科学は、如何にしてヒトを幸せにするか～ななの例～

記憶の修正

コンピュータなら当たり前だが
人間のメモりを置き換えるのは難しい。

古くは催眠治療とか、麻酔面接とか
何れも、眠った状態に近づけて

本人の対面、対外的な防御を外して
直接記憶に触れようとするものだ。


「夢、見るようなものだよな」と、加藤は思う。



磯も、如何にもストレスが多いような
顔をしているが

追われているので、いつも地獄、みたいな
気持ちになっているのだろう。

三浦もそうだ。


「哀れな奴らだが、精神科に行けと言えば
本人が傷つくしな」偏見である。

日本ではそういう差別が多い。



「アメリカじゃふつうだけど」トヨタ自動車の役員が麻薬を輸入した、なんてニュースもあったが
文化の違いだ。


向こうだと、別にそういう薬はふつうの物だ。

１９８０年代から、いろいろな商品名で
日本だとふつうに買えないものが売られている。



「そういえば、あの魔法使いは
過去に旅する事ができる、って聞いてたな」加藤は思い出す。


イギリスの魔法使いルーフィ。


もうひとりの加藤が、彼のおかげで
常温超電導を完成させたのだった。



加藤はあ、ルーフィにメールで連絡してみようか、と思ったが


「いや、でも過去を変えたらまずいな。やっぱり記憶を変えないと」SFみたいな
事を考えている加藤は、とりあえず

ルーフィの恋人（？）の
めぐ、と言う
魔法使いを思い出す。



「あの子は夢にお邪魔します、って言う
話だった（笑）」

神様に会ったななが、修道院で一緒だった
ひとり、で


ななは、飛翔の力を貰ったので
一応魔法使い？と認められたのだった。




旅費がいるので、磯の話を思い出し

電話。「あ、磯さん、加藤だ。さっきの報酬だけど３００万でどう？そのくらいなら何とかなるでしょ？研究費で」


旅費を稼がねば（笑）と思った。