかもしれず

とかく、、弱い立場になりがちの
人達だから、なのかもしれず

加藤は、13才のゆりを助けてあげられなかった
無念を


別の悩み事を持った若い人達の支えになる
事で


晴らしていたような、そんな気持ちもあった。


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