上 下
251 / 418

若さはvakasa

しおりを挟む
「若いだけじゃ、なかったね。ゆりは」と
加藤は平然と述べた。


客観な言葉なのだけど、褒める言葉は
割と、恥ずかしくなって言えない事が多い。


素直な言葉に、ジョナサンのような
アメリカンは共感。


ジャパニーズのななは、ちょっと
恥ずかしく感じる。


そんなもので、日本人は島国の人なので

狭いフィールドの中で差分を感じないように

突出した人を作らないから
恥ずかしく、感じる。


加藤は科学の人なので、普通に言うのだけれども。




「そういう、ゆりに対するステータス値を
僕はスーパーコンピュータに構築していくだろう。けれど、それは主観だ。
ゆりを、僕が見た値だから。」



ゆりの正義感は、加藤から見ると
かなり高い。



modelica.human.kato.yuri


parameter real justice=255;



だったとする。

しかしそれは、客観的には



modelica.human.ordinaly.justice;


raal status.yuri= 0;



であるかもしれない。




しかし、加藤のモデルでは

real justice;

equation;


yuri.justice=255;

justice=yuri.justice;




end;

ステータスが評価される。


審査するのは自分勝手でいいのだ。

それが感情である。




model modelica.human.kato.love;


real judgement;



equation;


if justice>255 

status ++ 



;



end;



人間の脳の中では、そのステータスは
記憶細胞の接続数で決定される。




好きな事をいつも考えていれば、好き、と言う
気持ちにいつも満たされるから幸せだ。


そうでない人は、不幸せな気持ちに
いつも満たされているので
その気持ちも一緒に記憶されてしまう。


思い出す時に、その感情も一緒に思い出されてしまうから


不幸な人、例えば意地悪事務員三浦などは
いつも怒っているような不快な顔をしている(笑)



思い出す度に、いつも不満を感じてしまうので
さらに不満が続く。

なので、加藤のように

いつも音楽を頭の中でイメージしている人は


どんな事が起こっても平然としていられるのである。





僧侶の子孫でもあり、さらに武士の子孫でもある加藤は

元々、遺伝的にストレスに耐えやすいように
出来ているのであろう。


人に評価されない独自性がある、と
言う事なのだが。

modelica.human.ordinaly <>
modelica.human.kato  ;


それでいい、と彼は思っている。

なぜなら


equation;

if
(
modelica.human.ordinaly <> true
)


{error};



エラーもある、と言う事も多い。


それなので、意地悪事務員三浦などのような
おかしな人は基準が解らずに

悪い事をしてしまう、と言うような事になるのだと言う事を
加藤は知っている。

その理由は、学校教育で
加藤より下の世代は
倫理や道徳を教わっていないから、と言うのもある。


国に従わないと都合が悪いので、教育から
排除したのである。


歴史的にそうで、例えば

戦争を起こす前の日本では、戦争が間違っていると批判されないように
書物を燃やしたり異論を持つ人を
警察が捕まえたりした。

アメリカでは、平和を訴えたJOHN LENNONが殺されたりした。


利益の為に都合の悪い者を排除すると言う
差別である。



日本で、イジメが起こっているのは
そういう正義感を教育が封じて
教師や親に従うように教えたからで
正義を知らないから、見つからなければ
悪い事をしていい、と思ってしまい

意地悪事務員三浦のように、隠れてすれば
悪くない、と思ってしまう。。






ゆりは、なぜかそういうところのない
若い人だったし


ゆりの友達もそうだった。


若い人は、いつだって優しいし
お互いの為に思いやるものだと言う
普遍を、加藤は感じ


そういう子供達の為に生きたいと
初めてその時、生きたいと思った。


それは、恋ではないと加藤は思う。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

買収者の策略

萬田
経済・企業
買収側と売却側の、複雑な利害が絡み合う中で、企業の未来を左右する大きな決断が迫られる

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...