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強くあれ

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「力試しならいいがな。堂々と勝負してやれ。あんたは大丈夫だ」ガソリンを注ぎ終えて
老人は笑顔を見せた。



「ありがとう」と、ジョナサンは言う。


「着陸、見事なもんじゃったぞ。」と、老人は笑顔。



「ああ、軍用ヘリコプターでも使えそうだよ。郵便局辞めて来いよ」と、パイロットは言う。




ジョナサンは晴れやかに飛行帽をかぶり
ゴーグルをした。


郵便局の支給品なので、赤い〒マークが付いている(笑)。



「これがいいんだよね」


オークションで売らないように、と
飛行隊から言われている(笑)。




貨幣流通が止まっても

ふつうのクレジットカード、と同じように
IDカードで決済は出来るから


別に、売買も出来るけれども

皆が裕福になったので
取引と言っても、大した額面では出来なかった。


レア・アイテムなら
高額で売れたとしても

電力量の需要が限られているので
得たエネルギー量が捌けなければ、それは
資産にはならないし
そもそも、個人がエネルギーを大量貯蔵はできないから、
高額取引は不可能だ。

従って、貧富は起こらず
無意味な贅沢三昧はできない。







それなので、贅沢品などの取引をしても
買う人々は少ない。


そういう人々は紙幣を使いたいところだが
それの信用が下がっているのである。



国家が保障する信用紙幣だが
その国家に所属する企業が
企業活動を控えるようになってしまったので(笑)


紙幣、則ち国家が国民に対する借款である。
国民が支持しなければ、借款は成り立たない。


かつて、世界中の資産の70%が
僅か3%の人口に把握されていると言われた
信用貨幣だが

残る97%にそれは支えられていたので(笑)
97%が降りてしまえば、それは単なる
紙屑になる、と言う訳だ。


意識せず、それを行った加藤は

今は並列異空間に飛んで、ここにはいないが

今、この世界にいる加藤が、それの
発明者だと見られている。





ただ、加藤はエネルギーを発明しただけで

それを取引に使ったのは、誰彼ともなく
自然に起こった事であるから

誰を責めると言う訳にも行かなかった。



超電導が普及し、電力の融通が国際的になると
電力の余った国が、足りない国に融通する
ネットワークが出来る。

そこでは、取引は電力量で行われるから


そこに、加藤のエネルギー源が
個人単位で接続されるだけ、である。


夢のような永久エネルギー源も
常温超電導と、重力制御装置で可能になった、と言う訳である。
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